三浦と房総、東京湾を横断し両半島で各1湯ツーリング!

− その1 「おとう」と2人で葉山の秘湯「星山温泉」へ −



ここが「温泉」であるとご存じのあなた、かなりの「通」ですね!

(2010年1月22日)

今年は冬型の気圧配置が近年になく優勢で、雪国にお住まいの方々は雪かき作業に追われる日々であろうと存じますが、Takemaが住む千葉というか南関東は「冬型の気圧配置=乾いた晴天」を意味するわけで、天気さえ良ければバイクに乗れてしまうのですから有難いことです。

そんなわけで先々週(1/8)にも房総方面を走ってきたわけですが、この土曜日もどこかに行こうかなと算段を巡らせていたところ、前日夕方の天気予報では気象予報士さんが「明日は風もなく穏やかな日和となるでしょう」と発言。うん、風もないとな?横風ビビラーのTakemaとしては誠に喜ばしい予報のようです。よーしバイク de お出かけ決定!

さてではどこへ行きましょう?さすがに今回も丸々房総というのではちょっと芸がないかな?では茨城のほうはどうだろう?と考えてみましたが、いくら「穏やか」とはいってもやはり千葉より北に位置しますからねー。予想気温を調べてみると一目瞭然の結果が。

ハイ即座に茨城案却下(苦笑)。で、房総じゃないとすれば伊豆半島とか?いやでも結構遠いし(昔は余裕で行ってたんですが、最近は「帰りの東名&首都高の渋滞がハンパじゃない」という理由から、距離以上に遠く感じちゃってます)、それに伊豆半島の内陸の県道って実は妙に寒いんですよね。というわけで伊豆半島もパス。とするとあとは‥

三浦半島‥前回行ったときには「痛い思い」をした記憶がすぐさまよみがえってきますが(笑)、そういえばあの時の目的地は「例の秘湯」だったじゃないのさ、ならばというわけで今回のツーリング目的は「葉山の秘湯リベンジ」で決まりっ!

で、改めて万全の準備をというわけで場所を確認しているうちに、ふとあることを思い出しました!

拙サイト開設直後からのお付き合いで、いろんなところで一緒にキャンプしたり飲んだくれたりでお付き合いのある「おとう」の顔が浮かびました。そんなわけで「明日ちょっと一緒にうろうろしませんか」とすぐにTEL(この時すでに22:00だったんですが=陳謝)。OKだよーんというわけで、明日10:00に某所で待ち合わせることにしてこの日は就寝。

明けて翌朝。8:30過ぎに出発し、高速湾岸線を一気に南下します。高速に入ってすぐについうっかり落下物を踏んでしまい、そのあと車線を変えようとしたときにちょっと違和感を感じたので大井PAに入って足回りを確認しましたが特に異常はなし。まぁ念のためゆっくり行こうと走行車線をゆったり常識速度で。追越車線を元気なレガシィがひゃっほーと走り抜けていきましたが、その約5分後、付き添いのセダンと一緒になぜか路肩に止まってました。なんでだろうなー(笑)。

というわけで無事に待ち合わせ場所のパーキングに到着。おとうが来るのを待っていたら白バイさんが入ってきてお手洗い休憩。そのあと逗子方面に下りていきました。くわばらくわばら、でも今日はそっち方面には行かないんですよ(安心安全)。

XR600ではなく近場乗り用のスーパーシェルパで現れたおとう。今日はいろいろとよろしくお願いしますというわけで、早速例の秘湯を目指しますが‥え、もうこの分岐なの?あれーこんなに近かったんだとびっくり。

あれ、でも途中から違う道に入っていくんですが?ちょっと小広くなっている場所にバイクを止めると、おとう曰く、

おおー、お気遣いいただきありがとうございます。でも、見たところ軽自動車なら問題なく入って行かれそうな道幅なんですが?しかし、最初のカーブを曲がったあたりから道の状況は大きく変化していたのでありました。



うわー、一気に歩道同様になっちゃった(笑)。入らなくて正解っ!

もっとも地元の方々はカブで行き来していましたけれどね(笑)。ただしこの先の分岐からはダート路になるのがわかっていたので歩いていくのが大吉であることは間違いありませんでした。

歩くことしばしで、このページ一番上画像の広場に到着です。ちょうど先客さんのカップルが入りに行くところだったのでタイミング的にはイマイチでしたが、まぁこの日はあまり寒くもなかったので(しかもバイク用防寒着をそのまま着ているわけだし)、日向ぼっこがてらおとうとしばし歓談。ちなみにこちらの鉱泉湯、以前は薪で沸かす浴槽と油のボイラーで沸かす浴槽の2つがあったのですが、ボイラーの調子が悪くなったので現在は薪の方しか使っていないのだとか。

しばらく待っていると、湘南ナンバーの女性2人組を乗せた車が坂道を上がってきました。え?このお二人もここの湯を目指して来たの?このお二人とこちらの「秘湯 星山温泉」、何だかちょっとミスマッチな気もするんですが(いい意味ですよもちろん)‥すると車から降りてきたお二人、われわれに向かって「(お風呂の)順番、待っておられますか?」と聞いてきます。おお、やっぱりここを目指して来たんですね!
というかここに至るまでの道のりは初めての人にはあまりにもわかりにくく(途中の看板も一切なし)、「迷ってここまで入ってくる」ことすらも困難な「知っている人しかたどり着けない」場所なんですけれどね。
ということはこのお二人も温泉に関してはかなり「濃い」方々なのでしょうね。これは是非お近づきに?と思った瞬間、寒さ対策のため車に戻っちゃいました。うーむ残念(笑)。

さて、そうこうしているうちに先客さんが出てこられました。というわけで‥



火の番をしているご主人(よく見ると左画像に写ってます)の横を通り抜け、いざ6年半ぶりのあの浴室へと向かいます。

おおーっ、浴室内部は以前と何も変わってません!(ちなみに前回訪問時のページはこちら)。あえて言えば壁の下部が若干黄ばんだかなということくらいですが、そりゃー6年半も経っていれば当然の助動詞でしょう。

浴槽は1人でちょうどの大きさなので(ついでに脱衣場も1人分のスペースしかありません)、最初にTakemaが着替えて入浴。なお「おとうと肩触れ合いながら湯船で密着入浴」というのは公序良俗上避けるべきなので(笑)、交互の入浴となりました。

それにしても変わっていませんねこちらの泉質!ご覧の通りの無色透明湯なのでありますがスゴイのはその肌触り。なかなか言葉で表現するのははなはだ難しいのでありますが、あえて無理を承知で表現するならば‥

という感じですかね(何だ簡単だったぞ)。

ここの湯使いがまた有り難い方式で、非加熱源泉を常時投入しながら浴槽内の湯を薪で常時加熱という、見た目にもあまりにもわかりやすい「加温完全かけ流し」であります。ちなみにご主人に伺った話では源泉温度は16度ということで、夏でもそのままで入るにはかなりキビシイということでした。でも夏の北海道で17度の「湯の川」に入っていたTakema(詳細はこちら)、今度は夏におじゃまして、今は使っていないというボイラー浴槽に源泉を入れてもらって‥と、妄想というか湯欲はどんどん広がっていくのでありました(苦笑)。

さてそんなわけで本日最初のミッション終了です。ではではお昼ご飯に行きましょうか。
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