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- その5 駒の湯山荘のぬる湯は夏のシアワセそのもの -



うっひょー、これは此れはコレハのテクマクマヤコン♪

(2021年7月-8月 その5)

さぁって魚沼の駒の湯山荘といえば「怒涛のぬる湯」です。栗駒の駒の湯温泉もぬる湯ではありますがそれでも38度近くはあるのに対して、こちらは32度台ですからまさにダントツのぬるツメ湯@夏向きです。

と、しかし。到着時はどしゃ降りの雨でしたので、宿の下を流れる佐梨川も絶賛増水中。ゆえに川の水が引くまで川沿い露天風呂の入浴はお控えくださいとのこと。確か前回宿泊時も夕方にはすごい雨だったなぁと思い出しました(その時のページはこちら)。

そうそう、実はこの数日前?にこの日よりもさらにとんでもない大雨が降って、露天風呂は土砂に埋まるわスノコなどの備品は流されるわ、果ては加熱湯を流し入れるための水栓施設を固定してあった木組みの台までも流されてしまい、この前日に助っ人の力を借りて露天風呂の土砂を取り除き、ようやくこの日から露天風呂利用を再開できたのだとか。よかったアブナイところだった‥。



お部屋はノーマル部屋。窓の外を雨が流れ落ちていくのが見えます。

ではまず内風呂へ行きましょうかね。貸し切り風呂(下段)からいきましょう。





右側の大きい方が源泉浴槽、手前の左側が加熱湯浴槽(加熱湯は必要に応じて投入し、普段は止めておく方式)です。この日この時間は大雨が降ったため気温が下がり、最初は「快適なサマースパ」とはいきませんでしたが(じわじわゆっくり浸かる感じ)、しばらく源泉槽に浸かり、加温浴槽と交互浴を繰り返しているうちに「源泉槽だけでいいや」という感じになってくるから不思議です。



脱衣場側でアブ除け網に絡め取られて抜け出せなくなったカエルくんを救出し、他の内風呂を見学したりしていったん休憩です。というか、女性専用湯を除く全ての湯船には過去2回の宿泊で浸かっていますからがっつくこともないですしね。



まだ川は濁流状態ですが雨はほぼ小止み状態に。

ではでは行ってみましょう川沿い露天風呂!(実は上の画像を撮ったあとTakema1人で旧共同浴場に浸かったりしたのですが、タイムラインに沿って載せるとイマイチなので画像は夕食後入浴のほうに合わせて載せます)。



スリッパからサンダルに履き替えることで、先客さんの有無がわかります。
スリッパがあれば先客さんありというわけで貸し切り難易度は易しめかと。









そもそも源泉の投入が(工事)現場用のビニールホースであること自体、他ではなかなか見られない情景であるといえます(野湯は除きますがこちらは立派な旅館です!)。前回宿泊時は直接投入湯もありましたが、それとともにパイプに穴を開けた見事な造作の湯の投入も見られたのですけれどね。結局「手を加えても定期的に流される」中で、臨時とはいえビニールホースによる供給をしているということなのでしょう。



これは2008年宿泊時の画像。屋根掛けもありました(おしんこどんは飲泉中)。

しかし。この露天風呂に注がれる自噴源泉は毎分300Lであると以前に聞いています(上のお風呂の源泉とは別らしい)。それがこのただ1本のビニールホース経由で全量投入されている‥とすれば、上画像のように浴槽直接投入中だとわかりませんが、持ち上げてみるとどうなるか‥





もういうまでもなく怒涛の投入量なのであります!しかもうっすら硫黄臭に泡付き多数とあれば(内風呂より圧倒的な泡付きがあります)これはもうIOCタマランチ会長!(もうこのネタを理解できない人も多いと思うのでそろそろ封印します)。



ホース先を湯の中に浸けると静かなものですが、当然投入量は変わりません。

さてしかし、対岸にはこの日に至るまでの「駒の湯山荘の苦闘」がいかほどであったかを示す証拠が残されていました。前日まで復旧作業に追われていたというこの露天風呂ですが‥





ちなみにこの対岸の草は露天風呂よりも高い位置にありました。つまり前回の大水(鉄砲水)はとんでもない勢いでこの露天風呂界隈を流れ下ったのだろうなということが理解できます。そしてそれが毎年のように‥山荘の関係者の方々、維持管理を本当にありがとうございますと申し上げるしかないですね。

さてこのあとは夕食です。真っ赤な漆器でいただきますし、前回宿泊時には山の中とはいえなかなかこだわりある料理を提供していただきましたっけ。ちなみにこの日のお客さんはわれわれを含めて4組だけでした。



漆器のお膳は以前の通りで見た目も豪華です。料理が「山のもの」メインなのは当然です。このあと、



揚げ物や焼き物がそれこそ熱々で供せられました。それはいいのです。実に嬉しいのです。ただ唯一‥





一升瓶での保管だと出具合によってそこそこ起こりそうなことではありますが、残念ながら味わいが抜けていたお酒が複数あったような気がします(わたしはその昔有志による「地酒を楽しむ会」に所属していましたっけ)。この点についてはコロナ禍を抜けてお客さんがどんどん来るようになれば自動的に解決するような気もしますが。

夕食後もまだ明るかったので、さすがに夕食後すぐに風呂だ!という御仁は少ないだろうというわけでイッテキマース旧共同浴場の露天風呂っ!



なお、コロナ禍ということなのか2021/7現在日帰り入浴は受け付けておりませんでした。「自粛」とありますからコロナが落ち着いたら再開するのかなと思いますが、何だか全国的にコロナ後は日帰り入浴をめぐる状況は厳しくなりそうな気がします。これまで入れていたところが地域民限定(ジモ専)になったりすることもありそうな気が‥。

こちらの旧共同浴場は昔は立派な2階建てでしたが、今のようになってからもう随分経ちますね。でも‥











誰も来ないのでお湯をとことんタンノーしているうちに‥



夜のとばりがずんずんと幕を下ろし始めました。よっしゃ撤収~!



ランプの現役宿ではありますが、それを強く推すお宿ではありません。



左上画像はちょっと角度が変ですが(もともと縦位置撮影だったのを横表示しているので)部屋の中央部にあるのは電気ランプ、窓際に夕刻になると置かれるのが昔ながらの灯油ランプです。右上画像は部屋の鏡に映り込んだ灯油ランプを撮影したものなのであまり気にしないでください(笑)。この2灯が照明の全てとなっています。

こちらのお宿は自家発電で最低限の電気を供給していますので部屋にはTVも冷蔵庫もありません。でも扇風機はありました(夏の午後はさすがに暑いので)。その扇風機電源は部屋のコンセントなのですが、何とコンセントの形状が違う!

ただ、扇風機は市販のものなので‥あとは言いますまい。アレがあると重宝します。ただしせいぜいスマホの充電くらいにしておきましょう(それでもありがたい)。

というわけでここまで、駒の湯山荘の温泉動画です(到着前の大雨移動から)。ただ入浴したのは三箇所だけでしたが。最初は大雨から始まります。




さぁっておっはようごじゃいまーす!爽やかな明るい朝ゆえ、まずはいきなり河原露天へ目覚めの一浴いきますよぉ!







前日夕方に比べて川の透明度が全然違います。さすがだぞ山の保水力!(上画像マウスオーバーで前日の画像に変わります)。この界隈の上流部はほとんど天然林ですからね。ただし高山部はその昔の「ほぼ氷河でしょ」たる周氷河作用により木々も生えない急峻地形なのですが。

このあとは少しお散歩です。道路をお宿のエントランス方面に戻ってみると‥





いや、見えてません(笑)。谷底から見ると前山が思いがけないほど威容というかインパクトを主張しますが、そもそも前山の奥に越後駒に延びる山稜が延びていますって(苦笑)。

実は通称「越後三山」には一度も登ったことがないのです。越後のキレットともいう「オカメノゾキ」を含めて中ノ岳-八海山の縦走はそのうちやろう ‥そのうち‥というままお流れになってしまったコースでした。

同じようなパターンとしては上越国境稜線の巻機山-白毛門のコースもありましたっけ。ただこちらはテント持参必須だったし、そこそこのバリエーションルートだったはず。というか、今は夏道なしとの案内となっているようです。あー、元気なうちにテント背負って秋に行っておくんだった!



ところでわれわれは1泊2食で予約していたのですが、予約時に朝食時間までは確認していませんでした。んでもって到着後に確認すると「朝食は8時固定」ということで、そうなるとこの日のあれこれが万が一の場合時間が非常にタイトになり、最悪アウト(旅程崩壊)にもなりかねないというわけで、朝は上画像のお弁当にしてもらいました。間違いなく「登山者用のお弁当」モードです。

宿泊者用の朝ごはん(前回美味しかった記憶あり)に比べれば質素ですが、ええっとC/Pとかどうでもよいのです。というか、この丸おにぎりもかなり優れもので実に美味しくいただきました。さてそんなわけでチェックアウトは7:15頃。ただし!









なおわかる人だけへのメッセージですが、もうここ(左上画像)は全く浸かる人がいないようでした。というか浸かる意味ないし!(笑)。

このあとはよいしょっと一気に移動しました。まぁホントに他力本願パワーをメインにした長距離移動になりますが、それについては次のページにて。

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