さ、この日は平日なので混雑もなし、穏やかな天気だしゆっくり帰りましょう。

(2018年9月16-18日 その3)

さて朝ごはんタイムです。ちなみに左上画像の楊枝取り出し機はご覧のとおり改築記念ということですがその年は平成元年とあります。伺ったところによると旧母屋は昭和元年築なのだとか。となると来年は間違いなく「次の元号元年」となるはずなので‥



まぁもっともかの岩手宮城内陸地震でメイン源泉(内湯源泉)が止まり、お金をかけて新たに源泉を掘り直したらそこにお役所からの難癖がつき、また実際のところ震災前に比べてもお客さんの数が戻っていないという現状であれば、新元号元年に無理にこだわる必要もなさそうです。こちらのお宿では息子さんが後を継ぐことになっており、現在も(現職が休みの)週末は山に上がってくるということですから、息子さん次第なのかと思いますが。







というわけでそれぞれをタンノーしてきましたよん。

そんなわけでお湯もタンノーし準備も調えたところでチェックアウトです。ご夫妻が出てきて下さり、と、ここでご主人からひと言。「ところで、お客さんから結構濃いめの硫黄の匂いがしていますね」。

あ、そうなんです。もっと寒いかと思って長袖とかを多めに持ってきたのですが現状は半袖で十分なところばかり。よって駒の湯で着ていた服をそのまま着続けていたのです。そのことを申し上げると‥



春から秋の営業期間中にはお互い行き来することすら出来ませんが、やはり先輩後輩ですねぇ。何だかいい気持ちになって湯浜温泉をあとにしました(その意味では、そこに「須川の匂い」を混ぜなくてヨカッタかなと(笑))。



そういえば、湯浜温泉が奥山にあるとはいっても案外車の音が聞こえるのです。というのも左上画像の通り対岸すぐ上をR398の覆道が延々と続いており、反対側は壁なので走行音は全部湯浜側にやって来るというわけです。もっともそもそもの交通量が圧倒的に少ないですし、大型車の通行はほとんどないので(温湯温泉近くのワインディングがいろは坂系なので避けるはず)うるさいということはないですが。

ところでこの湯浜温泉の桃源郷感を強く感じさせるのが両上画像に見られるような「広々とした平地」です。「草刈りも大変でしょうね」と聞いてみると、何と草刈り担当は奥さんなのだとか。ま、ご主人にはご主人の担当があるはずなのでそれ以上は聞きませんでしたが(そもそもこの場所でこれまで基本お2人で営業して来たこと自体がすご過ぎます)。



帰り道もやっぱりいい感じです。途中に湧き出ているお湯、何とか非公式足湯くらい出来ないかなぁ。ちょっと急傾斜地なので難しいか(あ、それより湯量確保と温度管理が云々)。



眼鏡橋を渡り、「最後の急登」(笑)をクリアすれば国道脇の駐車場に到着です。荷物を積んで出発、あ、少し進んだ先の湯浜峠が気持ちよさそうだったのですぐさま休憩ね。



ページトップと同じ場所で撮影した画像ですが、紅葉にはまだ早いとはいえ雄大な栗駒山の全容が見渡せます。しかし頂上から湯浜温泉‥下りとはいえ長そうだなぁ(苦笑)。

で、駐車場にも他の車はいないのでおしんこどんが篠笛を出しましたよ。




さてこの先では、これまで通ったことのなかったダート県道経由で鬼首方面に下りていくつもりでいたのですが‥





これは全く予期していなくてびっくりでした。あー、あそこの湯とか、直売所で菊の鉢を買った上で鳴子のどこぞで仕上げ湯をとか、いろいろ考えていたのにこれで全部オジャンです。残念無念。仕方ないのでそのまま温湯-花山方面へと向かいます。



で、立ち寄るはずのなかった路田里花山道の駅でついつい上記の品+ブドウを箱買いし(このあとどんどん売れていきびっくり)、



さらにはこれも使わないと思っていたソフトドリンク無料券(湯浜でいただいた)もしっかり活用。ソフトともにいただきます。

さてこのあとはどうしましょうかと進んでいくうちに「そういや花山ダムにはダムカードがあるんではないかい?」と思いつき、ダム管理事務所に行ってみることに。



来てみると、思いもかけず広い駐車スペースと多くの車。でも来客用スペースはちゃんと空けられていましたからこれらの車は皆ダム関係者のもの?2F事務室にも沢山の方々がおられてびっくり。で、所定の用紙に必要事項を記入して渡されたのは‥





いやぁパウチにはびっくりしました。ただ、このダムカードという企画の「お上と現場の温度差」も感じざるを得なかったのも事実。「お上」は「各ダムに行かなければ手に入らないレアカード=各ダムの認知度を上げたい」ということで始めた企画なんでしょうに、実際の各ダム事務所では業務従事者の人員が少ないことからメインの管理事務所に配布業務を集約、よって今回の自分も「行ったこともなくどこにあるかも知らない」1ダム(小田ダム)のカードを手にしてしまったわけで。

北海道のダムカードも似たような感じで「午前中はダム事務所で、でも午後は市町村にある管理事務所で」というところが多かったですし、実際の運用はなかなか難しいところです。少なくともこのダムカード企画は「現場からの声に押され中央の国土交通省がゴーサインを出した」わけでは絶対ないことが明白です。

文科省の駄目ぶりは「ゆとり教育」とか「次官が貧困調査という名の○○」(しかも開き直ってまだエラソなこと言ってる)によってバレバレですが、国交省も、どこの中央省庁も同じようなものなんでしょうね。「現場を直接見ずに霞ヶ関にいて考えるとこうなる」という意味で。あ、こんな話はもうやめましょう。わが亡父はそういえばかつて中央省庁の官僚だったっけ(わたしが生まれる頃には退官していたようですが)。

ところでこの花山ダムですが、正式名称は「阿之國屋文左衛門商店花山ダム」なのだそうで、何とネーミングライツ(命名権契約)によるものだとか。「阿之國屋文左衛門商店」は仙台市宮城野区にある株式会社で、その契約は平成33年度末までということです。ということはそのあとはまた名前が変わることも大いにあり得る‥はっ!



はい、条例的にはバリ可能でしょう。でも、このダムのネーミングライツは年間308,614円(消費税等別)*複数年契約(4年?)なので全く以て無理ですね(大苦笑)。ちなみにばんえい競馬の協賛「冠レース」は今でも変わっていなければ1万円から可能なはずです。しかも1回こっきりだし、1着馬及びジョッキーさんとの記念撮影もあるのでおすすめですよ!あ、競馬新聞にもレース名が載りますし!(当時の詳しいページはこちら)。

さてこのあとは「よし、せっかくの平日だし『細倉マインパーク』に行ってみよう!」と考えたTakemaです。鳴子と駒の湯を行き来する際には必ず通る道沿いなのですが、GWとかは混んでますしねぇ。でも案外鉱山跡のパークは結構好きなんですよ。こことかも冬に行ってますし。

ちょっと遠回りしましたがまぁしゃーない。というわけでいざやって来てびっくり。


鳴子の湯をあえて選ばずにこっちに上がってきただけに結構ショックでした。まぁ考えてみればあり得るパターンなのではありますがこの時は考えつきもしなかったのです。

で、ここから再び鳴子‥いやもうそれはいいや、今回はすなおに帰ろうという気持ちになり(また来るし)、そのまま築館ICへ向かい高速に乗りました。



いつもながら自衛隊の皆さまありがとうございます。皆さんがおられることで日本が何とかなってます。



途中さだまさしのライブ荷物運搬トラックも走っていましたが、当人が乗っておられるはずもないのでね。というわけでお昼ごはんは高速を下りて閖上さいかい市場のいつものお店へ。





この日は平日のすでに13:00を回っていたこともあってお客さんは少なかったです(このあと三世代のご家族団体が入店しましたが)。豊洲(当時は築地)市場でも高値で取り引きされる閖上産の赤貝、その同じものが地元ゆえ「閖上赤貝丼」として安く提供されていることを知りやってきてからたぶん5回目くらいの訪問かなと思います。

閖上産の赤貝は震災後休漁せざるを得なかった期間に増えた(&大きくなった)ことで一時期こそ豊漁でしたが、やっぱり獲り過ぎたのか、値段も上がりまた品薄にもなったようです。かの震災を期に資源管理モードに入るチャンスがあったのに、やっぱり二の轍三の轍を踏んでしまったのかな。あ、上の方で中央官庁の話を書きましたが、自分としては農水省傘下の「水産庁」全然駄目な官庁だと思っています。天然資源の管理について何やってんだというくらい何もしていないどころか時に逆行してますし‥(かつての「獲れ獲れワンワン」の旗振り行政から何も変わっていないという意味で)。

ハイ話を戻しましょう、お昼ごはんは海鮮丼!




(右上画像マウスオンで店内掲示画像に変わります)。








(上画像マウスオンでトッピング直前画像に変わります)。

そんなわけで美味しくいただきました。ちなみに(以前にも書きましたが)、こちらのお店はこのあと閖上地区に再開店し、「浜やグループ」のフラッグシップ店?のような形でやっていくようです(現在閖上にあるフードコート店舗とは別に新築=現在工事中)。前回聞いた話では「さいかい市場が閉まったあともしばらく営業させてもらって」だったと思うのですが、今回改めて伺ってみると「市場自体が閉まる前にこのお店が移動する」ことになるのだとか。

いずれにせよ、震災津波による仮設商店街はこれでもう数えるほどになるのだと思います。自分は南三陸町志津川のさんさん商店街、同町歌津の伊里前商店街(現「ハマーレ歌津)、女川町のシーパルピア&ハマテラス、そしてここ閖上さいかい市場を主に訪問してきましたが、これでそれぞれ一段落となることに。もっとも仮設商店街廃止を機に長年営業してきた地元密着のお店も多く廃業なさったことでしょう。お疲れさまでしたと言いたいところですがやっぱり残念です。



そんなわけで再び高速に乗り一路南下します。そんなに休憩するつもりもなかったのですが、やっぱりここはねということで南相馬鹿島SAに立ち寄ります(往路は深夜の仮眠だけだったし)。

で、ここでわが愛する?若松味噌醤油店が「火入れした糀甘酒」の大瓶を売り出しておりまして即購入!お値段高めですが手造りなのは間違いないので間違いないお品です。火入れしていない甘酒も何度も購入しましたが、もったいながっているうちに発酵が進んで酸味が増しちゃうんでした。いずれにせよお勧めです。

あと、松永牛乳のコーヒー牛乳も買いましたが、これはちょっと甘すぎました(右上画像マウスオン)。地元の需要はあるのでしょうが、微糖バージョンを出してもいいのかなと思います。こちらのラクトアイスはそんなに甘くないですし。

このあとは夕立にやられつつも無事帰宅。はぁ楽しかったお疲れさん自分たち♪

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