- 2017夏 キルギス旅行編 その24 「キルギスの死海」で浮いてみるの巻 -



「キルギスの死海」トゥズクル塩湖で浮遊体験。うん、この状態でも浮いてます!顔が黒いのは?



さてボコンバエバ村を出発しイシククル湖の南岸を西進します。途中、結構味わい深い手作り系工事看板などもありましたがほぼ再舗装の工事は終わりかけていた感じ。ただし右上画像マウスオンでわかるとおり、舗装のレベルというか質はそれほど高いようには思えませんでしたが。



村から30分ほど走ったところでトゥズクル湖への分岐。ちなみにグーグルマップにはこの塩湖の場所が「ソレノエ・オゼロ」と表記されていますが、いくつかある宿泊施設の名前なのかなあ?

ちなみにイシククル湖到着時のところでも書きましたが、トゥズクルのトゥズは「塩」、クルは「湖」という意味です。したがって「トゥズクル塩湖」と書くと「塩湖塩湖」となってしまうわけですが、「Tonegawa River」とおんなじ感じだと思ってお気になさらずに。なお右上画像は「あれか?あれなのか?」と期待先取りで撮った画像ですが、実際はただの池でした(苦笑)。なおトゥズクルを「トゥスキョル」と記載しているサイトもあるようですが、同じ場所ですので念のため(無理矢理カタカナ表記に置き換えているわけですからしょうがない)。

湖の手前に宿泊や食事ができる施設&駐車場があって、そこから先の駐車場までに行くのには何と入域料が必要なようです。われわれはツアー料金に含まれているので財布を出しませんでしたが。そこそこの人たちは歩いて湖に向かうようでした(ゲート付近の写真撮るの忘れた)。




(奥には雪山が見えていますね)



さて駐車場はそこそこの入り具合です。トイレもありますがしっかり有料(ただしおしんこどんが行ったら係員がおらず料金箱もなかったので払いようがなかったとのこと)、駐車場に近いあたりは結構賑やかですねぇ。というわけでわれわれはもう少し奥へと進むことに。



ところどころに左上画像に見えているような「着替え場」が設置されています(われわれは「どこでもお着替え」持参でしたので利用しませんでしたが)。そ、それよりも気になるのは「右上画像の方々のブラックぶり」ではありませんか?

あの方々が黒人というわけではありません。実は「この湖に堆積している黒い泥にはミネラルが含まれていて健康にいい」とされているようで、皆さん塗りたくっているというわけなのです。

そんなわけで、われわれも居場所を定めて着替えた上でやってみましたよ。



Takemaの無意味なポーズ&おしんこどんもこのあと顔まで塗りまくりました。

そういえばこんなふうに黒くなったのは2015のキューバ、エルゲア温泉以来かなと(その時のページはこちら)。その昔鹿児島の霧島さくらさくら温泉とかでもやった記憶はあるけれど、いずれにしても数えるほどですね。ちなみに湖底の泥は案外真っ黒じゃない場所もあるので(その場合ただの泥)場所を選んだほうがよさそうです。

さて泥が乾いたあとはいよいよ塩湖入浴入水とまいりましょう。ちなみにページトップで「キルギスの死海」と書きましたが、その塩分濃度は死海=230-270g/Lであるのに対し、こちらは132g/Lなのだそうで約半分ですね。もっとも一般的な海水は3.5g/Lということなのでその40倍くらいの濃度はあるわけなのですが。

定番の「浮きながら何かを読む絵」を撮ろうという発想がなく本を持って来なかったのでとりあえず浮いてみたわけですが‥







水温はご覧のとおりで湖水浴には何の問題もありません。なおこのトゥズクル湖は流れ出す川こそありませんが、本家のイシククル湖とは最短でせいぜい400mほどしか離れていません。ネットで見た情報によると「南側(イシククル湖の反対側)の方が塩分濃度が濃いらしい」とありました。根拠は示されていませんでしたが、トゥズクル湖はイシククル湖と地下水脈でつながっているということでしょうか。だとすれば合点がいく話です。

ちなみに一番盛況なのは湖の北側でした。というのも駐車場から一番近いからでしょう。一方で一番南に陣取る人たちもいましたから、あの人たちはある種「通」だったのかもしれません。われわれはその中間あたりだったかなと。



「盛況」の北側。やっぱり真っ黒な人がいてなかなかヨロシイ(笑)。



ところで水に浮いたり立ち上がったりしているうちに気づいたのですが、水中に不思議な生物がおりました。これは?魚類には見えないしエビの仲間なのかな?何となく色あい的にはグロというかナニですが、念のため画像検索してみましたがヒットせず。まぁこういう生きものがいる湖です。悪さはしないようなので怯えたりしないでください(日本の海水浴場だって海中に小さい生きものは実はたくさんいるはずです)。

そんなわけで着替えたところで駐車場へと戻りましょう。シャワー?そんな気の利いたものは一切見かけませんでしたし使うつもりもなかったかな。というわけで塩まみれゆえ水分補給は‥ほとんどしなかったな(苦笑)。





帰り道にはこれからトゥズクル湖へと向かう車列が(要は遅い車を先頭とした大名行列ですが)。われわれの宿泊地が湖に近かったことで到着も早く、結局10:30-11:50までのんびりしていたわけですが、カラコルとかからだと到着自体が遅くなるものねぇ。ヨカッタ。



途中、「この実を見てみますか?」ということで見学休憩。英名シーバックソーンというグミ類らしく、日本名はスナジグミ(砂地茱萸)というようですが日本には研究用を除き自生していないそうな(右上画像マウスオンで拡大)。ジャムとかにするとか何だとか?(あまりよく覚えていません)。それよりもザックさんと2人でプカプカとタバコ休憩していた記憶のほうが‥(苦笑)。



こんな道を延々と戻りメインロードへ。あ、ツーリングライダーのバイク発見!



しかし、このキリル文字オンリーの標識を見るとちょっと怖じ気づいちゃうんですよね。あ、右上画像はもちろんオブジェ。

まぁもっとも、1990年代半ばのタイ北部うろうろバイクミニツーリングでは、当時まだ少なかった英語標識の中タイ文字と地図のタイ文字を見比べながら走っていたんだからまぁ何とかなるはずですね。今はGPSも便利に使えるし、走れないことはないか。英語併記が一般化した結婚後にはタイでタンデムで湯めぐりしてたし(こんな感じで@2002年)。



そうこうしているうちに約50分でこの日のお宿に到着です。このあとはここクズルトゥのお宿というか民宿でお昼ごはんをいただき、午後は温泉へ。帰着後はキルギス料理の調理実習というか体験という流れになっています。あ、ロシアンサウナの「バーニャ」にも入れるのだとか。これは豪勢な午後になりそうです♪

到着後はまずトイレを拝借。うわ、道を挟んだ向こう側ですか、これは夜はライト必携ですね。



反対側の敷地には牛やニワトリが飼われており、さらにはご覧のとおりのブランコや、地元学校の先生をなさっていた(今も?)ご主人が現在手がけているユルタの骨組み(木枠)製作エリアを眺めつつのトイレ行きとなります。



山盛りの牧草にはニワトリさんがゆったり鎮座。いい感じですねぇ。



で、お手洗いは‥予想通りのボットン系でした(前日の民宿は水洗)。が!ファンが回っていると思われほとんど臭いはありませんしトイレ内も清潔です。これについては夕食後に「なるほどそうなのか」と納得しましたが、まだここでは触れないことにしておきます。

母屋側の庭ではご主人のお母さん(お婆ちゃん)が縫い物をなさっておりました(あえて撮影は控えました)。ゆったりとした時が流れる村のお昼時です。



ご自宅の車はラーダ2106式かな。牛糞を燃料にするのは遊牧民族共通の知恵ですね。自分もこの翌日掘りました。

村の治安はもちろんバッチリのようで、道に止められた車の窓は(車内高温下を回避するため)ずっと開けられたままでした。ちなみにこの車=2106式は1976年から2006年までの30年間生産されたようで、そのことだけでもびっくりではあるのですが、「構造がシンプルで修理がしやすい」ことはものすごい大切なことでもあり、最近の日本車のような電子制御車が中古で出回り始めるとどうなっちゃうのかなと思うのですが(たぶん現在進行形でしょうが)。

ある業界関係者は「故障した場合、電子制御された最近の自動車は修理が難しい」と指摘する。正規販売店がない国の中古車市場でもブランドを維持するため、完成車メーカーは純正品販売や故障・点検時のアフターサービスに力を入れ、修理やメンテナンスの人材教育をすべきだと話す。(ソースはこちら)。



さてお昼ごはんの部屋へ。気になったのが右上画像中央にある黒い円形体です。すぐに確認したところ(左上画像マウスオン)、これが何とまさにストーブで、冬季にはこれで部屋を暖めるご本尊だというわけなのです。まさか壁の反対側から燃料を投入するとは!やっぱり寒い国に住む人々のアイデアはすごいわ!(一方で、「暖炉」の非効率性も指摘しておきます)。



さてお昼ごはん、おお、ここにもボルソック!(このあと作ることになるんですが)。



こちらにもアプリコット(大好き♪)。そしてキルギス版の肉じゃがというのかな、こちらも美味しい。



お昼ごはん終了後は温泉へと出発です。ロバくんは1馬力もないでしょうが頑張っていました。そして100馬力以上あるであろうわれわれの車はダート路をずんずん進んでいきます!何だかナミビアを思い出すなぁ(2001年の訪問ですが「また行きたい国No.1 by おしんこどん」だったりします)。

というわけで中途半端なタイミングですがこの続きは次ページにて。

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