のっけから暗めの画像ですが、さてここはどこでしょう?(笑)。

(2010年8月26.27日 その1)

さて、某秘湯の会のスタンプが10個たまってから約1年が過ぎ、そろそろ有効期限も心配になってきました。というわけで早めに予約しとかなくちゃなというわけで6月中旬に予約完了、あとは直前になってのドタキャンを恐れるばかりでしたがどうやらその心配も杞憂に終わり、いざ朝一番で関越道方面に出発です!

しかし何なんだよ外環道、平日の朝ラッシュとはいえこんなに混んでましたっけね?結局家から大泉JCTまで1時間半もかかっちゃいましたよ。渋滞していなければ30分なんですけれどね。しかも関越道もトラックや商用車以外の車がやたらに多く流れが悪い悪い、1000円高速の日でもないのにこんなに混んでるって、もしかして日本の景気も上り調子ってことでしょうか?(全然そんな話は聞きませんがね)。

さて予想外に時間を取られてしまいましたが10:00に水上ICを降りて一般道へ。「なるほど三国峠経由で新潟入りするのね」とお考えになったあなたは慧眼ですが、そんな立派なわたしではないのです。Takemaにとってみなかみといえばある種の聖地なのです。それはつまり、

そんなわけで「ここまで来たらひとっ飛び」しておかなければ埒があきませんというか失礼だというか、そんなわけで前日のうちに予約しておいたわけなんです。なお、この日のバンジーについては別ページにアップしてありますので、こちらからジャンプして見に行って下さいませ(新規ウィンドウが開きます)。

そんなわけで2年ぶりのジャンプを楽しんだ後は、11:00過ぎに関越トンネルを抜けていよいよ越後入り。昼食前にどこかの湯に入ろうかと思っていましたが、

残念ながら****工業さんの湯(左上画像)は、事務所のお姉さんに慇懃に断られてしまいました。最近はガードが堅くなったのかも知れませんがどうなのかな?やっぱり山岳荘に直行すればよかったと思いましたがあとの盆踊りというわけで、それじゃ先にお昼ご飯といたしましょ。「田んぼの中にあります」という案内板にそそられて向かったのが右上画像の食堂でした。

内装がとても立派で「これは古民家を移築しているな」とすぐに思いましたが、さもありなん200年前の民家をここに移築なさったのだそうな。しかし食堂(お蕎麦屋と書かないのは、うどんや定食もあったからなのでお気になさらずに)のお名前をチェックすることをすっかり忘れていたからなのですが、今ネットで調べたら「茶屋 鹿小屋」であると判明しました。ネットって便利だなー。そうそう、名前の由来はここで鹿を14頭飼っていたことがあるとメニューに書かれていたことを思い出したぞ。

で、さすが平日というべきか、ほぼ12:00ジャストに入店したときは先客さんゼロ。エアコンは入っていませんでしたがもともとが古民家ゆえ室内は少しひんやりしていました。と、ここでお店の方が驚くべき事実をお伝え下さったのでした!

あれまー。どうやらその瞬間エアコンから「バチッ」と音がしたとかで、見るとかなり大きな業務用エアコンなので「これは修理が高くつくのでは?」と思いましたが、「保険に加入していたから修理の方は何とかなるんですけれどね」ということで不幸中の幸いですね。なお一般的に、雷による家屋や家電製品の破損は火災保険の支払い対象のようです。道理でさっきまでJAの人が「じゃ、室外機云々」とおっしゃっていたはずだ。こちらのお店はJA共済に加入していると思われます(笑)。

ご丁寧に扇風機をわれわれ専用の位置に置いて下さり、窓際ということもあってさして暑くはありませんでした。先に出されたキュウリの漬け物(左上画像)が何だか絶品!辛子風味で、結構な量があったのですがおしんこどんと2人してぱくぱくしているうちにすぐなくなっちゃいました。

そして注文した「鹿小屋定食(1500円)」はこの店のフラッグシップメニュー。それと天ざるを頼み、重複するお蕎麦と天ぷら以外のところを2人で分けながら食べようという算段です。ふり返れば結婚前はこういうシェア食は嫌いだったはずなんですが、さすがに結婚10年を過ぎるとおしんこどんの流れに乗っかってますね。今では自然にシェアしてます。

鹿小屋定食、まだ新米の季節ではないはずなのにご飯がうまい!少食人種なのでおかわりまではいきませんでしたが、2人してハグハグ食べておりました。お蕎麦は特筆モノというわけではなく普通でしたが、そこそこコシがあって合格点。しっかりお腹いっぱいになりました。

で、急ぐ旅でもなしというかこのあとはもう今日の宿までさしたる距離もないのでゆっくりしていたわけなのですが、「でもそろそろ行こうか」という段になり、お会計を御願いしようとした瞬間!

そうおっしゃる女性の持つトレーには、ホカホカご飯とお漬け物が鎮座ましましておりました(驚)。上記人種の悲しさゆえご辞退申し上げたわけですが、越後人のおもてなしの心だけはしっかりいただきましたよ(嬉)。ちなみにこのお店には「コシヒカリ定食」なるメニューもあり、やっぱりご飯には相当の自信をお持ちだと思われます(お米そのもの以外も含めて)。今度はご飯メインで来てみたいと思わせられました。

ちなみにこのあたりを走っていると、昨年(2009年)の大河ドラマ「天地人」のノボリが妙に目に付きます。昨年のドラマだし、何でこのエリアに?と思ったら、直江兼続はこの界隈の出身なんですね。もちろんこのことは今調べて初めて知ったわけですから、Takemaがかのドラマを見ていなかったことは明白です(笑)。しかもこの鹿小屋の近くには雲洞庵という、兼続ゆかりの古刹(幼少期にここで学んだらしい)もあったらしく、ネットで検索すると多くの方々が雲洞庵を訪問しているようですが、われわれは知らなかったんでもちろん「何だろね?」とか言いながらパスしました(苦笑)。

さてバンジーもお腹も満足ということで「今日の宿の前にどこか1湯くらい入っておこう」というわけだったのですが、「うーん、未湯の温泉としては五十沢温泉が良さそうだぞ」というわけで向かっていったわけです。そしてそろそろこの界隈だと思ったところで‥

だってこの道でしょ、確かここを曲がってその先の交差点を右に曲がったところが‥あーやっぱり!

五十沢温泉、実は2008年9月に来ておりました!しかもいろんな意味で今回と重なってます(謎笑)。しかしあの時の湯はここだったのかと唖然とすると同時に、「温泉すら覚えられなくなったのか?」と自らに忍び寄る「老い?」に愕然とした次第です(笑)。ま、気を取り直して湯に浸かりましょ。

あー、でもこの浴室風情は何も変わらずでいい感じ。微硫黄臭ただよう熱めの湯も相変わらずで、「頭は忘れていても肌が覚えていた」というところでしょうか(笑)。前回訪問時より3週間近く早いこともあって、窓から見える田んぼの色はまだ青々としていますが、今のところ台風も来ていないしこのままいけば豊作なんでしょうね。しかし巷では「今年の米の味はイマイチ」という噂も飛び交ってます。暑すぎる夏はお米の味にも影響するということなんでしょう。



いったん味噌壺に湯を入れてから流し込むのも以前のまま、ふー気持ちいい。



休憩室にはどなたもいませんでしたが何だか暑かったのでパスして外へ。でも暑いーっ!

この時の外気温は33度くらいありましたから、やっぱり真夏の湯めぐりはキビシイですね(もう8月もしっかり下旬なのに‥)。今回はバイクじゃないのでまだましですが、これでヘルメット被ってジャケット着用で走ったらじぇったい地獄絵図かと思われます。さてここから走ることしばしで本日の宿泊地へと到着です。

そう、今宵のお宿は「駒の湯温泉」。ぬる湯(源泉33度弱)の宿であります。ちなみに駒の湯到着時の気温が31度でしたから、宿の選択は全くもって大正解、「避暑の湯」をタンノーできそうですね。そして一番上にも書いたように、秘湯スタンプ*10の恩恵によりこの日の宿泊料金は2人とも「無料」なのですからこれまた嬉しい話なのであります。まだ14:20だし、よーし涼むぞ(笑)。

さて帳場で無料のクーポン券を出してチェックイン、部屋に案内していただいて驚きました!



ここ駒の湯では部屋によって料金が違うのですが(本館<新館<新館囲炉裏付き角部屋)、つまりは一番高級なお部屋に通していただいたわけであります!ところで前回のスタンプ*10で利用したのは秋田県北部の日景温泉でしたが、あの時同様「実際にお金を払って泊まった部屋」よりもアップグレードされています!もしかして「秘湯スタンプで無料宿泊するお客はある種の上客なのでいい部屋に案内するように」というような内規でもあるのでしょうか(笑)。

しかも最初から布団が敷かれていて「いつでもごろり」が出来るのもポイントが高いです(これはこの部屋に限ったことではありませんが)。わたしらはこのスタイルが一番好きで、しかもこの日のように早めにチェックインしたときは「夕食前の湯上がりにちょっとごろり」が出来るのでたまりません。



囲炉裏側からは清流が見下ろせ、そして川沿いの露天風呂(の屋根)も見えますね。

このあと露天風呂を見舞うアクシデントをこの時は予想だにせず、まずは火照った身体をぬる湯で冷やすべくお風呂‥お風呂‥。うわ、川沿い露天はもちろんのこと貸し切り風呂もすでに先客がいます。皆さん何ともチェックインが早いこと(笑)。混浴風呂だけ空いていたのでまずはそちらへ。

むはーたまりませんこの湯温!クールダウン&長湯にベストな湯温で、まさにこの時期はいつまでも入っていられますね。Takemaは加熱浴槽不要モードでまずは最初のぬる湯を楽しみました。そして続いては川沿い露天へ。



あれまこの時期は全面的に虫除けカバーが掛けられているんですね。ちょっとイマイチですがしょうがない。

こちらには長湯の先客さんがおられたので画像はありませんが、やはりこの宿一番の風情ある浴槽なのですね。というわけで「夕食後一番の訪問」を狙うことにしていったん退散しました。このあと別棟の公衆浴場の湯に入っていたところで夕立がやってきました。かなり強い雨で一気に空気もクールダウン!



一瞬止んだタイミングでパシャリ。ちょっと前まで30度を超えていたのに‥夕立パワーは偉大です。

しかし部屋に戻ってしばらくすると再度の大雨+今度は雷さんまでやって来ました!昨日鹿小屋のエアコンに被害を与えたあの夕立が襲来というわけです!宿そのものは谷あいにあるのでそれほど直撃の心配はありませんが、時には、

という感じで、地響きとともに(部屋も揺れる)「夏の夕方」を身をもって演出してくれるのでありました。もちろん雨もゴーカイに‥ん?

ついさっき見たときは「これだけ一気に降っているのに透明な沢水って、さすがに森林の保水力はすごいなー」と思いつつ見ていた眼下の沢が一気に濁流に変身しているではありませんか!

上画像(清流)の中央やや左側に見えている岩が、マウスオンすると現れる画像では完全に濁流に隠れてしまっています!こ、これはある種のというかいわずか「鉄砲水」がやって来ているに違いありません!そしてコンクリで固められている、さっきまで入っていた露天風呂を見ると‥



まだ大丈夫そうに見えますが、直接土台を川波が洗っているようです!

【越後駒の湯の横、佐梨川増水動画】
ちなみにこのことを帳場のご主人にお伝えすると、帳場からは川の状況を見ることができないこともあってちょっと驚かれたご様子で、即座に次のようなアナウンスを(概略)。

さすがにこの大雨の中ぬる湯を楽しんでいたお客さんはおらず問題はありませんでしたが、ご主人に伺ってみると、

道理でアナウンスの声も動じていなかったわけです(笑)。この地を一番知るご主人及びご一家ですからね。ちなみに川水が露天風呂を越えると浴槽が泥に埋まってしまい、ひどい時には復旧が1日仕事になることもあるそうです。大変だぁ。

さてさしもの大雨も一気に止み、お腹も減ってきたところで夕ごはん。

駒の湯ならではの塗り物漆器での夕ごはん、左上画像は配膳時のものですが、このあとどんどん「焼きたて揚げたて」のものがやって来るはずなんで気が抜けません(笑)。無料宿泊というのも気が引けるので?越後の地酒5種セットを注文しました。おしんこどんはにごりがお好みのようでしたが、Takemaはどれも旨かったということで。というか、途中から味がわからなくなっちゃいました(右上画像マウスオンで5種の説明入り画像に変わります)。

予想通りというか油断も隙もないというか、徐々にお腹が充ちてきたあたりで「はーい○○です」と焼き物揚げ物が登場!Takemaはそれを見越してご飯のおかわりをしませんでしたが、何とおしんこどんはご飯3杯おかわり!これには脱帽です。「だって美味しいんだもん」。そりゃそうです、ここの食事は「量より質」を考えた美味しさなのですが、それにしてもよくお腹に入るなぁ。あ、マエダンゴさんだったら夕飯なのに朝飯前なのかもしれませんが?(笑)。

このあとは「一番空いている夕食直後」を狙って先ほどの露天風呂へ。さっきの濁流も露天を浸すまでには至らなかったようで、、かっちり1時間ぬる湯をタンノーいたしました。



このページトップの画像はこの時撮ったものです。気持ちいい!



しかしフラッシュを焚いて撮ると風情も何もなくなっちゃいますね。

そんなわけでおやすみなさーい!窓を開けていると涼しすぎるくらいで気持ちよかったぞぉ!ちゃんと布団を掛けて寝たのっていつ以来だっただろう?
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