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- その6 いざ北の大地、まずはフェリーを下りて積丹へ -



おひーるゴハンは船上生ビールとともに始まりました♪

(2021年7月-8月 その6)

朝食時間スタートまで待てなかったのは、この日のフェリーが新潟港12:00発で、一応90分前までに到着となると10:30がタイムリミットです(まぁ実際は多少時間を越えてもチェックイン可能であることは存じていますが、それは運航会社にしてみれば迷惑な話でもあるので、自分は厳守しています)。チェックイン自体はweb上で完了しているので窓口に行くのは不要ですが。

駒の湯山荘から新潟港まではおおよそ1時間50分だと予め調べておいたので、「おおよそ2時間」として逆算してみると駒の湯出発は「8:30がリミット」となります。「8:00に食事開始で8:30出発って随分慌ただしいし、途中で支障事故でもあろうものならこのあとの予定がパーになる」というわけで前ページのお弁当&自由出発としたわけです。



しかし新潟港までの道中は至って順調そのものでありました。途中の栄PAで煙草を吸っていたら(喫煙所)、これから北海道に渡ろうとする若いライダーさんが入ってきたので少し会話。初めての北海道キャンプツーリングということで、うわーい自分もそんな時代があったぞ(懐)。オンロードバイク250ccというのもおんなじでしたし。晩成温泉情報を少しお話した上で(しばらく行っていないので古い情報ですが)お別れしました。彼も同じフェリーに乗るということでしたが、船内ではお会いできなかったなぁ。彼は深夜の関越道を爆走してきたということで、ぐっすりお休み&到着後に備えて英気を養っていたのだろうと思います。




(ちなみにこの日は新潟も酷暑でしたっけ。)



ええっとゴメンナサイ、もう「個室」以外には戻れない身体になってしまっている自分がいます(苦笑)。十数年前だったか、おとうが当時の職場の永年勤続表彰に伴う金一封?で「スイート」を1人利用なさったお部屋におじゃました時には(そうだっけ?その話を伺っただけだったかも@記憶不鮮明)、「われわれがスイートルームを使うことはこの先もないだろうなぁ」と思ったものです。

で、確かにこれまでの人生でフェリーのスイートルームを利用したことは一度も無いのですが、今回の個室は「デラックスAツインルーム」。この部屋って、この船では2番目に「いい部屋」なんです。贅沢になったもんだなぁとは思いますが、最安値の「ツーリストC」との差額は18,600円/人。でも快適性の違いや利用できる時間の長さを考えれば(16時間30分専有できる)、JR東日本新幹線のグランクラス(普通車指定席との差額はざっくり16,000円、約4時間ちょい)に比べてもC/P比は相当に高いと思うのです。と、無理矢理言い訳をしたわけですが‥




(慣れないゼータクに気分高揚中)



ところで非喫煙者の方々にはどうでもいい話ですが(というかケムタイ話かも知れませんが)、われわれの部屋611号室のはす向かいには「喫煙室」がありました。この区画はデラックスAルーム(およびスイート)の利用者以外立ち入り禁止ゆえ常に空いていましたし、強力強制換気&ドア手前に肉厚のビニールカーテンが設置されていて、通路への臭い漏れは皆無でした(いや自分が言うのもナニなので「皆無だったと思います」ということにしておきます)。その部屋にドア to ドアでほんの数歩というわけで、偶然ではありますがありがたかったなぁ。

さて、12:00出航なのにお昼ごはんは予め食べておいたり持ち込んだりはしませんでした。それは‥そう、







営業は12:00からということで?ぴったしカンカンタイムに足を運んでみたらよく知られていないのか先客さんはゼロ(もっとも席を予約していたグループは何組かあったようです)。そんなわけでジンギスカンセットを2人前注文です(野菜は1人前で良いかな?とも思ったのですが、結果的に2人前で適量でした)。そして言わずもがなの生ビールも。ごくごく、プッハァ、う、うまいわ!(当然)。



ジンカン会場はこんな感じで、出航を見ようと外に出てきた人たちが「え、何なのここ?」と、ちょっと不思議な顔をしております。というわけで程なく満卓に。お昼ごはん早め行動は本日もうまくいきました。

ラム肉はもちろん冷凍モノですが、ちゃんと1枚1枚ラップで隔てられており、「お肉同士が貼り付き合って剥がれないという不毛から解放されているのは何よりです。タレも好みの味で、実に美味しくいただきました。



海はベタ凪で揺れは皆無。あ、こんなところに幟があったのね。



やがて粟島が見えてきました。「今後は離島も」と目論む自分ですが(2021/3には宮城県石巻市の2島に訪問しましたし@この時です)。日本海上に浮かぶ粟島と飛島はずいぶん前から気になっている存在なのです(温泉はないですが)。早くコロナ禍が落ち着かないかなぁ。



それから1時間半後、今度は飛島が見えてきました。意外と平坦地形なのね。



その後男鹿半島沖を航行しているあたりで日没タイムとなりました。この日は1日いい天気でしたねぇ(暑かったけど)。ま、部屋に入ってしまえばバリのエアコンなので実に快適です。しかし、このあとしばらくのお宿はといえば(反語)。

さて夕食は船内レストランでいただきます。その昔、20世紀の時代にはは「高かろう不味かろう」と言われた船内メシですが、その後各会社とも工夫を凝らし、明らかに食事の質が向上しました。売店でカップラーメンも普通に販売するようになりましたし、アルコールを含めた自販機の販売価格も「ほぼ陸と同じ」になりましたし。

で、新日本海フェリーではグリル、レストラン、軽食コーナーと分けられており、グリルは要予約のコース料理。レストランはビュッフェではなく注文時に料理を選ぶ形式になっています。グリルの需要(ランチ3500円、ディナー5500円)はどれくらいあるのかなと気になります。ではではレストランにて。



ビーフシチューセット(\1100)と三元豚トンカツ定食(\1200)を注文するとともに、ビールの飲み比べセットを注文しました。陸に比べても全然高くないですね、税込み価格だし。もちろん作り置きではなく揚げたてですし、ええ、きちんと美味しかったですよ。



はーい、いただきまぁす!

夕食後はあまり長酒もせずやや早めの就寝といたしました。この船の小樽港到着は朝4:30ですから、下船の準備等を含めるともっと早く起きておく必要がありますからね。







船は定刻に小樽港のターミナルに到着。早朝着ですからこの日は長い1日になりそうです(笑)。それにしても新日本海フェリーは車両の同乗者を下船時の「あくまで乗せない」んですね。前回も別だったよなぁ、今回は船内もそこそこ空いている感じでしたので、これは会社としての方針なのかも知れません。



夜が明けたばかりの小樽港から、余市方面というか積丹方面へと向かいます。ええ、真っ直ぐ行っちゃったらほんの数時間で本日の宿に着いちゃうのでぐるっと周回というわけです。

で、最初に寄り道したのがこちらのセタカムイ(犬神)岩です。漁に出た飼い主を待つ犬が岩になってしまったというアイヌ伝説が残されています。しかし、自分がここに来るのはこの場所があの「豊浜トンネル」の慰霊所になっているからなのです。



1996年に起きた豊浜トンネル崩落事故。今年で事故発生から25年となりました。当時すでにバイクツーリングで何度かこのトンネルを通ったことのあった自分は、この道を通る時は必ずここに立ち寄って手を合わせることにしています。

このあとはいつものコースというか、積丹半島をめぐるルートは海岸沿いの国道とショートカットの道道996しかないのでどちらも「いつもの」ですね。今回は海岸を進みます。



今回は積丹岬の灯台に行ってみようと思ったのですが、「熊出没のため通行止」となっていました。でも、どうやら出没していたのはここからかなり先のほうらしく(積丹岬自然遊歩道が幌武意方面まで通じている)、今回は自己責任にて灯台まで行ってみることに。登りですが舗装路で歩行時間は10分強です。

「自己責任で」とか偉そうに書きましたが、あとから調べてみるとヒグマが出たのはこの3日前の7/29だったことが判明。ちょっと軽率だったと反省しています。なお後日通行止めは解除されました。



崖の縁エリアを進みますが、車道なので不安は(熊以外)ありません。







というわけで足上げもいつもの通り(Takemaは遠慮気味)。



ここから先にも歩道は続いていますが(整備されているとはいえ)山道です。熊のこともあり予定通りここで引き返すことにします。ただこの段階でもまだ朝6:30過ぎなんですよ。4:30到着の恩恵は計り知れません(笑)。



のんびりと下ったあとはトンネルを抜けて島武意海岸展望台へ。



うん、ここの海も積丹ブルーですね。でも神威岬のほうが大規模かつ綺麗でした。

さてしかしそろそろ朝ごはんともいきたいところで、もちろん島武意の近くにも早朝から営業しているお店はあるのですが(前回はこちらで食べました)、今回はもう少し先に進んだところでというわけで。



うに丼の老舗「なぎさ」です。到着は7:10頃でしたが先客さんはなし。聞けば開店(6:00)直後の混雑がひけて落ち着いたところだったのだとかでラッキーです。「ごめんなさいね、バフンウニがないのよ」ということでしたが、ムラサキウニだって美味しいですし!





この形状は‥あらかじめ丸いケースに並べておいたウニをご飯の上にスライドオンということなんですかね。そのため一見少ないようにも見えますが、そのぶんみっちりの密度ですから問題があるはずもありません。というわけでパクリ。





まぁ、青森の下北界隈に比べれば倍くらいのお値段なのは仕方がないでしょう(ムラサキウニ)。札幌からも近いですから、房総や伊豆箱根のいろいろが高いのと共通しています。参考までに下北のウニ丼はこちら。まぁ旅行者ですし気にしないってことで!



バス停の向かいに船が陸揚げされているのも何だかいいですね。このあとレプリカ系のソロライダーさんが「着丼」いたしました。

さてこのあとは「観光地」へと向かいます。もっともまだ朝早い時間なんですよ7:30過ぎだし!というわけで、皆さんまだお宿やおうちから出てこないうちに「観光地」へと向かいます!(ちなみに何と初訪問なのです)。

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