湯ノ花温泉、いいんだけれど…君もメジャーになったのね。

 

自分が14歳の時だからまだ山登りを始めて間もない頃に、尾瀬方面の登山ガイドを買った記憶が残っておりますのだ。そこには尾瀬の周辺の山々ということで田代山や帝釈山のガイドも出ていたわけで、今でも覚えているのは、「湯ノ花温泉や木賊温泉はバスは一日一便のみ、特に木賊は夕方着いたバスが集落に一泊して翌朝出ていくという変則的なダイヤ云々…」という記述があったわけですね。それを読んだTakemaは「世の中にはなんて辺鄙な場所があるんだろう」と思ったものですが、時は流れ、そんなところに日帰りツーリングで平気で足を伸ばすことになろうとは。しかも何度も(笑)。

気がつけば湯ノ花&木賊詣でも、もう6-7回目になるんでしょうか。初めて湯ノ花に来たときは11月初旬、もう紅葉もいよいよ終わりという頃で、バイクはもちろん、観光客すら全く見かけない中を、いつ雪を降らせてもおかしくないほどの風がびゅうびゅうと吹いていたものでした。今回、改めてのんびり走ってみると、温泉街のすぐ裏を太いバイパスは走っているわ(バイパスの利用率にははなはだ疑問がありますが)、次の週末にしんこどんと泊まりに来てもいいかなと思って聞いてみた旅館や民宿では軒並み「満員です」とか。さらには少し下手に、いつの間にか「いかにも系」の蕎麦屋はできているわで、なんだかいろんな意味でぶったまげた次第です。
ただ、初めて来たときからある共同浴場は変わらぬお姿でございました(もっとも、この建物になったのは平成5年らしい)。この「湯端の湯」のほかにもいくつかの浴場があるようです。自分がいったときは偶然貸し切り状態。お湯は無色透明でやや熱め(とはいっても塩原の新湯ほどじゃないんですが)。ゆったり入って出てきたら、なぜかトラックの荷台に焼き芋石焼きオーブンを乗せたおやっさんが嬉しそうにこちらを見たのでしばしお話しさせてもらう。とはいっても焼き芋はまだ焼き上がっていなかったのが悲しかった。


ここからはさらに木賊温泉にも足をのばすが、駐車場の車&人の数にぶったまげ、入浴は今回辞退することに。まぁ、また来るときもあるでしょう。そこからは檜枝岐に行くのも良いかとは思ったが、来た道を戻るのも、掟破りの銀山平を経由して今度こそ捕まるのもいやだったので(詳しくはこのコンテンツグループの尾瀬編を見てね)今回はパス。一気に今日中に六十里を越えて帰京しなければならないのだから仕方ない。

さて、たまげたたまげたたぁ〜まげた事が一つ。実は、只見に向けて国道を北上していく道の途中に「深沢温泉」という、Takema好みの地元御用達温泉があったのだ。タオルが真っ茶色に染まる独特の温泉で、2度行って気に入ったので、このHPの初期ページでもお気に入り温泉に紹介してあったのだ。し、しかし…時代は明らかに変わっていた。

 

左は今から数年前の写真。プレハブで管理人無しとはいえそれなりにきちんとした温泉のはずだったのだけれど、H12/10に再訪した今回は、全く同じ場所の建物がログハウス風の建物に変わっていた。でも、それだけなら全然問題はない。その同じ敷地の、この建物に背を向けたただの空き地だった場所には、それこそ巨大な温泉センター「湯ら里」が堂々オープンしてしまっていたのだった(もうお気づきかもしれませんが、右の写真にマウスを会わせると「湯ら里」全景の写真になります)。これにはおったまげた。あののんびりした雰囲気はとうになく、今や休日ともなれば100台以上の車が駐車場に所狭しと並ぶ、大温泉ランドに変貌していたのであった。これは、これは驚いた。あえて「悲しい」とはいわないことにしておこう。「悲しい」なんて軽々しく言えないぞ。

そんな切ない?思いを胸に(入浴する気は全くなかった)、一路只見に北上。考えてみれば今日はまだ飯を食っていない。朝もあわただしく出て来たしなぁ。まずは腹ごしらえ。それはまた次のページで。