− その1 まずは箱根の湯から2つ、ほのぼの湯ったり −



2008年をしめくくる湯なのですから、きっちりといきたいものです。ぬはーいい湯だー♪(この湯船は箱根じゃありませんが)

(2008年12月23日−27日、ただし飛び石訪問)

そんなわけで2008年も師走に入って少しという頃、「今年の帰省は年末のうちに奈良@おしんこどん実家に行き、年末ぎりぎりに千葉に戻る」というTakema家の年末計画が決定いたしました。

ただ、最近はどうも「From/To奈良の道中、片道はどうもまっすぐ帰らない」パターンが定まりつつあるのも事実です。2006年、2007年もそれぞれ全然最短距離じゃありませんでした。特に2007は、

というような自分でもあきれるほどの大迂回ルートを選択するなど、どう考えても「本末転倒の四回転ジャンプ、あーあやっぱりコケちゃったじゃないのさ」系の好き勝手野放し帰省を行ってきているのであります。であるならばそろそろ、

というように自己を改めて厳しく律したTakemaだったのであります。というわけで今年は箱根と伊豆を経由して帰ることにしたのであります。ま、それくらいのルート逸脱ならしょうがないかなとお許しいただければ‥。しかしその内容たるや、うーん(笑)。ま、とにかくご覧いただければわかります。



さて12/23朝、平日の出勤とほぼ同じ時間に出発。自宅は京葉道の市川ICに近いところにあるんですが、ここから高速に乗ることはほとんどありません。常磐道/東北道/関越道方面に向かう場合には都心をパスして外環道を使いますので。首都高は最近ほとんど使いませんねー。

祝日の朝、都心環状線はさすがにスイスイです(とはいえ車そのものはそこそこ多い)。芝公園ランプあたりからは東京タワーに50周年の文字が書かれているのをおしんこどんが確認。Takemaは‥このあたりくねくねモードなのでさすがに大よそ見をする余裕はありません。ここでアフリカと同じ気持ちの運転をしたら一瞬で事故になります(笑)。

東名に入ったあとも車の流れは順調です。さすが祝日とはいえ年末ですねー。皆さん仕事納めを控えてまだバリバリ頑張っているのか、それとも大掃除や年賀状作成にいそしんでいるのでしょうか。しかし「お出かけ」に関する限りこの時期の祝日はあまり嬉しくないですよね。で、不敬といわれても仕方がないんですが(ごめんなさい)現皇太子の誕生日はというと‥「2月23日」、また愛子様の誕生日は「12月1日」、さらには万が一のことを考えて調べてみると秋篠宮家の男子である悠仁(ひさひと)親王の誕生日は‥いや、その時までバンジーやっているとは思いにくいのでいいか(笑)。ちなみにこちらの親王のご誕生日は9月6日です。うーん、それぞれ世間の人々が「休みたい」時期とはマッチしていないような‥。いや、こんな話はここでやめておきましょう。そんなことより一刻も早く奈良に向かわなければ!(笑)。

朝ご飯を食べていなかったので、おそらく日本一のマンモスSAと思われる海老名SAに入ります。Takemaとしては「大きいところ、人が集まるところ、有名なところ」は基本的に避ける傾向が強いのですが、朝食に関していえば選択のバリエーションがより広がるだろうと考え、あえて今回は海老名を選んだわけです。しかし人の多さに辟易して「早く食べてここから退散したい」という思いが強くなり、選んだ朝食はといえば‥

振り返れば海老名のSAに最後に立ち寄ったのはたぶん2001年が最後だったと思われます(その時は上り線側)。次は一体いつになるんでしょうか?ちなみに「できればここには寄りたくないなー」と思っている場所はといえば関越道の上里SA、常磐道の守谷SAですね。ちなみに中央道の談合坂は案外寄るんですよ。だって首都高を越えてちょっとへろへろしたところで石川PAは狭いでしょ、そこからぐんぐん登り坂のワインディングになるものだから「あー、そろそろ休憩しようかな?」というタイミングであのSAになるわけなので。基本的には「SAよりPA」というのがTakemaのパターンです。このことはおしんこどんに話したことはないけれど多分わかってるんじゃないかな?

海老名を出発し、これまた久々の小田原厚木道路に入ります。ご存じの通り?Takemaは東名&中央道方面にはほとんど足をのばしませんので(帰りの渋滞が酷いし、その先で首都高のど真ん中を突っ切って帰らなければならないので)、このあたりはほとんど来ないのです。たぶん小田原厚木道もこれで3回目じゃないかな?(前の2回はバイク)。

しかしこの日はとにかく流れがよくて、すいのすいのスイーム♪という感じで箱根口ICまで来ちゃいました。箱根湯本駅界隈も休日渋滞のメッカですが(あの部分だけでもバイパスに出来ないんだろうか?出来ない理由があるからこそ今でも渋滞しているんでしょうけれどね)、ここもまたスイスイ。というわけで湯本の温泉街を通り抜けると少しずつペースを落として「本日最初の湯」を探し始めます。え、カーナビ?今のところ付けるつもりもありません(笑)。地図を見るのが楽しいんだもん。

さ、そんなわけで発見!いざ朝湯に突撃です!

最初に来たのは上湯温泉!塔ノ沢温泉からの引湯かなと思っていたのですが、相互リンクの湯友さんであるゆささんの調査によると「建物の真裏に源泉やぐらあり」ということですから独自源泉のようです(でも分類はやはり「塔ノ沢温泉」になるのかな)。自分は裏まで見に行かなかったんですが、この辺の意気込みからしてやっぱり根性なしですね。



なるほど、独自源泉だからこそのコメントですね。微妙に加熱しての掛け流しのようです。



男女の入口それぞれが妙にファンシーなのが面白いです。しかし脱衣場に入ると途端に飾り気がなくなります(笑)。



左上画像は大して意味なし、右上画像、足のすぐ上から湯が浴槽に投入されてのかけ流しです。湯そのものはあっさり系。

この時期ゆえ湯気が多少こもっていたので「爽快湯」とまではいきませんでしたが、それでもやはりお湯がよくていつまでも汗がひかずに驚きました。外に出て12月末の箱根の外気にさらされていたというのに。

おしんこどんも朝一番にしては比較的長湯で出てきました。しかーし「次の湯」は結構すぐなのだよ。



国道1号線ゆえ、時期柄こんな応援幟もずらっと付けられていました。結果は皆さんご存じの通り。

というわけでお次の湯は宮の下温泉。こんなメジャーな場所でさえ入ったことがなかったんだから、Takemaがいかに伊豆箱根エリアに本腰を入れていなかったかがわかります(笑)。というわけで共同湯である「太閤湯」へ。数台分とはいえ駐車場完備は嬉しいです。ツーリングマップルに出ていることもあり先客さんと思われるBMWのGSあり、こちらが湯から出て車に戻るときにもバイクが2台入ってきましたから、すっかりライダー御用達の共同湯になっているようです。というかこの時期のバイクは寒いんで「温泉各駅停車」になりたい気持ちもとってもよく分かります(笑)。

建物の中に入ると、どうやら先客さんは数名のみ。受付で料金を支払うと、その女性の方が浴室についての説明をしてくれたわけなんですが‥

どういうわけでそのような造りになっているのかはわかりませんが、男女とも大小それぞれのお風呂があるんだそうな。でもそんな場合は誰しもいの一番に「そりゃとりあえず大>小でしょう」と思うであろうことは理の当然でありまして、先客さんたちもどうやら「大」にてお湯を楽しんでおられる様子。しかしよく考えれば欲張るとあまりいいことにならないというのは日本古来からの教訓的伝統でありまして、「大きいつづら」を選ぶととにかくろくなことはないのであります。

ちょっと考えましたが「湯船は小さくても古代の屈葬サイズのような『超ミニ湯船』なんてことはぜったいないだろうから」というわけで、Takemaは謙虚に?小さい方の浴室に入っていったのであります。いや、単純に「貸し切り湯」ができる方を選んだだけなんですけれどね。というわけで期待に胸躍らせて浴室の扉を開けてみると‥

おおー、必要にして十分すぎるお湯が張られています。ん?しかしオーバーフローが全く見られません。ま、まさかとは思いますが循環なのか?(大笑)。いやもちろんそんなことでは決してなく、源泉が80度を超える高温ゆえ湯を注ぐにしても極ちょろちょろしかできないんですね。というわけであまり使われない小浴場の源泉蛇口は閉じられていたというわけです(「出るときは必ず湯(水)を止めてください」と書かれています)。

お湯に手を入れてみると、うーん今まさに適温というところ。でも身体が冷えているということもあるので(「そうだったか?上湯温泉から出てそんなに時間も経ってないゾ?」系のツッコミはお控え下さい)いざ入ってみたらどうなんだろう?そんなわけで掛け湯をしてみるとうーんやっぱりジャスト適温!というわけで湯に入って身体が温度になじんでから源泉を追加投入しようということにいたしました。

あー、みごとに無色透明で湯の花も全くないというのはまさにこの界隈の湯のイメージ通りといったところです。でもいいお湯、熱すぎるわけでもないのに身体にじんじんしみ通ってくるような感じで、こんな温泉が自宅の近くにあれば‥いや、わが自宅は温泉不毛エリアの千葉県市川市ですからそれは夢のまた夢ですね(苦笑)。

さーてそれではぼちぼちアツアツの源泉を投入しようではありませんか!というわけでお湯のバルブをひねると、

右上画像をご覧いただけばわかると思いますが、お湯の蛇口から出た源泉はそのまま縦に取り付けられた塩ビパイプを通って浴槽の底に到達し、そこから浴槽に流し込まれるシステムになっています。熱湯が飛び散らないように&浴槽内の温度を一定に保つ工夫というわけですね。同じようなものを巣郷温泉(岩手/秋田県境)で見ましたが、お金をかけず安全にという点でスグレモノなのであります。

しかしこのシステムの場合大きな悲しい問題もあります。それは「お湯の味見が出来ない!」という厳然たる問題です。しかしここ太閤湯の場合その問題解決は簡単でした。ここではカランから出るお湯も全て源泉ですから、そちらをひねって激熱になる直前の湯を口に含めばいいというわけなのです。なお、この場合「身体を洗うときにお湯を出したり止めたりするときに下手すれば熱湯が身体にかかるじゃないか?」という疑問にはお答えできませんのであしからず。

肝心の味はといえば‥「うーん無味かな?」と思ったのですが、おしんこどんいわく「薄塩味だったよね」。お湯は「ナトリウム−塩化物泉」らしいのでおしんこどんの舌が正解かな?



こちらは男子小浴場の入口。玄関の真ん前です。

あとで調べてみると男性大浴場からは絶景が楽しめるということのようでした。でも十分に楽しめた感が強かったので全然残念ではありません。

さてお昼近くなってきたのでそろそろお昼ご飯といたしましょう。しかしここで警察沙汰の大トラブルが発生したのであります!ただしとかとかのわくわくトキメキびっくりチケットを戴いたわけではありませんので念のため(笑)。
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