- その2 ニラ蕎麦、板室経由で那須最高所の温泉宿へ -



那須大丸温泉の朝はうっすら雪化粧。露天風呂に浸かってほっこり。



(2024年11月22日-24日 その2)

さて出発ですが、この日の泊まりは日帰りエリアの那須ですからまったく急ぐ必要もなく、朝の外環道渋滞が落ち着き始めた頃にのんびりと出発です(まだ渋滞していましたが)。最初の休憩は都賀西方PAにて。お天気は快晴で、駐車場の脇にはキク科の花が「ボク、秋の花だもんね」と元気よく咲き誇っていました。

PA施設のリニューアルと同時に造られたスマートICから一般道に下ります。このまま真っ直ぐ那須ICまで北上しちゃったらお昼前に着いちゃいますから、ここは少しのんびりと早めのお昼ごはんです。



というわけで、以前来たこともあった鹿沼市南部の宮入そばへ。ニラそばで有名なお店で、この日は平日の金曜日、しかも開店の15分くらい前に到着したのですが、すでに数組が車中で開店待ちの待機をしておりました。

頼んだのは当然ニラそば。結構盛りがいいので天ぷら等を付けるとかなりのボリュームになることはわかっていたので単品での注文でしたが、周りの方々は結構天ぷらを付けていたなぁ。少食の自分だと苦しいです。

食べ終わって車に戻る前にふと道の反対側を見ると、何だか「里の秋」風情を感じたのでついパチリ(左上画像マウスオーバーで別画像に変わります)。このあたりに冬の気配はまったくありません。というかこのエリアは冬でも雪はめったに降らず、秋と冬との境目をあまり感じることはないんですが。

このあとは鹿沼ICから再び高速に上がって西那須野塩原ICまでワープし、塩原道の駅の交差点を右折して県道30号へ。そしてしばらく進んで左折し、板室温泉へと進みます。



通行量はとても少なく、このあと全ての車窓風景画像は車を止めて(ハザードを点灯して)撮影しています。途中ちょっと気になる施設があったので寄り道していきましたが休業中のようでした。オフシーズンに入ったからかもしれません。

というわけで板室温泉へ。板室温泉はどうも敷居が高いというか、どこのお宿で日帰り入浴が出来るのかがわかりにくいんですよね。結局前回と同じく勝風館さんにお願いすることに。入浴OKをいただき、お金をお支払いした後に「本当は14:00からなんですけれどね(どうぞ)」と言われて恐縮しましたありがたや(この時13:20頃)。




板室のぬる湯がしみわたります。ここは少しじっくり温まって身体の疲れを‥いや、別にまだ疲れることなんか何もしていなかったのですが、まぁ人間は寝ているだけでも腹が減る存在なので(それって関係ないだろと自己ツッコミ)。

湯上がりに向かいの喫煙所にて連泊中の男性としばし歓談。もう70歳を超えているそうですが、とある機器(重機)のオペレーターとしてまだ働いているとのこと。「会社が辞めさせてくれないんだ、後進の指導のため居てくれってね」「でもね、身体がぼろぼろだから時々こうして湯治に来ているのさハハハ」。ご立派です。

板室からはいよいよ那須方面へと進みますが、何度も通ってきた道であるにもかかわらず「乙女の滝」というポイントがあるのをナビの表示により初めて知ったので、ちょっと寄り道してみました(右上画像)。木が邪魔でイマイチな画像となりましたが、実は背中側の腰の下が10月中頃から痛くてあまり歩きたくなかったので、滝口まで下りるのはやめておきました。そう考えると、11月上旬に八方池まで普通に歩けていたのは偶然のシアワセだったのかもしれません(たまたまほとんど痛くなかった。この時です)。

というのも、このあと2024/12に病院でMRI撮影を受けた上で下された診断は「脊柱管狭窄症」でありました。2025/1現在もまったく治っていません、というかそもそも治るのかこれ?Final oh finalのTakemaオフキャンプもできるのか?徐々に痛みが強くなってきている気がするので、ゆくゆくは手術するしかないのかもしれません(鬱)。

暗い話になりましたがタイムラインに戻りましょう。



那須ICからの県道と合流し、那須湯本界隈にやってきました。となればかなりの頻度で立ち寄るのが左上画像の月井酒店さん。こちら、本当に品揃えがよくて酒飲みにとっては実に楽しいのです。

ただ日本酒もワインなどと同様に「その年のお勧め日本酒」は毎年変わります。というわけでこの時は銘柄の指名買いをせず、お店の方におすすめを聞くことに。はい、言われるがままに購入です。地元栃木の火入れ純米吟醸でしたが‥旅からの帰着後ささっと飲んでしまったので(瓶の写真を撮るのも忘れた)、どの蔵の何という銘柄だったか忘れました(苦笑)。

さて月井酒店から上は温泉街になります。この日泊まる大丸温泉は単純泉(鉄分含有でうっすら濁り系)なので、その前に硫黄を補給しておこうという算段です。新規開拓はせず旅館山快さんにお世話になることに。確か4度目の利用でしょうか。

入浴料を支払いお風呂へ。あれ、脱衣場が新しくなってる。そして浴室扉を開けてびっくり玉手箱!







湯気&ボケ画像ですみませんが、上画像が旧浴室でしたから、その変貌ぶりにはびっくりです。窓はぐんと少なくなり、その代わりというか強制排気用の換気口が設置されています。

2つの浴槽は洗い場と完全に分離されており、洗い湯が浴槽に飛んでくることはなさそうです。手前がやや熱めの湯、奥が適温湯となっています。それはいいんですが、何だかずいぶん無機的な佇まいになってしまった感があります。綺麗になったし便利になったのもいいんですが、もう少し変化というか遊びがほしかった気がします(個人的な感想です)。湯に浸かりながら目にするのが石模様の壁ばかりというのは‥ま、慣れれば気にならなくなるでしょうが。



お湯は変わらずヨロシイのでまた来ますよ。



浴室は木目調の壁となっていました。山快さんのこのリニューアルは2024の春頃に行われたそうで、その間お宿は休業したのだとか。まぁ当然といえば当然なのですが、その間は当然収入の途を断たれるわけですから、お宿としては一大決心だったのでしょうね。なおロビー等は以前のままでした(だからよけいに浴室に入ってびっくりした次第です)。



那須湯本から大丸温泉へと上がっていきます。

眼下には広大な那須野ヶ原が広がっています。平成初期には国会移転構想の候補地となり、那須塩原市では土地バブルが起こったりしたようですがそれも今は昔。当時の自分はあまり好意的には見ていなかった気もしますが(真横に那須火山帯が存在し実際に火山活動中なので)、あれもバブルの余韻という波に乗ったお話だったんでしょうか。



そんなわけで廃墟群の並ぶ大丸園地(景観的に残念)までやってきましたが、まだ15時20分くらいだったので、最上部の峠の茶屋駐車場まで行ってみることにしました。お天気はこのあと崩れる予報だったので、少なくとも雨も雪も降っていなかったこのタイミングは貴重です。ま、行ってみるだけで、間違っても「せっかくここまで来たんだからお駄賃で郭公温泉(野湯)でも」などという湯望はありませんでした。というかこの時期このお天気この時間からあの密叢帯をかき分ける気力も体力もありまっせん!(笑)。



というわけで駐車場(道路終点)へ。車外計は「3度」を示しており、もういつ雪が降り出してもおかしくはありません。タイトルにも書きましたが、「秋と冬のせめぎ合い」の時期ですからねぇ。



ちなみにこの道路自体12/9を以て冬季閉鎖となりましたが、駐車場に設置されたライブカメラは冬季も稼働しており、見てみたら(2025/1/15)「画像に写っている登山者」駐車場の真ん中に雪ちゃん(雪だるま)を製作し、横に木の枝も立てた上で意気揚々と引き上げていく様子が見られました(笑)。

さてそれではお宿に入りましょう。



今宵のお宿ですが有名な方の秘湯提灯系の宿(大丸温泉旅館)ではなく、その手前にある「ニューおおたか」さんです。以前にも泊まりましたが(この時です)食事もよくて落ち着けたので再訪した次第です。小さなことですが、こっちの方がお隣のお宿より少し高い場所に位置しているので、「那須温泉郷で最高所」の宿でもあります。

 

部屋は東側の8畳間で、どうせ1人なので余裕です。で、こちらのお宿には広い喫煙室もあるので、玄関先で凍えながら吸う必要もなくてありがたいことです(換気扇付き)。

さてそれでは明るいうちにお風呂に行ってきましょうか。




大丸温泉の源泉は分類としては単純泉なのですが、時間とともに濁りが増してくるようで、露天風呂のほうが濁りが強かったのはその広さゆえなのでしょう。ただしぬるいということはなく適温でした。再訪なのでがっつくつもりは毛頭なく、湯っくり湯ったり。

 










最初に供される野菜のオードブルが前回に引き続き素晴らしい!‥のですが、何だかちょっと気になって、食事中ながら前回宿泊時の画像を確認してみると‥(左上画像の野菜オードブル画像にマウスオーバーで2020/2画像に変わります)。



このことを女将さんにお伝えすると‥「ええ、ついつい(以前より)増やしちゃっているんですよね」との前向きなお言葉。経費節減とは真逆をいく提供方針には頭が下がります。

そのほかのお料理たちも前回同様美味しくいただきました。量的にも(少食の自分が)何とか全部食べられる分量で、ごちそうさまでしたぁ!(デザートのフルーツは部屋に持ち帰りましたが)。

 

夕食後はお風呂の男女が入れ替わったのでこちらも湯ったり。



部屋に戻ってTVを付けたら、あれま、ゑびす屋さんが!



明けて翌朝、窓の外を見ると‥



気温も氷点下でしたし、ハイ、冬が秋を駆逐してしまいましたね。ちなみに日の出の太陽が見えていますが、このすぐ上には雪を降らせた雲が垂れ込めており、この画像を撮影した30秒後には見えなくなりました(ぎりぎりセーフ!)。

というわけでページトップ画像の雪見露天風呂というわけです。しかしですね、

 

渡り廊下に積もった雪を踏みしめての入浴は足が冷たいツメタイ!というか、そろそろ急激な温度変化によるヒートショックに気をつけなければいけないお年頃なんですよね。サウナーではありませんが。

 

朝ごはんの炊きたてごはんをハフハフといただき完食。このあと再びお風呂に入り、身体を整えたうえでいざ出発です。

 

車に積もった雪は、雪というよりはみぞれが凍り付いた感じでした。まぁちょっとガリガリし、あとはエンジンをかけてデフ温風でちょっと溶かしたらハラリとはがれたのでよしよし。出発です。

この日の目的地は新潟県!ええ、いくつか山を越えていきますよ、しかも最後の山越えは冬季閉鎖間近の「六十里越」です。もちろんスタッドレスタイヤ(3シーズン目)は履かせていますが、一番怖いのは「急な降雪による道路閉鎖」。もちろん朝から道路情報はチェックしていましたが、今のところ新たな更新はなさそうでした。

というわけで、まずは新甲子に向けて県道290を北上、福島県に入ります。

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