2019/11月末、駒の湯冬支度お手伝い(2)



あなたがまさに「名を体であらわす」看板猫というわけですね!(笑)。

(2019年11月22日-24日)

さて翌朝は薪作業から。まずは乾燥済みの薪をボックスに詰めて倉庫へ搬入する作業だったのですが、作業に没頭したので画像はありません(笑)。で、そのあとは薪割りとなったわけです。でもね‥




でも、左上画像のようにあっさり割れるものばかりではありません。樹種によってはかなり難渋します(もっとも右上画像の多くは割らなくてもいいサイズでしたが)。難渋する樹種は‥ドウダンツツジ!

「これがツツジの幹?」と思うほどに太い幹、しかもブナのように樹勢が真っ直ぐでないためになかなかうまく割れません(変な失敗はしませんでしたが)。写真を撮らなかったのは失敗でした。なお、午後には「太い大物」をさばきましたので、動画はそちらの方にて。



でもちゃんと働いていたんですよ念のため(公式ブログより)



さて温泉に移動ししてみると、前日おしんこどんが作った「雪ちゃん」(要は雪だるま)はすっかり細くなっていながらも何とか生き残っておりました。「これ、(ポケモンGOの)ラプラスみたい!」とおっしゃった奥さんです(どうやら宮城県の観光マスコットとなっているそうなのですが、そもそもポケモンGO自体やったことがないので静かにしておりました)。

で、このあとは(実は順番が前後していますが)、湯守が源泉地からのパイプ掃除をなさるというので湯の出口で見ていることに(本当に見ているだけでわれわれは何もしていません)。源泉地との高低差を利用し、右上画像に見えている棒状のブラシを配管内に走らせることによって内部に付着した湯花を除去するというわけです。駒の湯の温泉は実は湯花が多いということもおわかりいただくべく動画をば。





続いては浴槽を冬モードに移行させます。湯口にL字パイプをはめて湯の飛散を抑え、また浴槽内には最低限の湯張りとなるように排出口を調整します。湯花があちこちに付着しないようにするための工夫です。もし営業時と同じように溜めっぱなしにすると、鬼のような湯花で埋め尽くされることに‥(それはそれで温泉ファンとしては見ごたえがあるんですが)。







午前中と違って「太物」です。太い材木については「周囲からはぎ取るように割っていく」ことがセオリーなのだそうです。油圧パワーの問題もあるのでしょうが、木の内部に「幹になろうと企てた節」があると思ったように割れないという理由もあるそうなのです。というわけで「どこからどう割るか」の判断は「この道数十年」の湯守にお任せです。



薪作業のあとは、スノーモービルを冬期の保管場所に移動させたりして今回のお手伝い作業も終了です。大したことはやっていませんが、少しはお役に立てたでしょうか。というわけでこの日の宿泊地である東鳴子温泉いさぜん旅館へと移動です。



暗くなりかけた頃いさぜん(砂善)さん到着!猫たちもお出迎え。

というわけで夕食はお決まりのあそこです。以前はぷらっと行っても入れましたが、今や週末は予約必須の焼肉八兆!今回は夫婦2人ということでカウンター席です。



と、まぁ最初はよかったのですが‥。

満卓なのはもちろんのこと、この日のお客さんはよく飲みよく食べること!カウンター内のお2人だけでは手が回らなくなり、並んで座っていた温泉ファン常連の方と不肖Takemaとがドリンクオーダーのお手伝いをば(もっともTakemaはビールだけでしたが、常連の方はチューハイ系までお作りになっていました)。



で、それでも落ち着いてきた頃になって、マスターから「辛いのいける?」とのお言葉とともに「本日のオミマイ」が登場。「ししとう」ではなく「とうがらし」って言ってたよなぁ‥というわけで一番大きいのをパクリ。ん?あれ?辛くない!セーフ!

しかし次に食べた小さいやつは‥うん!辛いーっ!一気に汗が噴き出します。とはいえ、唐辛子の辛さとしてはごく普通かな、だって食べられちゃう辛さですし普通に話も出来るわけですから。

自分の唐辛子人生の中で一番だったのがバンコクのファランポーン駅前ソムタムゴザ屋台で食べたソムタムの中に入っていたやつだな。あの時は「脳天に突き上げる辛さ」のためもはや声を出すことすら不可能でした。残念ながらサイトにはアップしていないんですが。あと「日々是決戦」だったのが言わずと知れたブータンの料理群でしたな(ブータンの定番料理であるエマダツィについてはこちらです)。

このあとはお宿に戻って焼肉臭を落とすべく入浴&さっぱりしてからおやすみなさい。



翌朝も朝風呂から始めます。あれ、今回は大&中浴場の男女入れ替えはなかった(上の浴室は混浴ですが)。



さてさて朝ご飯。美味しくいただきましたが「昼ごはん対策」もね(ご飯の量控えめ)。




なるまん購入、なるこりんジェラートも購入した上で一気に古川ICから高速へ。仙台東部道路の名取ICで下りて目指すは閖上!とはいえ閖上到着時点で10:30を回っていたので朝市はもう佳境を過ぎているはず。というわけで時間調整で閖上湊神社にお詣りしたあとに目指したのは‥





こちらで早めのお昼ごはんをというわけです。さいかい市場店には何度も行きましたが、あそこはあくまで仮設の商店街、ここかわまちてらすはもちろん本設ですから、ここ閖上でしっかりやっていこうというお店の皆さんの心意気が伝わってきます(最後に仮設店舗に食べに行った時のページはこちら)。

開店直後に入店すると、窓際のカウンター席に案内されました。「カウンター?2人なのにテーブルじゃないの?」と思う方もいるかと思いますがさにあらず。窓際カウンター席は正面に名取川を望む特等席なのです。

で、メニューを見ていたら「ん?今日は赤貝丼ってあるのかな?特に予約制とか書いてないけれど?」。というわけで店員さんに伺ってみると「大丈夫です、ご提供できます」と即答!というわけで、

赤貝丼 閖上海鮮ちらし



そしておしんこどんは「飲み比べセット 至高」をもオーダーね(笑)。

待つことしばし、おおっと、続々と出てきましたよ!



まずは閖上の真骨頂、赤貝どーん!



続いて『閖上の玉手箱』、海鮮ちらしーっ!

いやはやぜいたくの極みです。平日のお昼ごはんはコンビニ弁当のTakemaですが、こういう時はどんといきますよ!閖上の赤貝はものすごく評価が高くお値段的にもとてつもなく高級品。この界隈以外では高級寿司店や料亭などに行かないと食べられないわけですから‥。



この他、「仙台せりの天ぷら」も注文。すべて美味しくいただきました♪

さてお会計を済ませて入口付近を見てみると、そこにはずらりと順番待ちの人々が。やはり旅先での昼食は夜討ち朝駆け、いや違った「先んずればすなわち行列を制す」ということでしょう。店舗入口の前に十数脚の順番待ち用の椅子が並べられていましたが、それらもすべて「満席御礼」状態でした。

さて、あらためて名取川の方を見てみると‥



これは‥台風19号による増水の被害ですかねぇ。

こんなふうに(いやもっとひどく)ひしゃげたフェンスやガードレールは東日本大震災の津波被災地ではいやというほど目にしましたが、今はもうまったく残っていないでしょう。気がつけば往時を思い起こさせる「目に見えるもの」はすっかりなくなりました(震災遺構および原発事故による帰還困難区域内は除きます)。

それ自体はもちろん喜ばしいことなのですが、今度は「記憶の風化」が心配です。あと5年や10年というスパンでいえば問題はないでしょうが、50年、100年という時間単位で考えるとはたしてどうなのかなぁ。人間って、残念ながら自分にとっては他人事に思える「歴史」から学ぶよりも、「自己の経験を優先」して考えてしまう生きものなのですから。

さて、この「かわまちてらす」は名取川の堤防上に料飲店が、そして堤防下側には商店が入居しています。本日ここを目指したのは浜やさんだけが目的ではありません。もう1つ‥そう、





倒産した会社とは別とのことですが、ロゴデザインは同じような。で、倒産と共に「凍天」という商標は使えなくなったので「梵天揚げ」という名称で販売されています。というわけでお持ち帰りにいたしました(さすがにお昼ごはんを食べたばかりなのですぐには食べられなかったのです)。味は‥うん、まさに「凍天」ですな。あん入りが200円、あんなしは160円でした。

しかしまだすぐには出発しませんよ。先ほどおしんこどんが飲んでいた閖上のお酒「浪庵(ろあん)」が美味しかったということで、この商店街のすぐ向かいにある佐々木酒造さんの直売店で四合瓶を購入することにいたしました。



というわけで購入完了!フルーティ、ほどよい旨味とキレ!お勧め!

さて閖上から出発です。しかし帰宅後、このすぐ近くに「工場直売の牛タン弁当店」があったということを知りました。次回は間違いなくこのお弁当を購入してみなければ!奥が深いぞ閖上!

さて再び名取ICから高速に乗り、今度こそ帰り‥ません!まだ立ち寄ります!というわけで山元南ICを下りて内陸側へと進みます。目指すは、台風19号で甚大な被害を受けた(この時点ではまだ現在形でしたね)宮城県最南部の丸森町!

実はこの日、町内大内地区にて「自然薯祭り」とやらが開催されているらしいということを聞きつけ、Takemaのパターンである「泥掻きなどのお手伝いはできないけれど(ギックリ持ちだし)、そのぶん現地でモノを買って、少しでも地域にお金を落とそう作戦」決行ということなのです。

近隣地域にお住まいのSNSフォロワーの方からは「その祭りを知っているとはアンテナ高いですね」とのコメントをいただきちょっと嬉しかったぞ(笑)。その方によると、もちろん丸森町中心部などは甚大な水害被害を受け、各種のイベントも軒並み中止となったそうなのですが、大内地区にはあまり大きな被害がなかったようで、「ならばせめてこの祭りだけは例年通り開こうか」という流れだったのだとか。



「お祭り」というにはかなり質素な感じですが、しっかり並んでいる人々が。勝手がよくわからないながら自分たちも並んでみます。





で、われわれの数人前で最後の自然薯が。かなり細く軽いモノだったので、順番通りの人はちょっと躊躇している様子(このあとまだ入荷するという情報でしたので)。で、「これでいい人、いますか?」という問いかけにわれわれが「ハイ、それでいいです」と手を上げました。というわけで‥




(税込み2000円でした)。



このあとは新地ICから常磐道に上がり、南相馬鹿島SAで若松さんのお味噌を買って、ここからは一気に(休憩1回で)千葉まで戻りました。ホントは鹿島区のお店まで行きたかったんですがまた今度ということで。というわけで2泊3日の「お手伝いに名を借りたお出かけ行脚」、これにて終了ということで。

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