でも大都市やお祭りなどの人ごみにはほぼ近寄らずでした。

その6 瀬戸瀬温泉タンノーの翌日はサロマ湖方面へ



にょっほほーい、土曜の夜、泊まりはわれわれの他に?

さてこのあとは気分よくR239を(安全速度で)西興部へ、ここからは道道137と同じく道道61を繋いで滝上へと進む感じだったのですが、そのT字路交差点‥





「ライ麦畑でつかまえて」ならぬ「コーン畑で捕まった」Takemaでありました。ハイ、一時停止を怠ったというわけです。ま、まぁ言い訳はしませんで素直に促されるままにくるくるパンダさん車内へ。しかしこれ地元警ら用車両だよなぁ、反対に曲がったら追ってこなかったんじゃないか(無駄な捨て台詞)。というわけで、無事「青い紙」を手にして戻るTakemaでありました(右上画像マウスオーバー)。

まぁしゃーないというわけで再び出発進行です(このあとしばらくおしんこどんが「ハイ一時停止だよ、ハイよく止まれたね-」と声掛けをしてくれましたっけ(苦笑))。



さてこの日の宿周辺には一切商店や食堂がないのは承知していましたので、滝上で買い出しです。道の駅でトイレも済ませてっと(いやトイレは宿にも普通にありますが)、さらにずんずん進みまして‥





ホテルと銘打たれてはいても、その実態が「かなり鄙びている」ということは前回の立ち寄り入浴時に理解していましたが(この時です)、ゆえに「夏のど真ん中でもそこそこ空いているのではないか」と想定したわけです(ちなみに宿泊における食事の提供はなく素泊まりのみ)。

ただですね、びっくりしたのが「お宿の公式サイトから予約可能」(=ネット対応)ということであり、さらには楽天トラベル経由での予約も可能という‥。これって誰が設定対応したんだろう?宿の方とは思えないし(勝手に判断してすみません)、地元の商工会のITに詳しい方かなと?

それはともかくとして、「この時期ならではのいやな予感」はしていたのですよ。左上画像の通り2Fの部屋は午後たっぷりの西日をアベマリア浴びまくっているじゃないですか、そうなると室内もどんどんムンムン‥



もちろんエアコンなどというシアワセ機器はなく(これはまだまだ北海道の小規模宿ではデフォルトですし、C/Pを考えればまだ普及には時間がかかるかと)、となれば「電動プロペラを最大パワーで回す」しかないわけなのですが、それはすでに熱を持った室内の空気をむなしくかき回すばかりでありまして‥西日が尾根の向こうに落ちるまではなかなかキビシイなぁと。



日陰にあった場所の温度計もこれですからね。この日はつかの間の「北の大地の真夏日」だったのでしょう。

ちなみに温泉まではバスの運行もあります。運行主体たるバス会社は‥もはや全然読み取れませんが、wiki情報によると現在は遠軽町営バスによる運行なのだそうです(そういわれるとバス停の上の文字も「町営バス」と読み取れるような)。それも、北見バスの赤字による路線廃止を受けて町営になったのは1973年とかなり古く、それからほぼ50年経った2022年に至るまで今も運行され続けているというのはなかなかびっくらポンです(しかもセトセ温泉が休業日の水曜日も運行されているにもかかわらず、少しは宿泊客の利用がありそうな日祝の朝便が運休とは)。

おそらくは瀬戸瀬集落から遠軽までの区間である程度の収益を得ていて、温泉まではおまけ区間なのでしょう(町営だけにいろんなしがらみがあって区間廃止できないのかと)。それでもこの温泉まで公共交通機関で来られるというのはかなりすごいことです。



2階の部屋は幾つもあるようでしたが、楽天トラベルではどうやら最大3部屋の扱いのようです。楽天向けには3部屋だけなのか?いや、公式の予約サイトだと2部屋しか確保していない?(2022/10現在)。いずれにせよ、宿泊に関してはかなり部屋数を絞っているようです。コロナというよりは管理の問題なのかと思われます。いつまで泊まれることか?

部屋の真ん前には自炊用のキッチンがあり、最低限の自炊は出来るように思われます。もっともわれわれには電子レンジがあれば事足りるのですが、その電子レンジもかなりの年代物でした。ところで、昔の電子レンジって本当に長保ちしたと思うのですがいかがでしょう?(わが家の初代レンジは軽く20年オーバーでした。壊れぬまま入れ替えましたが)。

さてそんなわけでお風呂に行きましょう。



どん詰まりのこの場所でも、日帰りのお客さんがポツポツやってくるので案外貸し切りにはなりません。われわれは泊まりなので駐車場を見て「あ、車がいなくなったな」とチェックしての入浴となりました。





ほぼ適温の湯は源泉42.8度で毎分180Lの掘削自噴、アルカリ性単純温泉で湯ざわりはツル感レベルですがこの湯は何ともいい浸かり感です。包まれるというのか‥たぶんこのひょうたん形浴槽の広さもそう感じさせる所以なのかも知れません。



かけ湯というか昔の洗い場も現役ですし、その後設置されたとおぼしきシャワーも源泉利用です(水栓がありません)。それにしても2基のシャワーに台が1つ(ちょっとお洒落系)、その割に鏡が1枚というのも何だか不思議です。



湯上がりのあと(Takemaは)玄関前でクールダウン&喫煙タイム。到着時に車を下りるときには「アブから逃げろ猛ダッシュ!」という感じだったのですが、さすがに夕方近くなってきたのでその数も少なくなりました。ん?というか、玄関真正面のこの池のそばにはほとんどいないんですが?(車のほうにいくとまだブンブン飛んでいました)。



あくまで想像ですけれどね。でも池の周りにはトンボがかなり飛んでいたし、あり得る話かなもと思います。



さて日が山陰に隠れた頃に乾杯です。部屋は相変わらずアッツイですが。



この夜は残念ながら風がなく、窓外から最大風量で外気を送り込んでも、22:00現在でこの室内温度でした(暑)。

まぁ如何ともしがたいですし、汗をかいたら温泉で汗を流せばいいので(そしてさらに汗が出るので水分補給必須)まぁいいかなというところでおやすみなさい。



明けて翌朝。お隣の部屋に泊まっていたソロの男性(われわれ以外唯一の宿泊客)とお風呂場でかち合ったりもしましたがまぁそれはいいとして、この日は日曜日ということもあり「公式の日帰り入浴時間をまったく無視した地元の方々」がそこそこやってきます(まぁそれはある意味嬉しい話でもあるのでOK)。

購入済みの朝ごはんをレンチンして食べて、さて本日も出発です。この日は川湯温泉泊まりなのでずいぶん近いがゆえに、あえてサロマ湖経由で寄り道していきますよ。



というかその前にtettさんからお勧めされていた白滝の遠軽町埋蔵文化財センターに寄る気満々だったのですが、右上画像の瀬戸瀬駅で調べたところ残念ながら日祝休館ということで残念無念の戻りとなりました(ちなみにセトセ温泉ホテルはWiFiはもちろんのこと4Gも3Gも入らないのでここまで戻ってきて確認した次第です)。でもね、


(無念そのもの。なかなか来られないエリアだけに)。



それにしても、石北本線のこの本数の少なさって!もちろん特急列車は通過するわけですが、今調べてみたら(2022/10現在)上川方面から峠を越えてくる列車は1日6本で、そのうち普通列車は上川発の1本のみ。列車そのものは1日8往復しているようですが、ほとんどが特急や快速(前に乗った『きたみ』)で、瀬戸瀬駅停車の普通列車のうち2本は白滝-遠軽間の運行です。

右上画像ではちょっとわかりにくいですが、各駅ごとに割り振られた番号がところどころ飛んでいます。駅がどんどん廃止されたためなのですが、何だかなぁとしみじみ。まぁ秋には「タマネギ列車」なども運行されていますから、すぐには廃止されることもないとは思いますけれど‥。

さてこのあとは一気にサロマ湖畔へ。しかしオホーツク側に近づくにつれてどんどん雲の厚みは増し、雨こそないもののすっかりどんより曇り空に。おまけに展望台のある(車で直下まで上がれる)幌岩山展望台(その昔バイクで上がりました)、何と2022/7/25-2023/4下旬まで展望台工事に伴い通行止めですとっ!

夏の観光シーズンをものともしない工事期間もナニですが、そういう情報はちゃんと国道からの分岐に掲示しておいてほしい。民家を過ぎてダートになってからしばらく進んだところでいきなり単管A型ゲート通行止めって‥(結構唖然)。

まぁしかたがないので戻ってみると、すぐ近くに「ピラオロ展望台」なる場所があるようなので行ってみました(こちらも距離は短いながらダート区間あり)。



標高が低いのでいわば「港の見える丘展望台」ですね。



ここに通行止めのチラシを置くよりも分岐に看板を!ん?おしんこどんは何やら記入していますね(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。ちなみに2022/10現在何の音沙汰もありません(苦笑)。

このあとキムアネップ岬に寄り道しましたが、特に見るべきものはないと判断し道道858号線経由でR239に戻ることにしましたが、思いがけないことにこの道が実にヨロシカッタ!





普通なら大型車通行の支障になるという理由で伐られてしまうであろう路上にせり出した枝々ですが、この道を大型車が通ることはないということからか(さすがに道路維持経費節減ということはないでしょう)覆い被さる枝もある程度まではそのままという感じです。曇りだったのは残念ですが、ここはまた晴れの日に通ってみたいなぁ。



さて道の駅で「帆立貝ひも」大容量パック他を買い込み、続いてやってきたのは右上画像の北勝水産直売所。ここで少食夫婦のお昼ごはんというわけです。



はい、こちらといえば「帆立バーガー」ですよね。それにしてもこちらの直売店(工場併設)、ツーリングマップルに載せられて以降売り上げもぐんと上がったでしょうね。

さてこちらのフードコーナーで帆立バーガーをいただきましょう(ちゃんとテーブル席も用意されています)。それにしても、帆立バーガー(2粒)よりアイスコーヒーのほうが高いって‥(笑)。



その「お高い」飲み物と一緒に帆立バーガー(2粒入り)、そしてせっかくなのでサロマ湖特産の北海シマエビをいただきます(漁期は終わっているので解凍物なのは仕方ない)。

ぱくり‥「う、うまいぞコレ!」。以前も一度食べているはずなのに味の記憶はなし、ゆえにお初みたいなものなのですが、揚げたてのホタテにマヨ系のソースが絡んで絶妙!今回は2粒入りをオーダーしたのですが、大ぶりなので十分です。シマエビも美味しくいただき、お昼ごはん、終了でーす!というわけで続きは次ページにて。


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