その2 まずは福島の桃、そして青根の湯へ



2025年は小雨により実が小さめのあかつき。
でも甘さは例年通りかそれ以上かも?。


(2025/8/3-8 その2)

今夏のお出かけは移動的には地味です。飛び道具(ヒコーキ)も海道具(フェリー)も使いません。というか例年のように千葉発で苫小牧や仙台から名古屋経由で奈良に帰省するというのがある意味変というか卑怯というか(笑)。

今回はまず千葉県市川市から外環道-東北道経由で北上していきます。でも出発時間が早くもなかったこともあり、まずはどこかでお昼ご飯かなぁと。われわれは「先んずれば即ちお昼ご飯を制す」教の信者なので、11時が近づくとそわそわとし始めます(Takemaだけですが)。

このまま東北道を走り続けるといろいろと早過ぎなので、安達太良のパーキング売店を眺めた上で二本松ICへ。時刻は11時少し前というわけでお蕎麦屋さんを探します。


二本松城跡にほど近いところにある戒石茶屋さん。「常陸秋そば」の幟も出ており、メニュー的にもお蕎麦の品数が一番多いのですが、「茶屋」だけあってソースカツ丼や中華そばなどもあります。そしてセットメニューもいろいろとあるのですが、ここで「Takemaに刺さるセットメニュー」をハケーン!





ちなみにわれわれのお出かけランチとなると、温泉師匠をして「あんたら夫婦のランチはいつも蕎麦か海鮮だし」と言わしめてしまうほどのワンパターンなわけですが、まさかその2つが合体したセットとは!しかもセットで\1350とはコスパもたかーい!

というわけでTakemaはこのセットを、おしんこどんは「おろし冷やしぶっかけ蕎麦(海老天付き)」を注文完了。このあともどんどんお客さんがやってきて店内は満席に。ちなみに見た感じでは観光客らしい雰囲気の客はゼロ。そう、こちらは地元の皆さんに愛されているお店のようでした。





お蕎麦は山形の板蕎麦風の盛りつけで、蕎麦のコシもしっかり。ツユも濃すぎず甘すぎずでTakemaの好み、さりげなくとろろが添えられているところが心にくいです。海鮮丼はもちろんミニ丼ですが、まさかの具材六点盛りの充実ぶり。



おろし冷やしぶっかけ蕎麦も到着し、おしんこどんいわく「大根おろしをツユに溶き流さないよう気を遣って食べた」のだそう。うんうん、大根おろしがツユに紛れちゃうとちょっと損をした気にもなっちゃうんだよね、わかるわかる。思うに「大根おろしの別皿提供」って出来ませんかね?「ぶっかけ」の趣旨には合わないのかもしれませんが。

ちなみに屋号の「戒石(かいせき)茶屋」ですが、お店から少し上がった先に、旧二本松藩の城址があり、かつて藩士が登城していた入口付近の自然石に刻まれている「戒石銘(かいせきめい)」に由来しているようです。そこには以下のような記載があるそうです。なお下の画像は二本松市公式ページのものを借用しています。



(上画像をクリックすると公式ページが開きます)

武士たる者のあるべき心がけ、範を垂れていたわけですね。やるな二本松藩。見に行かなかったのはちょっと残念でした(現地で調べたわけではなかったので)。

さてお腹も満ちた二本松ですから岳温泉です(展開早)。実は岳温泉関係はこれまで案外手薄で、温泉街では公衆浴場の「岳の湯」しか入っていないはずです。湯元の(旧)くろがね小屋の湯には二度ほど(どちらも冬に)浸かっていますが(うち1回はこちら)。また当時はまだなかった奥岳の湯にも浸かっていません。

しかし相も変わらず下調べはしておらず、岳温泉でどの宿が日帰りをやっているのかも含めて皆目わからず、温泉街の通りをじわじわ走っても「日帰り温泉」の文字を目にすることはなく、ようやく「日帰り歓迎」の文字を目にしてこちらのお宿へ。



やって来たのは「陽日の郷 あづま館」。予想外に大きな施設にちょっとびっくりしましたが、駐まっている車の台数からするとそうは混んでいない模様(この日は日曜日でしたが)。

 

大規模施設ですしもちろん撮禁ですので上画像は公式サイトからお借りしています(サイズとファイル名を変更しています。なお上画像をクリックすると公式サイトが開きます)。

お湯はもちろん全てかけ流しの酸性泉、内風呂は万人受けのする41度台(体感)、そのあと外の壺湯に入ってみたらまさかの40度あるかないかのぬる湯!しかしこの日は岳温泉とはいえクソ暑い日でしたのでこれが何とも極上!浴場内には3人(うち1人はずっと身体洗い中)しかいませんでしたので壺湯や露天風呂は終始貸しきりでした。

で、最後に露天風呂。浸かってみてびっくりのかなり熱め、体感で43度半ばレベルでした。暑い気温には熱い湯に浸かって対抗し、それでもだめなら壺湯で落ち着け!という感じでしょうか(謎)。

湯から上がり、ロビー界隈でうろうろしていたら思いがけないものが目に入りました。





と、この時は「草野関はここ二本松か福島中通りの出身なのだろうな」と思いつつ眺めていたのですが、このページをタイプするにあたりあらためて調べてみると全然関係ないのです(草野関は熊本県出身)。ではここ二本松界隈で夏の巡業や合宿をしていたのかというとどうもそうでもないみたい(ネットにそれ系の情報が出て来ない)。

掲示には草野関にむけて「スタッフ一同」とあるし、これはたぶんこちらに宿泊もしたんだろうな草野関!としか思えません。万が一の可能性として「お宿のオーナーや管理人さんが草野関のファンとか縁故ありとか」ですが。

さてこのあとは土湯峠を越えて福島盆地へ。ハイ、桃を買いに行きますよ♪

 

というわけでいつもの「あきば果樹園」さんへ。震災後は普通におられたご夫婦とは最近お会いできず、この日も店番の女性が(どうやら娘さんではないよう)、



とのことでした。ま、お年も重ねておられるはずですし今や福島盆地も国内有数の「暑い場所」ですからね。と思っていたら、男性の方が(これまた息子さんではなさそう)、


(なお詳細は省略(笑)。)

現場では今も第一線で動いておられるようです。次回は是非ご夫妻にお会いしたいなぁ。



2025年のあきば果樹園産「あかつき」の茶箱はサイズ小さめのものが多かったようです(そもそも茶箱です)。梅雨があるのかないのかがわからないうちに明けちゃいましたんで水が足らなかったとか。でも甘みは十分で、すぐ食べられるやわ桃と、小さめの固桃とを購入しました。

なおここに来たときには、すぐ近隣にできた「道の駅ふくしま」にも立ち寄ることにしています。正直な話同じ茶箱(「茶箱」=基準に届かないハネ品なので地方発送不可の自家消費用)でも、道の駅で売られている玉のほうがちょっと大きかったようです。でも1箱入りの数は当然少ないわけで、それより小さいサイズはあきばさんのように自前で売るということなのでしょう。



ゆえにこれからもあきば果樹園さんの桃は買いますよ。長年(2011年から)のご縁ですししっかり美味しいですし。そういえば今回お聞きした桃情報です。







このあとは再び高速ワープで宮城県入りし、白石ICから遠刈田温泉へ。右上画像、観光案内所の奥に見えている建物が公衆浴場の「神の湯」ですが、実はTakema、これまでに遠刈田温泉の湯に浸かったことがありません。「神の湯」も「壽の湯」にも、そしてお宿の湯にも(ただし神の湯後方の神社脇にある源泉管理施設からのこぼれ湯を手で浴びたことはあり)。

自分が遠刈田温泉に負の思いを抱いているわけもありませんが、なぜか縁がないままここまできています。そして今回も、神の湯近隣のセブンで飲み物を購入しただけで遠刈田を後にした次第です。またの機会に!

ただ、ページトップにも書いたようにこの日のお宿は近隣の青根温泉です。青根は日帰り入浴で寄ったことがあるのですが泊まりは初めて。というわけでちょっと贅沢なお宿にチェックインです。







さて、あてがわれた部屋は「東屋 3の間」です。え、ええ、予約時から知っていましたよ、玄関から遠いということ、しかも立体的な距離がかなりあるということは。



まずは小手調べ的に木造階段を2階に上がります。今は使われていなかった大広間前の廊下を進んでいくと、「不忘庵」と記された扁額があり、ここからは棟続きながら別の建造物であることがわかります。ちらりと階段が見えていますが‥





そう、「東屋 3の間」はこの階段を上りまくった先にあるのです!あとで数えてみたところ、玄関からの段差数は確か71段だったと思います。一般的に階段の段数は一階につき14-15段程らしいので、ロビー階(お風呂も全部この階)と自室との往復には5階分の上り下りが必須ということになるわけです!脊柱管狭窄症のTakemaには地獄絵図‥いや、まぁ背中を丸め手を後ろに組んだ「老人歩きスタイル」なら痛いながらも歩けるのですが。

なお上には上の部屋がありました。われわれの部屋はこの階段の「最高所ちょい手前」で左折した場所にあるのですが、当然最高所まで上り詰めた先にも部屋はあるわけで、その場合、階段の段数は90数段にも達するわけです。







なおこの客室は、ご覧の通りかつては「内湯付き」だったようなのですが現在は使えません。また近隣には「家族風呂」の部屋もあったようですがそちらも過去のお話に。

というわけで、いざ「ほぼ5階下のお風呂群」に行ってきますか!そのため早めにチェックインをしたわけですし!

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