- その1 まずは那須湯本の共同湯*2をタンノーへ -




硫黄成分を身体の隅々まで取り込もうと何度も頭からかぶりまくりました(笑)。

(2019年2月11.12日 1/2ページ)

建国記念の日絡みの連休は北海道とか南北大東島とか、比較的遠くまでお出かけすることが多かったのですが、今年はおしんこどんに用事が入っていた関係で特に計画は立てていませんでした。おまけに3連休初日の日曜日は雪だったし‥あ、わたしは今年度土曜日は通常出勤ですので念のため(火曜日が休めるので日月火の3連休です)。

というわけで日曜日は家でゴロゴロ。しかし、このまま3日とも家ゴロはいかんよなということで一念発起(というほどでもない)、やっぱりどこかに出かけよう大作戦を立案開始したというわけです。

しかし所詮1泊2日ということで仙台以北はないな、北上してもせいぜい福島あたりかな、でもあんまり果敢に雪国を目指すと手痛いオミマイをいただきかねないのでしばし沈思黙考。



という軟弱な結論に至った次第です(苦笑)。というわけでまずは宿を予約。世間では連休の最終日ですから問題なく予約できましたというか、結果としてこの日の宿泊客は自分だけでした。

というわけで月曜日の朝、別に早起きするでもなくゆったりと出発です。那須までは200kmもないですから早出する必要もありません。まぁ2箇所くらい立ち寄り湯を入れれば16:00くらいには到着できるかなという算段です。

そんなわけで一路東北道を北上。で、鹿沼ICで高速を下りました。この界隈で1湯立ち寄りを考えていたからですが、朝ごはんを食べていなかったためお腹が空き、SAPAの軽食ではなく一般のお店(できれば手打ち蕎麦)を食べたかったためでもあります。で、高速を下りてしばしで「手打ち蕎麦」の文字を目にしたのでさっそく駐車&入店。ちょうど11:00をまわったばかりで先客さんはなし。

ただ、メニューを見ると幹線道路沿いということもありドライバーさん向けのがっつりセットメニュー「平成世直しセット」がメイン推しのようなんですね。チャーハンやカレーやカツ丼などとそばうどんのセットメニューがずらり。こういうお店の場合お蕎麦以外にも力を入れざるを得ないため「あちゃーこれはお店選びを失敗した感があるな」と内心思いつつも、単品でおろし蕎麦を注文しました(Takemaの場合セットメニューは食のキャパの関係で無理です)。すると‥





おろし大根は辛みこそ普通でしたが自分的にはちょうどいい感じ。いやはや結構好みのお店でヨカッタです。ちなみに食事後に屋号を見たら「名匠」とありました。美味しかったからいいますが、この屋号を付けるって結構勇気がいりそうです(笑)。

さてこのあとはこの付近にあるという「福祉温泉 江曽島」を目指します。実は以前からこの温泉の存在は知っていたのですが、自分の頭の中では勝手に「宇都宮市街北側、徳治郎ICの近く」という立地がミスインプットされておりましたんで、この前日にあらためて調べてみてびっくりした次第です。完全に市街の南側でしたわ。



お風呂は撮影禁止なので画像はありませんし、そもそもお客さんがひっきりなしに入ってくるのでも撮影は最初から無理筋です。それだけ地元の方々に愛されている湯だということは、靴箱エリアよりも広い「常連さんのお風呂セット置き場」があることからもわかります(笑)。ただ個人的に思ってしまうのは「近隣に共同浴場がある方々はなぜ『お風呂セット』をそこに置きたがるのか?」ということなのです。この感覚はどうも理解できないんですよ(笑)。

お湯はツル感のある透明湯で重曹泉だったかな?内湯は小さい浴槽が水風呂で、「あー源泉は冷たいんで加温なのか」と思っちゃいましたが、あとで分析表を見ると源泉温度は50度あるんですね。ということは単純に水道水を入れた(+源泉も少量投入)水風呂なんでしょうか?しかし一定のファンがいるようで、適温湯と交互に浸かっている人も複数おりましたからこれはこれでいいのかなと(今回は同行していませんがおしんこどんも交互浴は大好きですし)。

露天風呂は広めなのでこの時期さらにぬるめで長湯が楽しめます。地域密着の温泉としてはなかなかうらやましい感じです。休憩室もあり、小耳に挟んだ情報だと飲食物の持ち込みもOKだとか(違ったらごめんなさい)。公共施設ではなく私営なのでそのあたりの規則はゆるめというか自由に決められますからね。

さてそんなわけで江曽島温泉をあとにして再び北上です。宇都宮市の郊外にもいくつか湯はあるんですが今回はパスしてちょっと渋めの鉱泉宿を目指します。



すれ違い不能区間の多い一本道を進み、やってきたのは矢板の寺山鉱泉。この界隈には寺山のほかにも赤滝とか小滝の鉱泉宿があり、以前赤滝鉱泉には立ち寄り湯をしたことがあります。なお以前は近隣にもう1軒「鳥羽ノ湯」があったようですがすでに廃業したようです。赤滝鉱泉の鄙び具合に比べればこちら寺山の佇まいはかなり万人向きといえるでしょう(小滝もそうみたい)。



入浴をお願いすると大丈夫とのこと、500円をお支払いした上でどうぞこちらへと浴室まで案内されましたが、2つある浴室のうち1つには先客さん(たぶん日帰り部屋休憩 or 連泊の方)が入っておられたようで、「小さいほうでもよろしいですか?」「ええもちろん」。沸かし湯の鉱泉宿に関しては小さい浴槽も好きだったりしますんで無問題です。どうやら浴室は貸し切り利用ベースらしくこれもよしよし。あ、ちなみに案内終了後1分もしないうちにお隣の先客さんが上がったようでした(笑)。でも狭いほうを!



おお、浴槽にはしっかり杉板のフタ*2が!そしてこれは直接案内もされましたが「お湯がぬるい場合の連絡方法」がとってもシンプルでいいですね。自分の入浴時には「微妙にぬるいくらい」で加温をお願いするほどでもなかったので押しませんでしたが‥何事もベンキョーですからやはりここは押してみるべきだったのかな?(うそうそ)。で、お風呂はといえば‥





この周辺の鉱泉はどこも鉄鉱泉ベースのようで、沸かしてしばらくすると酸化して茶色になるようです。この日このあとは那須湯本の硫黄泉を浴びまくるつもりなので、その前に別の泉質のお湯に入っておきたかったというわけですね。お湯は加温循環なのでどこまで新鮮 or へたっているのかはわかりませんが、キシ感があり当然錆っぽい香りもありました。



なお浴槽は確かに「なかなかの小ささを誇っています(笑)。対角線の角度で入っても足を完全に伸ばすことはできません。浴槽の湯自体は隣の大きめ湯船と完全に繋がっているようなので、やっぱり大きい浴槽のほうが快適だったかも(右上画像=浴室撮影のみ)。ちなみに大きい浴槽のほうは右上画像の通り(フタの数が1つ多く3枚なので)1.5倍の広さであると思われます(撮影しただけでフタは外してませんが)。

そんなわけでこのあとはいざ那須湯本温泉に早入りしちゃいましょう!だってさぁ♪




(ちなみにわたしが泊まったのは右上画像で遊季荘の看板のある場所の部屋です)。

こちら「河原の湯」は地元住民の方々の利用が多いとのこと、となれば夕方になればなるほど混むはず、ゆえにこの日のチェックインはかなり早めの15:30頃となりました。女将さんに先払いの宿泊料金3500円(素泊まり、税込み)をお支払いし、共同浴場の電子キーもお預かりしましたよ。

で、まずはソッコーでこれまで未湯本命の河原の湯へ。先客さんは‥









手前がぬる湯、奥があつ湯ということでしたがこの時はあまり温度差はありませんでした(このあと複数回入浴時にはそこそこはっきりと差を感じたので、あとでどなたかが投入部の具合を変えたのだろうと思います)。



お湯は感覚的に42-43度半ば。頭から硫黄泉をかぶってやっほほーい!

で、事前に遊季荘の情報を見ていたところ「河原の湯と滝の湯、両方の共同浴場を利用できる」とあったのが決め手となってお宿を予約したわけなので、この湯上がりホカホカ勢いのまま滝の湯にも行ってみることに。



こちらは先客さんが複数おられたのでもちろん浴室画像はありません。かつて鹿の湯至近の新小松屋さんに宿泊した時のページはこちらですが、確かに外観からして近隣民宿の宿泊客利用を想定した造りで、お風呂の規模も大きいです。

ところで今回「遊季荘」さんの電子キーで滝の湯にも問題なく入れたわけですが、となるとかつてももしかしてアレだったのかなどうなのかな?(ボカします)。

で、とぼとぼ徒歩での帰り道、何やら気になるイルミネーションが。「でき穴」って何?道路に接する側は駐車場になっているんですが、そこから階段を下りていくと‥





神社の名前は藤乃稲荷神社というらしいのですが、この電飾、そして何と脇には卓球台やミニ舞台まであるという「大いなる違和感」!(ほめ言葉です)。

ちなみに「でき穴」とは那須与一のご先祖さんが関わる伝承がある洞窟だったようですが現在は見たところ存在しません(工事の関係?)。ここには矢場があったそうなのですが、今はこのようになっています。不思議スポットです。



で、遊季荘さんは食事の提供一切なしというシステムなので、一軒茶屋交差点にあるセブンまで朝ごはんの買い出しに行きまして、そのあと那須に来るとかなりの確率で立ち寄る月井酒店さんへ。ここ、とにかく日本酒の品揃えがスバラシイんですよ。というわけでお酒を買い込んだあとはそのままお宿さんオススメの食事処「陣家」さんへ。時間が早かったんで夕方最初のお客でした。駐車場はないそうですが宿の前に路駐で大丈夫のこと。幹線道路じゃないですからね。



車で来ちゃったんでもちろんお酒は封印でしたが、掲示されているおつまみメニューを見ると結構「イイ感じ」なんですよ。ここで飲んだらいろいろ楽しそうだなぁ。でもメインロードまでは道中が暗いですし路面もそこそこ凍ってましたし単独ヨッパーには何かと危険がアブナイ感じでした(ちなみに帰り道は標高差50mの登りだし)、そんなわけでこちらで飲むのは無雪期&おしんこどんと来る時にしようっと。



というわけでお宿に戻り、空いたタイミングを見はからって再び河原の湯へ。今回あてがわれた部屋は道路沿いだったのですがこれが幸いでした。この共同浴場は地元住民の利用率が高いのですが(周辺の宿はみな内湯ありなので共同浴場の鍵は渡されない(はず))、地元の方々はよっぽど近くの方を除けば車でやって来て路駐というわけです(メインロードじゃないしもう長年の慣習でしょう)。

だから共同浴場隣のわが宿の部屋の窓から道路の駐車状況を確認すれば、もうそれだけでおおよその入浴状況はわかってしまうというわけです。ほぉーら、行ってみたらやっぱり誰もいなかったぁ!軽く部屋飲みしたタイミングでしたが、よぉっし戻って本腰入れて飲むぞぉ!(笑)。

というわけで翌日については次のページにて。

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