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- その10 かんの温泉で最後の1泊 -



実は初入湯の然別峡「鹿の湯」でありました。

(2023年7月28日-8月16日 その19 北海道編その10)

本別ICから道東道に入り(ここから有料区間)、十勝のど真ん中をスルーする形でゴメンナサイ感覚を抱きつつ一気に西進します。



かつてに比べればライダーの数もめっきり減りましたが、考えてみれば自分のVFR800Xも北の大地にまで連れ出したことはなく、すっかり通勤グ専用マシンと化しています。ライディングテクニックもすっかり下手くそになりましたから、もう連れ出すことはないような気もします。

さて十勝の西端部に位置する十勝清水で高速を下り、ここからは下道で今宵のお宿を目指します。



やってきたのは新得駅。昔々から根室本線の中核駅として君臨してきましたが、2024/3末を以て新得-富良野間が廃止されます。この時は東鹿越行き代行バスが1日4本運行されているようでしたが、なるほど、東鹿越駅の始発列車(6:36発普通滝川行き)以外の4本には全部接続しているんですね。しかしそれも2024/3まで‥。2009の冬に乗っておいてヨカッタ(ちなみにその時はわれわれの次の列車は立ち往生してしまったようですが=この時です)。

なお「冬の(酒を飲みつつの)列車旅」はそこそこ毎年出かけているのですが、2024/2には出かけませんでした。混む前に函館本線にも行っておかなくちゃねぇ(長万部~小樽間は未乗なのです)。



前のページでも書きましたが、新得駅前にも「ポケふた(ポケモン画像のマンホール蓋)」があるそうなので探してみましたが、駅前は当時絶賛工事中でありまして「どこ?」と思って探したところ、仮通路のところにしっかりありまして一件落着。

ところで、駅の備品(トイレットペーパーとか)を勝手に持ち出す不逞の輩はかねてからいるようですが、消毒液等を無断でわざわざ「設置」って?もしやEM云々とかの信者なのかな?だとしたら新得町の関係者は正しい認識をお持ちのはずで何よりかと。



さて十勝の西端を北上し、道の駅瓜幕(うりまく)にて休憩です。この道の駅、確かに国道沿いとはいえショートカット路からは外れた市街地にあり、案外ナビだとスルーされてしまうのかなという気もしますが実際はどうなのやら。なお自分は何故か5-6回は立ち寄っており近隣のGSも何度も利用しています。



毎度気になっているのがこの乗馬体験マシンなのですが、結局未体験です。まぁモンゴルでも(この時)南部アフリカのレソトでも(この時)馬にはたっぷり乗ったし、ここであえて人工馬に乗らねばならぬ必然性は皆無なのですが(笑)。というわけでソフトクリームとハスカップジュースで何とか涼をとりました。この日も暑かったんです。



ぐわわーんと直線路を走り、そのあとはややくねくね道を進みます。シカくん、食べるのはいいけれど道路を渡る時は左右確認するんだよ(たぶん無理)。



というわけでやってきたのはかんの温泉。これで3度目の宿泊なんですが、実は先代オーナーによる休業前には一度も来ていないんです。当時からバイクでは実にうろうろしていたわけですが、1990年台前半に行こうとしたら、然別湖から向かう分岐から先が「あまりにもふかふかな」砂利を敷設したばかりのダートで、「こ、これは(積載量多めのオンロードバイクでは)キビシイ!」ということで断念。それからはついつい足を向けずのままでいるうちに休業になってしまったわけでした。

到着は16:45頃でしたが、それでもお宿玄関前の温度計はごらんのようなお高め気温。ま、同じ時間の千葉@地元に比べれば圧倒的に低かったはずですが、「北の大地=夏の避暑地」という感覚はもはや根釧および稚内にしかあてはまらないのかもしれませんなぁ。来夏は北海道にこだわらずともいいかもしれません(苦笑)。



3度目の宿泊ともなると、浴槽はたくさんありますがお風呂画像はもういいかなと。ところで手前の浴槽には湯が張られていませんでした。いっぽうで湯口からはぬるめの湯がちょろちょと。源泉のトラブルだったのでしょうか?



湯上がりにはビールで乾杯!そしてしばし部屋で寛いだあとは夕ご飯です。豪勢というよりはやや質素な食事内容ですが、自分にはこれがちょうどいい、ゆえについついこちらのお宿に来てしまうわけです(あ、一番の目的は温泉ですが)。で‥





この飲み比べセット、提供側としては単純に冷酒ボトルを出すより手間がかかるかも知れませんがお客としては嬉しい設定です。セットとして提供するのであればどの瓶も均等に減っていくのでロスも少ないですし、もっといろんなお宿でやってほしいなぁ。



そういえば、山中の一軒宿ゆえこんな記載物も部屋に設置されておりました。確かに以前、川沿いの道がえぐられて通行不能=孤立していたこともあったような記憶が。愛山渓温泉などにも同じようなことがいえるかもしれませんし、もうずいぶん前に廃業してしまいましたが桜野温泉なども。



そして翌朝。まだ山の陰で太陽の直射もないのにすでに気温20度です。いよいよ北の大地も終盤です。

朝ごはんは何とか適量。ご飯は各自で盛る方式なので、Takemaのご飯茶碗にはちょこねんとね(笑)。普段の朝は「一汁一菜(+ご飯)」ならぬ「一菜のみ(+卵かけご飯)」であることがほとんどなのであります(本当)。





この日は最終日、夜遅くにはフェリーに乗り込みますので湯ったりと浸かった上でチェックアウト。さて苫小牧目指して一気に‥いやその前に(笑)。





上で書いたように然別峡の野湯群はこれまで完全に未湯でありまして、2016には満を持して鹿の湯だけでもと訪問しましたが、残念ながら増水の関係で「水没中」の憂き目に遭いました(その時のページはこちら)。今回はそういう直前の悪天もなかったのでよしよしというわけです。



連泊のキャンパーさんを除けばもう皆さん出発した時間ですからお風呂に先客さんはなし(Takema入浴中も誰も来ませんでした。なおおしんこどんは見学のみ)、というわけで‥





とはいえこの時期この時間ゆえアブの襲来は当然のことで、特に脱着衣のタイミングはなかなか苦労したんですけれどそれはまぁしょうがないことです。



お隣の湯はつい面倒くさがりパスしました(熱かったし)。こういうところにも「入浴望」の減衰傾向が如実に表れていますね(笑)。



然別峡から戻る途中でトリさんがのんびりと道路を横断中でした。いや車も徐行し停車しましたが、こんな写真が撮れるほどトリさんものんびりと横断していましたよ。しかしこの鳥は?(このあと特定できました)。

然別峡温泉からだと苫小牧の深夜近く発のフェリーでは時間をもてあましてしまいます。よって先ほどの鹿の湯にも立ち寄ったわけですが、近隣にジオパーク施設があるというのでそちらにも立ち寄ることに。



しかし!この日はまだ10時台なのにもう31度というひどい暑さでした。



あまりお客さんが来そうな立地の施設ではありませんでしたが(もっと宣伝が必要かと。幟旗バンバンは案外効果的ですよ)、たまたま家族連れと一緒になり、学芸員さん?は詳しく説明して下さいました。上画像の鳥を「ああ、これはエゾライチョウですね」と瞬時にお教え下さったのもこの方でした。

なお、本州高山部のライチョウほどではないにしろ生息数はかなり減っているのだとか。それも、森林帯に生息しているがゆえにキタキツネによる捕食が多いのだとか。なるほど。

なお右上画像は洪水による浸食と堆積を示す実験図ですが、そもそも十勝エリアには「破局的噴火」による大堆積があったんですよね。それが右上画像に至る現在の十勝平野形成のスタートとなったといい、そしてその当時の噴火場所が「十勝三股」だったとはびっくりです。地域の地形全部を吹っ飛ばすような噴火だったのでしょうか。今は平地ですし。となると三国峠界隈は外輪山なのか。

たまたま立ち寄ったとかち鹿追ジオパークでしたが、学芸員さんの説明も丁寧でなかなか充実した時間となりました。満足。

で、このあとは早めですがお昼ごはんといたします(このあと一気に移動するので)。となると‥





何度も訪問していますが、こちらは現在のようにファームレストランがあちこちにできる前から営業を始めていた、いわば草分け的な存在です。でも施設そのものにもきちんと手を入れておられるようで古さは感じませんし、ごはんもきっちり美味しいのでよく利用しています。



ゆったりとした配席(コロナの関係もあるのかも知れませんが)、そして窓際席からはいい感じの林が見えます。こちらは小さいながらキャンプ場にもなっており、実は未だに格安っぽいのでキャンプもいいなぁと。



そしてお昼ごはんはステーキランチとお勧めセット。ドリンクは含まれていませんが質も量も自分たち好みなんですよね(つまりは大食い氏には物足りないかも)。というわけで今回も美味しくいただきました。また来ます♪



そんなわけでここからは苫小牧方面へと大移動です!

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