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- その4 松之山でまったり、おしんこどんは「嫁投げ」にジャストフィット(笑)。 -



これも「大地の芸術祭」に基づくアート系看板なのでしょうか?

(2020年11月20日~23日 その4)

というわけでお宿に到着。宿の関係者さんとSNS経由で情報を交換していたこともあり到着後のご挨拶はすんなり。



そしてさっそくこれ=地域振興券じゃなくて(古)「地域共通クーポン」をいただきました。自分はGoToトラベルの宿泊料金割引はそれほど魅力的に感じていなかったのですが(そもそもわれわれの場合は割り引かれなくとも出かけていたはずですし)、このクーポンはかなりいいと思うのです。

何より「『消費期限』がごく短い」ので(宿泊の場合は当日15時から翌日まで、日帰りの場合は当日限り)、利用者の「どこかで早く使わなきゃ何か買わなきゃ」という「妙な射幸心」を煽ります(笑)。ローカルなお店ほど電子クーポンを使えないのは残念ですが、急遽の企画ですから仕方ない部分はあるでしょう。

でもその流れとして「経済を回す」ことについては‥



SNSでどなたかがおっしゃっていましたがまさにその通り!と思うわけで、ここに「まるで自分独自の意見であるように」みせつつ書きました(苦笑)。でもホントこんな施策こそが今求められていると思います。

さてそんなことはともかくとして、まずは温泉ですからお風呂です!



外が暗くなる前に最初の湯をいただきましょう。






松之山温泉というと独特の薬品的な臭いが特徴なのですが、もちろんしっかりと充満していました!(こちらの宿湯はかけ流しではないのですが、塩素臭はなく温泉由来の臭いのみでした)。ただ湯温を41度に設定というのは、松之山らしい熱めの湯を想定していただけにちょっと残念。もし可能であれば浴槽を二槽に分けて「かけ流し熱め浴槽」「循環ながらほどよい湯温浴槽」にしてもらえると嬉しいなぁ。そういう工事を行って成功したお宿もあることですし(紀伊勝浦温泉「一の滝」ホテル@詳しくはこちら)。



湯温調整のためマイルドに感じる湯ですが、食塩泉ですから火照るよー(笑)。



湯上がりには温泉街のお土産屋さんである十一屋さんへ。実はSNSで相互フォロー関係にあることから、事前情報から「美人林Tシャツ」を買う気満々だったのですが、残念ながらサイズ切れになってしまっておりました。この日はちょこっとお買い物(例の共通クーポンにて)、おまけで湯治玉子をいただいちゃいました。

温泉たまごといえば半熟とろとろが「定番」ですが、ここ松之山の温玉は右上画像の通り「源泉九八度一昼夜熟成」の超固茹でバージョンなのです。化石海水由来の強食塩泉ゆえ玉子にもうっすら塩味が付くのでそのままで美味しく食べられるというおまけ付き。翌朝には1ケース(10個入り)を購入しちゃった次第です。



さて夕食は「お料理少なめプラン」があったので迷わずそちらをセレクトしておりましたが、うっかり油断して料理画像をろくに撮らずというか、最初だけ撮ってあとからのものはすっかり忘れたというか(苦笑)。



これしか撮っていませんでした。トータルとして適量で満足です。ありがたや。



デザートは部屋持ち帰りで焼酎のアテに(笑)。翌朝の朝食も適量でした。

この日は10:22発のバスで十日町に出るので朝はゆっくりです。お風呂にも入った上で、まだちらほらと雨は降っていますがお散歩に出かけましょう。目指すは言わずと知れた「薬師堂」です。20年以上前、あのお堂の前の急坂をジャージで走り登ってたんだよなぁ(遠い目)。



てくてくと歩いて行くと、ん?こんなところに何やら気になる施設が?



こちらは「地炉」という体験施設だそうで、古民家を移築整備したものだそうです。土日にオープンするようですが、残念、この日は土曜日といいながらも朝ですからね。というわけで足湯に手を浸たしただけで終了です(思ったほど熱くなく適温でした)。右上画像のこれは「湯治豚」製作用の蒸し釜だと思われます。青ヶ島のひんぎゃとはちょっと違いますが(あちらは地熱釜@こちら)、こちらはスチーム釜ですね。

さてもう少し先へ進んでみると‥





ちょっと何だか不思議です。地形的に見れば右側の小滝側が本流となっていておかしくないはずだし、よく見れば瀑布の下部には明らかに人工的な石組みが見えています。これは温泉街の裏を流れるこの川の水勢をいったん弱めるために、「いったん川の流れの向きを変えている」のか?

前日からこの朝にかけてしっかり降っていた雨のために川の流量はかなり多かったようです。滝の水は白いのに堰堤を流れ下る水が茶色く濁っているのは、堰堤上部に溜まった土砂を滝の水勢が巻き上げているからなのでしょう。



この看板、雪でやられないのかなぁ(外すのかも)。上部の牛はなぜに?

ここから急になる坂をちょこっと上ると「むこ投げ」で有名な薬師堂となるのですが、その参道入口に、このページ背景ともなっているヤマナシ(地元名は何だっけ?)の木がありました。



赤い幟の奥に見えています。背が高く、大量の実を付けていますが‥



食用に向かないからか、落ちた実を拾う人もありません。というか野生動物も食べないのか?

ちなみにこの木のことを宿の女将さんに伺ったところ、「え、あのあたりにそんな木がありましたっけ?」という反応でした(笑)。でも女将さんの名誉のために申し上げておけば、地元の方にとって「有用ならざる樹木」は「存在しないと同義」なんですよね。われわれが雑木のようにしか見ていない木々を、植物学者が「こりゃ希少樹木だ!」と喜んでいるのと同じです。今回は珍しいからこうして取り上げただけなので‥。

それにしても、「なんで囓ってみなかったのか!」。これだけはとことん悔いております(笑)。



さてそれでは坂と階段を登って薬師堂へと向かいます。上がった右手には手水‥ん?女性地蔵の乳房から出ていますね。あ、今回は泊まりませんでしたが白川屋さんの浴槽湯口はこれをモチーフにしているのか!



さて、ここ薬師堂は松之山の冬の風物詩である「むこ投げ」(詳しくはこちら)が行われる場所なのです。そのためここには何と「むこ投げ顔出しパネル」が!というわけでわたくしTakemaも一応顔を出して見たわけですが‥。







なお2020/1/15のむこ投げは、あまりの雪の少なさから薬師堂からではなく不動滝との間に何とか雪が付いている北斜面(牛のモニュメントのあるところ)から投げた転がしたようです(左上画像の木々の裏手あたり)。さてそれでは、そろそろ宿に戻りましょうか。



あぁ勿体ない高熱の余り湯よ、無情にも川に流されております。

ま、高熱過ぎて、川が増水していなくてもナニすることはできないでしょうが(公序良俗の観点からもね)。さてロビーに置いてあった荷物をピックアップして(もうお会計は済ませてあります)温泉街入口のバス停へ‥いやその前に。



もう1回十一屋さんに寄ってお買い物。ご主人のSTARWARS好きは存じておりました(笑)。

松之山のお土産といえば「しんこ餅」ですし、わが妻おしんこどんと完全にかぶる名称ゆえお土産にしたかったんですが、いかんせん生ものですから、これから3日後の夜帰着までは保たない‥。あ、でもですね、




(特に銀杏は格安で上物でした。左上画像マウスオーバーで拡大。)



共同湯の「鷹の湯」に入りに来なかったのは失敗でした。なぜ入ろうと考えなかったのは謎ですがすでに時間切れです。あ、右側の建物(現在封鎖中)が旧墨田ホテルで、自分はここに複数回(仕事と休暇とで)泊まっていました。こちらの宿が閉館したのは地震(2004年の新潟中越地震?)で源泉汲み上げのパイプが破断し、再掘削に多大なる費用が掛かることから再開を断念したのだとか。ということは独自源泉だったのか!

ちなみに松之山温泉の源泉は何箇所かありますが、平成20年(2008年)に上湯新源泉が利用開始となり(92℃、600L/分)、それまでの源泉と合わせれば湯量は十分のはず(高温だけに)。なのに循環湯もそこそこ多いのが現状なのは微妙なところではありますね(加水だけならまだわかるんですが)。



こんな感じで空冷出来ないのかなぁ?あ、もしかしたら温泉街上部にあった湯気モウモウ施設はこれと同じ発想だったのかも?でももっと下げなきゃ加水を減らせないしねぇ。

というわけで次ページでは定期バスで十日町へ、そこからは鉄っちゃんになり飯山線で長野へ、そして長野電鉄で湯田中へと向かいます。

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