- 2011年末NZその10 「Flying Fox」でフォックス氷河のど真ん中トレッキング(1) -
氷河の隙間からコンニチハ。蒼氷と雪の白、雲の白、そして青空のコントラストぉっ!
さーていよいよ「Flying Fox」。Firefoxじゃないですよ、Flyingなんですから故坂上二郎さんばりに飛んじゃうアクティビティ。そう、今からヘリコプターで空を飛んできます!いや飛ぶだけじゃなくて氷河ウォークも含む盛りだくさんのツアーに今から行ってきます!
レセプション兼お土産屋売店前に看板がありましたので説明しますと、いろんな氷河ツアーがあるここフォックス氷河においても「飛び道具併用」はこのツアーのみで、上から3つめの赤い点付近にヘリを着陸させ、氷河中部の核心部をうろうろしちゃおうというのがコンセプト。ちなみにさらに上部の赤い点には熟達クライマー以外行かれませんので、このツアーは「シロートが行かれる最大標高を目指す」ものでもあるわけです。
当初の出発予定時間になってもアナウンスがないのはなぜ?と不思議に思いつつ「うーむやっぱりサングラスはあったほうがいいかもしれん、みんな持ってるみたいだし」と衝動買いしたりしているうちにようやく召集がかかりました。まずはバスに乗り込んでヘリポートを目指します。
まずは待合室内で登山靴に履き替えます(なお年季の入った靴下&靴のレンタルはツアー代金に含まれています=事前確認済み)。ヘリは15人くらいのツアー参加者をピストン輸送ということで、われわれは確か2回目の便でした。
先客さんを見送って、いざ搭乗です(右上画像の赤いデイパックがおしんこどん)。
ちなみにヘリ乗機前の説明では「乗り降りの際は手に何も持たないこと」を指示されました。風圧で飛ばされることを危惧してのことだと思いますが、そういえば帰りにはすっかり忘れて乗り込み風景を平気で撮影していたような(ホントはダメよ)。あと、「氷河上でヘリが着陸姿勢に入ったら氷や石が飛んでくる可能性があるので、後ろ向きで待機すること」というようなことも言われていたような。でもあの時も前向きな人生だったというか動画撮ってたし‥。
結局唯一守れていたのは「氷河上でのヘリ離着陸時には身体を伏せる」しかなかったような気がします(トータル含めてごめんなさい)。そういえばこの待機姿勢は確か24才の夏、当時知り合いのいた北穂高岳山荘でヘリ荷揚げ&荷下ろしを手伝ったときに学んだんだよなー(遠い目)。
さてそんなわけでいよいよ「飛ぶ」わけですが、われわれとしてもヘリ搭乗なんて滅多に出来ない経験なので‥えーい、飛び上がる前から氷河到着までの動画を全部お見せしましょう!いや、でもその前に静止画とともに説明ね。
飛び立つ前のTakema、「撮る気満々」(笑)。グレイシャーミルクの白濁リバー、この上流までひとっ飛び!
1999バイクツーリングの時は、バイク+徒歩でこの末端近くまで来たんだっけ。今回はとことん楽してるなー。
動画の終わり近くにも出てきますがかなりゴーカイな滝です。ただし支沢からの流入なので温暖化とは関係なし(笑)。
さーて降りてきました。到着済みの人たちは少し離れた場所で暴風に耐えてます(「身体を低くして後ろ向きで」と現地で指示される)。
さーてそんなわけで氷河のど真ん中にいきなり降り立ちました!ちなみにもうおわかりかと思いますがこの日の天候は晴れ。そしてほぼ無風といってもいい絶好のヘリツアー日和だったのです!前にも書きましたがここは「Wet」が常識の「West Coast」なのですから、ある意味天気が悪くてあたりまえ。なのにこの上天気とは!
もっとも2000年の新婚旅行では「3泊4日のミルフォードトラックが全行程六根清浄お山は完全晴天」という僥倖にびっくらこいたんだっけ。とかくわれわれは「肝心なところで天気に恵まれる」のであります。思い起こせば結婚前はそんなこともあまり記憶になかったんで、たぶん「おしんこどんが晴れ女」なんでしょう。ただし‥
(要は「バラギの土地憑き神様と相性が良くないんじゃないか」と考えるわけです。ええコジツケ的に(笑)。)
また今年も徐々に近づいてきたなー、今年は「地に塩とお酒をささげて」神様を懐柔する策に出てみようかな(あ、今のところ2012/5/26.27を予定していますのでそのあたりに結婚式や法事やパーティやお仕事の予定などを入れないようご準備をお願いいたします(しっかり宣伝))。あー、まるで最初から予定していたかのごとく話がそれましたんで氷河上のお話にブラックジャックフラッシュバックしましょ(意味なき訂正)。
さて往路最終便のヘリが去り、いよいよここからは氷河ウォークです。全員にストック1本と4本爪の軽アイゼンが支給されます。アイゼン付けるのって2004年の八ヶ岳以来だぞ、でもあの時は12本爪を着用しての本格登山だったし、それに比べればこんな軽アイゼンなんてお茶の子さいさ‥ん?あれれ?
そんなわけで、準備を完了したのは全参加者中最後だったと思われます(笑)。あーおバカであると同時に、かようにTakemaの登山技術もあまりにもわかりやすく「経年劣化」していることが悲しくも露呈した瞬間でした(苦笑)。
どこまで上がっていくのかな。ちなみにほんのちょっとえぐれた穴もしっかりグレイシャーブルーで嬉しい。
われわれの服装はご覧の通り長袖のジャンパー&パーカーなのですがこの日はこれで十分というか暑いくらい(Takemaは途中で腕まくりしました=左上画像マウスオン)。しかし何といっても足元は雪と氷なのですから、そこそこの風が吹いていれば寒いはずですし、さらには太陽が出ていなかったら‥モットサムイはず(氷河の上から冷気が下りてきます)。でもこういう場所で大切なのは防寒というより防風対策なんですよ。ダウンは確かに暖かいけれどこういうアクティビティには向きません(内側で汗かきます)。かといってフリースは風にはほぼ無力ですし。
そんなわけでナイロン地のジャンパー(内側インナー付き)がおすすめ。実はTakemaが着ているジャンパーはそもそも「職場内禁煙により職場外に出て行くときのために」買ったものなんですが(笑)、今回は家から羽田までの「冬のアウター」からNZの「夏だけど寒かったらマズイぞ」系の場所でいろいろ活躍しました。NZはそもそも高緯度地域ということもあり、特に南島においては夏といえども天気によっては寒いのでジャンパーは重宝しますのでご参考までに。
その一方でうーんこれは要らなかったなと思ったのがサングラス。ほぼ全員の方が掛けていましたが「うっひゃーコレハ!」というほどではなかったんですが?(ちなみにこの日は12/24、つまり南半球における太陽高度がほぼ最大になっている時期でした)。でもほとんど必要を感じませんでしたよ。もちろん個人体感差はあると思いますが、Takemaとしては「眩しさに目をしかめ続ける」ことは全然ありませんでした(3-5月の日本の雪山の方がもっとマブシイ)。
ただし!このページ下にも書きますが、「紫外線対策」は怠りなく。どっかのサイトで見た無根拠データですが「日本の7倍の紫外線」なのだとかどうだとか。
さてずんずんと歩いていきます。実は南方からお越し@雪なんて初めてインド系カップルさんの歩みがとっても遅かった関係でトータルの進み方はゆっくりでした。ただし氷河上なのでどこにHiddenクレバス(表面には雪が積もっているがその表面の下には右上画像、いやそれ以上の)が隠れているかも知れないので「好き勝手な行動は厳禁」なのです。ま、約1名氏はいろいろ動き回っておられましたがね(笑)。あ、わたしらじゃないですよ。
で、とある場所でガイドの女性が「ここから氷河の中に入ります」とご案内。え、どこなのさと思いながら順番を待っていたら‥
こんなところを各自がずいずいっと下りていくのです。さすがだなNZ、日本だったらたぶん関係官庁の「ご許可」が下りませんって(苦笑)。
さーてTakemaも下ります、うふうふ♪(マウスオンで別画像に)。
そして下りた先にある広がり、そこは当然の助動詞べしのごとく‥
青、青いです、アイスブルー、愛すべき蒼は‥とにかくすごいとたまげました(嬉)。
フラッシュを使いませんでしたので、「ブルーな夫婦」がより強調されていると思うのですよ(笑)。
青い青い青い白いっ!何だかとっても嬉しかった写真(いや全部嬉しかったんですが)。
氷河トンネルは縦横に続いています。もちろん左上に進めばOK、でも右上方面に進めば‥すごい水音だし(笑)。
トンネルからの脱出口はこんな細いルート。ま、氷河なんで崩れることはまずないんですが。
さらにズビズバと登っていきます。ところで皆さん、サングラスによる目の防禦はOKでも腕や足のプロテクトは大丈夫?(笑)。
ちなみにニュージーランドやオーストラリアにおける皮膚ガンの発症率は世界トップクラスです(誇るべき話ではないのですが)。実は南半球のオゾンホール問題は北半球よりももっと切実な状況にあり、そして特に白人の方々はその影響をモロに‥。
見事に無防備なTakema。日焼けについては日本アルプスでさんざん鍛えてきましたしね(根拠無意味)。おしんこどんは?(右上マウスオン)。
上で書いたとおりサングラスの必要をほとんど感じなかったTakemaではありますが、そういえば昔「前掛け式」の、メガネに取り付けるサングラス持ってたよなぁ、あれは使い勝手がヨカッタよな、よし今度買うか(燃える物欲)(笑)。
さてそんなわけで氷河ウォークはまだまだ続くのでありますが第一部はこの辺までといたしましょう。最後に動画を見ていただき次ページへGo!。