[2023夏北海道編もくじへ]



- その6 民宿500マイル宿泊のあとはメジャー施設*2! -



今宵のお宿はかの有名な民宿です。初訪問。

(2023年7月28日-8月16日 その15 北海道編その6)

真狩村からは留寿都村に出て、R230を南下して洞爺湖に下り、北岸道路経由で壮瞥町へ。一気に伊達ICから高速道路で登別ICへと進みましたが、なぜか立ち寄り湯もせず道中写真も撮っていなかったのは、ひとえに「どんより曇り空」というお天気要因が大きかったように思われます。テンション下がり気味だったということで。



真狩の道の駅で撮った次の画像は登別の鬼でしたし。





宿名の由来は1960年代のフォークグループ、Peter, Pall & Maryの「500Miles(邦題『500マイルも離れて)』」に由来するのだそうで、でもある程度の年齢以下の人たちには「PP&M」は知られていないので「東京から500マイル」だと説明しているのだとか。「花はどこへ行った」とか「パフ」とか、リアルタイムではないけれどよく聴いたなぁ。



とはいえ民宿ですから設備面では特に豪華ではありません(そもそもその方面を期待してもおりません)。この日はどうやら満室らしく、たまたま中国系の家族連れの方々と同時着だったこともあり、館内はちょっとドタバタしていました(まぁすぐに落ち着きましたが)。室内は‥この日は基本曇天だったはずなのに暑い!すかさず網戸にしました。

というわけで、混む前にお風呂に行ってきましょうか!貸し切り利用制なので、札が使用中になっていなければ大丈夫。というわけでまずはやっぱり海沿いの露天風呂でしょう!





海に臨んだ露天風呂に、やや熱めの虎杖浜の湯が流し込まれています。上画像の流れ出しを見れば、投入量も浴槽の大きさに見合ったものであることがわかります。





少し熱めのツル感ある湯は塩化物泉ですが、塩味は薄い感じです。それでもやっぱり虎杖浜の湯ゆえなかなか汗が引きません(気温が高めだったことも関係していたとは思いますが)。




夕食は安い料金のため毛ガニは付かないコースですが、これで十分です。というか、前夜のお宿で毛ガニを頼んでおりましたからね(さすがに2晩連続でカニというのもナニですので)。

イカのしゃぶしゃぶやホッキ貝の酢味噌、お刺身にイクラなど、派手さはありませんが種類が多いのは嬉しいところです。ここにどーんと野菜多めの鍋でも付こうものなら「鍋は腹ふさぎ(満腹にさせるための増量料理)かいっ!」と思ってしまうところで、実際そういう宿も時々ありますからねぇ。



さて、こういう夏場の時期は「お宿は混むが温泉ファンの比率は少ない」という傾向がありまして、となれば「お腹いっぱいブーフーウー(古)」という夕ごはん後しばらくの間は(数少ないと思われる)温泉ファンくらいしかお風呂に行かないだろう、ならばまだ明るい今のうちに内風呂*2もコンプリートしちゃれ!と考えました。正解っ!

向かって右側の内風呂は浴室窓側に設置されているため展望がいいのが特徴です。なお浴槽が深めだからか、浴槽内に足乗せステップが(なぜか2脚)置かれているのが印象的。壁には手すりも設置されていますし、足腰の弱い方でも安心できるようにという配慮なのでしょう。



左側の内風呂も空いていたので続けて入ってみました。夕食前の皆さん、網戸にせずに入っていたからか浴室内はムンムンでちょっとびっくり。こちらは浴槽に浸かると外の景色は見られずでうーんイマイチ。お湯は同じなんでしょうけれど、やっぱり眺める景色があるとないとではだいぶトータルのイメージが違います。その代わり身体を洗うにはこちらがいいのかも。



ちなみに湯の投入量は豊富で、浴槽に浸かると一気に溢れるのはいい感じ。



明けて翌朝、朝方の北海道にもかかわらず外気温はご覧の感じ。ま、ずっと網戸のみで窓を開いていた関係で室内もこの温度近くまでは下がっていたはず、寝苦しくはありませんでした。お天気は‥少し雨が降っていましたが、傘を差すほどでもないのでケムリがてら(こっちがメイン)ちょっとお散歩へ。



お隣はランチのみ営業の天丼専門店であることが判明。へぇー。

そして向かいに渡ってみると(片側2車線路&横断歩道なしなので注意してね)、そこには結局入浴機会のないままロストした‥



民宿赤富士荘が「ありました」(過去形)。こちらの民宿は2008年にいったん閉館し、その後経営者が代わって少なくとも2010年代半ばまでは営業していたようですが(もしかしたらもっと遅くまでかも)、結局再閉館してしまいそのまま現在に至っています。源泉は500マイルと同じだったようです。

玄関の引き戸には貼り紙があり、令和2年の日付で弁護士名による破産手続き等に関する告示書が掲示されていました。

建物の脇には、往時の盛業中に作られたとおぼしき石銘板がありました。「銘泉虎杖 一陽来福(復)」。一陽来復とは「いつかは必ず良いことが巡ってくる」という感じの意味ですが、その言葉の通り赤富士荘にも再び「来福」がやってくる日はあるのでしょうか。



そのお隣にはセイコマがありましてちょっと飲み物とかを購入。一時期セブンイレブンの24時間営業について契約違反だとかどうだかとニュースになりましたが、自分としてはそもそも最大手の「セブンイレブン」の名の通り「7:00-23:00」でいいのかなと思っています(まぁ朝はもう少し早くてもいいかなと)。もう「24時間戦えますか」の時代ではありませんし、「あれば便利だけれどなければそれなりに」という時代でいいんじゃないかなと。



朝ごはんはご覧の感じ。焼き物はホイルに包まれていて、干物じゃないのかと思って開けてみるとまさかのシイタケでありました。どうやらこちらのお宿における朝食デフォルトの一品みたいです(かえって珍しくて嬉しい)。



このあとは最後にお風呂に入った上で出発です。と、お風呂エリア前の通路に「源泉持ち帰り用」の容器が置かれていました。無料ですしありがたいのですが、それってどうも塩素系の容器のような‥

さてこの日は帯広までなのでやっぱり余裕なのですが、そちらに向かう前に「とあるミッション」を(前夜考えて)組み込んでおりました。これまで自分はメジャーな観光地やイベントにはあまり足を向けてこなかったのですが、今回だってねぶた見物もしましたし、とりあえず「アレはまだ未訪問とか未経験」は1つずつ潰していかなければ‥というわけで!





前売り入場券(当日だけど)を国道沿いのセブンで購入し(200円*2安くなる)、窓口でチケットと引き替えました。ここからはゴンドラで山上のクマ牧場へと向かうのですが、やってきたゴンドラには‥







ほぼ還のわれわれ夫婦もついにっこり。

「さすが、凝ってるなぁ」と思いつつ乗車しましたが、すれ違うゴンドラを見ると何も乗っていない‥(クマのシールが貼られているだけ)。実はレア搬器だったようです。しかし上には上というか、もっとレアな搬器もあるようですね。乗車はできないようですが(右上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。



というわけで山頂えきへ。クマパンチおそるべし。

さて、下調べしていたのは営業時間と割引券だけで、クマ牧場そのもの(見どころとか)については全然しらないままでしたが、駅のすぐ脇に子グマコーナーがあったのでまずはそちらから。




(というか中に人が入ってるとしか思えない)

と、ここで場内放送「間もなく『アヒルの競走』イベントが始まります!」。というわけでそちらへそそくさと移動。いつまでも好奇心旺盛な?われわれです。



と、ここでは「合法的な『勝ちアヒル投票券』が販売」されておりまして(笑)、おしんこどんは「赤札のアヒル」に投票(200円)。いや、買っても何かの記念品がもらえるだけでしょうし、ましてや「裏の小屋で換金」などできるはずもありませんが(苦笑)。(なお公式サイトには「オリジナルグッズを進呈」と記載されていました)。





何ともやる気があるんだかないんだかのレースですが、別にゴールにオイシイ餌が用意されているわけでもないので当然です。その中でもおしんこどんセレクトのレッドあひるは一番やる気がなくて、最下位だったのはもちろんのこと、あのアヒル、ゴールまで到達したのか?という感じのていたらくでございました(右上画像マウスオーバーで、レッドあひるのやる気のない画像に変わります。もうレース、終わってるのに)。

なおTakemaは昔からあまりこういうことに興味がなくて横で見ているだけでした。競馬だって馬券を買ったのはこれまでに一度しかありません。しかもそれは帯広のばんえい競馬、それも「Takemaのあっちこっち杯」冠レースの時でした。確かトータルで‥


(ばんえい競馬「Takemaのあっちこっち杯」についてはこちら)。

このあとは「クマ牧場」なのでクマ熊羆を見学です。この牧場には100頭ほどのヒグマが飼育されているらしく、公開エリアにいるのはたぶんその一部だとは思うのですが、維持管理は大変だったろうなぁ。何とかコロナ禍の訪問客減少を乗り切ったのは素晴らしいことです。

このあとはクマのおやつやりエリアへ。




(それと、目つきが鋭いのにちょっとびっくり)




続いてはおやつやりマシン経由ではなく「ダイレクトおやつ投げ入れ」コーナーへ。クマたちも場慣れしているのでここはなかなかにGOODでありました。



基本的におくつろぎモードのクマは「もうそこそこ食べた」ということなのか、それとも少食なのでしょうか(そんなわけない)。それでも視線はあくまで上方(の見学エリア)に向けられており、「自分のほうに投げられたら食べる気満々」です。で、その隙を狙ってカラス(左上画像に写ってます)がおこぼれを狙う図というわけです。











というわけでそこそこ楽しめたクマ牧場でありまして、ゴンドラで下りてきて見学終了です。山麓駅の脇には古いリフト機器が残されていました(保存用でしょう)が、よくよく見ると(右上画像マウスオーバー)、わたしよりも年下なのにもうとうの昔に引退しているのですね。そう考えると、人間って長保ちだよなぁ(かなりガタもきてはいますが)。



このあとは、せっかく登別にやってきたのだから一湯くらいというわけで「いずみヴィラ」に立ち寄りました。登別温泉の近隣ながら泉質は硫黄泉ではなくナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉でさっぱりした浴感です(加水ありかけ流し)。草津温泉の上がり湯としての沢渡温泉のような位置づけでしょうか?(われわれは今回登別温泉には入浴していませんが)。



というわけで入浴完了、さらに先へと進みます。



続いてやってきたのは「ウポポイ」。アイヌ関係の文化を紹介する施設です。個人的には「利権のニオイがして」あまり気が進まない部分もありましたが、それはそれ、文化は文化というわけで「やっぱり行ってみよう」ということにしたわけです。



出土した丸木舟。屋外には再現品も置かれていました。



語りと舞踊の場。ただ、創作的演出は入っているのかとふと。






ここからは高速に乗って一気に帯広へ移動してしまうので、お昼ごはん難民とならないよう場外にあったお店で軽く食べておきました。とりあえずこれでお腹も大丈夫、いざ十勝へと向かいましょう!

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