− Goroka(ゴロカ)〜Kundiawa(クンディアワ)編 −
ん?何?何が起きたのでしょ?この事情は次ページにて。
さてさて、今日はゴロカから一気にMt.Wilhelm(4509m)の登山口であるケグスグルまで移動するだけなのであります。しかし、ただの移動なのにやはりPNGの精霊様はしっかりダブルトラブルを用意して下さっていたわけですね。
ちなみにゴロカからMt.Wilhelm登山口への分岐点であるKundiawaまでは、その名も「Highland Highway」という横断道路をひた走ります。しかし、勘のいい人ならここで「ピン!」とくることでしょう。そう、日本の「首都高速道路」の「高速」が基本的に名ばかりであるのと同じように、このHighland Highwayもその名から想像されるイメージとは程遠かったりするのです。
まず誤解のないようにいっておけば、「一応」全線舗装です(上の写真はHighwayから支線に入った時のものですので念のため)。道のいい所では80-90kmくらいでぶっ飛ばせるのも事実です。ただ、エリアによっては「もともとは舗装してあった=今となっては舗装跡」という感じのガッタンゴットン道になります。特に、ゴロカからマウントハーゲン方面に向かう場合、アサロ渓谷からクンディアワまでは標高3000mを超える峠越えとなるわけですが、この峠道はかなり悪いです。時速10kmくらいでえっちらおっちらという感じの道が連続する場所もちらほらと。乗り物酔いが不安な人は酔い止め薬必携ですね。
さて、峠から下る道の途中で休憩。その時道ばたで花輪を売っている少年達に遭遇しましたが、こういう「商売」はPNGでは珍しい光景です(野菜や果物を売っているのはよくあることですが、それは地元民向けだもんなぁ)。ちなみに、かなり精巧に編み込まれた新鮮花輪のお値段は20t(20トイア/8円)。うっはぁ安い〜。
ちなみに商売成立の後、彼らはPNGのスタンダード玩具ともいえる「一輪車引き回し」にいそしんでおりましたのだ(左写真をクリックすると一輪車が出てきます)。でも、別にこの一輪車に乗ったりまたがったりすることはなく、ただ単純に「押して車輪が回転するのを楽しむ」ことだけを目的としたもののようです。う〜む何だかフシギな遊びではありますが、ひと昔前の日本でも似たような遊びはあったような?
さて、とりあえずクンディアワまでは約一名@おしんこどんの車酔いを除いてはごく順調にことが進んだのでありました。そしてトラブルは突然にやってくるわけです(笑)。
クンディアワ(標高1600m)からは「Highway」を離れ、登山口のあるケグスグル(標高2700m)まで山道を車で登っていくことになります。しかしこの道は正真正銘の山道で舗装は一切なし、特に何ヶ所かは「こりゃ本格四駆じゃないとキビシイだろうな」という場所もあるわけです。というわけでクンディアワまでは普通のワンボックスカーで来たのですが、ここで車を乗り換え、ランクルにて約30km(直線距離なので、実際はその倍?)を上がっていく予定でした。そして、そのランクルはなんとゴロカとは反対方向のマウントハーゲン(Mt.Hagen)の町からやって来るはずだったのです。
朝7:15にゴロカを出発した我々が、落ち合う地点であるクンディアワに着いたのは10:00頃。ここでさっさと乗り換えてケグスグルにあるBetty's Lodgeまで上がり、昼食後はゆっくりのんびりしながら明日からの登山に備えるつもりだったんですが‥
どうしたんだ、ちゃんと打ち合わせは済んでいるから大丈夫だと言っていた時の、あの自信はどこにいったんだろうと思いつつ「まぁ待つしかないです」という、ガイドのスティーブンさんによる至極当然な言葉を聞かざるを得なかったTakema&おしんこどんなのでありました。そうだよなぁ、新幹線で東京から大阪に行く際に10分くらい遅れただけで「本日は列車が遅れまして大変ご迷惑をお掛けいたしました」などという車内放送をかけて下さる日本の感覚を、そのままここPNGに持ちこんじゃぁいけないわけですし。
というわけで、待ち合わせ場所のガソリンスタンドの奥でタイヤ交換風景@PNGスタイル(ただの力まかせとしか言いようがない)やらを見ていたわけですが、さすがに退屈してきたのでポストオフィスに行って切手購入&マーケット見学に。
こんな写真を撮っていた時はまだ「もうすぐ車も来るさ」と思っていたのです。
んでもって後列中央がガイドのスティーブンさんなのであります。
いやいや郵便局はともかく、ここのマーケットは何だか面白かったぁ。ゴロカと同様ごく普通のマーケットなんですが、案内(兼ボディガードでもある)をしてくれたドライバーさん(上写真後列右側の人)がビンロウ好きだということを聞いて(ビンロウ:ネットで検索して調べてね。ちなみに拙サイト、ブータン編のこのページにもビンロウについての記述があります)、「それじゃ買ってあげよう(ちなみに一山2K=80円)」ということになった時、そのビンロウ露店でカメラを向けていたら、わらわらと人が集まってきましたのだ。
毎度おなじみ動画編(7) |
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「クンディアワの市場にて」 |
さて、いい気分のまま再び待ち合わせ場所のスタンドに戻ります。しかし、「もう迎えの車が来ていたらいいな♪」という淡い望みははかなくも容赦なく打ち砕かれました。というわけで‥
待ちます。
そういうわけで待ちますよ、ハイハイ。
とにかく待ちますっ!要は待つしかないんですっ!
という、とってもわかりやすい流れになってしまったわけですね(笑)。気がついたら隣接のバックパッカーズ(PNGにもあるんですな)の食堂で昼飯をパクついてました。結構いけたんですが、いかんせん本来なら今頃は登山口にあるBetty's Lodgeの部屋ですでにゆっくりしていたはずだよなぁと思うとちょいと複雑な気分です。
昼食後もただひたすら待ち続けの時間は過ぎていきます。宿泊中の税関職員の方とお話をしていたりしましたが、それでも時間は刻々と過ぎていきます。そして「こりゃいい加減に車が来ないと明日の行程がきびしいぞ」と真剣に不安になり始めてしばらくたった15:30頃、ランクル@代車はようやく待ち合わせ場所に姿を現したのでした。お〜い、5時間30分も待たせないでくれよぉ!
実は本来待ち合わせていたランクルは、Mt.Hagenからクンディアワに向かう途中で「大きな故障」を起こしたらしく、そこで運転手その他の人が一生懸命修理にいそしんだのだけれど労空しく直すことが出来ず(どうやらトランスミッション系だったらしい)、そこでやむなく「何らかの方法で連絡して」別の車をMt.Hagenから寄こさせたらしいのですね(ちなみに現地のローカルエリアにおける電話事情はかなり悪いということもご承知おき下さい。何が悪いって、電話そのものが少ない!)。
結局代わりのランクル(このページ最上部画像の車)による出発は15:40頃。はぁ、約5時間が暇でしたなぁ。
しかし、トップのランクル写真を見てもらえればわかる通り、まだまだロッジまでには紆余曲折&お楽しみが待っていたのでありましたのだ。