[2023夏北海道編もくじへ]



- その7 帯広から寄り道しつついつものツルヌル湯へ -



広ぉいお庭の紫竹ガーデン。晴れていればもっと綺麗だったはず。

(2023年7月28日-8月16日 その16 北海道編その7)

さて一気に帯広へとやってきました。白老から寄り道もせず一気に高速で移動してきたので、まだ明るいうちに到着できましてやれやれ道東道さまさまです。

帯広におけるわれわれの定宿は駅前の「ふく井ホテル」なのですが、今回はちょっと趣向を変えて別のお宿にすることに。丸美ケ丘温泉ホテルも考えたのですが、せっかくなら夕食(アルコール含む)を外で食べたかったので、徒歩圏内に飲食店(居酒屋)があるエリアのお宿‥ということで、





さて、ではお風呂といきたいところですが、われわれの到着時からかなりひっきりなしに地元住民の方々がお風呂セット片手に到着中でまさに千客万来モード。また、こちらのお宿には隣に別館があり、どうやらそちらで合宿滞在中の学生さんたちも絶賛入浴中の様子です。「こりゃかなり混んでいるようだ」というわけで夕ごはんを先に仕上げることにしました。

で、何軒か夕ごはんのお店をチェックしたのですが、結局はお宿近くの居酒屋さんへ。ま、ホテルのロビー内に右上画像の掲示物があったことも一つの要因です(笑)。







サラダ、豚バラ焼きときたところで焼酎にチェンジ!



続いておまかせ串10本コース(一部画像なしで重複あり。
正油ラーメンで〆ました(右上画像マウスオーバー)。

お腹いっぱいになってホテルに帰着しましたが、まだ日帰りのお客さんが?実はこちらの温泉、外来入浴の時間が23:00までなのです。朝も6:00からと早い‥となれば、チェックイン時に伺った「宿泊の方は朝は5:00から入浴できます」とのお言葉ゆえ、



ということに決定しました。とはいえもちろん夜も入浴しましたけれどね。そして明けて翌朝4:50、脱衣場内に立つ1人の男Takemaありということになりました(フライング上等)。







こちらの温泉はモール泉(アルカリ性単純温泉)ということですが、浴感的には比較的あっさり目です。湯に浸かった頃には5:00を回っていたはずですが、バイブラぶくぶくは作動しておらずよしよし(落ち着かないんですよね)。ツル感あり。色つきはご覧の通り薄めです。

お湯はかけ流しで、掲示によると源泉温度はドンピシャの42.5度。浴槽内の湯温管理は湯の投入量を加減することで調整しているそうです。ということは冬場はもっとドバドバの投入なのでしょうかね。



それでもこれだけのオーバーフローありで快適湯でした。

で、5:30頃に湯から上がり、喫煙室でケムリ行動を終えて部屋に戻ろうとしたところで‥



やっぱりねぇ、そんな感じじゃないかなと思ってはいたんですよ。なお、朝食後に「風呂場にお風呂セットの一部を忘れた」ことに気づいたTakemaが脱衣場に入ってみると、浴室と合わせて10名以上のお客さんで繁盛しておりましたっけ。バイブラも作動しているようでしたね。



朝食はバイキングで当然ながら適量。チェックアウトして出発です。走り出してすぐのGSでガソリン給油後、何と予測走行可能距離が驚きの「1100km」を表示しておりました。昨日も定速走行時間が長かったし、相当燃費がよかったんだろうなぁ(もちろん実際に1100kmも走ることなどできないはずですが)。

まぁわがフォレスター、高速道を使う遠出の場合は実走行距離も無給油で700kmは走りますからね。世のEVが何だかんだで300kmどころか200kmも走ると「電欠および充電設備のレベルへの不安」と戦い、かつ充電のたびごとに何十分も待機しなければならないという時間の浪費を考えれば、たぶんわたしは車を下りるまでEV車を買うことはないでしょう。



紫竹ガーデンの生みの親である「紫竹のおばあちゃん」オーナーは2021年に逝去なさいましたが、その思いはスタッフに受け継がれているのでしょう、極端な「整備」はせずできるだけ「あるがまま」にをコンセプトにしたガーデンのようです。

ただこの日は小雨模様の平日だったからか場内はほぼ貸しきりという状態でした。でも落ち着いて散策できたのでかえってよかったかも知れません。





特に何がどうと語るものはないのですが、



やっぱり花は見ていて癒やされますねえ。



見学後はガーデンを見渡せるカフェでちょっとお茶タイムといたしました。実はわれわれ夫婦の旅行でほとんど機会がないのがこの「お茶休憩」であります。いや飲み物自体はいつも買いますが飲むのは車の移動中がほとんどで、お茶休憩、特にそれを目的にほっこりというのはほぼなかったわけなのです。



というわけでほっこりしました(笑)。

さてここからは帯広の西側をを回り込みつつ北上です。「柳月とか六花亭とか、寄る?」とおしんこどんに聞きましたが別にいいとのことでそのまま北上です。考えてみればまだ先は長いので、迂闊に賞味期限の短め菓子を買うとかえって難渋するしなぁ。

それはともかくとしてお昼ごはんはパスするわけにはいきません。音更か士幌、上士幌あたりでどこかないかなぁと。ちなみにこの場合の「どこか」とはチェーン店ではなく「個人経営の、できれば市街地外のお店」を指します。下調べはしていませんがとりあえずのこだわりです。そして‥





到着は11:30過ぎだったのでまだ駐車場もガラガラだったのですが、いざお店に入ろうとするとこんな貼り紙が。



「むむ?どういうこと?」と思いつつ店内に入ってみると、席はまだ空いていました。店員さんにうかがうと、この日はこのあと16人の団体予約が入っているらしく、そのため予告として入口に上記のような掲示をしているのだとか(普段から掲示されているわけではないようです)。



というわけで注文したのは「十勝しょうが焼き定食」と「梅じゃこチャーハン」+トッピングで鶏唐揚げと野菜コロッケでありました。メニューにも書かれていましたが、しょうが焼きのタレが濃い!しかもみっちりと豚肉に絡んでいていい感じです。

自分は比較的しょうが焼き注文率が高いのですが、店によってはあとからタレをかけただけで肉に全然絡んでいないようなこともあったりしてがっくりきます。しかしこれなら大丈夫!うん、美味しい!豚丼の地十勝のしょうが焼きですから、予想通り甘めのタレで、そこにしょうがの風味が合わさってなかなかのお味です。

梅じゃこチャーハンは予想通りさっぱりしたお味で、トッピングの鶏唐揚げなどがいい仕事をしてくれたようです(by おしんこどん)。

お腹補給を完遂したあとはさらに北上しますが、三国峠経由だとちょっと方角的にナニなので、道道88号を使うことに。で、せっかくなのでこちらの湯にも寄ってみましょう。



芽登(めとう)温泉。じつはこの日は休業日だったそうなのですが、女将の「特別なご配慮」により入浴させていただきました。というのも、こちらの女将さんご夫婦はもともと千葉にお住まいで、その当時われわれの某親族との関わりもあったそうなのです(ずっと以前の宿泊時にそのことを聞いてびっくりしました。この時です)。そのよしみでというわけです。ではお風呂へ。




(たまたまではなく、このあと誰も来ないこと確定の独泉ですから)



しばらく誰も入っていなかったからか大きい(温め)浴槽は若干底部の湯がぬるまっていましたが、源泉自体はどんどん投入されており(板場を流れているのが画像からもわかると思います)。泉質はアルカリ系単純温泉ですがうっすら硫化水素臭もあり、近くに火山活動地形もないのにこの高温湯(58.3度)の湧出はすごいなぁと思います。





いやぁ有り難かったなぁ。湯ったりお風呂をタンノーいたしました。なお湯上がりに女将さんと写真を撮らせていただき、この旅行のあとその写真を伯母に見せたところ、「あらぁ!」とびっくり喜んでおられたことをここに報告いたします。今度従兄弟のHくんとも会うからまた見せてあげよう。覚えてるかな?



このあとは「シカ注」のペイント続発の道道88号線を北上します。シカ注意の看板は道内各地随所で目にしますが、道路のペイントは比較的珍しいのではないでしょうか。確か根室のほうでも見た記憶がありますが。

小さな峠を2つ越え、やってきたのはこの日のお宿、もはや常宿ともいうべきこちらです。





思い起こせば2018年、仕事絡みの研修(を組み込んだ大旅行)で前夜入りの北見に泊まっていた際、翌日に泊まる予定だった留辺蘂のつつじ荘さんから「揚湯のポンプ故障で温泉が出ない状態です」との連絡を受け、急遽ネットで探して見つけたのがこちらのお宿「一羽のすずめ(当時の名称は「寿苑」)でありました。

その時の居心地がとてつもなく良くて(お風呂も宿の雰囲気も)、それ以来(2021年を除いて)毎年おじゃましています。宿泊はこれで4回目なのですが‥




(上画像マウスオーバーで2018の外観画像に変わります)



外壁を塗装したのは2021年あたりだったのかと思いますが、内部もどんどん変わっていまして、2023にはレセプションカウンターが新設されていました(左上画像)。休憩室も照明も含めかなりおしゃれな感じになりました(右上画像マウスオーバーで2018画像に変わります)。そして食堂スペースも(後述)。

なおリフォームに伴う諸経費負担および世の物価高に伴い、宿泊及び日帰り入浴の料金もずいぶん値上がりしましたが、そもそも2018時点における料金(1泊2食付きで税込み5000円)があまりにも破格値だったわけですし、2023夏現在でも「2食付きで9000円弱」というのはやはり「C/P充実のお宿」であると思います。だってさ(これまた後述)。



エントランス脇には早くもタマネギが干されておりました。

皆さんご存じですか、ここ北見エリアは全国最大のタマネギの産地なのです。そのタマネギは石北本線を経由して旭川へ、そこから幹線経由で全国各地へと送られています。まぁ今や鉄道輸送は2割ほどになっているとはいいますが、石北本線の維持にも一役買っているというか、北見をはじめとした自治体が路線維持のため勝負をかけているような感じです。自分は2回しか乗っていませんが‥(1回ははるか昔夜行急行「大雪」の寝台車、もう1回はこの時です)。



さてこちらのこたろうくん、おかあさんのぷりんさんよりかなり大きく「大(だい)たろう」と言ってもいいくらいです。そういえば案外おかあさんは人見知りというかマイペースです。一方こたろうくんは以前にも増して人なつっこくなった感じで、








まぁいいんですけれどね。こんなお宿ねこ、どこかにもいたなぁと思ったら、青森津軽は湯段温泉の「時雨庵」、そこにかつていたマロくんがこんな感じでした(その時の様子はこちら)。お空に召されたあとにも宿泊しましたが、今の時雨庵ではミミくんが看板猫になっているのかな?





確かpHは9台だったかな、飲泉もできますし、湯上がりには(お風呂に入る前にお願いすれば)「冷やし源泉」をいただくことも可能かと(お酒を飲まない方用の情報です)。





そういえば、初めて(偶然)宿泊した時は夕食こそ出してもらえましたが、何とアルコール飲料の提供システムがなかった「旧寿苑」でありました。先代から代替わりしてすぐだったからでしょうか。もちろん2023夏現在は生ビールもワインも提供されています(ウィスキーや日本酒については未確認、またオフシーズンだと生ビールの提供はない可能性があります)。

湯上がりのビールを飲み終えて外に出たところでお母さんのぷりん登場。何と「お土産」付きでした!(左上画像マウスオーバーで別画像に変わりますが、一応「野性の営みによる」捕獲画像であるとご承知おき下さい。

おかみさんに「獲物到着」の旨をご連絡すると「狩りが成功すると見せるために持ってくるんですよ」とのことでした(ぷりん母が食べるのかどうかは聞き忘れましたが、たぶん見せるだけなんでしょう)。

さてそれでは、われわれの夕ご飯タイムです!



まずは赤ワインで乾杯!お宿の畑で採れたお野菜軍団です。



中盤戦は「お酒のアテ」特集ですね。こういうのが酒飲みには嬉しい♪



そしてメインはシカ肉のソテーでありました。何度も書いていますがこちらのお宿は女将さんも旦那さんも現役のハンターですからね。ジビエ食材には事欠かないというわけです(まぁ時期にもよるでしょうが)。

食もワインもタンノーした上で、前回びっくりしたので再び実験。赤ワインを飲み干したグラスにこちらの「冷やし源泉」を注ぐと‥おお、やはりブルーに染まりましたね。ワインはpH3前後ほどの酸性、、こちらの源泉はpH9.6のアルカリ性ですから、「継いだ瞬間に何かと何かの成分が反応して」この色になるのだと思いますが、よくは(いや全然)わかりません。飲んでみるとクセのないまろやかな飲み口なのですけれどね。



もちろん寝る前にもお風呂に入ります(お酒を飲んだあとはキヲツケテネ)。湯上がりに一服というわけで外へ出てみたらぷりん母がキャットフードを食べておりまして、「こりゃあの獲物は口にしていないな」と想像できました。

このあとはすぐ近くの池にホタルを見に行きましたが、今夏はあまり舞っていなかったような感じで画像はありません。そして‥




(実は隣の方のプレートですが)



もちろんこれにご飯やお味噌汁は付きますので念のため。このプレート、実に必要にして十分です。そして「冷やし源泉」をペットボトルとポットに仕込んでこの日も出発です!

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