[2023夏北海道編もくじへ]



- その9 ダブル滝見学の後オーロラで宴会、旅も終盤戦 -



ハイ、今年もやってきました、「さくら(マス)の滝」。

(2023年7月28日-8月16日 その18 北海道編その9)



川湯温泉を出発し、野上峠を越えて小清水町へ。峠の先の最初の分岐を右折して上画像の通り、清里町のさくらの滝駐車場までやってきました。前回も川湯温泉から向かったのですが、今回はまだ時間的に早めだったからか駐車場はご覧のとおりガラガラでした(先客は1組2名)。というわけでサクラマス遡上の様子を眺めます。



一番水量の多い「難所」が彼らのチャレンジスポットです。



遠いですが、その名の由来通り婚姻色が赤っぽく見えてます。
何だか約一匹だけはるか遠くからジャンプしてますが‥無理!



ただ前回に引き続き今回もですが、見ていた限りではこの滝を乗り越えた「猛者というか勇者(いや勇魚か)」はいなかったんです。いったいどれだけの難関なのでしょう?






見学後は奥のダート路経由で道道1115号に出て、とりあえず緑駅で一休みというのも前回と同様です。このあたりから久しぶりに青空が見えてきました。今回は列車が来るまでには時間があったので、とりあえず記念写真だけを撮って(両上画像マウスオーバーで意味なき画像に変わります)出発です。

さて再訪問ばかりでは芸がないので、ここはちょこっと奥地を目指しましょう。





まぁ林道を片道15km(うちダート11km)ですから、往時のブラックバードなら絶対入り(れ)ません。というか、自分として一番脂が乗っていたCB400SF-Rであっても躊躇していたわけで、だからこそこれまで未訪問だったのです。あ、でも400時代は岩間温泉には行ってましたけれどね(さすがに川渡りはしなかった)。

今回はフルタイム四駆のフォレスターでしたからほぼ心配はしていませんでしたが、前半は水たまりが多くてバッシャーでしたし、後半というか奥の方はやや荒れ気味で洗掘状態のところもありました。まぁ二輪駆動の普通車でも何とか大丈夫だろうというレベルでしたが、そろそろ手を入れないと数年後には‥という感じではありました。



駐車スペースに先人の車はありませんでした。ここからは歩きですが、当然ながら周辺に家屋などあるはずもないのでクマさんにも気をつけねばなりません。よって、2人で叫び合ったりしつつ遊歩道を歩いていきます。右上画像の「森林国営保険」とは自然災害に備えて森林所有者の個人や法人が加入できる保険ということですが(現在は「森林保険」として存続)、こんな山奥でも国有林ではなく民有林なの?また加入対象林は「人工林であること」とありますが、ここは植林地帯ではないよねぇ。どうしてこの看板が設置されたのか?

あ、あれか「保険加入への啓蒙を図って」、または「保険事業における剰余金で設置された」のかも知れませんね。全然知らんけど。

しばらく登っていくと滝の音が聞こえてきました。駐車スペースからは300mと少しくらいですし、そこそこ整備されているのでスニーカーで十分です。



Takemaは左上画像のようにスポーツサンダルで行きましたしね(元山男のなれの果て)。それにしても滝の手前あたりにはかつて伐採された木の切り株が多く残っています。当然そこそこの直径を有しており、この山塊がかつては木材の伐り出し場であり、ここに至る林道もそのために整備されたであろうことも想像に難くありません。

あ、上で書いた「森林保険」も「人工林とは伐採後の二次林を含む」という定義であればこのエリアもあてはまるのかも(よくわかりませんが)。

さてここまで来れば滝はもう目の前というかほぼ見えていたというか(出し惜しみ)。





清里町観光協会によると滝の高さは25mとのことですが、この本流部分はそこまであるようには見えません。せいぜい15mくらいではないでしょうか?(見えていないところに上段の滝があるのかも知れませんが不明)。

ただ男鹿の滝の真骨頂は高さにあるのではなく、その構造にあるというのです!

下から見ている限りではわかりませんが、この滝の上流に川はなく、実はすぐ上流から伏流水が噴き出し、それがこの滝となって流れ出しているというのです。その湧出量は1日3万トンだといいます(ただ実際はこの上流も谷地形になっているため=地理院地図、雨が降れば沢水も多く混じるとは思われます)。

この日の水量は少なく、沢水の流入はごく少なかったはず。またこの滝の左側にはやはり伏流水が「玉垂れの滝」方式で?岩場全体から落ちてきています。そちらの方が落差はありますから「25m」というのはそちらを含めた最大落差のことなのかもしれません。いずれにせよやっぱりなかなか変わった滝なんですね。



いつもの意味なし芳一画像です。



動画内で「おがのたき」と言い間違えているのはご愛敬。

と、ここで1人の男性が滝にやってきました。聞けばオフロードバイクで上がってきたのだとか。ふと思えば初めて原付以外のバイクに初めて乗ったのはホンダのMTX200でしたが、別に林道を走りたいがゆえにバイクの免許を取ったわけでもなく職場の上司から安く譲り受けただけだったので、高速走行には間違いなく不向きであると理解してすぐにオンロードのXelvis250ccに乗り換えたわけでした。北海道ツーリングに行きだしたのはその頃で、おとうやちんさんと知り合ったのはCB400SF-Rに乗り換えた後だったよなぁ(遠い目)。



確かに入口にオフロードバイクが。ブイブイ走っておられるんでしょう。

このあとは再び勝手知ったる道道1115号を南下し、再訪モードの再開です(苦笑)。まずは‥たしか2回しか行ったことのない「神の子池」から寄り道しますか!





道路がダートなのは相変わらずですが、幅も、路面状況も、そして駐車場も記憶とは全然違ってびっくりしました。結構にゅるにゅるでいやな場所もあったと思うんですが、こりゃ相当砂利を入れて路盤を固めたんでしょうね(画像はありませんが)。




(というかそれをやってはオシマイよ)。

そして「本日の再訪第3弾」は裏摩周展望台です。ここは1990年代によく来ていました。だって空いていてのんびりできるんだもの。一方で表のほうは‥ええっと、たぶん3回くらいかな?



雲も多かったのですがカムイシュ島も見えたからまぁいいか。



しかしこの後中標津方面に下るとご覧のとおりどんよりどよりの曇天。

今宵のお宿は「いつもの」オーロラ温泉なのでありますが、2023現在食事の提供は休止しているということゆえ中標津までやってきました。と、考えてみればお昼ごはんも食べていないが時間的に重いものは要らないし‥





実はごくたまにビッグマックを買って食べるTakemaと違い、おしんこどんは普段まったく食べる機会を持ってこなかったわけですが、評価は低かったですねぇ(特にドリンク)。ま、自分も数ヶ月に1度買って食べると「しばらくはいいや」と思ってしまうのですが、またしばらくすると‥それがマックの中毒性なのかもしれません。あ、否定的な指摘ではなくうまくやるよなぁと。ただ安いバーガーの場合もう少しだけパサパサ感を何とかしてほしいなという気持ちはありますが(笑)。

そんなことはともかくとして、数ヶ月前のこの日の自分の行動が謎なのです。なぜ中標津まで行ったのか?



だって中標津まで東進しなくてもオーロラ温泉至近の標茶にはスーパーもあるし(さすがに中標津の品揃えバラエティにはかないませんが)、食事だってマックでなくても、たとえば多和平でもいいしテレーノだったらモール泉にも浸かれたし、そもそも中標津のスーパーに「ただ買い出しだけのために」遠回りした当時の自分の意図を推し量れないところです。マルエー温泉(未湯)とかに浸かっていたのであればわかるんですが(笑)。

さてこの日のオーロラ温泉ですが、実はゲストをお迎えしておりました。かれこれ20年ほどのやりとりのあるKさんです。この方はなかなかの人生歴をお持ちの方でして(以下略(笑))、とりあえずここに挙げて良さそうなのは「同じ県在住でお宅にもおじゃましたこともある(お子さんあり)」はずなのに気がつけば「塘路で再会」とか(笑)。

しかも現在はこの界隈に土地家屋を購入しているのだとか。うーむすごいぞ。というわけで左上画像のフクハラ標茶店にて待ち合わせまして(買い出しもここで)、そのまま2台でオーロラ温泉へと向かいます。



そしてコテージにチェックイン!今宵は3人で宴会です!

とはいえ、オーロラ温泉に来たのですからまずは温泉ですよね。Kさんは初めてということでまずは車で温泉へと向かいます(歩くには微妙に距離があるし時折霧雨でしたし)。



もう何度も来ていますが、湯色の濃さとツルツル感は相変わらずヨシ!



これぞモール泉という感じの湯がたっぷりと投入されています。



混雑することも(あまり)ないので、今後もおじゃまし続ける所存です。




(Kさんとは別行動時に夫婦で入浴ね)



あ、「犬専用」も1つはちゃんと運用されていました。

さて上でも書きましたが以前は食事付き宿泊(センターハウスにて)も可能だったオーロラ温泉、前回宿泊時は調理担当の男性が(たまたま)体調不良により急遽素泊まりとなったわけですが、結局こちらで夕ご飯をわしわし食べつつの宴会は叶わぬ夢となってしまったようです。でもまぁお部屋で3人宴会だからいいかな。



というわけで3人で集合写真。右上の画像は何だったかなぁ、「この界隈だとこれが日常」という感じだったでしょうか(記憶曖昧)。今度はKさんのお宅に泊めていただくというのもあり得るかも?(図々しい)。




(会話の内容は割愛します=実は半年前ゆえ覚えてない)

あ、右上の画像はKさんご持参のクレソンです。もちろんこれをいただいたからには‥宴会時にはもちろんですが、





さてKさんは早めにお帰りになりましたが、貧乏性のわれわれはチェックアウト前にやっぱりもう一度お風呂にね。





となりましたが、さすがにそろそろ旅も終盤戦、この日は根釧エリアを離れなくてはありません。というか距離的にはそこそこの移動となります。



ヒジョーに通行量が少ないのでお気に入りのR274を東進し、



道東道に乗ったわけですが白糠ICで下りました。

いや、このまま道東道を進んでもとりあえずの目的地は同じなんですが(無料高速だし)、R392の白糠-本別区間って実はこれまで一度も走ったことがなかったのでよし行ってみようと考えたわけです。道東道が開通してかなり交通量も減っていることだろうとは思いましたが‥







しかしこのエリアにもかつては国鉄の白糠線が走っていたわけです。分断されているのは老朽化を想定してあえて分断したぶん第10茶路川橋梁、グーグルマップ画像を見ると旧白糠線単独でのその他橋梁はそのままのようです。ただ橋梁部が新しいのには理由があって、



廃線なのに橋梁の造りが新しいのはそういうことからなのです。北海道の鉄道、特に盲腸線(行き止まりの路線)の場合は貨物輸送を念頭に計画されていました。その貨物が石炭や木材であることは当時いうまでもなく、この白糠線も石炭搬出を目的として建設されたようです。

そもそもこの白糠線は「夢のルートとして」足寄まで繋ぐ計画を立案されていたようですが‥やはり無理な話でした。炭砿の閉山に伴い貨物輸送に伴う収入はなくなり人口も激減。結果として国鉄時代における「廃止第一号路線」となりました。



当時の白糠線終点だった北進には見る限り数軒の集落と集会所兼郵便局があるばかりでした。旧北進駅は現国道の西側にあったようです。実はこの時「ちょっと探索してみようかな」と思ったのですが、思い込みで東側を眺めて「遺構はないなー」と思うばかりだった的外れTakemaでありました(苦笑)。



んでもって、本別の道の駅にやってきました。何だか駐車区画が妙に狭い感がありましたがまぁとにかく。旧本別駅(旧ふるさと銀河線=旧JR池北線)、来るのは初めてですし乗る機会もないままに廃線になってしまったなぁ。あ、乗ることはありませんでしたが、







そう、2009年に「りくべつ鉄道」での運転体験をやっていたのでありました(その時のページはこちら)。しかしもう15年も前のことなので運転の仕方はすっかり忘れてしまいましたが(当然)。



跨線橋は開放されていて、休憩所という趣でした。



さて本別からは道東道に上がってしまうので、お昼ごはん難民を回避すべくこちらでお昼ごはん。Takemaは黒豆味噌ラーメン、おしんこどんは麻婆豆腐ご飯を注文。ラーメンは問題なしでしたが、麻婆のほうはなかなかにご飯が大盛りで大変そうでした(笑)。

さてそれでは一気に移動です。

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