− 一時の熱情はどこに?野湯に行きながら入らずの巻 −

さて翌日です。天気もいいしどこに行こうかなぁと考えながらのんびりと朝食を摂っている間に気持ちのいい時間がどんどんと過ぎていきます。しかし何だか風が強いぞ今日は。というかここ木地山は山の上ゆえ基本的に風の強い日が多いんですけれどね。テントのペグや張り綱の状況を確かめた上で出発したのは10:00過ぎでありました。

まずは朝昼兼用ご飯といたしましょというわけでいつもの七代養助本店(旧稲川町=現湯沢市)へ。



いつもながら美味しいです、稲庭うどん♪

普段は11:00開店だというこちらのお店も連休中は早め(10:30)に開けるということでそのタイミングで入店したのですが、後で聞けばこの日は10:00前に開店したのだとか。何だか年々開店時間が早くなっているぞ(笑)。表で案内をしていた店員さんいわく、「例年はGWのスタートに合わせてオープンする花山峠の道が、今年は残雪が多くて前半はクローズしていたんです。だから仙台方面からのお客さんがこの連休後半に集中するだろうということで早く開店したんですよ」とのことでした。

ちなみに今冬の積雪は例年と比べて特に多いということはなく平年並みだったそうなのですが、いかんせん雪解けが始まる4月に天候不良の日が多くて気温が上がらず、よってなかなか雪が溶けなかったそうなんです(木地山の管理人さん談)。なるほどそれでキャンプ場も雪が去年に引き続いて多かったし、またやっと開いた花山峠越えの国道も例年は7時ゲート開放なのに対して(あ、この時期夜間はゲートが閉鎖されています)、今年は9時から開放になっていたわけね。

定番のご飯というかうどんを食した後はいざ某所へと向かいます。目指すは野湯なのか?

目指す場所(in 秋の宮温泉エリア)にはダートの道を上がっていくのですが、道自体は何だか年々「自然に還りつつ」あるようです。初訪問@数年前はまだ何とか標準地上高(160mm)のRVRで通過できた道ですが(それでも底擦りしたけどね)、今や多少地上高の高い(200mm)このフォレスターでもおっかなびっくり系です。とがり石も多いし、ある程度のところまで進んだ所で車を駐め、後は歩きといたしました。程なく雪も倒木も法面崩落箇所も出てきたし、まぁ正しい選択といえたでしょうね。

で、とある場所にて取り出したるはスーパーのビニール袋。まずは「今宵の夕ご飯の材料」を調達開始です。うーんやっぱり今年は雪解け遅れの影響でほとんど出ていないかと思いきや、日当たりのいい場所ではウドもワラビも出てましたね。



こちらはゼンマイ。結局量そのものは少なかったんですが。

さらにここから、たぶんわれわれしか知らない?ヒミツのエリアに分け入ります。ここは諸般の事情で植物の芽吹きが早いんですよぉ(野湯の横というわけじゃないのに)。というわけで、ワラビもたっぷり。よぉっし、これでキャンプ中の酒のつまみが出来たぞぉ!



とりあえずこれくらい。二人で食べるには十分すぎる量ですわ。

さてついでに某?野湯へ。でもねぇ、初入湯の時は川湯の底も砂や砂利だけでしたんでものすごく快適だったんですが、その後は土砂の流入が激しくて底は泥だらけ。初訪問時がこんな感じというのならやはり嬉しくて入っちゃうところですが、かつてのきれいな湯の流れを知っているだけになんだかなぁと。よってTakemaは何と入湯せず、おしんこどんの足湯のみにとどめた次第です。ん?これってもしかして?

左画像は初訪問時のもの、右が今回のものです。同じ季節のほぼ同じ場所とはいえ、常緑のはずの苔が消滅しているのがわかります。え、タオルが定番ものじゃなくなってるって?いやぁ先日ツーリング中にバイクに干したまま発進して紛失しましたわ(笑)。

というわけでおしんこどん足湯。ちなみに今年の湯温はほぼベスト状態でした。ちゃんと泥を排除すればまたいい湯船になるんでしょうけれどねぇ(底が岩盤ゆえ深くは掘れませんが)。
動画でこれまたお楽しみ

「まったりおしんこどんの図」

こうやって編集していると、「何で入らなかったの?」と自問自答&後悔の念ひたすら。やっぱり失敗したなぁ(苦笑)。

Wmv形式、435KB、9秒

ちなみに野湯の検索でお越しになった皆様、ヒントは2004GWのコンテンツ内にありますので[戻る]ボタンをクリックしてお調べ下さいね(笑)。ちなみにダート部分は車で上がらない方が身(車)のためですので念のため。



フキノトウは数こそあれ、こんな風に「綺麗に」開き始めているのはなかなかないです。人間社会と同じ?

というわけでとりあえずの「自然探訪」はこれにて終了。続いては「去年のリベンジ編」へと進みます。

リベンジとは、去年この地の新五郎湯に宿泊しながらあまりにも多い雪解けの川の水量に入浴を断念した「秋の宮博物館の湯」です(去年の内容はこちら)。

浴室内から湧き出た熱い湯(一部は足下自噴)がすぐ横を流れる役内川に排出されることを前提とし、湯船に流れ込む湯量を調節することによって適温を維持するという絶妙な構造の温泉なのですが、いかんせん去年は川の水量が多すぎて排出口をふさいでしまい、結果として熱い熱い源泉が浴室内に溢れまくっていたわけで、では今年は?

受付の女性の方(まず間違いなく去年もお会いした方のはずです)に去年の旨を伝えた上で入浴の可否を尋ねます。わざわざ現状をチェックしに行って下さった上でひと言。「大丈夫、入れますよ」。

というわけで本来の館内見学料500円をお支払いしてそのまま何も見ないで浴室へ(失礼のないように予めちゃんと断ったんですよ)。



わくわくどきどきっ!

脱衣場に着くやいなや、まずは浴室のチェック!湯は去年のように溢れていないかぁ?



ハイ、左が去年の画像です。湯が浴室全体にあふれかえってます。で、今年(右)は‥よぉっし、適正の湯量&湯温だぁ!

というわけで、「一応30分を目安に」という入浴時間掲示を守るべくさっさと入湯です。やったぁ!



ほぉらほらほら、気持ちよさそうでしょ?右画像では隣の湯船のおしんこどんも嬉しそう♪



左の岩の底から湧き上がった湯は通路を通って各浴槽へ。流れ込み調節は石ころっ!



窓の外にはしっかり役内川。展望もよく、何より源泉が新鮮このうえなし!

というわけで、去年のリベンジはしっかり果たしたTakema&おしんこどんでありました。

なお湯上がりに受付の方とお話ししたところによると、実はこの日の前日も午後=気温が上がり雪解け水が増える時間には入れなかったんだとか。その目安はお昼から午後2時以降で、逆に朝は水量が少ないので実は去年も入れたのだとか(知らなかった!)、さらにはこの「博物館」に住み込むことになった経緯やら何やらを聞かせていただきました。何だか楽しかったなぁ。

さて山菜採りにあまりに時間を割きすぎたのでしょうか、気がつけば午後の太陽もずいぶん角度を落とし始めてきました。となると昨日の夜に千葉を出発したTakema&おしんこどんとすれば、新たなる欲求が頭をもたげてまいります。それは‥

ということに他なりません(木地山の露天風呂は洗い場そのものが存在しませんので念のため)。というわけで小安峡温泉界隈をうろうろすることといたしました。しかし、さすがに神様だか仏様だかは我々をお見捨て給うことなく、こんな湯を教えてくれたんです。それは‥。



ええっと、綺麗でしょ?というわけでこの続きは次ページでね。

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