- その5 棧温泉の源泉浴槽はなかなか手強い -



加温浴槽は源泉浴槽より茶濁りが濃いですね、当然か。

(2024年12月24日-27日 その5)

夕ごはん後に本格入浴です。こちら棧温泉の泉質は単純二酸化炭素泉なのですが、冷鉱泉なので当然加温されています。しっかししかし、しっかり源泉かけ流し浴槽もあります。その温度たるや‥





棧温泉の公式サイトには「13度」とありますが、この分析書は令和5年(2023)10月の検査によるものですから多少温度は上がったのかもしれません。でもねぇ(苦笑)。また宿の方によると、源泉から80m引いてきているとのことなので、この時期は寒さゆえその途中でさらに冷やされているかもしれません。

なお、お宿内の別の分析書(平成時代のもの)には源泉温度が13.8度と記載されているものもあったのだとか?(おしんこどん談)。自分は目にしていませんが実は?

まぁまずは別棟のお風呂に向かいましょう。なお湯画像の多くは朝になって撮影したものです。



階段を下りてドアを開け、渡り廊下で浴室棟へと向かいます。



階段を数段上ると浴室入口です。



かけ湯のあとまずは手前の加温湯浴槽へ。当然ですが何の苦もありません(シアワセ)。温度は41度くらいでしょうか。熱めにすると源泉湯との温度ギャップが大きくなるので多少抑えめの加温にしているのかもしれません。

さてちゃんと温まったところでいよいよ源泉浴槽へと移動します。まずは手で検温‥



そうなんです、小学校時代の、あの涼しい日のプール開きの脳内記憶以来水風呂って不得手なんですよ(何のこっちゃ)。せめて夏の暑い時期であればいいんですが、年末の寒い日ですからねぇ。ま、浸かるっきゃないか。







水風呂苦手の自分にとってはなかなかに手強かったぁ。ですからこんな自分はサウナーにはなれそうもありません(もともとサウナの熱気も苦手です)。

でもまぁ、しばらく浸かっていれば当然慣れるので問題もなくなります。というわけで源泉湯口に近づき、ここで「検温」といきましょう。検査時は15.5度ということでしたが‥





やっぱり多少低くなっているようです。偶然なのでしょうがおしんこどんが言っていた平成時代の分析温度と同じです。ということで公式サイトにある「13度」というのもある意味正解。

ちなみにおしんこどんはこれくらいなら余裕のよっちゃんのはずです。カムチャッカのロドン温泉では脇の湧水池(水温3.9度)にもジャボッと浸かっていましたからねこの時です)。



最後にもう一度加温湯で仕上げた上で入浴完了。なお滞在中は5回ほど入浴しました。



部屋からは木曽川を眺められます。穏やかな流れですが、特に左上画像の橋のあたりなどは川幅が狭いので、増水時などにはなかなか大変な状況になりそうです。それは当然昔も同じことで、旧中山道は対岸を通っていたのですが、ちょうど赤い橋のすぐ奥の下側に白い石垣が見えています(2本の柱のあたり)。

あの石垣は「木曽の棧」という史跡になっていて、江戸前期の構築物。石垣の上部を中山道が通っていたようです。少し調べてみたら「木曽川の絶壁に数百メートルにわたって架けられた藤づるで編んだ桟橋」だったということで、相当な難所だったんですね。なお松尾芭蕉も「かけはしや 命をからむ 蔦かつら」という句を詠んでいたのだとか。

ここから5kmほど下流に進むと名勝「寝覚の床」で白い花崗岩と川の流れのコントラストが有名ですが、このあたりの河原から顔をのぞかせている岩などもやはり白いです。



朝ごはんは温野菜たっぷり、シャケは最近は滅多に見ないほど大きい厚切りで食べ応えがありました。そして出発前に最後のひとっ風呂。さすがに源泉浴槽に浸かるのにも慣れましたが、ここはやっぱり夏に再訪したいものです。







出発前に木曽川の河原に下りたおしんこどん。Takemaはここまで下りてきたものの(腰が痛くて)これ以上は止めておきました(湯治療法は脊柱管狭窄には効かないことを実感しています)。



チェックアウト時にはオリジナル袋入りのおまんじゅうをいただきました。顔が描かれており凝ったものでしたが、気がつけば自分は食べた記憶がないのに袋は空っぽとなっておりましたっけ(笑)。

さてこの日は時間的に余裕があるのでちょっと寄り道してから奈良まで‥いやちょっとその前にもう1泊ね(苦笑)。


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