- 2020年末奈良帰省 その3 北八ヶ岳の山・蕎麦・温泉を堪能 -



おお、少し霞んではいますが槍穂高連峰が一望に♪

(2020年12月28日-30日、2021年1月2日 その3)

戸倉上山田温泉から名古屋方面に向かうとなれば時間的に一番早いのが上信越道-長野道-中央道なのは当然なのですが、この日は三重県某所までということで(ぐっと奈良には近づきますよ)、少し寄り道をいたします。

まずは山越えで霊泉寺温泉方面へ。経由地ということで入浴は考えていなかったんですが、そもそも共同浴場がまだ開いていない時間だろうと思っていたのでそのまま通過しちゃったわけです。でもあとで確認したら共同浴場はすでに余裕でオープンしていたみたい(AM7~。コロナ関係で変更になっていなければですが)。以前入浴したことがあったとはいえちょっと失敗かな(そんなに頻繁に来るエリアではないので)。またどうやらこの日この時間にSNSのフォロワーさんがこの温泉地におられたみたいで、もしかしたら共浴駐車場に1台だけ車を駐めていて、屋外でくつろいでいたあの人だったのかなと。まぁ今となっては遅すぎる話ですが。

さて、このあとは元山男ゆえに以前から行ってみたかった場所を目指します。山をどんどん上がっていき‥



となればご覧のように道路にも雪が出てきます。が?え?えええ?(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります。



これにはびっくりしました。リアシートに座っていたのはお子さんだったかなと思いますし、チェーンも巻いておらず、おそらくは「別ルートから進入し、いきなりの雪道でとんでもないことになった」という感じで走っていたのではないかと(実は別区間の路面は完全に雪や凍結がなかったので)。

しかしここは真っ直ぐだし傾斜もなかったのでまだともかく、この先は傾斜のある下りワインディング路だったのですが‥大丈夫だったかなぁ?(大丈夫だったと信じましょう)。さて目的地まで上がってきました。





その昔は「ピラタス」ないしは「北横岳」ロープウェーという名前だったと記憶していますが、今は「北八ヶ岳ロープウェー」なのですね。わかりやすくていいかも。ちなみにちょっと調べてみたところ、運行開始は1967年と思いのほか古く、当時は県営事業だったのだとか。



まずは切符を買ってと。確か20分間隔での運行だったと思います(繁忙期は10分間隔とか)。すでにスキー場がオープンしていたのでそこそこの賑わいでした。スキーヤーはもちろんですが、登山客(この翌日からは荒れる予報でしたが)、そしてわれわれのような一般の観光客も。







スキーゲレンデはそこそこ空いてはいましたが、この日は平日でしたし、そもそもコロナ禍の中営業できているだけでもよしとすべきなのかも知れません。それにしてもコロナで世の中がとんでもないことになってしまったのは事実、今後どうなることやらです。よい方向に進みますように!

あ、上画像に見えている山は蓼科山(2,531m)です。不思議なことにこれまで登ったことがありません。その昔、休みとなれば必ず山に行っていた自分からすれば不思議なのですが、確かに北八ヶ岳界隈はあまり来たことがなかったなぁ。というか北アルプスばかりに偏っていた記憶が(笑)。「いつでも登れる」という慢心だったのでしょうね。今後ピークを目指すことはあるのか?

さて、晴れていればロープウェイからは実に素晴らしい展望が期待できます。



天候悪化予報が出ていましたが何とか北アルプスエリアは全部見えていました。左から西穂、前穂、奥穂、涸沢岳、北穂、キレット(画像中央の凹部)、南岳、中岳、そして槍ヶ岳もしっかり。その右側には鷲羽岳に連なる大好きなエリアが。いったい何度行ったことかと懐かしく思い出します(たぶん15回以上テント背負って歩いてたかと)。

山頂駅付近からは北アルプス側が見えないので、この車窓(「車」?)は貴重だなぁ。



頂上駅に到着したあとはまず展望台へ!なのですが、むっちゃ風が強くて、当然ながら寒い!耳がちょちょ切れるレベルです(そもそもこんな軽装で行くなって話です)。標高も2230mありますからね。



こちらは南アルプスと御嶽山。南八ヶ岳は尾根が邪魔をしてちょこっとしか見えず残念。

それにしても以前から感じていたことではありますが、御嶽山は独立峰だけあって存在感がすごいです。実は一度しか登ったことがないのですが、GWだっただけに頂上直下からのシリセードは楽しかったなぁ。







そんなわけで少しお散歩ですかね。夏期には探勝路があるようですが(いやこの時期もそこそこ歩けるようですが)、やっぱり面倒というか寒いのでちょこっとだけです(元山岳部員とは思えぬ所行)。



そんなわけでまさに「ちょこっとだけ」でした(5分も歩いてない)。それにしてもロープウェイ係員諸氏、階段部分は除雪すべきなんじゃないかなぁ、ちょっと見ていただけでも何人か滑り落ちていましたよ。なまじ段の端っこが見えているだけに転ぶと痛さ倍増だし、かといって両サイドは(白部分がツブれていますが)除雪もしていないし。しばらく新雪が積もっていないようなのでこれで通常モードのようですが、ほんの数段なんだからよろしくお願いしますよ。



というわけでさっさと戻ります。特に何をしたわけでもないですが、いや、乗ってみたかっただけなのです。今度はせめて山登りに‥いつになることやら。いや、登山への興味は正直薄れてはいるのですが(一応その昔から日本百名山は東北日本を中心にそこそこ(61山)くらいは登っているのですけれどね。詳しくはこちら)。

でも麦草峠から北側は歩いたことがなかったので、無雪期に来てみようかなぁと。



というわけで南アルプスを眼前に眺めつつ山麓駅に下りてきました。





スイス風だからといって一概に「イイ」わけではないんですけれどね。なお内部は全く普通の食堂&お土産屋さんでした(それはそれでいい)。ここでちょこっと休憩のティー&スモーキングタイムといたしました。



さてこのあと三重県まで走らねばなりませんので、高速に乗る前に腹ごしらえをしておかねばなりません。このエリア(信州)ならどこかに蕎麦屋さんがあるだろうと思ってはいたのですが、いつものように下調べはしていないので(苦笑)、「見つけたら入る」ことにしていまして‥あ、あった。



ええっと、「しもさか」でいいんですよね。

別荘地エリア内にポツンとあるお蕎麦屋さんで、場所柄の第一印象は「リタイアなさった都会出身の元サラリーマンが始めたお店なのかも」という感じでしたが、今調べてみたら「平成元年創業」ということでもう30年以上営業しているようですからそうではなさそうです。

駐車場は2箇所あり、われわれが駐めた側は「裏」だったような気もしますがまぁそんなことはどうでもいいです。いざ店内へと進み、お座敷へ。コロナ禍ということもありテーブル席も減らされているようでした。



メニューを見ると、おお、なかなかお高めです(値段はあえて書きません)。店によってはこれで普通に天ざるが出てきそうなお値段ですが、それだけ自信ありということなのでしょう。値段と質に齟齬があれば30年も店が続くはずがないわけですから。



こちらのお蕎麦は茨城の常陸秋そば(旧水府村産)を使用した十割蕎麦なのだそうで、おおー、信州で営業しながらも常陸なのかと嬉しくなります(関東人)。十割蕎麦にありがちなボソボソ感もなく、蕎麦の風味もしっかり広がります。

そして自分としてはツユもいいなと感じました。刺すこともなく、甘すぎず辛すぎず、ダシの味わいも実に適度。なるほどこだわりの蕎麦というわけですね。

さてそんなわけでお腹も満たしたところでさらに下っていきます。なおこの日はこのあと諏訪インターから高速に乗って長距離移動だったため「信州にいながらお蕎麦を食いっぱぐれちゃ大変だ」というわけで早めの入店としたわけですが、あにはからんや、山を下れば下るほど、それこそ過当競争じゃないかと思うくらいに蕎麦屋さんが立ち並んでいましたっけ(笑)。

そしてやってきたのは‥





先客さんがおられたので湯画像はありませんが、ナトリウム-酸化物、硫酸塩泉でまっさらな透明湯のかけ流しです。場所柄われわれのような旅行者の利用も多いということでしたが、車のナンバーは地元のものばかりでした。浴室や脱衣場で声を掛け合っている人もおられたので、皆さん地元の人なのでしょう(べらべら喋るというほどではなかったですが)。

自分が入ったときの先客さんは1名のみ(あとからわかりましたが地元の方でした)。まずはかけ湯をば‥



身体はそこそこ冷えていたと思いますが、44度半ばは間違いなくありました(湯に浸かった肌は一気に赤くなりましたし)。と、ここでその理由が判明!



なるほど、あつ湯好きゆえマイ好み温度にしていたわけですね。まぁ共同浴場なのでその行為が許されるかどうかはともかくとして(苦笑)。ちなみに「湯のコックを触らないこと」との掲示はありましたし、湯上がり後番台の女性に「結構熱かったですよ」と申し上げると「43度程度に湯温は調整しているんですが、いかんせん(以下略)」とおっしゃっていたので、まぁそういうことなのでしょう。

自分としてはここで「ガツン系の湯」には入れたのはそこそこ嬉しかったので特に問題なしでしたが、あとから来たお客さんは湯温を確かめると「うわ、アチ!」という小声とともに水のコックを捻っていたし(もちろん気持ちはわかります)。



自分のようなイチゲンの観光客は「勝手な湯温調節などもってのほか(不可)」と思っていますからねぇ。まぁこれも、コロナ禍で地元客がメインの状態だからのコトだとは思いますが、実はそうじゃないのかも知れません(笑)。



ちなみに湯上がり後の汗がなかなか(かなり長い間)引かなかったのは、湯温だけでなく温泉成分由来だったと思われ、さすがです。ちなみに右上画像は、すぐ向かいに郵便局があったのをいいことにATM利用へと向かうおしんこどんです(特に意味がない画像)。

さて茅野市内で予想通り一部渋滞していましたがまぁしゃーないと流れに任せ、諏訪ICから中央道で一気にこの日の目的地である三重方面へと向かいます!



中央道中では屏風山PAでトイレ休憩をしただけで、そのまま土岐JCTから東海環状、そのまま伊勢湾岸道へと進みます。湾岸桑名ICというかナガシマスパーランド手前付近でご覧のとおりの日没でした。でもここまで来ればこの日の目的地はもうそれほど遠くありません。あと少し!というわけでこの続きは次ページにて。



内陸に飛んでいくのは渡り鳥なのかなぁ。

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