いよいよおかしくなってきたスマホのカメラ、色合いもちょっとアヤシイですがご勘弁を。

(2017年8月27日 その1)

夏も終わりに近づいた8月下旬、ふと思い立って房総をぐるりと回ってくることにしました。なぜバイクでも車でもないのかといえば、理由はただ1つ、途中で昼間っから1杯やりたかったからです!



そんなわけでまずは千葉駅まで移動。おお、何と予定していたよりも1本前の内房線各駅停車に間に合っちゃったぞ。というわけで五井駅前パン屋さんイートインコーナーにて軽く朝ごはん。ここではまだビール等には手を出さない賢明聡明なTakemaです(朝から何も食べていなかったので)。



五井からは小湊鉄道といすみ鉄道とを乗り継いで大原へと抜ける算段です。ちゃんと左上画像のような通し切符も売っていますし接続ダイヤもある程度考えられてはいるようです。しかしむかーし昔から思い続けてきたことなのですが、直通の観光列車を走らせることって本当に出来ないんでしょうかね。

歴史的にも小湊鉄道−国鉄木原線(現いすみ鉄道)の相互乗り入れはなかったようですし(国鉄線と小湊鉄道線との直通運転をしたことはあったらしい)、ましてや現在は両線の乗換駅である上総中野駅において線路はつながっていません。また線路幅こそ同じですが、ATSをはじめとした安全装備規格も違いますし、さらには小湊鉄道最奥部の線路のへたりも課題の一つとなっているようです。

でも、それぞれに楽ではない経営状態の中で
「お互い手を携えて」ということはできないのかなぁ。土日祝日だけの運行で構いませんし、それぞれ定期列車に併結という形であればダイヤ上も問題ないはずですし、ましてやいすみ鉄道は現在もイベント列車を多く運行しているのですからその車両を利用したって‥

さらにJRともつなげて、都心からディーゼル車でスタートというのが叶えば最高です。その場合の始発&終着駅は、もちろん両国駅3番ホームで決まりです!(ま、正直言っていまやこれは難しいでしょうが)。



日曜日ということもあり、構内が公開されていた様子(「キハ5800形一般公開」)。ダメ元で行ってみればヨカッタ。

とまぁ一部夢物語を語りつつ発車を待っていたわけですが、出発時間が近づくにつれて「一部の野望を自粛すべきか?」という感じになってきました。それは‥



前回同じルートで抜けたときは(この時です)冬の時期ということもありガラガラだったんですが、今回は2両編成のうち席数の7割くらいが埋まっているかなという感じです。しかも列車はオールロングシート、となると「ビールが飲みにくいじゃないですか!」(置く場所もないし)。

というわけで「確か後半区間の里見駅では(週末ゆえ)物品販売があったはずだぞ」という記憶を唯一の頼りに、そこまでは
「高潔なる節制」モードで頑張ることにしました(笑)。

そういえば、車歴も相当長いであろう小湊鉄道の車両ですが、このご時世ゆえしっかり冷房が装備されていることにちょっとびっくり(右上画像マウスオン)。あれ、でも通常なら屋根上に載せられている冷房の室外機ユニットが見えないんですが?どこに設置されていたんだろう?



さて里見駅に到着です。この駅では列車行き違いのため多少長く停車するのですが、ワンマン運転でもないのに車掌さんからの案内はなし(これは不親切きわまりないと同時に商売が下手すぎだと思います。ホームには地元の方々による?臨時売店も出ているのに)。と、反対側には機関車とトロッコがやってきました。転車台のない小湊鉄道ゆえ逆行運転ですが。

しかし何だかもったいないですよ小湊鉄道。わざわざ蒸気機関車を模した機関車を導入しても逆行運転しかできないですし、普通にディーゼルカーが走っている路線でわざわざトロッコに乗るって、家族連れやツアー客くらいしかターゲットにできないですし、またそれらのお客さんは車内でそう多くのお金を使ってくれるとは思えないし‥。

すぐお隣のいすみ鉄道が「生き残りをかけて」いろいろな車両を導入し本格的なイベント列車を定期運行しているのと比べると、云い方は悪いですが「座して滅びの道を選ぼうとしているのか?」という気にもなってしまいます(実際には高速バス運行を中心とした営業で鉄道の赤字を補っているのでしょうが)。

小湊鉄道は駅名標をはじめとしてレトロな施設が多いですし、それが首都圏からすぐの場所にあることから
「もっとちゃんとアピールすれば」相当のお客さん(「鉄ちゃん」以外の)を呼び寄せることができるはずです。立地的に明らかに不利な立場にあるいすみ鉄道ですらイベント列車でそこそこの実績を上げているわけです。何だか「ずれている&もったいない」ように思えてならない小湊鉄道です。

あ、ところで駅ホームの臨時売店ですが、時期柄かき氷などの美味しそうな食べ物は売っていましたがアルコール類の気配はなし(くっそー!)。まぁロングシートの車内で飲むというのもナニなのですが、ここにあったら買う気持ち満々だったのに(無念)。



さて終点上総中野では、前回の経験に基づきささっと先頭ドアから降りたがゆえに両上画像を撮影した上でボックス席を確保。ただしこのあと多くの方々がやってくるゆえ満席覚悟です(小湊鉄道は2両編成で運行、いすみ鉄道も2両なんですがうち1両がイベント(準備中)車両なので実質1両なのです)。

しっかり国鉄塗装の2両、もともとこの路線は国鉄木原線だったわけですからね。ヘッドマークは鉄道ファンへのアピールもあるでしょうが、その昔有料列車にはこういう冠を付けているのがあたりまえだったんです。でも房総のディーゼル急行の場合、こんなに大きかったかなぁ?もっと小さかった記憶があるんですが



前回は乗り換え時間が数十分あったことから上総中野駅周辺のお店(片道5分くらいだっけ)でビールを購入し事なきを得たわけですが、ハイシーズンのこの時期は接続が良すぎてその余裕もありません!くっそーと思っていたら、さすがハイシーズンだけに「お飲み物の販売もございます」。いすみ鉄道、商売上手で嬉しいというわけでとりあえずビールね♪&この列車は大多喜止まりなんですが到着までに飲み干しゃいいのさっと。



なるほど、この車両(キハ52)は大糸線からやってきたのですね。

車内はほぼ満席で、自分の座ったボックス席にもグループ旅行の皆さんが同席です。どうやら昨日は養老渓谷あたりのちょっと面白そうな宿に泊まったご様子。夕ご飯が敷地内でBBQとか、そういうのいいなぁ。

ちなみに線路沿いの刈り払いがやや甘く、伸びた草が時々窓ガラスに当たります。冷房中のため窓が開いていないので特に問題はないですが、そろそろ刈り払ったほうが‥(ミャンマーのローカル線を思い出します。詳しくはこちら)。




大多喜駅で列車を乗り換えます。ここまで乗ってきた列車は、このあと「伊勢海老特急」として運行‥いや、調べてみたらこの日は「スイーツ&ワイン列車」だったようですね。でもすでに乗車を待つ人々が多くおられました。同じ線路を移動するのでもこの方々が使う単価/営業キロはわれわれとはとてつもなく違うわけで、やっぱり何とか小湊云々(以下略)。

まぁとにかく普通列車に乗り換えて、いざ大原へ。




大原到着後、脇目もふらず目指したのはこちらのお店「喜久寿司」さん。いや、以前バイクで来たときに偶然立ち寄って気に入り、その後「飲む」ために列車でもやってきたこともあるのです!(そのときの様子はこちら。前回と今回、ここまでは同じルートです)。

真っ昼間ですが
ここはお酒に決まってます!ちなみにメニュー表はありません(ホワイトボードにいくつか書かれていますがいつもすべて一品料理で、寿司に関する掲示は一切ありません)。そのことはもうわかっていましたし、そもそもお寿司を食べに来たのではなく「旨い魚とお酒」をタンノーしにきたわけなので、ここは一発!



という、なんとも通ぶった注文となりました(前回の経験からして、スゴイお値段になることは「ない」とわかっていましたので)。



第一弾、「釣れちゃった白身魚」のお刺身。うわぁい薄造りではなく肉厚だぁい♪そして第二弾、辛子で食べるヅケ鯵も絶品!さすればお酒のほうもみるみるうちに蒸発していきます!(笑)。しかも途中から飲み食いに夢中となり追加の料理写真の撮影もすっかり忘れてしまいました!(苦笑)。

お座敷に予約の方々がおられたためご主人とはそれほど多く話せませんでしたが、隣席の方と話したりしているうちに杯は進みお刺身その他もすべて完飲完食!というわけでお会計なのですが、これまた五千円札を出してお札を含むお釣りがきちゃうというびっくり価格でございました!(ここだけの話ですが、このときTakemaはお酒を*杯飲んでます)。

さてほろ酔い気分で駅まで戻り(帰りはタクシーを呼びました。基本料金エリアなので)、再び鉄旅を再開します。続きは次ページにて。

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