- 2017夏 キルギス旅行編 その8 ソンクル湖周辺を馬でうろうろ&のんびり -



夏のソンクル湖は外界と隔絶された桃源郷の趣。放牧の馬たちものんびりしています。



というわけで本日のお宿に到着です(だいたい14:30頃)。われわれの泊まるユルタ(キルギス語では「ボズ・ユイ」というらしいですがとりあえずロシア語のユルタで統一しておきます)は左上画像の白いやつで、この日はお隣のユルタに3人組(中国系カナダ人の男性と、あまり英語が流暢ではないヨーロッパからのご夫婦)が同宿でした。あ、自分ももう英語力は地に落ちた感じなのですが(苦笑)。

で、まずはウェルカムドリンクがサーブされます。場所柄それは‥おわかりですよね、そうこれです!





そこそこ発酵が進んでいてやや酸味が強かったですが、おかわりしたことはいうまでもありません。というかたぶんマナー的にもおかわりは必須かと。一緒にナンを勧められ、ジャムを付けていただきます。ジャムもたぶん自家製なのか美味しかったなぁ。

ちなみにソンクル湖畔には数多くのユルタ宿泊施設がありますが、これは近年観光振興の関係で増えたらしく、秋になると皆さん下界に降りるそうです。でも外来の大手資本ではなく地元ナリン州の方々がそれぞれに観光客を受け入れるというのはいいですね。

あ、ちなみにここのお手洗い事情はこんな感じです。



たぶん毎年違う場所に穴を掘って設置しているのでしょう。ボットン系ではありますが(場所柄当然)、朝には清掃もきちんとなされていて清潔でした(ニオイばかりはしょうがないですが十分許容範囲)。

さてこのあとは「馬に乗る」ということなのでこりゃ楽しみだなぁと。せめてギャロップまでにしてほしいとは思いますが(苦笑)。モンゴルで乗ったときはけっこう速めのときがあって力が入ったっけ(この時のページはこちら)。レソト王国のときはそこそこ落ち着いて乗れたことを思い出します(その時のページはこちら)。そういや自分はNZでもカナダでも乗馬してたのね(すっかり忘れてました)。



そんなわけで行ってみましょうトコトコとね。



うっすらと車のわだちが付けられたルートを進んでいきます。



気持ちのいい晴天で、半袖で十分なのですがしっかり日焼けしました(当然)。

さーてこれだけ広いんだし、ところどころ早足で行ったりするのかなと思いきや、首尾一貫して本当にトコトコでした。まるで観光牧場の体験乗馬みたい(日本で乗ったことはありませんがイメージとしてね)。そんなわけでヒヤリとすることも全然ありませんでした。

上画像を見る限り花の数は少ないようにも見えますが、実際には上に行けば行くほど多くの花々が咲いていて、特にマツムシソウがきれいだったなー(実はマツムシソウファンのTakema)。途中で下ろしてもらって写真を撮るんだったなと後悔。そうそう、ウスユキソウ(エーデルワイス)もたくさん咲いていましたよ(日本のハヤチネウスユキソウのように亜種なのかもしれませんが)。ちなみに「上に行けば行くほど花が多い」というのは、おそらく「下の方の草花はすでにすっかり食べられてしまった」ということを意味するのかも。実際にわれわれの馬もエーデルワイスをばくばく食べていたもんなぁ(笑)。







そこそこ山裾に近づいたところで、今度は違うルート経由で下っていくことに。こちらにはわだちもなく完全に草原の中を進んでいきます。



そんなこんなでソンクル湖まで下ってきました。われわれが泊まるユルタは岸辺から300mくらい?離れているので、湖畔まで来るのはこれが初めてです。ここで馬はおしまいにして岸辺へ。あとは歩いて帰れますし。そんなわけでここまでの乗馬動画です。





ソンクル湖。標高ジャスト3000m(各説あるが3016mとか)に位置する高山湖です。透明度も高く、岸辺に近いところで測ったところこの時間で23度。少し沖に出たらもっと下がるでしょうが根性があれば泳ぐことも可能かと(笑)。



われわれが乗せてもらった馬も水を飲みに来ました。そういえばこちらの馬使いさん、なんとジャミラさんと同じ大学の学生さんなのだとか。お互い夏休み中ゆえそれぞれにお仕事中というわけですね(なお面識はないそうです。そりゃ学部学科も違うでしょうしジャミラさんは留学していなかった時期も多かったでしょうから)。

この時点で18:15ころ。この日の日没は19:55くらいだったかなというわけでまだまだ日暮れまでには間があります。というわけで、とりあえず足でも上げておきましょうか。



ご丁寧にもおしんこどんはちゃんとソンクル湖に入水しての足上げです。いや、だからといって特に深い意味はないのでありますが(苦笑)。



と、ここで牛くんが本日の業務を終えて「1杯飲みに」やってきました(右上画像マウスオン)。「はぁ、今日も(草を食うのに)忙しかったよ。毎度のことながらソンクルの水はうまいね。あ、マスター、おつまみにエーデルワイスでもみつくろって出してくれる?」という感じでしょうか(そんなわけないですが妄想28号としてね)。あ、左側画像マウスオンでエーデルワイス画像に変わります。

それにしても日本でなぜエーデルワイス(というかウスユキソウ)が高山植物の中でも珍重されるのかがよくわかりません。「ハヤチネウスユキソウを見れば何かすごさがわかるんじゃないか」と思って大学生時代の夏に行ってみましたが、「たぶんこれだよなぁ」と思った株は結構どこにでもありそうな植物でしたからね。

そしてここソンクル湖周辺では「それこそどこにでも生えている」植物でした。ばくばく食べちゃっても大丈夫だよぉ!(たぶん生き残りに関しては強そうな気がします)。



もっと色合いの華やかな草花もありました(念のため右上画像マウスオン)でも。自分としてはやっぱりマツムシソウかなと。



さてここからユルタに戻り、しばし夕食前の休息という名の飲み行動へと進みます。しっかり日本から持ち込んだ白霧島、キミの出番です!(笑)。地べたに座り込んでチビチビと始めますよ!(前のページで「ソンクルではアルコールに不自由するかも云々」と書きましたが、そもそも十分な量を持参していたわけですから不自由なはずもないわけです)。と、湖のほうを眺めていると‥




(両上画像マウスオンで別画像に変わります)。







以下の動画は湖岸からの帰り道の牛追い&羊の放牧動画です。ほのぼの系です。



さてこのあたりでおしんこどんが持参の篠笛を持ち出しました。確かにここならうるさいとか迷惑だとかはじぇったいないでしょう(笑)。



するとお宿のお嬢ちゃん(何とおしんこどんの本名とほぼ同じ名前でした)がやってきたので突如として演奏技術指導開始。ちゃんと音を出していましたっけ(ちなみに自分は「たぶん無理だろう」ということでトライしたことすらありません)。









うーむ、空がいよいよイイ感じになってきたぞ!というところでジャミラさんほかから「夕ごはんでーす!」のお声がけがありました。もうちょっとこの夕陽を見たいんだけれどなぁと思いつつも、、悲しき日本人の性というべきか「呼ばれれば万難を排して行ってしまう」わけですね(笑)。



だから必然的に「王&王女」の席をキープしてしまったわけで(大笑)。ちなみに右上画像は食事&日没後に撮ったもの。



ええっと、ナンに付けるのはバターというかもっとあっさりした乳製品とジャム。サラダはもちろんスープもご飯もあって美味しくいただきました。デザートはもちろんのスイカとナツメヤシの実ほか(右上画像マウスオン)。

ここで中国系カナダ人の方と話をしたんですが、ヨーロッパ系のご夫婦(失念しましたが確かスペインだったかと)とは途中で出会って行動をともにしているとのこと。キルギス国内の旅の足として長距離バスが有用なのはもちろんとして、短距離中距離への移動にはマルシュルートカ(乗り合いミニバス)がそこそこあるようです。でも6-8月しか人のいないここソンクル湖畔まではいずれのバスも上がってきません。彼はうまく旅の仲間&足を見つけたなというところでしょう。ま、自分が彼ら夫婦の立場であったとしても同じように彼を乗せただろうと思います(笑)。



日が暮れると気温はどんどん下がってきます。標高を考えれば当然なのですが、ユルタのストーブに入れてもらった薪(正しくは牛糞と薪)、遅くに追加してくれるんだろうなと思っていたのですがそれはなくて悲しい限り(どんどん冷えてくるユルタ内)。重い布団に身を委ねながらおやすみです。

0:00過ぎにトイレ起床(遠いですから起きる勇気が必要)。おしんこどんも起きてきてしばらく星を眺めます。やや雲が出ていましたが、眺めるにつれて目が慣れると‥なかなかでした。でも自分の「最上ランク星空」にはまだまだ及びませんでした(ここで更新できるかと思ったので残念)。



あっちのゲルではこの時間もなお宴会が続いていたようでした。遠くてヨカッタ。しかし寒いよ!

そんなわけでこの日も終了。翌朝の出発は9:30だと聞きましたが、まさかのイベントというか儀式のためしっかり待ってもらいましたよ!

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