- その24 トラブル転じて大吉となったの巻 -



びっくりのツルヌル湯だった滝の湯温泉「寿苑(ことぶきえん)」さん。再訪必至です!

(2018年7-8月 その24)

というわけで翌日は朝から研修でした。「緊急シャワー室」とかもあってなかなかすごかった(どんな研修なんだ)。で、常呂カーリングだったかの「そだねー」スポーツタオルを買ったりした上で(もっぱら観光気分)北見から出発です。しかしこの日のお宿はどこに?

実はこの前日、この日泊まる予定で予約していたお宿から電話がありまして、「源泉ポンプ故障によりお湯が出ていません」との連絡が。近場のお宿の湯に無料で入れるよう手配はしてあるということでしたが朝湯とかは無理みたい。そんなわけで近隣を調べてみた結果「ここ、よさそうじゃない?」というお宿発見。というわけでこの日はそこを目指します。あ、途中で思い立って車のオイル交換とかもしていたんだっけ。さてそんなわけで‥





ちなみに「じゅえん」ではなく「ことぶきえん」と読みます。実は先述のお宿に「こちら(寿苑さん)に泊まることにしました」と申し上げたところ「ああ、いいところを見つけましたね、お湯はこちらとは(泉質が)違いますがいいですよ。以前の洪水で冠水したことがあったのでそのあと部屋はリフォームされてますし」ということでした。ふーむそうなんだぁ。と同時に、最初に予約していたお宿にもそのうち泊まりに行きたいなと思います。



びっくりするのがこの各種料金、特に宿泊料金の安さです。これって税込みですよ2食付きで5000円って!!「北の大地の湯治旅館ここにあり!」という感じです。もちろん自炊設備も完備していて(右上画像マウスオン)、これはすごいなぁ、東鳴子温泉の阿部旅館を髣髴とさせますが料金的にはこっちの方がぐっとお安いですし。でもこの日はもう1人しか泊まっていませんでしたが。なお、おとうはこのあとしっかり泊まっていたようです(嬉)。



部屋はまさかの洋室&ベッド。ベッドであれば宿としても布団の上げ下ろしをしなくて済みますし、お客も布団を敷いたり畳んだりしないでよいので確かに利便性は和室に勝るかも。部屋にはTVもありますし、共用の冷蔵庫もあるし、何らの不便もありません。あ、椅子がアウトドア用の折りたたみチェアだったのは個人的に気に入りました。ええっと、WiFiは飛んでたかなどうだったかな?



湯上がりの休憩室もソファー付きでとても立派です。ん?川柳が掲示されてますね。あ、でもあちらの宿のようにぶっ飛び系のものではなくこちらのは正統系のものでした(笑)。



さて夕食です。宿泊料金からしてそれほど期待はしていなかったのですが、いやいや、しっかり手の込んだお料理でびっくり!いやホントにびっくりしましたって。ちなみに野菜類は基本的にこちらの家庭菜園で採れたものを使っているということでした。食堂内は少々殺風景でしたが、これは今後少しずつ手を入れていくということなのでしょうん。

あ、あと気をつけなければならないのは「アルコール類は常備しているかどうかわからない」ということです。今回は「確かあったと思う」ということで缶ビールを出していただけましたが。あ、でも食堂に持参のアルコール持ち込み可ということなのかも(焼酎は持ってました)。このあたり未確認なのでスミマセン。自炊の場合もコンビニは留辺蘂まで行かないと‥ゆえに事前の買い出しは必須です。

このあとは満を持してのお風呂です。エリアとしては滝の湯に属しているのでツルツル系の浴感であることは期待しておりましたがさてどんなものか‥。



掲示にあるように「滑って転ばぬよう」お気を付けください。なおカランの湯も全て源泉です。





とはいえ、見た限りでは普通の浴槽です。しかし、この湯画像を撮るのに移動しながらちょっと滑ったことはここだけのヒミツです。つまりそれだけツルツル度が高いということ。というわけで浸かってみると‥





かつて同じ温泉地にある「滝の湯センター(現「夢風泉」)」に立ち寄り入浴したときにも「ここの湯はツルツルだぁ!」と感動しましたが(この時です)、ここ寿苑さんの湯はそれに輪を掛けてツルツルというかヌルっとしてます。ええっと、近隣には塩別つるつる温泉という施設もあったりしますが、ツルヌルの度合いはかなり違うかと(なお塩別温泉を悪くいうつもりはありません。実はあそこの食堂は結構気に入っていたりしますし)。

さすがに(今はなき中山平温泉の)丸進別館には少し及ばないかなとは思いますが、それにしてもかなりのものです(大関確定)。湯温もベスト温度での源泉投入ですからこれは素晴らしい!聞けば、近隣施設よりも源泉井に近いのでより新鮮湯なのだとか。なるほどねぇ。

というわけでそんなこんなをSNS上でつぶやいていたところ、まさかのまさかでごく近隣の施設にお知り合いの「B頭さん」が滞在(宿泊)中であることが判明!ただし外が真っ暗なのと(街灯などが整備されているエリアではありません)もうお互いに飲んでいるのででは使えないということで翌日お会いすることに。



というわけで寝る前にもう1回、そしてもちろん朝湯もタンノーです。いやぁここはいい!次回の渡道時にも間違いなく宿泊したいなと思います。朝ごはんも充実のラインナップでありましたよ。あ、そうそう部屋に戻ってTVをつけたら何やら首都圏は大変なことに‥(右上画像マウスオン)。そうかぁ、「山の日」の祝日から始まるお盆連休のスタートですからね(完全に人ごと)。



ちなみに2Fには広めの部屋もありました。また殺虫剤使いません宣言も。ガムテープはOK?

さてこのあとB頭さんがやってきてもちろん「立ち寄り入浴」。と、女将さん(というか実質的経営者さんかも)が「そろそろ出発」のようです(そのことを伺っていたので宿泊代金は早めの時間に支払っておきました)。





車に張られた掲示を見ればわかるように、この車の持ち主さん(何と千葉からの移住者さんだとか)とこちらの女将さんがこれから「鳥獣害防止」の見回りに出るというわけです。当然お二人ともその方面の免許(おわかりですね)をお持ちなわけで‥すごいなー。荷台にクレーンが設置されていますが、この使い道は当然‥ですもんね。

ちなみにあくまでパトロールですが、その費用は公的な側から支給されます。いくらだったか‥忘れてしまいましたが。

というわけで「われわれ」も出発です。B頭さんと同行なので久々に複数形となりました。この近隣にもう随分前からあるという半野湯?を探そうというわけです。

実はその湯は昔自分もバイクで探しに来たことがあるんです。しかし当時は細かな位置の特定ができず、今考えれば「上の道」に行っちゃったのかなと。火山エリアでもない限りやっぱり自噴野湯は川沿いですよね(濃厚情報)。B頭さんは確定情報とはいえないまでもある程度の特定ができているようで、道中「ここかな?いや違いそうだ」と、一緒にうろうろしながら進んでいきます。で!





念のためビニール&ブルーシートハウスから流れ出る流れに手を浸けてみると「十二分に温かい」ではありませんか!この湯の存在を知ったのは2000年頃のことだったと思いますが、2018年になってようやく場所を特定することができました!

しかし問題は「入れるのか否か」というところです。というのもここの温泉、かつてはちゃんとした湯小屋もありましたが「利用マナーの悪さ」(石鹸やシャンプーを使う輩がいる)ということで湯小屋解体、こちらのビニールハウスも封鎖されてたと聞いていたからです。そんなわけでハウスの入口へ。鍵などで封鎖されている様子はありません。扉開放防止のためのロックを開けて中を覗いてみると‥




(何を以て「パラダイス」と評価するのか、その基準は人によって違いますので念のため)

しかも、休憩用の椅子にご丁寧にもタオルが敷かれ(使いませんでしたが)もちろん湯桶も脱衣カゴもしっかり装備されています。これは‥入っていいということではないでしょうか、いやそうでないはずがない!(と勝手に解釈して)‥







ちなみに足元自噴で湯底には小石が敷き詰められています(さすがにこれは設置者が敷いたものでしょう)。で、湯温は体温よりもほんの僅かに高い程度、いわゆる「不感温度」でいつまでも入っていられます。お湯はこの界隈ゆえにツル感ありですが、さすがに寿苑さんほど強い浴感ではありません。川の脇ですし普通の地下水も入っているのではと思われます。

近くには「作業小屋」と案内板に明記されたバンガローや(何の作業をするというのだろう)、母屋ともいえる「研修施設」もありました。でもああもったいない使ってない。営林署関係が管理しているようですが、何とかしてほしいものです。キャンプとかバンガローとしての営業もできるはずだし(7-9月だけの限定営業でも)。

さてB頭さんとはここでお別れ。このあとの自分は南下して足寄方面へと向かいます。というわけで小さな峠を越えて道道88号線へと進むわけですが、以前立ち寄り入浴したあとに廃業してしまった「鹿の子荘」はその後どうなっているのか、ちょっと様子を見に行ってみました(当時のページはこちら)。



かつてのお宿に続く「おんせんばし」は当然ながら通行止めでしたが、「この端渡るべからず」ということで。



いやぁ、見事に建物も何もかもなくなっていてびっくりしました。実はひそかに源泉がどこかに云々という思いもなかったわけではないのですがないようですね(たぶん)。それにしても鹿の子荘最後の権利所有者だった建設会社の「卜部組」が出している看板にしみじみします(右上画像マウスオン)。この場所だとなかなか買い手はつかないよなぁ。

さてそもそもなぜここで営業が成り立っていたかといえば「鉱山」の存在を抜きにしては語れません。山の温泉はその多くが鉱山と密接に絡み合っていたわけです。鉱山があれば働く人がいる=需要と、近隣で掘っているだけにそこそこ想定できる湯脈(なのかな?)、そして湯が出れば鉱山労働者=供給があるわけです。あれ需給が逆なような気もしますがまあいいや(笑)。いずれにせよこの地域の鉱山(詳しくは自分で調べてね)の閉山とともに人は去り、そして最後に残った湯宿も‥というわけです。

最初にして最後に訪問した際(上にもリンクは張っていますがこちらです)、自分の記憶の中に「脇に高く積み上げられたお膳(四本足付きのあれです)」があります。温泉の印象とともに「昔はお客さんが多かったんだろうだなー」と思ったことを覚えています。でも今は更地‥うーむ。



さて続いてはダムカード。鹿の子ダムに行ってみたらたまたま定期巡回時間中ということでしばし待ちますが、ダム上は通行自由なので(そもそも道路)うろうろしていたら係員さんがお戻りになったようで‥



無事カードをいただくことができました。ありがとうございます。

さらにどんどんいきましょう。そういえばこの界隈にあったはず、無理にマッパーにならんでもまぁ現状確認だけでもということで‥



Humu、以前と特に変わりはないようですね。



ちょこっと元気よく吹いているところもありました。湯温は‥何とか30度超え。

実は気温がそう高くはなかったのにアブが多くて、まぁ今回は見るだけでいいかということで強制納得。あ、せめて足湯くらいしておけばヨカッタのにと後悔してもあとの祭りです。それじゃということでちゃんとした施設のほうへ。



はい、しっかり熱めの湯でしゃっきりしました(右上画像マウスオン)。

というわけでこの続きは次ページにて。

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