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その4 法林寺温泉は朝一番の新鮮湯が大吉!



これこれ、朝一番の新鮮湯をタンノーです。



(2021年12月25日-29日 その4)

高速を福光ICで下りて南砺市の中心街へと向かいます。前の方のページでも書きましたが、この日は悪天が予想されていたため、予約していたお宿と電話で話し合った上で「1泊朝食付き」に変更していたわけです(その場合、悪天で到着できない場合でもゴニョゴニョ)。というわけで、福光駅前にあるスーパーで夕ごはんの買い出しに向かったというわけです。








(源泉46度ですから加温も加水も不要のはず!)

拙サイトを見ておられる方ならおわかりの通り、わたしのお出かけ先(国内)は圧倒的な「東高西低」でありまして、本州の場合も中央構造線(フォッサマグナ)の西側となると訪問頻度もがくっと減ります。つまりは富山県あたりまでくると自分にとって「あまりよく知らない=調べたことが少ない」エリアとなっているわけです。

今回もドタバタと予定を立てた中で、この日のお宿選択にはかなり悩みました。氷見のほうまで足を延ばすかとも考えましたが、あの例のアブラ臭のお宿はすでに満室。この翌日は山越えで高山方面へと南下するので、山の手前にどこかないかなぁとマップを眺めて見つけた温泉宿でした。

この日の到着は15:00ちょい過ぎとかなり早く(温泉立ち寄り予定もなくなっちゃったので)、ならばこちらの湯を早めにタンノーするかと考えての到着だったわけですが、いざ荷物を下ろそうという段になってあることに気づきました。


(ま、この日は日曜日でしたからある意味当然なのですが)

どうやらこちらの温泉、地元の方々にたいへん愛されているようでして(市街地からはそこそこ離れているのに)、このあと部屋からエントランス側を見てみると、奥にも広い駐車場がありました。こんな感じで地元の人に愛されているお風呂のある温泉宿‥あ、そうだ、三重の湯の山温泉グリーンホテルがこんな感じだったぞ(その時のページはこちら)。

ただ、温泉ファンとしては「大人数の利用により、いかにかけ流しとはいえ湯もなまるか‥」という点が気がかりなところではあります。というわけで、お湯については翌朝の一番湯に賭けることとして、まずはチェックイン。え、え?えええ?



ふとしたことから(ゴニョゴニョ)南砺市観光協会による「プレミアム宿泊券」の存在を確認!1人につき2500円の支払いで5000円分の宿泊券が購入できるとのこと。お宿では購入できないのですが、レセプションの方いわく「あそこならまだあるかしら‥」とわざわざ電話をしていただき、「あります!」とのこと。先ほど通ってきた市街地の一角にあるお店だということで、早速購入しに行きました。

1泊朝食付きで5000円台半ばの宿泊料ですから実質的な支払いは2000円台半ばでおさまっちゃうことに。これはありがたいわぁ(しみじみ)。でももともとは正規料金を支払う気だったわけで、何だか申し訳ない気にもなります。

さてお湯にがっつく必要もないですし、このあとは近くの道の駅をのぞいてきましょう(実際は「宿-宿泊券購入-道の駅-宿」の順番だったのですが細かいことはまぁいいっしょ)。



というわけで道の駅へ。美味しそうな惣菜なども販売していて、「あー、夕ごはんをここで買えばよかったかも」とちょっと後悔したりしました。さて宿に戻ったらあとはセルフ夕食とお風呂しかありません。ま、まずはお風呂かな。



右上画像のコレの恩恵に与りました。10/1販売開始でよく残っていたものです。

こちらのお湯は「ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉」で源泉温度は46.8度の自噴。ということで「さっぱりした透明湯」なんだろうなと思っていましたが、それはその通りながら日曜日夕方の混雑タイムということで、浴室内はシャンプーと石鹸のにおいであふれかえり、お湯も予想通りだいぶなまっているようでした。入浴は日帰りも宿泊も21時まででそのあと清掃に入り、宿泊の朝風呂は5時からということなのでやはり朝イチに勝負を賭けることにしました(とはいえこの日のうちにもう1度入りましたが)。

そして、明けて翌朝。ややフライング気味で浴室へやってきました。先客さんは‥なーし!(もう1組の数名の団体さんはそこそこ遅くまで飲んでいたようなので朝イチでは来ないはずと踏んでいました。ほかにもお客さんはおられたのかも知れませんが)。





やっぱりこちらの温泉は(どこかで見た通り)朝一番での入浴がマストです!ちなみに日帰り入浴は朝8時からのようなので、それを狙ってくるのもありかも知れません(ただし実際はもう少し前からお客さんが来ていたようでしたが(苦笑))。



昨晩はやや透明感に欠けた湯でしたが、朝はバッチリ!



露天風呂は「とりあえずしつらえてみました」的な、上方以外景色も何もない感じでしたが、クールダウンにはいい感じです。ん?目隠しの上に雪だるまが?おしんこどんか?



というわけで法林寺温泉のお湯を湯っくりタンノーしました。だいぶ明るくなってきたところで上がりましてしばしのんびり。



朝ごはんはシンプルでよろしい感じです。個人的に朝から火を付けての焼きもの鍋ものってあんまり好きじゃないのでね(ただしご飯は盛り切りでセットされたので、自分にとっては多いです。この半分でいい)。

さてこのあとは支払いをしてチェックアウト(この時に大歩危小歩危に気づかずお宿にご迷惑をおかけしました=後述)。車に行くと‥うーん、うっすら積もってますね。となると、やっぱりやりますかおしんこどん。





ま、さすがにこのまま発車するわけにも行かないので「この時だけ」なんですけれどね。このあと車載のブラシほかで雪を払い、前後のワイパーを所定の位置に戻して出発したわけですが、まさかなー!(謎笑)。



福光ICから東海北陸道へと進み、まずは高山を目指します。車は‥全然いません。ただ多少なりとも雪は降っているので、このあと山岳部に進んでいくともっとえげつないことにならないかなと心配ではあります。スタッドレスタイヤも今シーズンで引退させる予定のやつですからねぇ。ま、高速道路だし下手に車線変更などしたりせずゆっくり行けば大丈夫かなと。



立ち寄ったSAでもしっかり雪ちゃん製作 by おしんこどん。



さてこの東海北陸道ですが、山岳部を長大トンネルでブチ抜いております。で、地熱や排気その他の関係か、トンネル出口に近づくにつれてどんどん気温が上昇します。16℃って、バリバリに雪解けしちゃう温度なのですがねぇ。そしてトンネルを出るやいなや再び氷点下に(笑)。ま、この日は気温がさして下がらず-3℃止まりでしたが。



しかしやっぱり降ってきたなぁというところで白川郷Out。合掌造りといえば五箇山と白川郷が有名ですが、以前五箇山には行ったことがあったので(その時のページはこちら)、今度は白川郷にもと考えたわけです。ただ職場に高山筋の同僚がいて、「五箇山と白川郷なら、自分は五箇山の方が好きだなぁ」と言っていたので、過度の期待はしないようにしましょう(笑)。



雪は舞っていますが太陽の姿も。大荒れにはならないようです。







とはいっても単純にうろうろするだけなんですけれどね。



右側の木は柿ですかね。全然落ちていませんが食べられてもいない?



中で火を焚く関係でこのようなツララ色になると思われます。



しかし内部はしんしんと冷えていました。ここで暮らす冬はつらい‥。



というわけでお約束の記念写真。構図くらい変えるんだったなぁ。



というわけで見学終了。白川郷は保存家屋エリアと生活商業エリアが川を挟んで完全に分けられているのですね。うーん、そうなるとやっぱりリアルな生活感がなくてですねぇ。確かに自分も五箇山のほうが好みかもしれません(保存家屋に隣接して同じ合掌造りの食堂や民宿があるので)。





さてしかし、この白川郷散策中、Takemaはとんでもないことに気づいてしまったわけなのでもありました。

ポケットからコンパクトデジカメを出そうとした時です。何か長めの棒があり、それに引っかかってなかなか出すことができません。何でだよ、そんな長いものなんか入れてるはずないし?とにかく一旦全部‥と思って出してみたところで、嗚呼!



こ、これはとんでもない大チョンボ!(ほぼ死語系)。もちろんチェックアウトのお支払いは普通に行ったわけですが、鍵を返し忘れるとは!

まずは即座に「申し訳ない連絡」を入れました(当然)。すると担当の方は‥



とおっしゃるではありませんか!内心「え、そんな悠長でいいのですか?」と思うと同時に、「これは大失態の中の僥倖かも知れんぞ」と思う部分もありました。

というのも、コロナ禍の関係かも知れませんが自分も館内でこんな掲示を目にしていたからです。



この日は12/27(月)だったのですが、画像をよく見てください。下の方にこう書かれています。




つまり今日(月)に送って明日(火)のチェックイン15:00より前に届けば、とりあえず致命的なご迷惑はかけずに済むってぇことです!宿の方も、そういう意味を含めておっしゃって下さったのかも!(だからといってそもそも迷惑千万であることには変わりがないですが)。

というわけで、白川郷合掌集落入口近くにある唯一のコンビニに車を止めたのですが(このエリアにはヤマトの集配場はないということを確認済み)、ここでふと。





というわけで一路高山を目指すことに(もともとの予定通り)。

さて市内に近づいてきたあたりのセブンイレブンで確認してみると、「もう午前の便は出てしまいましたが、午後の便があります。送り先は‥南砺市ですね、ならば明日午前にはお送り先に配送可能なはずです」とのこと。おおーっさすがのクロネコヤマト!(自分は完全ヤマト派です)。

というわけで配送荷物を預けたあとその旨をあらためて法林寺温泉さんにご連絡申し上げました。いやぁ、鍵を返し忘れるってこれまでに‥あ゛、その昔にもNZでやった気がする(苦笑。その時は返しに行きました)。

さてコトは解決したので(すみませんでした)、高山でお昼ごはんということに。今回は前述の同僚氏に「高山でうまいもんないですかね?」と聞いていたのですが、あまりグルメ嗜好ではない御仁ゆえ?アドバイスは多くなく「ただ、高山牛といってもいろいろあるから注意してね」というようなことを述べておられました。

となると?ランチだし?よっしゃー高山牛絡みはパス!(食べたことないわけじゃないし今晩の夕食でも出てくるかもしれんということで)。洋食系に走りました!



いつもの定番時間(「ランチは正午前に着席完了」がモットー)には到着できず、一番混んでいそうなタイミングで到着したので満席御礼状態。しばらく待ちました(待つのが嫌いな自分にしては珍しく素直に待った)。

ようやく着席し、さてどれにしようかと思ったら「二人でランチ」(サラダ*2とパスタ、ピザにそれぞれドリンクとデザート付き)というのがあったのでそれにのっかりました。厨房内のシェフはワンオペでかなり忙しそうでしたが、手際がいいのかそこそこ順調に料理が出てきましたっけ。






ここからはR41をさらに南下します。途中日帰り温泉に立ち寄る気もあったのですが、お腹が満足したせいか何だか面倒くさくなり(初めて通る道なのに)あっさり通過。



何だかまた雪が強くなってきました。お、JRの特急が通過!

と、ここで本日2つめのトラブルが!凍結こそしていませんがべちゃべちゃな路面ゆえ、時折視界確保のためリアワイパーを動かすこともあるわけですが、トンネルに入ったところでそのリアを作動させたところ‥



この時は「あー、ワイパーに張り付いていた氷が取れて落ちたんだろうな」くらいのつもりでした。しかしそのあと再びリアワイパーを作動させ、バックミラー越しに「拭き具合」を見た瞬間びっくらこきました。



そう、さっきの異音はブレードそのものが落下した音だったわけです!うっそぉ、そんなことって!

確かに前夜のうちに雪対策で上げておいたリアワイパー、朝になって戻した時に外れたんだよなぁ(そんな経験も初めてでした)。でもきちっとはめ直して問題なかったはずなのに‥はめ方が甘かったのか?

ここでいやぁな予感。以前からSUBARU車のワイパーってちょっと特殊で、汎用品がそのまま使えなかったりすることが多いと聞いていたわけです。そしてこの日は12/27。ええっと明日は俗に言う「御用納め」で多くのお店は明後日以降年始明けまでお休みに入るわけですよ。しかもこの界隈にはそれほど大きな都市がない‥。

どうしようと思いつつ車を走らせていたところで、「SUBARU」の看板を掲げる自動車整備工場ハケーン!すぐさまピットインしました。





こちらで取り寄せていただくわけにもいかず、このあと地元のスバルディーラーに連絡をしたというわけです。でもこちらの整備員さん、とても親切でした。

「このあと少なくとも数百km走るとすると、この金属アーム部分がガラス部を削ってしまうことが危惧されます。アーム部分(右上画像)そのものを外しておきますね」。

というわけでありがとうございました富永モータース関係者様。無事年明けに復活させることができました(コロナの関係で1月後半になりましたが)。



このあと、昔のドライブインにありがちなキャッチコピーを道の駅で見かけたりしながら‥




(ちなみに「下呂」のほかに「上呂」「中呂」の地名もあるんですね)





確かに(苦笑)。普段であればこんな9階建ての大きなホテルを好んで泊まる自分ではありません。でもそこには初下呂温泉訪問ゆえのこだわりがありました。

温泉ファンの方々であればご存じの通り、下呂温泉の湯は集中管理方式であり、かつ湯量の関係なのかそのほとんどの施設が循環式となっています(日帰りの共同浴場を含む)。でも、こちらの湯本館は実に数少ない「循環なしのかけ流し」の湯使いなのです。であれば、もうここにするっきゃないでしょというわけなのでありました。タイミング的にも年末年始料金に切り替わる直前の宿泊だったのでお安く泊まれました。



これこれ、これに惹かれて三千里!(違)。でも下呂温泉では希少の湯使い。

というわけで、チェックイン後(この日のチェックインも15時台でした)はソッコーでお風呂に向かいました。





お湯はしっかりツル感があり優しい湯ざわりです。そもそも自己主張の強い泉質ではありませんが(アルカリ性単純温泉)、のんびり浸かっていると本日のWトラブルのことも少し忘れられます(笑)。

それにしても脱衣場の掲示には下呂温泉の集中管理湯として「毎分3800Lの湧出(動力)、最高温度80.2℃」と書かれていて、これだけあればもう少しかけ流しの施設があってもいいように思うのですがね。最高温度は80℃オーバーであっても、実は湯温の低い源泉が多いのかも知れないか。また歴史のある温泉地であればあるほど「湯権」は複雑多岐にわたっていることでしょうし、こちらのお宿がかけ流しの湯使いを行い得ているのも「先祖代々からのいろいろ」に由来しているのかも知れません。



とにかくいいお湯をタンノーしました。滞在中何度も入りましたがいつもほぼ貸し切りで。



白鷺の湯という名前だったようです。ピンボケ右上画像は温泉むすめ系?



部屋の窓からはJR高山本線の下呂駅が見えていました。いつかこちらにも「雪見鉄」でやってきたいものです(ちなみにこのあと年が明けてからの「2022雪見鉄」は宗谷本線でした)。というわけで夕ごはんっと。



全部を撮影したわけではないのですがちょっとさびしい感じの夕食メニューでした(安いプランだったからかも知れません)。大規模施設(45室あるらしい)ゆえに難しい部分もあると思うのですが、天ぷらなどはあたたかいと嬉しいのです。少しご検討いただければと。



食事後、しばしゆっくりしてから再びお風呂に浸かり、クールダウンのため外に出てみると(兼喫煙行動@喫煙所はエントランスの外なので)、電気の点いている部屋は数部屋だけでした。コロナ禍ですし閑散期のラストでもありましたが、これでは宿の経営もさぞかし大変でしょう。各宿とも何とか収束まで持ちこたえてほしいものです(あとで聞いたところ、年末年始はそこそこ予約で埋まっているということでした)。

さて、この翌日は一気に紀伊半島南部まで移動するのですが、この続きは次のページにて。


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