- その3 湯川温泉吉野屋さんで静かにあつ湯浴みの巻 -



じんじん温まります。ええっと内風呂はさらに熱いぞ(笑)。

(2024年3月27-31日 その3)

さて今宵のお宿は湯川温泉吉野屋さんです。湯川にはずっと以前に(1990年代)バイクで来てどこぞのお宿にて日帰り入浴した記憶はありますが、とにかく宿泊は初めてです(お宿チェックアウト時にびっくり、そのあとさらにびっくり)。



というわけで早めタイムにチェックインです。左上画像を見ると何だか小さく見えますが、こちらのお宿は建物が横並びにずらーっと並んでおりまして、見えている建物は全部お宿の施設です。京都の町屋の横長バージョンと思っていただければと(川沿いなので)。



チェックイン時に貸し切り露天風呂の時間予約をしましたが、あとから考えればたぶんこの日の宿泊はわれわれのみだったかも?部屋も川沿いの広い部屋でした(沢音が常時聞こえていましたが個人的には大好きなロケーション)。



部屋の真下は清流、ゆえにお風呂も「清流」。

というわけでまずは露天風呂へ。時間予約もありましたが、果たしてこの日(日帰りのお客さんを含めて)この湯に浸かったお客はいたのかな?(たぶんいなかったかと推察@平日ばんざい)。







溢れ湯はすべり台構造にてそのまま川へ。突入しないよう注意(笑)。





とはいえ体感で43度オーバーくらいだったでしょうか。ぐるぐるとかき回すと42度台くらいになりましたんで入浴には問題なしです。「湯川の湯は熱め」と認識していましたがやっぱりねぇ。

で、このあと着服の上で内風呂に進行したわけですが‥









もっともこれには(温泉ファンならわかるであろう)事情がありました。ちなみにヒントとしては「洗い場のタイルは乾いていた」です。ハイもうおわかりですね。


というわけです。実際「えい!と入浴したあと全身で攪拌」したあとは(湯口の向きとは別方向で)ずいぶん下がりました(左上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。ま、それでも十分にお高めなんですけれどね(笑)。こちらのお宿を含め湯川温泉の温度設定は高めであることが多いので、あつ湯が苦手の方は注意しましょう。むやみに加水すると常連さんに怒られたりすることもあるかと。

なお、一部の窓は多少の開放が可能です。この時かなり浴室内に熱気を感じていたので、デフォルト(1-2cm開放)より少し広め(4-5cm)に開放した状態で上がりました。これで少しは浴室の温度も下がるかなと期待して(夜の部)。そして夕食です。












この塩焼きだけが焼き上がりと同時の配膳でして、ほぼ尺物に近い大型ゆえ「これはハフハフと早めに成敗が大吉!」と考えて食らいつきました!おしんこどんいわく「これまでいろんなところで岩魚の塩焼きを食べてきたけれど、これが一番美味しいかも!」との発言が。確かに美味しかったです。女将さんいわく「これは天然物で、この下の沢で釣られたものなんです」ということでした。なるほど実に贅沢な地産地消、「フードマイレージもほぼゼロに近い」わけですね。

ただちょっと気になったのが上左下画像のお鍋でありました。これは「すっぽん鍋」だったんですが、お味がずいぶんと薄かったんです(東北なのに!=この場合はほめ言葉)。味噌を入れ忘れたか?と思ったくらいでしたが、どうやらこのすまし汁がお宿デフォルトのようでした。「素材の味を楽しんで下さい」ということだったのかな?

夕食後はしばらく部屋でくつろぎ(デザートを部屋に持ち帰るのはわれわれのデフォルト行動となっています)、さて「夜の部」です。





これはどうやら「窓の開放効果」だったようです。確かに浴室内のムワ感はなくなり(寒いというほどではなく適温で)、たぶんこの夜の時間でも外気温は0度くらいまで下がっていたでしょうから。



結局使うことはありませんでしたが浴室に設置された湯揉み棒は珍しいしゃもじ型でした。で、湯口から投入されている源泉の湯温は‥あちゃーこりゃやっぱり熱いわ(大笑)。ただし共同源泉の湯温は「68.4度」ということですから、これでもずいぶん「手加減」なさってくれているのだろうとは思いますが。

というわけで快適入浴。ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉をタンノーしました。で、湯上がりにクールダウンを兼ねて玄関外でケムリ行動をしていたところ‥



すんごい残念なことに、テンの姿を見つける10秒くらい前にスマホをポケットにしまっていました。急いで取り出し、セキュリティ関係の操作をしているとき、テンは自分の前の道路をやや早足で歩いておりました。直線距離は4mくらい。あーくそ早く出ろスマホ画面!よしセキュリティ解除OK、あぁ、こんな時にツイッターXが出てくるんじゃない!というわけで消した上で急いでカメラ起動!









でもあれは間違いなくテンでした(じぇったい間違いないと力説)。翌朝ご主人と女将さんにこのことを申し上げると「ウサギとかを追ってテンも時々出てくるみたいですね」とのことでした。ああ、10秒前にスマホをしまわなければベストショットが撮れたのに!(街灯ありだったので光量不足ということはなかったと思います)。ちょっと残念ですがまぁ嬉しかったかな。



明けて翌朝6時過ぎはさすがに冷えていまして-4.0度。露天湯のお湯は実に適温でした(熱い湯にもある程度対応はできますがやはり適温ファンなのです)。で、身体を慣らして覚悟の内風呂へ。確認したわけではないですが、「どうやらこの日の宿泊はわれわれだけのようだ」とほぼ理解していましたのでささっと数mを謎移動(笑)。

内風呂の男女は入れ替わっていましたが‥




(あくまで前日との相対的な比較です)







前日には閉められていた食事会場の扉が開かれており、五月人形が飾られていたのでちょっとパチリ。われわれの食事会場は自分たちの隣の部屋でしたので利用しなかったのですが。




朝ごはんは適量(Takemaのご飯の盛りは右下画像のご覧のとおり)。この日は津軽まで北上するのでそこそこの移動距離ゆえ早めに‥





というわけでチェックアウトとなりました。で、この時Takemaは「気になっていた」質問をしたわけです。それは‥(どんでん返しあり)、



と申し上げると、ご夫妻がおもむろに過去のお宿画像を持ってきて下さいました。そこには‥





おしんこどんも「よく覚えてるねー」とびっくりで、Takemaの面目躍如というところでしょうか。女将さんにそろいの写真を撮ってもらっていい感じで吉野屋さんをあとにしたわけです。

しかし、このエピソードには続きがありました。

このお出かけから帰着後、あらためてこのページを作るためにちょこっと調べてみたところ‥まさに拙サイト内に!


(その時のページはこちら

ええっとまず誓って言います。湯川温泉に初訪問したのは間違いなく1990年代半ばです。まだ結婚する前だったし拙サイト開設前なので記録が残っていないのも当然です。あの時はソロで東北を回っている途中に同じくソロライダーさんと知り合い、珍しく何日か一緒に回ったので記憶ははっきりしています。これは間違いない。しかし‥


(湯川のジモ専湯についてはこちら@2017GW)

いやぁ自分ながらびっくりしましたわ。特に湯川のジモ専については「ここに共同湯があったんだっけ!」と存在すら忘れていたのでこの時も再訪問する(入れるかどうかはともかく)ことすら失念しておりました。困ったなぁ(いろいろと)。

そんなわけでこの日は津軽に向けて北上です。が、その前に!

[戻る] [次へ]