10年ぶりの再会、そしてまた別れ…



左から、おしんこどん、Tracyの夫、Takema、忘れた(すんまへん)、Ron、Linda

2000年3月中旬、Takemaとしんこ@妻(以下「しんこ」だったり「おしんこどん」などと呼びますが)の二人は、Christchurch空港に降り立った。まっすぐNZに来りゃ日程にも余裕があったのだが(とはいってもTotalで20日間だったけれど)、途中某南国のビーチでうだうだしていたので日本出国後5日目にしてのNZ入りである。空港で車を借り、とりあえず地図を見ないで走れる自分に安堵し、Pack'n Saveで買い出しをしたりSign of Takaheに行ったりして最低限の観光をした後、いよいよLyttelton経由でBanks半島へと向かう。Motukararaで国道75号に出て一路峠を目指すのだが、去年の今頃は、この道をBMW850のバイクで走っていたわけで、そしてその時は、まさか1年後に新婚旅行で再びこの道を走ることになるとは思ってもみなかったわけで、うーむ、人生とは何が起こるかわからないものだな、と妙に納得しながら走る。しかし、そんなふうに思っていたTakemaのことを、早くも助手席で眠りこけまくっていたおしんこどんは全く知るよしもなかったのであった。

去年に引き続き、今年もまた事前のアポイントなしでいきなりRonの家へと向かう。去年は来てみたら外出中だったのだが今年はどうだろうと思っていたら… い、いた!(って、希少動物の発見じゃないんだから(^_^;))、いや、いて下さった!(ちなみにこの辺のいきさつについては「ニュージーランドバイクツーリング」のこのページを参照あれ。30半ば独身男のあてどなき感傷が感じられて笑えます)。

どうやらRonは、去年自分が来たときに置いていったネームカードを覚えていてくれたようで、だからいきなりRonに会ったときも、「おおっ、Take、元気か!はははっ!」という感じで、10年というギャップを全く感じさせない雰囲気であった。ただ惜しむらくはやはりTakemaの英語力の低下である。Ronの言っていることの大部分が聞き取れなくなっているのだ。いかんなあとは思うが、こればかりはどうしようもない。ま、あの頃も大した英語力があったとは思えないが、これを読んでくださっている皆さん、語学は継続が命ですよ!

さて、このRon&Lindaの家、10年前から「ここをこんなふうにして、あっちに何を作って…」と、まあ様々な改築予定を話してくれてはいたのだが、今回行って驚いた。まあなんと、別棟はできているわ、大きなプールは満々と水を湛えているわ(しかし、あのFRPのプール、どうやってこの山の上まで運んだのか?Ronに聞いたらトラックでとか何とか言っていたような気がするが、この家まで来る途中の林道で絶対に引っかかってしまうと思うのだけれどなあ)、とにかく家の感じが大きく変わってしまっているのに驚く。いやあ、広くなったなあ。で、さらに増築してるんだよなあ(左写真右から2人目がRon)。こうなってくると、もう「ライフワーク」という感じまでしてくる。なんだかんだ言って、全部自分たちで何とかしてしまおう(いや実際にしている)という点からいってすでに違うなあ。そんなこんなで、10年前に自分も制作を手伝った小屋や内装を改めて確認したりしたのであった。

しかし、やはり10年という月日は短いようで長い。Ron&Lindaの次女で、当時中学生だったTracyは今や結婚してDunedin在住。本人はこの翌日、たまたまこちらに来ることになっていたのだが、残念ながら会えなかった。その代わりに?夫には会えたのだけれど。そして、Lindaさんもすこし足が悪くなったようで、階段などの上り下りは少し大変そうだ。おしんこどん、「私がひとりで居候させてもらってもいいかなぁ」と言っていたが、新婚早々に海外居候かい、ちょっと展開が早すぎやしないかい(爆)。そしたらTakemaがNZに来る大義名分もできるけど(大笑)。

しかし、まあ今回はあきらめてもらうこととして(そりゃそうだ)、この日はAkaroaに泊まり、そして翌日はおきまりのパターンと言うべきか、Mt.Cookに向けて国道1号線を南下することに。うーっ、やっぱ車で走る1号線は退屈だっ!