- 2019夏(27) 、ウクライナ編(3) ツアーの予約と遵守事項、そしてゲートまで - 原発事故前におよそ5万人が住んでいたプリピャチ市は、森に還りつつありました。 |
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さて、2019夏の旅行はジョージアをメインの目的地としていたわけですが、実はその計画立案初期段階にはチェルノブイリ訪問は入っていませんでした。その部分の日程はトルコに割こうと考えていたわけなのです(おかげで最終日のトルコはとんでもなくタイトな行程となりました)。 |
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というわけでいくつかのツアー会社のサイトを見比べてみました。その上で、たぶんここが「老舗」(これもまた変な言い回しですが)なんだろうと思った‥ |
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公式サイトの一部画像を切り取って掲示しています。まだカバー製作中時期の画像ですね。 |
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こちらのツアー会社に予約を入れたわけです。結論としてはそこそこ良かったのかなと思いますが、使い勝手の悪いところもありました(現在は状況が変わっている場合もありますので要確認)。まずはネット上でツアーのスケジュールを確認します。 |
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サンプルとして2020/2のサムネイル画像を載せておきます。ちなみに2019/8にはこんなにツアースケジュールが充実していなかった気がします(特に2-day tourはもっと少なかった記憶が)。2019前半に「チェルノブイリ」の映画だかドラマが発表されて一気にツアー客が増えたということですがねぇ。 |
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という感じで、まさか「きょうび当日のニコニコ現金払いなのかい!」とちょっと驚きましたが、まぁいいやと思って「1.」の手続き完了。さて次はデポジットだなというところでしたが、ここでかなりビックリ。 |
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とすれば、Chernobyl Tour社の口座に直接送金か、Paypalか、Interkassaのどれかを利用するしかありませんが? |
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(たぶんロシア系企業なのだろうと思われます) |
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それじゃPayPalか‥ん?でもこれって日本では全然普及していないグループだぞ?「ペイ」こそ付いてはいますが、日本でよく聞く「○○ペイ」との互換性は‥なさそう。うーん、これまた登録しても使い勝手が悪そうというかほぼなさそうな‥。 |
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ちなみにChernobyl Tour社にメールで「クレカでの支払いは出来ないのか」とソッコーで問い合わせたところ、「その場合はInterkassaをご利用下さい」とのこと(だからさー、キリル文字地獄にはまっちゃったのよ)。PayPalも結局はクレカ払いでしたけれどね。なお残金支払いについてはある意味「前向きな」提案もありました。それは‥ |
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むはー。有り難い提案ではありますが、ツアー出発の前日夕方にキエフ到着ですからそりゃ無理です(日が長い時期ですがオフィスアワーは時間通りなので間に合わない)。というわけで最終的には「胴巻きにUSD現金を仕込みつつ(うそつけ)ツアーバスを目指す」ということにいたしました(笑)。 |
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なおご案内メール(注意含む)の概要はこんな感じです。 |
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ごくごく当たり前の注意事項かと思います。ま、Takemaとしては「6.」が気になりますが、まぁチェルノブイリ市での1泊は休肝日として我慢すればいいしね(実際はどうだったのか?=本編をご覧下さい)。 |
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そんなわけで予約を確定させたのはジョージアの行程が決まるよりも前の7月上旬で、この時点ではまだ予約日における「1泊2日英語ツアー」へのエントリーはわれわれ2人だけでした。でも余裕で催行決定というわけで、チェルノブイリ1泊2日ツアー、スタートです! |
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というわけで早めに到着。ツアーバスは何台も止まっていましたが、右上画像の掲示を見ればどのバスなのかは一目瞭然。すでに何人かが集まっているようでしたが、そこは機をうかがうこと百戦錬磨のTakema、受け付け(支払い)タイムが始まるのをチェックしていて、一番先に支払い完了、このバスの特等席(2列目)に乗り込みます。 |
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チェルノブイリから南に120kmのキエフ市内は当然ですが至って平穏というか平常運転。あの日の風が南から吹いていたことが幸いでした。われわれと同じく北に向かうツーリングライダーさんはどこを目指すのでしょう?(もちろんバイクではゾーン内に入れません)。 |
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かなり郊外までやって来ました。朝の道路ラッシュもこの界隈では無縁でして、のんびりとした集落が続きます。散歩?している方もおり、この界隈はまったく平穏です。でも一時期は相当に身構えただろうという点では2011/4上旬の福島県いわき市湯本地区の情景を思い起こします。 |
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さてそうこうしているうちに、右上画像のようにThe Zone(立ち入り禁止区域)に続くDityatki(ジチャートキ)のゲートが見えてきました(原発から30km)。こういうのを車内から撮りたいがゆえに前席を確保したかったわけですよ。なおゲート周辺及び係員や軍人各氏は撮影禁止です。 |
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ゲート手前にはおみやげ屋さん(!)がありまして、マグカップやら何やらいろいろ販売されていますが、気になる品はなかったので購入はしませんでした。ただ事前に調べた情報で「ここに来るまでに途中休憩があり、そこでパンなどが買える」とあったのですが、この時は一気にここまで来てしまったので(たぶん別のツアー会社の情報だったのでしょう)、お昼ごはんとしてホットドッグを購入しました。 |
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なおここのトイレはご覧のように仮設ですが、ゾーン内はトイレが非常に少ないので早めにコトを済ませておくことを強くお勧めします。このあと数時間はトイレなしでした。 |
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左上画像は昔のバス停でしょうね(今もここまでバスが来ているかどうかは不明)。で、この場所(ゲートの外側です)の放射線量は右上画像の通りでありまして‥ |
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(東より西の方が自然放射線量は高いのです。ちなみに千葉県市川市は0.06-0.10くらい) |
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もちろん日本でも線量値は日々変動しますし(一般的には雨が降れば上がります)、メインロード沿いということできちんと除染が行われた上での数値なのでしょうが、それにしても予想外に低い! |
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そしてそのバス停の裏側には、果てしないまでに続くひまわり畑が広がっておりました。そういえば福島第一原発事故後、「放射性物質の取り込みにヒマワリが有効」という記事を見たことあったなぁ。というわけであらためてネット検索してみた結果‥ |
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(詳しいページはこちら) |
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でももしそうだとしても、少なくとも訪問者に一定のヒーリング効果を与えるという意味はあると思うのです。「この土地は死んではいない」と訴える大きな効果が。少なくとも自分はそう感じました。 |
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