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− その11 シーポー周辺の村めぐり、そして最後は「野湯」で〆! −



むむ?これはもしかして?そう、ミャンマーの野湯でございます(笑)。

ここからはシーポー市内方面へと向かいますが、ラーショー方面に向かうトラックがゲートのオープンを待っておりまして、ずらりと並ぶ車列が走行車線を完全にふさいでいました。でもそんな中向こうからトラックがやってきたりするわけで、そんな時われらがトゥクトゥクは路肩によけざるを得ません。うーん、ミャンマー政府よ(シャン州政府かも)、これはトラック駐車用の大規模スペース(駐車プール)を設置すべきでは?そんなわけでそのあたりの車列動画です。実際の車列の長さは、確認した区間だけでも軽くこの数倍はありました。




で、ようやく国道を外れてローカルな道を進んでいきます。

 
 

道路わきの畑には‥これはタマネギですね。屋根付倉庫にはとうもろこしが貯蔵‥ん?ネズミ対策は大丈夫?

坂道を上った先で行き止まり。ここからは歩いて滝見物というわけです。途中結構急な坂もありましたが、わずかに汗ばんだくらいかなと。

 

滝に向かう道の途中には、黄色い花が一面に咲き誇っていました(ページ背景画像)。

ここまで来れば滝まではあとほんの一投足。最後の坂を登りきると‥




(上画像マウスオンで別角度からの画像に変わります。)

 

というわけで記念写真はおしんこどんのいつものポーズでというわけですが、左上画像をよく見ればわかるとおり飛沫がすごい!デジカメは防水仕様ではないので「一瞬の早業」が要求されます。

それと、滝からの水が流れ下る部分の岩というか石なんですが、なぜか結構丸々としています。普通こういう場所の石ってもっとごつごつしていますよね。もしかして滝の水に含まれる成分(Caとか)がこれらの石の表面をコーティングしているとか?(真相は不明)

さてここで、「この滝をシャワー代わりに利用している剛の者」を発見しました(笑)。頭を洗い、身体を洗った上で、この滝水に頭を突っ込んで滝づく?で洗い流しているではありませんか!スゲー!というわけで、この動画の最後の方に出てきます(笑)。




滝から戻ったあとは再びローカルな道を進んでいき‥え?何だか何もないところで止まりましたが?ここでトゥントゥンさんいわく‥



はい、唐突にミニトレッキングの始まりです。確かに歩いてこそ印象も深くなりますしこの企画は大歓迎、さて行きましょう!



最初は車も通れるしっかりした道を行きます。ところどころに民家があり、トゥントゥンさんが家の方に声をかけて立ち寄ります。竹を編んでいましたが‥



もしかしたら、このとうもろこしをの山を囲う側壁にするのかもしれません。庭にはニワトリが歩き回っていましたが、ニワトリってコーンを食べちゃいそうな気がするんですが?放し飼いゆえほかにえさがたくさんあるので大丈夫なのかな?



さらに歩いていくと、何だか切り通しのような場所に出ましたが‥実はこの小山のように見える部分は、かつてこの地域を支配していた藩王が、防御のために築いた堤なのだそうです。その証拠に、見えている部分には人工的な石積みが見えています。

このとき歩いてきた車道は古くからある道ではなく最近になって作られたそうで、だからこの石積みの露出部分にほとんど草が生えていないんでしょう。でもあと数年もすれば‥?



さてしかし、このあとトゥントゥンさんが道を見失います(笑)。道路をはずれて近道をするはずが、気がつけば踏み分け道もなくなり乾いた田んぼや畑の中を進むことに。で、右上画像に見えている民家を目指したわけですが‥



まぁ、ぐるっと大回りをして何とか事なきを得たんですけれどね。どうやら、道路をもう少し進んだ先で踏み分け道に入ればよかったようです。でも面白かったです(おしんこどん談)。



何とか線路まで戻ってきました。昨日列車でここを通っているわけで、これでも現役の線路です。



今度は用水路脇のあぜ道へ。水を引き入れ始めた田んぼもありました。新たな植え付けへの第一歩。



自由に飲んでいい水がめも。道行く人に功徳を施すという意味合いもあるのだとか。



学校の脇に出てきたところで再び車道へ。民家の庭にはヤマドリか何かがぶら下げられていましたが、もちろんこのあとさばいて‥でしょうね。で、このあたりは外国人も比較的よく来るようです。このあたりの川沿いにはわれわれが泊まっているMr. Charles Guest House系列のロッジもできたようですから。



旅行者をターゲットにした「食堂」もできているようです(左上画像マウスオン)。子どもたちは和やかモード。



こちらの方はノミを使って「一木造り」の虎を製作中。図面は「この方の頭の中」にあります。すごい。



こちらの女性は巻きタバコを作っています。われわれに「巻きたて」のタバコを下さいました(両上画像マウスオン)。



マイイットンジ川沿いに出てきました。奥にはラーショー方面への国道橋が見えてます。シーポーの町ももうすぐです。



こちらの村の中心部にもナッ神を祀るお社がありました。鐘はこちらも砲弾殻のようです。



そんなわけで木彫り&タバコ巻き作業の動画です。




はいはーい、そんなこんなでお散歩しゅうりょーう!シーポーの中心部までトゥクトゥクで戻るわけですが、まだこれで終わりではありません!最後の最後に「大物」が残ってます。前のほうで「最初と最後に云々」って書きましたよね(というか、ページトップの画像がその答え)。というわけで、町を挟んで反対側にある「別の温泉=野湯」を目指します!

さて、これから目指す野湯を目指すのはこれが初めてではありません。実は12年前(2004)にもその存在を知っていて、宿から徒歩で温泉を目指したことがあるのです。しかしそのときは暑さとのどの渇きとで熱中症一歩手前になりながら「退散」せざるを得なかったのでありました(そのときの様子はこちら)。でもそもそもあのとき歩いていた道が本当に温泉に続く道なのかどうかもわからないままだったし、今回はそれを確かめたい気持ちもあったのです。



国道に架かる小さな橋を渡ったところで分岐する道に入ります。その時にはよくわからなかったのですが、そこから進むことしばしで‥「えっえっ!トゥントゥンさん、この左側にあるの、墓地ですよね?」といきなり声を上げたTakemaでありました!見覚えがあるというか、12年前は墓地に入っていってしまったという間違いなき記憶がっ!

もちろんその時もすぐにそれと気付いて分岐まで戻り、右へ進んだところで見たのが左上画像の塀と、そこからも見える墓地群だったというわけです。ということは‥



昨日の夕ごはんに何を食べたかも思い出せないくせに、12年前のわずかな風景の記憶がよみがえるというのも不思議なものです(笑)。でも確かにここに来ていたのは事実、だとすると、自分はどのあたりまで進んでいたのだろう?そして温泉まではあとどのくらいの距離があったのだろう??

そんなわけでトゥクトゥク上で目を皿のようにしながら風景の中に記憶の痕跡を探し出そうとするTakema、仕事中はついぞ見せたこともないような真剣なまなざしだったに違いありません(あのね)。そして‥




(左上画像マウスオンで当時の撮影画像に変わります。よく見ると背景に橋が見えています)



さてさて、さらにコーフンの度合いを増してきたTakemaですが、しかし12年の月日はこの郊外の村および道路沿いの風景を相当変えてしまっていました。この村から奥は両側ともうっそうと木が茂っていたはずなのですが(両上画像は2004年にこの道を撮影したものです)‥



以前は藪だった場所に民家があり、段々に造られた田んぼがあり、そして道路の脇にはごく最近整備されたと思われる「川ではなく用水路」を水がかなりの勢いで流れています。残念ながらこの先に当時の面影を見出すことはできませんでした。

でも、先ほどの橋のあった場所からもかなり先に進んだというのは間違いないことです。と、少し地形が変わり、川の本流が見えてきました。12年前に川の本流を目にした記憶はありませんからおそらくここまでは来ていないはず。さてここからどのくらいで‥





なおこの終点到着時のTakemaには「なんだぁ、12年前はあと少しだったのに残念だったなぁ」という思いはまったくなく、あるのは「当時の自分、炎天下で水もなくなっていた状態でよくぞここまで来ていた(しかも全徒歩)!」という自己への賞賛の思いがあるばかりでした。えらいエライ(なでなで)。

ところでトゥントゥンさんによれば「このあたりは数年前に用水路の工事が完成して、大きく様相が変わりました」とのこと。確かに、ネット上にわずかに見つけた昔のここの温泉画像は、ホントに川のほとりに湧き出しているっていう感じだったからなぁ。

ということで、工事後の温泉はどんなことになっているのか?とにかく行ってみましょう!



すっかり人工物に置き換えられた川床を渡って対岸へと向かいます。サンダル履きなら問題なしです(乾季)。



築堤を乗り越え、下った先にはバイクが見えてます。そう、こちら側にも林道が通っているのです。で‥





お兄ちゃんたちが先客としてすでに入浴中でしたが、はいはーいわたしら夫婦も混ぜてくださいねというわけで、すぐ上の茂み界隈でがさごそ着替え、そして‥





地元のお兄ちゃんが固まって浸かっているあたりが湯の湧出口だと思われますがまぁそこは先客さんに譲るとして、石積みから流れ出ている湯の勢いを見るに、かなりの湧出湯量があると思われます。

ただトゥントゥンさんが言うには「前回来たときはここじゃなくて15mくらい下流に湯だまりがあったんですよ」とのこと。河原の湯だし、ひとたび増水すると川床の様子も変わるわけですから湯口も詰まったりして、でも地下からの湯圧は変わらずかかっているわけですからまた別の場所から湧出する、ということなのでしょう。



湯温は34.0度とややぬるめでしたが、この時期でも朝夕以外は気持ちいい陽気のシャン州ですから寒いということもありません。ちなみに事前にトゥントゥンさんから「ここの温泉はぬるいですよ。25度くらいしかないかもしれません」と聞かされていたので「その場合は『Takema覚悟の入湯』だな」と心していたのですが、この温度ならなーんの問題もなく気持ちいいことは地元の若者たちによっても客観的に証明済み。湯の温度を伝えると「それだったら自分も水着を持ってくるんだったなぁ」とちょっと残念がっているご様子でした。対岸のトゥクトゥクに置いてきちゃったのね。



無色無臭の湯でしたし分類的には間違いなく単純泉だと思われますが、湯上り後はポカポカ感がたまりません。ハイ、いい湯でしたよありがとうねー!ちなみに正式な温泉名はしっかり聞き忘れました(おバカ)。ではでは動画で〆といたしましょう。






さて来た道を帰りましょう。日帰りツアーこれにて終了、いやぁ充実してたなぁ♪

ちなみにシーポー市内に戻り宿まであとちょっとのところで接触回避。自転車感覚のバイクは恐いよなぁ(日本の場合自転車の左右&後方確認動作なしの動きに愕然とします。「恐いもの知らず」のチャリとの接触事故でなぜ車が安全運転義務違反??=通称「北京ロード」を擁する市川市民として)。




(肝心なタイミングの前後は再生スピードを遅くしています。うめき声に聞こえるのはおしんこどんの叫び声です(笑))。



ゲストハウスまで戻り、トゥントゥンさんとサイロンさんに2004年訪問時の拙サイト旅行記ページを印刷したものを差し上げると、宿の関係者と思われる方々がわらわらと集まってきて、各ページの画像を見ながら盛り上がり始めました(笑)。巻きタバコのおばあちゃん画像を見つけて「She is alive!(彼女はまだ存命です!)」とか、自分がこのときのガイドさん云々について話すと「この時あなたたちを案内していたのはうちのオーナーですよ」とか。え‥





というわけで、トゥントゥンさんサイロンさん、丸一日お付き合いいただきありがとうございました!(実はこの画像はこの翌朝に撮ったものなんですが=トゥクトゥクの色が違う)。

最後に夕ごはん。この日はすぐお隣の「Mr. Charles Hotel」のレストランで食べようと決めていたので移動なしです。やっぱり丸一日うろうろしていたのでちょっとお疲れモードだしね。

 

日も暮れた頃レストランへ。まだ早めだからか先客もなしでした。

 


(関係ないですがテーブルに飾られている花、どう見ても菊ですよねぇ。)

 

なお、左上画像の料理は「Golden Egg」。注文をしたら「このメニューはお客さまによって好みが別れますので‥」。聞いてみると、中国古来の製法云々、熟成させて云々。それって「ピータン」じゃないの?われわれの好物だし!というわけで注文しましてしっかりビンゴ!でもたしかに欧米系の人たちは食べたことがなくて面食らうかも。

ほかのおかずもゴージャスバージョンでありました。お代は‥全部で34500チャット(3450円)、やっぱりワインのフルボトル25000チャットというのが大きいな。もちろん2人で食事中に全部飲み干しましたが何か?(笑)。

 

食後に犬と戯れるおしんこどん。なおこちらの宿には門限がありまして、「22:00にゲートを閉めます」と明記もされています。大きな都市というわけでもないし、食堂も遅くまではやっていないだろうからなぁと思いつつ2Fのテラスでまったりしていたら‥


ま、そのたびに待機している係の方が門を開けてくれるんですけれどね。皆さんルールは守りましょう!というわけでこの日もおしまいです。翌日はかなり一気の移動!でも湯もね(笑)。


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