− その1 大塩温泉季節限定露天風呂(1) −



おおおっ!言葉にならないほどに、しあわせいっぱい湯がいっぱい!

(2005年5月22日:日帰り)

前週の白馬周辺探訪に引き続き、この日曜日は奥会津方面に向かいます。ということでまたも4時起床、出発は4:30過ぎでした。この「やる気」を仕事の面にもう少しでもふり向ければ‥いや、やめておきましょう(おいおい=大笑)。

西那須野塩原ICで高速を降り、ここからは塩原温泉を抜け、峠を尾頭トンネルで越え、さらに山王峠を越えて会津高原へ、ここから中山峠のトンネルを越え檜枝岐方面へと向かい、南郷村を経由してようやく只見まで。いやぁ遠い遠い!(笑)。この時期はまだ五十里越の峠道が冬期閉鎖中なのでこんなふうに来るしかないんですが、それにしても只見まで約4時間弱、途中の休憩がたった1回とは、いくら車とはいえなかなかやるなTakema。そのやる気をもう少し仕事の方に‥うーむしつこい(笑)。

というわけで只見駅にて小休止。一日4本しか列車が来ない駅の駅員さん、駅務室をちらりとのぞいたら何だか劇的に暇そうに見えたのはTakemaの気のせい?(失礼)。トイレを借り、その代価として自販機で飲み物を買って。ではでは出発致しますか!

というわけで、最初に目指すはかつて冬に訪問したことのある大塩温泉。でも今改めてふり返ってみると、この日の行動範囲、広すぎました。他にも滝沢温泉の共同浴場とか、ゆっくり出来そうで面白そうなところはいっぱいあったのに、すぐ横をどんどん通過しちゃったんだよなぁ。というわけで今回は「断片的宿題」をあちこちに残してしまったように思います(反省しきり)。

まぁそれはともかく、約1年半ぶりに大塩温泉へ。川沿いのどこに目指す露天風呂があるのかは知らなかったのでまずは共同浴場(ここも川沿い)へ行き、すぐ下から川沿いを俯瞰してみると‥ありましたありました、遠いとはいえちゃんと湯が自噴しているのが見えました!

おっとその前に、これからご紹介する「大塩温泉季節(超)限定露天風呂」についてご説明いたしましょう。



ご覧の通り、ロケーションは最高です。

只見川沿いにあるこの露天風呂ですが、行けばいつでも入れるというわけでは決してございません。というか、入れる時期は一年のうちほんのわずかな一時期に過ぎないんです。というのは、すぐ下にある只見川の水位と源泉帯の湯圧とが連動しているらしく、雪融けが一気に進む季節のみ湯圧が高まり、その圧力を逃がす意味でこの露天風呂に湯が満たされるということだそうです。

ちなみにこの圧力調整はバルブで行っているということであり、従って昨日まで勢いよく出ていたのがある日を境に供給ゼロ!というのも当然あり得ることです。となると、「いつごろ行けばこの湯に入れるのか?」というのを知りたくなりますよね。



大塩温泉に向け車を走らせるTakemaの運転中横顔画像。おっと、あまりに無意味すぎましたか?(笑)。

結構ネタを引っ張ってるなぁ、というわけで結論を申し上げましょう。実は一年のうちこの湯船に湯が張られるのは春先のせいぜい数週間からひと月だけ。その最後の時期がGW頃ということのようなのです。その結果、過去には「5/4に訪問したが入れなかった(5/2にバルブが閉められたらしい)」というゆささんのような「討ち死に例」もあったようなのですね(ゆささん、ネタに使って申し訳ありません)。

しかしちょっと待って下さい。この日はもうすでに5/22。「GWだって駄目なことがあるというのに、まだ湯が出ているなんてことがあるの?」とお思いになるのは当然です。となれば、2005年冬の雪の降り方がどんなもんであったか、それを思いおこしてください。え、思い出せないって?じゃ、場所はもっと北ですがこちらを見て下さいね。

とにかく、今年はこの奥会津地方でも例年にもまして豪雪だったようなんです。只見(ここより上流)のあたりでは国道沿いにもまだところどころに雪が残っていました。だから本来なら雪融け増水のピークを越えているはずのこの時期になっても只見川の水量は相変わらずたっぷりのまま。「先週はまだ元気に出ていました!」との情報を井湯さんサイトで拝見していましたので、「それなら次の週=今週だって何とかなるかも!」。その期待とともにここを訪問したわけなんですね。



いつものとおり前置きがとてつもなく長くなりました(とかくわたしの発言や文章はその傾向が濃いです。「早く結論言ってよ!」というのは現実によくある話)。とにかく大塩の共同浴場に到着。すぐ前の民宿「たつみ荘」の女性の方に「あのぉ、下の露天風呂に入りたいんですが‥」とお聞きすると、こころよく御許可をいただきました。なおこの露天風呂、料金自体は無料なのですが、ここを訪れる場合は管理者?であるたつみ荘さんに必ずひと言添えてから風呂に向かってほしいということでした。この湯を目指そうとする方は是非きちんと守るように!

というわけで斜面を下っていくと、お、お、おおおっ!



湧いてる湧いてる、大噴出してるーっ!

いやぁ、朝一番で車を飛ばしてここまで来た甲斐がありました!しかも先人のお姿もないことから、この湯を貸し切らせていただくことに。やったぁ!

というわけで、肝心のお風呂に関しては次のページでご紹介いたしましょ(引っ張る引っ張る)。

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