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- その2 旅のスタート、まずは気になっていた那須野ヶ原のあの湯へ -



まだ新しい日帰り入浴施設、入浴料はお高めですが満足度も高め。

(2021年7月-8月 その2)

さて7月下旬にわが家を出発です。この日は栃木県内のお宿泊まりなので出発は10:30ころとのんびり。いやはやそれにしても暑いですなぁ。

最近はお出かけ頻度が減少しただけでなく(コロナ禍前からその傾向あり)、温泉についても「とにかく入りまくる」姿勢はなりを潜めつつありまして、気になるところだけの入浴であとはスルーという傾向のTakemaです。「せっかくここまで来たんだから入っておかないと」というような義務感的入浴はほぼなくなりましたね。

というわけで黒磯板室スマートICで高速を下り、まず目指したのは「那須塩原駅前温泉」でありました。



こちらは2020年10月にオープンした新しい施設で、オーナーさんはボーリング会社。というか、会社の敷地内をボーリングして湯が出たところで施設を作って一般に開放ということのようです。

場所は那須野ヶ原のど真ん中、最寄り駅は新幹線も止まる那須塩原駅ですが、駅からはグーグルマップによる計測だと2.2kmもあり、「駅前温泉」と名乗るには少々遠過ぎという気もしますが(たとえば青森県の「浪岡駅前温泉」は浪岡駅から280mのところにあります)、まぁ駅前から一本道なので「(車なら)駅前も同然の距離と時間だし」ということなのでしょう。

こちらの温泉ですが、新規オープン以来温泉ファンの方々がSNS上で「お湯がいい!」と絶賛していたので「ならばいつか」と考えておりました。とはいえ土日連休「ではない」自分にとって、ここだけのために日帰りで北上してくるのも何だかなぁと思っておりました。よって、今回のお出かけプランのいの一番(古)湯としてこちらを選んだわけです。入浴料金1000円/人はかなり高めではありますが別棟に休憩施設があり、ここでのんびり過ごしつつ何度も湯をタンノーすれば(地元民なら)元は取れるかと。現に、女湯の先客さんグループは「その気満々(おしんこどん談)」のようでしたし。



おっと、その前に近隣でお蕎麦ランチでしたが‥うーん、どこかイマイチ感ありでした。量は多いんだけれどね(そばも多めだし山菜そばの山菜はかなり大量)、外見から感じた通り「町場のおそば屋さん」という感じでした(普段使いにはいいかも)。

さて食事後は上記の温泉へと向かったわけですが、あらまぁ、いつの間にか「平日は13:00から」になっていたのですね知らなかった!(オープン当初は平日も10:00開場だったそうです)。到着したのは13:20くらいだったのでランチがちょうど良い時間調整になってくれました。

幸いなことに「県民や市民限定」という入湯制限はないようで、また受付の女性は「男性はまだどなたもお入りになっていませんよ」と教えてくださり、「うっひょー、一番湯を独泉じゃ!」と血湧き肉躍ります(笑)。



脱衣場の掲示により、営業開始時間の変更が新型コロナによるものであることがわかりました。基本的には地元の方の利用を想定しているのでしょうし、となれば利用率の低そうな平日の午前中は営業しないでいいかということになったのでしょうか。いや、だとするとコロナは関係ないな、どういうことなのでしょうか(聞かなかったので不明です)。

その一方でリピーター対策は怠りないようで、「一周年記念サービス券」をいただきました。5枚ためると入浴料無料ということですが、これ1枚で200円割引というのではなく、5枚ためると無料入浴券に引き替えてくれるという方式のようです。ちょっとややこしい?(笑)。

さて、そんなわけでお風呂です!





しかもですよ、浴室に入った瞬間にわかるアブラ臭と硫化水素臭、そしてゴム系の臭いとがが混在していて、もう何ちゅうか本中華、テクマクマヤコン王子さまになぁれ♪状態です!(意味不明)。



しかしこの日は那須エリアでもかるーく30度超の外気温でしたから、50度オーバーの源泉は投入量がかなり絞られておりました。ま、間違いなく一番湯なのでいいかなと思っていたのですが?



あれれ、浴槽湯欠き口からのオーバーフローがありませんでした。「え、溜め湯モード?」かと一瞬思いましたが、湯上がり後にこのことを申し上げたところ、受付の方が男湯にすぐさまチェックに行かれましたっけ。ということは、この切り欠き部とは別のどこかに排出口があるのでしょうか?参考までに、宮城栗駒駒の湯温泉の浴槽内部には、過度のオーバーフローを避けるために僅かに湯を逃がす穴があるのですが、その穴スペースの調整は「職人芸」によるものです。わたしは一度失敗しました(笑)。

浴槽内の湯温はご覧のとおりの適温表示になっていましたが、全体の湯温は一定ではなく、やはり湯口付近は熱め、湯尻近くはぬるめでした。まぁ、各人の好みの場所に浸かればいいのでこれはこれでいいかなと。湯を浴槽内に直接投入する設備もあるらしいですが、この日は稼働していなかったのでしょう。

お湯自体は薄緑色のにごり湯で、口にしてみるとしょっぱいんですね(ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉)。でもそれ以外にもいろいろな風味(硫黄系やアブラ系)が感じられます。温泉ファンが「ここ、イイ!」と数多く訪問しているのも宜なるかなという感じです。さて続いては露天風呂に行ってみます。



塀に囲まれて展望こそありませんが、その代わりに?ゴルフコースの絵が描かれていて殺風景な中に潤いを与えてくれています。こういうのどこかで見たなぁと思いだしてみたら(もちろん銭湯の富士画とかは除きますが)、あ、カムチャッカの露天風呂の目隠し塀にも山の絵が描かれていたなぁ(左上画像マウスオーバーで別画像に変わります=Pカムチャッキーからそこそこ近いロドン温泉。ページはこちら)。



で、こちらは同じように緑基調とはいえぐんと透明度が高くなっています。ネット上には「清掃直後だから」という情報もありましたが、どの紹介サイトでも「露天風呂は透明」系なんですよね。しかし内風呂の清掃が行われていないはずがないですし、どういうことなんでしょう?比較的すぐに濁り始めることから「内風呂-露天風呂」の順に清掃すると先に内風呂が濁り始めるということなのかな?または外気温の差?これについてはちょっとよくわかりません。



右上画像はカメラの自動補整が仇となり極端な緑色に見えますが、それ以外の画像のほうが実際の湯色に近いです。それにしてもこの露天風呂は深さ105cmという激深浴槽で、「ここは上諏訪のあそこか、それとも花巻のあそこか?」と思ってしまいました。「子ども1人での入浴禁止」とあるのもなるほどなというところですが、なぜここまで深くしたのか、オーナーさんの意図を知りたいところです(受付の方に聞くのを忘れました)。



温度は湯尻でもご覧のとおりでそこそこ熱め。まぁもっとも底部との温度差もあり特に熱くは感じませんでした。露天風呂ですし、用意されているプラ椅子に座ればクールダウンもできましたし。

おしんこどんは先に上がり、受付の方と談笑中でした。と、別棟に休憩室があるとのことで見学させていただくことに。女湯におられた先客さんたちはこのあとこちらでゆっくりなさるらしいそうで、なるほど、休憩室利用込みで半日のんびりなら高くはないですよね(とりあえず最初は貸し切り状態間違いなしだし)。



狭いように見えますが広角で撮れない安物スマホカメラのせいです。まぁぐんと広いわけでもないですが、そもそもの規模からすれば十分でしょう。ガンガンに暑い日でしたが、室内はエアコンバリバリ伝説モードでした(寒いくらい)。TVもトイレも水ポットもありましたし、そこそこ快適な環境のようでした。おばちゃんたち、ここでくつろいで何度か湯に入るんだろうなぁ裏山椎。



そうそう、休憩棟に行く途中には源泉の調整バルブがありました。むき出しなのもどうなのかとは思いますが(笑)、やはり真夏ですからかなり投入量を絞っているようですね。ここには晩秋から早春にかけて「スロットル全開近く」の時にまた来てみたいなと思います。ええ、休憩室も利用しつつのんびりとね。

まぁもっともわれわれのこの日の泊まりも温泉なのです。早めチェックインのつもりでしたし、一気にお宿に向かいましょうか。

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