その4 旨々夕ごはん、そして燧の湯をまさかの貸し切りタンノー♪



ハイそりゃおっしゃる通りです。尾瀬行きのお客さんが多いのね。

(2025/11/1-3 その4)

今宵のお泊まりは「日本秘湯を守る会」(通称「提灯宿」)の会員宿である「かぎや旅館」さんです。最近はこの提灯宿系に泊まることも増えてきております。一時は「あえて避けてきた」提灯宿の利用ですが、その昔というか結婚直後などは結構頻繁に利用しており、たぶん3回くらいは無料宿泊したはずです。

「避けてきた」といっても何か不満があったわけではなく、単純に「混んでいそうだから」くらいの理由ですが、今年になってから中房温泉に2泊、青根温泉不忘閣に1泊していますがどちらもそこそこ空いていましたっけ。特に中房の連泊が実に良かったというか、中房に泊まるなら連泊で楽しむのが大吉とまで思ったことで再びスイッチが入ったのかもしれません。

ただ提灯宿に強いこだわりを持つほどではなく、この時も最初に電話した別のお宿が全く繋がらなかったのでこちらに予約電話を入れたわけでありましたっけ。



というわけでお部屋に入りました。お、畳縁(たたみべり)が尾瀬オリジナルですね。しかしこれ、前にどこかで見たことがあるぞと思って確認してみたら、尾瀬赤田代の温泉小屋の部屋畳が同じものでした(その時のページはこちら)。こういうの、いろんなところでやれば面白いのに(絶対目を惹くし)。

それではお風呂に行ってみましょう!そういやこの日は日中どこにも立ち寄り湯をしなかったのでありました。珍しいというかそれだけ時間がなかったのというか(苦笑)。



廊下は造りがしっかりしていてミシミシ音なし(大切)。




(要は本日3度目の入浴)



お湯は41度台くらいで万人向けの適温でした。もう少し熱めでもいいなとは思ったのですがまぁしょうがないか。ただ実は循環湯なんですよね。確か檜枝岐村ではほとんどの住宅に温泉が供給されているとかで、夕方から夜にかけては需要が大きいこともあり、お宿といえどかけ流しの湯使いは難しいのかもしれません(あとは権利云々も絡むのかも)。



ぽかぽか湯上がりにはビール!実は旅先の夕食前にビールを飲むことは滅多にないのですが、この日はまだ夕食まで時間があったのでぐびっと一杯です。あ、夕食前に何も飲まないわけではありません。ビールを飲まないだけで焼酎は飲んでます(何のこっちゃ)。

ちなみにそのビールを買いに自販機まで行くとふと目に入ったのが右上画像。多くの会員宿の案内パンフレットが置かれており、われわれが過去に泊まったお宿のものもいくつかありました。それにしても他の宿のパンフをこれだけ置いている宿は初めてかも。



というわけで夕食会場へ。さて突然ですがこのページトップ画像で熊鈴に関する貼り紙がありましたよね、そこにやや小さな字で「館内にクマはいません」との記載があり、さらにそこに小さなフキダシで何かが書かれていたことに気づいた方はおられたでしょうか?

そう、そのフキダシ内には「生きた」と書かれていたのです。なるほどこの会場の壁には「生きてはいないが確かにクマ」がおりました。あのフキダシ、お客さんからツッコミを受けたのでしょうか(笑)。

夕食は山人(やもーど)料理ということでちょびっと(いやそこそこ)期待しておりましたが、まずはお酒です。うん、飲み比べセットにはノーマルとプレミアムがあるぞ、ならば当然‥







左上画像はこの日のお品書きですが、タイトルの下のほうに「新そばまつり」と書かれています。そう、この新そばまつり、実は11月3日、つまりはこの翌日までだったのです。とはいえ連休最終日に泊まれる人は多くもないでしょうから、実質的にこの日が最後っぽかったのかもしれません。新そばメインの献立となっていました。

すごく潔いなと思ったのが「肉料理が1つもない」ことです。「山の中でマグロのお刺身なんて」と思われる方も、お肉についてはそこまで厳しくは考えないと思いますが、そのお肉すらもあえてラインアップから外すという!



いやお刺身はありますよ、檜枝岐産のイワナ刺が。そして肉がなくても動物性タンパク質は同じくイワナの塩焼きでどうぞというわけです。完全に観光客向けではありますがこれはこれで良いのです!

そしてほぼ全てが檜枝岐村、または会津地方の産品を調理したものであるというのもすばらしい。







確かに若い人向けのラインアップではないような気もしますが、地元の人が利用するわけではありませんし、特に裁ちそばやはっとうなどはわざわざそれを食べにくるお客さんも多いわけですから。

ちなみに地元の人の利用を前提にした地域飲食店の例として旧舘岩村の「かねまる食堂」を挙げておきます。かつてあそこで食べた天ざる蕎麦、天ぷらがまさかのイワナ天で感激したものでしたがこの時です)、数年前に再訪してみたら「お蕎麦はやめてしまいました」とのこと。いっぽうでラーメンや定食はさらに充実したような?地元の人だってお蕎麦ばかり食べているわけじゃないですよね。

観光客たる自分としてはちょっと残念でしたが、地元民御用達のお店であればそれもまた納得かなという気になったことを思い出したのでちょっと書いてみました。なおかねまる食堂さん、イワナ天丼はまだ普通に提供されているようですのでよろしければお立ち寄り下さい(自分も次回はそれかなと思っています)。

お蕎麦をおかわりした関係上自分はごはんまでたどり着けませんでしたが(おしんこどんはごはん注文)、ごちそうさまでした美味しかった!



明けて翌朝(早い展開)、朝ごはんには何と「イワナの開き」が登場しました。徹底していますね(笑)。でもこれもこれで美味しくいただきましてごちそうさまでした。うん、かぎやさん、お食事満点!(連泊だとどうなるのだろう(笑))。



さてここに2枚の画像、1つはスタンプラリーの用紙、もう1枚は割引入浴券です(宿泊客のみ割引料金にて入浴可能)。で、このスタンプラリー、たった3つのスタンプ(宿泊・入浴・買い物)で抽選に参加出来ます。チェックイン時に渡された時には「ま、いいかな‥」とちょっと投げやりな気持ちでもありましたが、考えてみれば一番の難関である「宿泊」をクリアしているのですから「あと400円とお土産」で全クリアできることを考えたらハードルは超低いし!そんなわけで急ぐわけでもなし、まずはもちろん入浴からスタートです。







それにしても大きな施設ですが、ハイシーズンにはかなり混むことを想定した規模なのでしょう。檜枝岐村中心部には大規模な駐車場が(道の駅以外)ありませんが、ここは上の段の駐車場を含めて30台くらいは駐められるのかな?

ただし訪問時には他の車が駐まっていない状況で、これはもしかしてもしかする‥のか?





撮禁掲示はなかったはずゆえしっかり撮影させていただきました。こちらの単純硫黄泉は独自源泉利用ということで、この浴槽の広さ(+露天風呂)にもかかわらずかけ流しなのが嬉しいところです。



内風呂はオーバーフローこそしていますが、浴槽の大きさに比べて投入量が見合っていないような?されど反対側でもさしてぬるいとは感じなかったので、浴槽内直接投入があったのかもしれません。

湯口の湯からはやさしいレベルの硫黄臭が感知されましたし、そして何よりもお宿の湯とは(別源泉ですし)浴感が明らかに違う!





続いて露天湯へ。さすがにひやっとしますし(ヒートショック注意)、浴槽への第一歩‥「ぬるいな」(笑)。しかし湯口に近づくにつれて湯温も高まりいい感じです。



結局湯口近くでしばしの時をタンノーしましたが、何だか露天湯のほうがツル感高しというように感じました。源泉温度が60度前後あるので加水はしているのでしょうが露天風呂ゆえ加水少なめなのかな(投入湯は明らかに内風呂より熱め)。



というわけで露天風呂もタンノーしました。わずかにモミジ葉もちゃっかり入浴しているのはご愛敬ということ(この時期はしゃーない)。

気持ちが良かったのでつい長湯となりおしんこどんを待たせてしまいスミマセン。さて三連休の最終日、東北道上り線が混む前に帰りましょうね。



しかしほんの一投足で道の駅へ。液晶ボードには現在の気温‥3.0度?そこまで寒いと感じなかったのはやはり燧の湯のご加護というかヌクヌクのせいでしょう。しかしここで3.0度となると、昨日通ってきたR352は雪が?間違いなく枝折峠はそうでしょうし、青空こそほぼ出ませんでしたが、昨日は昨日でそこそこマシなお天気だったのかなと。

この道の駅には温浴施設も売店も食事処もありますから、3スタンプを満了することができます。というわけでお土産処へ。



隣接の山人家(やもーどや)へ。檜枝岐は春から秋にかけては尾瀬へのベースとして登山客(観光客)も多く訪れますが、如何せん冬の集客はネックとなっていて、スキー場は道の駅の目の前にありますがどうやら「上級者向き」らしい。ゆえに冬を含めた現地での通年雇用環境はかなり厳しいようです。

話を戻して山人家。こちらも間もなく冬期休業に入るというわけで「冬眠セール」を絶賛開催中でした。割引率はさほどでもなかったんですけれどまぁ購入でしょ。今思えば右上画像の「私が入っておいしいの」のドレッシングを買っておくべきだったかなと?ちなみに‥





ま、檜枝岐ならまた行くこともあるでしょうから次回ということでいいかな。

そして、こちらでのお買い物によりめでたくスタンプは満艦飾に。というわけで隣接の山旅案内所内にある事務所へと向かいました。こういうの、結構当たるんですよ。





要は末等、ハズレですね(苦笑)。ま、ここでくじ運を使い果たさず年末ジャンボに賭ければいいか(言い訳)。さ、ここからは寄り道しつつ帰りましょう。



途中の「道の駅番屋」にてちょいと休憩。葉付きカブ、立派です。







南会津町の分岐でR400(R121)に入り、塩原経由で帰ります。おにぎり(国道標識)×3連串刺しハケーン♪気のせいか121は小さめ、400が大きく見えるような気がするのは目の錯覚?ちなみに国内には4連標識もいくつかあるのだとか。



塩原までやってきましたので、おしんこどんお気に入りの「かりんとう饅頭」を買いに立ち寄ります。作り置きはせずその場で作って(揚げて)くれるので出来たてサクサクです。大人買いで2箱(20個)買っていましたよ。

さてこのまま高速に乗ってもいいのですが、お昼ごはんを何とかバンバンしておきたいところ。とはいえお蕎麦は今回そこそこ食べているので、ここは洋食か?「イタリアン」で検索すると、メインロードから少し入った場所に1軒ありました。



ちょうど正午頃だったので少し待ちましたが無事着席。結構な人気店らしく、あとから来たお客さんは「相当の待ち時間が‥」と言われたのか帰っていきましたっけ。

せっかくなので「本日のスペシャル」をそれぞれ注文。





ちなみにボードには「カキと水菜」と書かれておりまして、自分たちもカキを「牡蠣」と認識して注文したわけですが、いざ出てきたら「柿」だったりしたらどうなんだろうと、脳内で意味なき想像をしてしまいました(笑)。





このあとは高速に乗ってささっと帰ってきました(16:00前に千葉の自宅到着)。東北道は渋滞の卵があちこちに出来つつある状態で、帰着後しばらくしてネットで見てみたら上り線は35km渋滞だってあらあら微笑(性格悪)。やはり早め行動が正解でしたね。

そうそう、檜枝岐のかぎやさんチェックアウト時に「これ、地元で採れたのでどうぞ」と言われて渡された新聞紙包みのもの、たぶんアレだろうなと思いつつ開いてみたら‥




(ありがたくいただきました。)

というわけで文化の日から身の連休お出かけ編、これにて終了です。お天気はイマイチでしたが雨はちょっとだけだったし、やたらとワインディング路を走れたし、まぁ楽しかったかな。さて次のお出かけは年末の奈良帰省+αです。

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