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- その1 越後湯沢から秋山郷、屋敷温泉に久々の入浴 -



ただ、山上の色付きはイマイチだったんですが(苦笑)。

(2021年11月3-4日 その1)

現在Takemaの勤務シフトは平日(今年は木曜日@毎年変わります)と日曜日が休みとなっており、普段は「泊まりでのお出かけができない」状況にあります。以前は普通に土日休みもあったんですが、働き方改革とやらの影響なのでしょうかね。

というわけで8月以来泊まりのお出かけは(コロナ禍ということもあり)まったくしていなかったのですが、11/3.4は祝日と平日休とで連休!というわけで、おしんこどんに「ここは泊まりで温泉に行くよ」とひと月前くらいから宣言しておりました。

宿の予約も早めに取りました。紅葉シーズンゆえのハイシーズン価格でしたが、まぁほぼ3ヶ月ぶりのお泊まりお出かけだからいいじゃないですか!(無理矢理納得)。そんなわけで旅行記開始です。



そう、出発日は11/3の祝日ゆえ朝方の渋滞は必至と考えて早めに(とはいえ5:30頃)に市川の自宅を出発したわけです。途中いわゆる「渋滞の卵」たるじわじわ減速区間はありましたが、何とか切り抜けた次第です。ちなみに谷川岳PAで確認してみたところ、先ほど通ってきた関越道南部の区間はもはや阿鼻叫喚の渋滞となっていたようで、勝ち誇るわが熱き魂皆さん大変ですねぇ(うふふ)。

平日ど真ん中にぽつんと置かれた孤高の祝日たる「文化の日」。となればお出かけも遠出は避けるということか、関越道における関東最北の水上ICより北にある谷川岳PAはそこそこ空いていました。ここにいる車はみんな「新潟へ行くという確固たる意志」を背負っていますので(つまり日帰り前提のお出かけ人の比率はそこそこ低いかと)。







トンネルを越えると「雲多し」でした。この日関東平野は終日いい天気だったようですが、脊梁山脈の北側では天候イマイチで、時折雨にも降られましたっけ。紅葉を眺めるにはやや残念でした。湯沢ICで高速を下り、まずは朝風呂といきましょう。



やってきたのは「山の湯」。実は越後湯沢の湯は初めてなのです。どうも食指が向かなかったからなのですが、「朝6時から」営業の湯に間違いはないはず。かけ流しは勿論のこと、湯沢界隈には数少ない単純硫黄泉ということですので。



とはいえ、有名な温泉地なのにこれまで訪問したことがなかったのはもちろん理由があります。実は熱海温泉にも入ったことがなかったりするわけで、いわゆるメジャーな温泉地(特に歓楽系)には食指が動かなかったわけです。まぁそのため近隣の湯と比較ができないというのは残念ですが。

とりあえず浸かってみると、分類的には単純硫黄泉ではありますがかなりマイルドで、六日町温泉とかと同様にさっぱりした浴感です。日々の湯として利用するには実によさそうで、実際、地元の若い方が「ザブッと浸かってささっと上がって」いきましたっけ。何だか「粋」を感じましたよ。



山の湯、いいお湯でした。場所もいいし機会があればまた来ようっと。

さてこのあとはR353を津南方面へと向かっていきます。十二峠越えのこの道は、豪雪地帯の幹線道路として早くに整備の手が入ったことが仇となり?今となるとやや設計が古く、急坂のワインディング路が続きます。新道の計画はと思って調べてみましたが、わかる限りでは2019年に「新トンネル開削期成同盟総会」が開かれたレベルであり、まだ事業認定されてはいないようです。まだ当面はこの道に手を入れつつ運用するしかなさそうですね。



さて、峠のトンネルを越えて下っていくに従ってお米や野菜の直売所がどんどん出てきます。われわれは最初のほうで「新米」「新米」「新米」!の幟に大いに心惹かれてしまい早速購入。まぁどこに行った時でもだいたいお米は買うことが多いのですが、これこそ農家さんの年間の営みの結晶ですし、ましてや今年は米価が安く推移しているというので、これは応援の意味も込めなくてはというわけで2種類を購入しましたうふふ。

このあとは秋山郷方面へと向かうわけですが(実は左折を失念し数km先の道の駅さかえまで行ってしまったことはここだけのナイショです)、奥へ行けば行くほど食事処は少なくなるわけですし、それこそ「コロナ休業」もなきにあらずということで、よさげなお店があったらもう食べちゃうことにしました(いつもの通り下調べはいい加減)。





というわけで開店直後のお店へ。メニューにはこの地域ならではのへぎそばもありましたが、せっかくならいろいろ食べてみたいということで「平家落人そば」と「秋山定食」(ともに1500円)を注文。平家落人の方にはけんちん汁やそば豆富が付き、秋山には天ぷらや舞茸ご飯が付いています。


基本的には観光客向けのお店なのでしょうが夜の居酒屋系メニューもあるようです。お蕎麦はコシがしっかりでツルツル(あまりそう見えないでしょうが量もそこそこボリューミーでした)。つゆも塩辛さはなく丁寧に仕立てた感じでなかなかでした。けんちん汁は具だくさんでしたし(山菜多し)舞茸ご飯も美味しかったなと。

さてお昼ごはんの心配がなくなったところで秋山郷へと南下していきます。以前「勤労感謝の日」の頃にやってきた時には完全に雪道でしたし、このあとのルート取りも考えこの数日前にスタッドレスに履き替えておいたわがフォレスターですが、さすがにまだ紅葉の時期でこの界隈に雪はなし。もっとも「紅葉とともに降雪あり」は雪国の常道なので備えあれば憂いなしなのです。



道路幅が1.5車線に減少した先で道路が分岐します。左に分岐する道路は実は「いい道」。川沿いに進む=拡幅や線形改善に限界のあるR405の代替路線として整備された東秋山林道で、最初こそ登りますがトンネルによるワープあり、道幅も基本的にR405より広く取られています。林道という名ではありますが、切明方面に楽に向かいたい人はこちらを利用するのがよろしいかと。ええっとなぜかわれわれは国道を直進ね(苦笑)。

右上画像のナビに見えている「結東温泉」。この界隈で未浴なのはこちらだけなのですが、事前に聞いてみたところ「お風呂は15:00以降」ということで今回は断念しました。風の噂で加熱かけ流しになったとか云々でしたが(ソース忘れました)、それにしてもコスト面から時間を限るということなのかな。



進むにつれて紅葉は少しずつ濃くなっていきます。

でもR405も拡幅できるところは精一杯やっているかなという感じです。とはいえ川沿いの道ですから大雪のあとは雪崩等による通行止めも大いにあり得るわけで、そりゃ東秋山林道を拓く必然性はあっただろうなと理解。「北越雪譜」の時代じゃないのですから、道路の通行不能による孤立が長く続いちゃいけないのですよこの令和の時代に。



そんなわけで小赤沢へ。ここにはかつての保存民家(移築)があるということでちょっと寄り道してみました。すぐ近くで工事が行われていた関係上駐車スペースが限られていましたがとりあえずよいしょっと。



拝見したところこれはかなりの豪農のお宅ではなかったのかなと。調べてみると旧福原家の総本家だったそうです。奥の部屋があったりしましたからかつてのこの地域では贅沢な造りだったのかと(それだけかつての秋山郷が生活するに厳しい地域だったと認識しているわけですが、自分は「北越雪譜」にとらわれすぎているのかも知れません。秋山郷には江戸期から立派な家屋も多くあったという情報もあり、もう少し勉強しなきゃという次第です。



さらに奥に向かうにつれて紅葉はその色付きを増してきましたが、残念なことに太陽の光がなく輝きがイマイチでしたまぁこればっかりは仕方がないことです。時折雨も降っていましたので。



左上画像だって、太陽の光が射していたら実にきれいに輝いていたはずですよね。いっぽうで道路工事に関しては、ある意味「雪が降る前に」の最終作業段階というわけですからこれまた大変です。

そんな中、自分は「どこの温泉に入ろうかなぁ」と考えていたのですから気楽なものです。でもターゲットはほぼ決まっていた気もします。それはハイ、屋敷温泉秀清館でございます!



以前宿泊したこちらの温泉宿ですが(その時のページはこちら)、この時は連泊したのでのんびりできました。今回はささっと日帰りです。

コロナ対策はここでも怠りなく、「1.マスクの着用(当然ですね)」、「2.手指の消毒(これまた然り)」、「3.ノートに連絡先記入(このご時世やむを得ないでしょう)」、そして!





拍子木とは何とも激シブなアイテムではありませんか!もちろんしっかり打ち鳴らしました。女将さんが出てこられて説明を受けましたが、他の客との混浴は(原則として)受けていないのだとか(もっともソロ客+ソロ客くらいならいい感じ?)。しかし幸いなことに内湯には先客さんなし!(混浴露天は利用者あり)。というわけで‥





エメラルドグリーンの浴槽に湯が蕩々と注がれております!(投入時は透明です)。湯温は42度くらいと適温で(計測はしませんでしたが体感で)、冷えた身体もじわんじわんと温まっていくのがわかります。この日は比較的透明度が高かったかなという感じですが、日によっても色や濁りの程度が変わるのが屋敷温泉の楽しみです。実は立ち寄りは小赤沢にしようか屋敷にしようか迷ったのですが、やっぱりこっちでよかったかも。



いっぽうで、こちらの寝湯は濁りなしなんですよね(これまでいつもそうでした)。源泉は1本みたいなのになぜなんでしょうか。お湯って不思議です。



そこそこ長湯をしましたが次の湯客は現れずでした。



というわけで湯沢山の湯に引き続きの2湯目終了。混浴露天湯には浸からずに先へと進みます。

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