- その1 東北道、矢板経由で浜通りへ -





(2024年6月14-16日 その1)

ええっと、Takemaは2024/5/5の深夜、東鳴子の高友旅館にて階段を踏み外して左足を骨折しました。その翌日に千葉の自宅まで戻ってきて、5/7に整形外科を受診したわけなのです。というわけで、当時のTakemaを振り返ってみましょう(笑)。




骨折の翌日、それでも朝ごはん会場へ向かう図。



5/7、骨折との診断を受けて足はぐるぐる巻きに。



車は運転できるので数日後から出勤です。
職場はほぼバリアフリーなので、市川市の
社福協から無料レンタルの車いすで勤務。

この骨折のため、5年ぶり&Finalと銘打ったTakemaオフキャンプはあえなく中止とせざるを得ず、6月中旬に予定していた佐渡旅行も全てキャンセルしました(徒歩での見学・訪問地が多かったため)。

今回の骨折では手術はせず、自然治癒での回復を待つことにしました。お医者さんからは「とりあえず骨が癒合(くっつく)するまで4-6週間かかると思ってください」と言われておりました。

最初のうちは当然ですが相当の痛みがあり、またふくらはぎから下の部分が通常の1.5倍くらいに腫れ上がり、かつ内出血部分もどんどん広がっていきどす黒い色合いになっていました。ところでこの頃の足写真を撮影しておかなかったのは今となっては「せっかくのネタだったのに」と後悔しきりですが、当時は「撮影する気になれなかった」わけなのでまぁ仕方がないかなと(気持ちどん底)。それと、公序良俗の観点からすると「あまり人様にさらすべきでもないグロ画像」だったはずなのでかえってよかったのかも知れません(笑)。

さてしかし、ひと月が過ぎた6月上旬になると状況は大きく改善してきました。内出血もほぼ治まり、腫れもそこそこ(一時に比べれば)引いてきました。まだ公式には「歩くときは松葉杖で」という縛りは続いていたのですが、実際家の中とかでは杖を使わず歩いていました。その歩き方も随分「人間らしく」なっていました。

そうなると、やはり「欲」が出てきます。「これなら温泉くらい出かけられるんじゃないかな?」。ん?そうだ、怪我の養生として日本では古来からアレをやってたじゃないか!



考えてみたら動物たちが傷付いた部位を治すために温泉を云々という逸話は枚挙に暇がなく、「鶴の湯」とか「鹿の湯」という温泉地名が各地にあることからもそのことがわかります。

そして、今のTakemaはまさに「傷付いている」のです。であれば、ここは「なんちゃって系」ではなく「マジ湯治」でより早い回復を目指すべきではないのか?と自問自答した結果導き出された結論は‥



とまぁ、こんな感じで「湯治こそわが命!」という感じでお出かけをすることとなりました。なおお宿の予約時以降もずいぶん状況は好転し、平地を(ゆっくりなら)そこそこ歩けるようになっていました。

そんなこんなで金土日の三連休を楽しむべく湯治にいそしむべく出発です。いわき市北部の谷地温泉はもともと2軒の温泉(鉱泉)宿があり、震災前から日帰り入浴はしていましたが、うち1軒の石川屋さんは東日本大震災後工事関係者用に借り上げられて現在に至っており、2024/6現在も一般客は宿泊も入浴もできません。

いっぽう田村屋さんは2011/6には日帰り入浴を復活させており(その時のページはこちら)、その後何とエントランスのエリアを新築し新たに宿泊用の部屋を2つ増設。こちらがまたそれぞれに落ち着ける部屋で実にいい!というわけで、近年は1年に1回は宿泊でおじゃましているというわけです。あ、連泊は初めてです。

お湯の感じとかはまた後述するとして、出発後の「アクシデント」に戻りましょう。

われわれの自宅がある千葉県市川市から福島県いわき市となれば、普通に考えれば「外環道-三郷JCT-常磐道で北上」というのが当然の定番助動詞です。今回は湯治だしそもそもあまり寄り道できない(歩きがまだイマイチ不自由)というわけで、そこそこ直行に近い感じで北上し、いわき界隈で多少立ち寄った上でお宿直行というつもりでした。しかし‥



自宅を出る前に確認していた交通情報でも、確かに「常磐道、三郷料金所を先頭に2kmほど渋滞」という情報は掴んでいたのですが、それが外環道まで延びてきていてしかも全然進まない(事故渋滞)。

というわけで数分間車列に並んでいたものの、ええいっと脱出。常磐道を断念して東北道経由で進むことにしました。この時「外環道を草加ICで降り下道で流山ICあたりまで走ればとも思ったのですが、地図を見ると何だかあまり効率的な進み方ではないように思えたのでやめました。もっとも朝の外環道内回りは草加付近で必ず渋滞しているわけですが‥いい、東北道で北上しよう!

というわけで途中佐野SAで休憩し(しばらく来ないうちにずいぶん変わっていました)、矢板ICで高速を降りました。矢板で降りたのってもしかして初めてかも?(記憶曖昧、ただ矢板から乗ったことはある)。



ここからは県道経由で、とりあえずは産直のお店でいろいろ眺め(買い物はせず)、少し進んだら立派な公園とホテルらしき宿泊施設がありましたがどうやら公営の宿なのだとか。まぁ温泉でもないようなのでトイレ休憩だけで先に進みます。



道の駅那須与一の郷にて再び休憩。大田原は「とうがらしの郷」でもあったわけなのですね(以前ここに来たときはイチゴ推しだった気がしますが)。もっとも特に辛いもの好きではない自分なので、ここはジェラートをおしんこどんとシェアして日陰でのんびりと。

さて出発が早朝でもなく渋滞もあったのでこの時点で11:00を回っており、そうなるとお昼ごはんを気に掛けねばなりません。そもそも常磐道経由で北上するつもりだったので大田原界隈の下調べはしておらず、ネットで近隣のよさげなお蕎麦屋さんを検索。ふむぅここかなぁということで、





こちらの秀の家さん、平日(金曜日)のお昼前ということで他のお客さんと同室にはなりませんでした(もともと民家だったらしくいくつか部屋がある)。ランチタイムということで蕎麦ランチと釜飯(五目)ランチを注文しました。





ただ、思ったより蕎麦にコシがなかったのが意外でした(ネット情報では「コシがしっかり」とあったので)。自分の場合まぁ香りも気にしますがコシ一番なので(ただしあまりにコシ強すぎの田舎蕎麦はそれはそれで云々)。でも美味しくいただきました。天ぷらの揚げ具合は絶妙のサクサク。

釜飯のセットは、画像には見えていませんがお茶漬け用にとだし汁が付いてくることで、最後はサラサラと仕上げられるのがいいなと。そしてどちらのセットにも蕎麦ゼリーが付いており、食後のアイスコーヒー(これもセット)と合わせてまったり。



このあとは阿武隈山中の県道を抜けて浜通りを目指したのですが、考えてみれば近隣の馬頭温泉ほかの湯に立ち寄っておくべきでした。平日だしのんびりできただろうし、そういやマークしていたお宿もあったのになぁ。

というわけで湯岐温泉を通過し(今回は今回は山形屋さんではなく和泉屋さんにと思っていたのですが、今は立ち寄り湯はやっていないんですね知らなかった)、そういや随分前に「新湯岐温泉」にも行ったよなぁと思い出しましたが、スマホで検索しても情報が出てこない?ハイ、いつの間にか廃業していたようです。これまた知らなかった。

「温泉は逃げる」とは先達の言ですが、特にこの界隈にいくつもある一軒宿などにはまだ入浴していないところもありなす(「谷川の湯」とか)。何とか入浴を果たしておかねばですが、この日はなぜか気が乗らず、なんだかんだで立ち寄り湯はなしでした。



このあとは鹿角平の観光牧場に立ち寄りました。実はその昔(まだ20世紀のころ)、250ccゼルビスで阿武隈エリアの牧場に立ち寄ったことがあったのですが、あの牧場がどこにあったのかが全然思い出せないのです。牧場とはいってもバイクで場内に入れたことを考えると観光牧場だったのでしょうから、「もしかしてここだったかも」と確かめに行ったわけです。

しかし、到着した瞬間「ここじゃなかったな」と確信し残念。でも確かに景色はいいし、動物臭は皆無ですし(こちらでは家畜の飼育は行っておらず、牧草採取地として利用されているようです)キャンプ場もコテージも、さらには天文台までもありますからなかなか楽しめそうです。ただし買い出しには苦労しそうですが(笑)。

この後は浜通り側へと進みますが、あれれこの道は四時ダムを通って勿来へと抜けるR289だ!というわけでちょっと立ち寄りです。





この水はダム堤体内監査廊から湧き出している地下水で、水道法の水質基準にも適合しているとのことで塩素等の投入もない原水のまま提供されており、見学者は自由に汲むことができます。そもそもダム管理所の水道水も同じ原水を使用しているようですから安心です。

われわれも以前ここで汲んで持ち帰ったことがあります。ただしこの時は水汲み用ペットボトルを積んでくるのを忘れたため、「とりあえず飲むだけ」になってしまったのはちょいと残念でした。

このあとはR289の直結しているいわき勿来ICから高速に乗って北上しいわき四倉ICまで。ここから本日のお宿までは車で15分もかからずに着いてしまうため、もう1箇所寄り道です。





四倉ICからは歩いてだって行かれる距離なのでちょっと立ち寄った次第です。平日ゆえ空いていましたねぇ。巨大トマトも撮影し放題でした(右上画像マウスオーバーでTakema画像に変わります)。

ちなみにファーム名に「JR」」とあるのは何だろうと思って調べてみたら、まさにJR(東日本)でした。JRと地域会社の共同出資で運営されているようで、その一部はJRグループの食材としても活用されているようです。

もっとも今回はこのあとお宿ごはん&帰宅は2日後なので、結局何も買わなかったわけですが。トマトのペーストとか、買えばよかったかなぁ。





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