- 翌日は塩原新湯のあと上がり湯で湯西川の共同浴場へ -




湯西川の共同浴場はご覧のとおりの通常営業、でも、もしかしたら惜別湯かも知れません。

(2019年2月11.12日 2/2ページ)



明けて翌朝。当然朝湯というわけですが何時に行けばいいか悩むところでした。共同浴場は5:00-(23:00)が利用時間なのですが、そうなると津軽よろしく朝湯習慣のありそうな地元の方々がどう動くのかと(笑)。

でもこの日は平日なので皆さんそれぞれにお仕事が?というわけで朝ごはんタイムの6:50に行ってみたらご覧のとおり貸し切りでヨシヨシ。またも頭から硫黄泉をかぶって目覚めとしました。

朝ごはんは昨晩買い込んでおいたセブンのおにぎりなので画像はありません。この日はもう帰るだけなのでかなりゆっくりして(またお風呂に行ったことはいうまでもありません)、チェックアウトタイムぎりぎりになってから出発しました。で、向かったのは‥





ちなみに職場用のお土産も買いましたが後日女性陣に好評でした。皆さんよく知ってるのねー(びっくり)。

さてミッション完了後は帰る‥のではあまりに早く帰着し過ぎちゃうので山を越えて鬼怒川を経由することに。那須からは直接山越えできないので塩原まで下りてきたというわけなのです。あ、でもそのままR400で尾頭トンネルを越えちゃうのではあまりに芸がないということで塩原新湯に立ち寄りましたよ。むじなの湯に久々に浸かりたいと思ったからなのですが‥





塩原新湯には20年以上前からもう数え切れないほど来ていて、むじなの湯も混浴時代も含めてもう何度も入ってますが(最近だとこの時とか)、でもこれまで「ぬるい」時は一度もなかったのである意味心配です。あ、でも塩原新湯が造成泉であるがゆえに距離の問題が関係するのであればこの状況は冬季だけなのかもしれません。「当分の間」という記載にある種期待させてもらいます。

しかし新湯には入りたい‥というわけで、たぶん3つの共同湯の中で入浴回数の一番少ない「寺の湯」に向かうことに。



なぜこの寺の湯の入浴回数が一番少ないかというと、それは「メインロードのすぐ上という利便性の良さゆえに先客さんが多い」からに過ぎません。扉の前まで行けば声が聞こえる=少なくとも複数人入浴中ですからね。一番入っているのはたぶん中の湯だと思います(ある意味一番地味なので)。



今回は声が聞こえなかったので300円を料金箱に投入して戸を開けたら‥よっしゃ、どなたもおられません!ラッキョー!

しかし先客さんが湯の投入を止めていたからかちょっとぬるめ温度でありました。塩原新湯の共同湯はがっつり熱いというのがデフォルトなのでちょっと残念だったかも。というわけでチョロチョロ投入系の湯口栓を開放してしばらくしたところで次のお客さん(ご夫婦)がやってきました。奥さんは「混浴なの?」とおっしゃっていましたがまぁ普通に入って来られた様子(よそを見てましたんで)。で、自分もそろそろいいかなと思ったので「ごゆっくりどうぞ」と声をかけて湯を上がりました。

さてそんなわけで塩原新湯入浴も終了。と、ここでちょっと考えることがありました。それは‥



でもちゃんと身体も洗ってるし、帰宅後に千葉の水道水のシャワーを浴びたくはないわけです。となれば‥



このままだと翌日の出勤後、「ん?Takema、温泉クサイぞ」ならまだしも下手をすれば「ん?誰かオナラした?位置関係からすれば‥!」というような有言無言の疑惑のデパートになりかねないわけです(笑)。となればこの界隈で‥気になる湯もありますがどうしようか‥。うーむ‥ポク、ポク、チーン!


(湯西川温泉の湯は基本的にくせのないアル単温泉ですからね。)

というわけで山越え‥あ、日塩ラインの有料道路料金をケチって尾頭トンネル経由で上三依に出てそこから南下ですけれどね(距離的にも当然)。で、ずんずんと下っていきますが、連休明けの冬の平日はこんなにも通行量が少ないんだなぁとびっくり。またお天気も安定していて、そもそも2月中旬なのに雪が全然ないことにこれまたびっくりです。

結局塩原新湯下のR400-尾頭トンネル(峠)-上三依(R121)-湯西川温泉分岐-(県道249)-湯西川温泉まで、路面には一片の雪もないままでした(そりゃ路肩にはありましたがタイヤが雪を踏むことはほとんどありませんでしたよ)。こんなこともあるんですねぇ。

そして県道249号線に入ってびっくり。湯西川温泉まではもう何だか高速道路のように道が整備されていました。昔のあのくねくね道を延々と進んだ日々は今いずこ。そういえば旧栗山村側から土呂部経由で湯西川入りしたこともあったっけ(あの道はたぶん相変わらずくねくねだと思いますが)。昔のドバドバ西川集会所の湯とかも思い出すなぁ。

とまぁノスタルジックに浸り始めるとキリがないのでやめておきますが、このエリアのことを考えていたら何だか久々に会津田代山に行きたくなってきたぞ(雪が溶けたらの話)。

で、湯西川の共同浴場です。橋のたもとのとっても目立たないところにありますから、ほぼ全ての観光客の皆さんは気づかないでしょう(いや、気づいても混浴だし入らないことでしょうが)。というわけでいざ行かん!



さーて、先客さんはおられ‥ないことを祈りつつ引き戸をカラカラと‥







太陽が出ると湯気が光に照らされてなかなかいい感じです。



湯銭箱に規定の料金(200円)を投入し、頭からかけ湯をビシバシした上で(もちろん下半身も洗ってね)いざ湯に浸かります。くぅーキクーっ!湯温は体感で43度といったところ、極端に熱いわけではありません(窓も満開で半露天風呂状態ですし)。湯から上がってクールダウンしつつ再び何度もかぶり湯。硫黄分がどんどん取れていくのはちょっと残念でもありますが、何というかもう、自分でもわかるくらいの濃い硫黄臭を自ら発していたわけなのでねぇ(笑)。

ちなみに「熱すぎる場合はバケツに汲み置かれている水(源泉湯を冷ましたもの)を投入して下さい」との貼り紙がありました。奥会津湯の花温泉の天神湯みたいですが、以前はこんな掲示はなかったし、加水用の水も来ていたはずです。今は水が止められているようです。

ところでSNSにリアルタイムで「湯西川の共同浴場(薬師の湯)なう」を発していたら、現地出発後に地元情報をご存じの方から驚きのリプライを頂きました。そしてその内容は、この共同浴場が‥



というものでありました。ちなみにニュースソースは地元の方々(複数)から直接お聞きになったとのことですから、そうなる可能性は高いでしょう。しかしここに挙げられている3つの理由を改善するために共通しているのは「直接間接を問わずさらなるお金がかかる」ということなのではないでしょうか。

「入浴料の激減」は不正入浴というよりは入浴者そのものの減少が主原因かと思いますが(ちなみにわたしはこれまでこの共同浴場で他の入浴客に出会ったことがありません)、入浴利用者を増やすためにはアピールが必要、でもアピールすればするほど「今のままの施設でいいのか(完全混浴だし)」という問題が生じ、当然改築や新築などの費用がかかってしまうわけですから。

となると、この先この共同浴場が維持される可能性は低いといわざるを得ません。そういう意味で今回の入浴は「惜別入浴だったのかな」という気もします。もっとも、この予想がいい意味で外れてくれることが一番ですが!(ちなみに現在の入浴料はそもそももう少し上げてもいいと思います)。



外から見てみると橋と隣地境界とのスペースには限りがあり、男女別にして建て替えるとしても限界はあるかなと思います。となると‥川向かいの「薬研の湯(右上画像)」同様に「湯は沸いているが橋から丸見えなので公序良俗上日中の入浴はほぼ不可能な露天湯」にするしかないのかなぁ。もったいないことですが。

いずれにせよ2019/3末日までは入れますので、間に合う方は是非足を延ばして下さいませ。



さてお昼になっていたのでお蕎麦を食べることにしようというわけで川向かいの「平家そば志おや」へ。注文したのは山菜おろしそばで、下調べもしていないのであまり期待しないようにしていたのですが、うんアタリ!

太めの田舎蕎麦は歯ごたえが好みでバッチリ、香り高いお蕎麦はもちろんのこと大根おろしは通常のおろし金ではなく「鬼おろし」系で荒くおろされており、これはこれであり!(さりげなくのっている柚子もいい仕事してます)。量はちょっと少なめかも知れませんが自分にとってはベストの量です。うん、美味しかった!



昼食後はもう帰るだけです。今市の中心部に入る手前、大谷川(だいやがわ)の橋上で赤信号停車時、日光連山をしっかり撮影することが出来ました。しかし2月中旬だというのに本当に雪が少ないですね。

結局湯西川温泉から千葉の自宅まで、都賀西方PAでトイレ休憩しただけで一気に戻ってきてしまい、到着は16:00過ぎでした。まぁとりあえず十分楽しめたのでよしということにしましょう。次は‥3月中下旬までお出かけはなさそうです。

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