− その1 メインタイトルの通り「夏向きの硫黄泉」 −
嬉しいほどに溢れ出ています!周囲には濃厚なる硫黄臭♪
(2011年7月10日 その1)
な、なぁーんと!こんなに早く梅雨が明けてしまうとは!まだ7月上旬オーラスあたりですよ!来週は多少涼しくなるという週間予報、また今夏は昨年のような猛暑よりは少しはマシだろうというような中長期予報も出ていますがホントに大丈夫なのかなぁ。気象庁も東京電力も、変な意味での「オオカミ少年」にならぬよう祈るばかりでありますよ(謎)。
さてそれはともかくとしてやはりこの日もしっかり暑くなるということで温泉に出かけることにしたわけです。いや、暑い日に温泉であったまってさらに汗をかいて新陳代謝を云々とかいう、保健師さんなどがおっしゃりそうな立派な理由からでも何でもなく、「暑い日には暑い日向きの鉱泉が一番!」と考えただけなのでありますが(笑)。
前夜おしんこどんに「明日は7時出発だよ云々」とわざわざ言い聞かせていたのに、この日のTakema起床は6:50。「むひゃーどいがらまふー」というような意味不明の文言を叫びながら起きあがった次第です(おしんこどんからは「近所の人が何だろうと思うからそんな声を出すのはやめなさい」と諭されました)。ちなみにおしんこどんはTakemaの文言をよく守り早々と起きて「計画的洗濯行動」に走っておりました。すまんスマン。
結局7:30過ぎだったかに出発です。これじゃいつもの出勤と変わらないというか、最近のお出かけはいつもこのパターンではないかと反省&納得。この時期の日曜日ともなれば「よーし暑くなる前に涼しい場所に移動じゃー」と4時半くらいにバイクでバビューンと出発し、7時過ぎには日光の中禅寺湖畔あたりで「うーんやっぱり涼しくて正解♪」と快哉を叫んでいたTakemaは今いずこ?ま、いいか。自己肯定というか「肯定するしかない現実」がここにあります(笑)。
そんなわけで今日も常磐道を北上です。本日最大の目的地に「いの一番」(古)で行ってしまおうというわけなのであります。でも今日は福島県までは北上せず茨城県北部を中心にちょこっと回るだけなのでまぁ楽勝でしょう?
そんなわけで10時ちょっと前に現地到着。そんなわけで車を降りたところでおしんこどん曰く、
確かに車はそこそこ揺れてました。われわれがいたエリアの震度は3くらいだったようですが、これは三陸を震源とするM7.3の地震だったようです。早く落ち着いてくれないもんでしょうか大地の神様。いやこういう「ガス抜き」的な余震も大切なのでしょうが‥。
もっともこの時のTakemaは「そうかぁ、この源泉余り湯ドバドバはここだったのかぁ‥」とすっかりしみじみ感激していましたからこれくらいの地震はどうでもいいというような気持ちだったのです(温泉アドレナリン分泌中)。だって、1年と数ヶ月前に見つけられなかった源泉地が今目の前にあるのですから!(その時のページはこちら)。だからおしんこどんが「カーラジオ聞きたいなー」と言っていたにもかかわらずキーを渡すことすら思いつきもしませんでした。すまぬおしんこどん!(苦笑)。
場所はこんなところです(駐車場でおしんこどんが「日傘Y字バランス」の荒行に挑戦しています)。この源泉を利用する「母屋」がすぐ上にありますが、看板等は一切ないので「知らなければたどり着けない」典型的な場所ですね。ちなみに東日本大震災のせいなのか塀の一部にヒビが入っていました(右上画像マウスオン)。ま、基本的に問題はなさそうですが。
で、この「母屋」なのですが、驚いたことに以前は「公衆浴場」として営業していたようなのです。その入口脇には「おことわり」なる掲示がありました。愚かなるかな茨城県条例っ!
おことわり
当施設は一般の方々にはご利用になれません。
当施設は昭和50年に公衆浴場『M湯』として完成しましたが、現在は休業中です。
ここの温泉の特徴は、地下780mから32度の温泉水が毎分約100リットル自然にコンコンと沸き上がってきます。この温泉水を浴槽へそのまま空気に触れることなく送湯し、未消毒かけ流しとしております。そうすることによって、温泉水に消毒を加えなくても安全かつ衛生的に入浴することが出来ると私共は考えており、後世にもこの温泉の魅力を伝え続けていきたい施設と考えております。
今後の営業再開については、現在茨城県ではレジオネラ症の問題により入浴施設の浴槽は全て消毒することが条例で義務づけられています。従って、当施設は未消毒かけ流しという方針なので、営業は未定となっております。
ご理解の程、よろしく御願いいたします。
平成19年3月1日
所有者 (株)******
融通の利かない県条例ダメーっ!そして同時に「うちのポリシーを曲げてまで営業はしない!」というこの会社の姿勢スゴイー!だって株式会社ですよ、公営じゃないし地域の組合でもない組織が「県条例はうちの方針を理解しない、だったら閉鎖だ!」というのはある種何と小気味よい決断なのでしょうか!
しかし利用されていない源泉は目の前のコンクリート枡からとうとうと溢れ出ている‥そんなわけで、こちらの現在未利用湯をちょっとナニしてしまおうと心に決めてきたわけであります。ちなみに上記施設ですが奥の方を見ると「新しい系の構造物」もあるようでした。「一般の方以外」により今も利用されているのでしょう、ウラヤマシイ‥。
しかし「明らかに一般」であるわれわれ(というかTakema)は目の前の余り湯エリアでバンバンするしかないのです(笑)。念のため「携帯湯船」も持参したわけですが、メインロードからは多少離れていますから姿勢を低くしてナニすればOKかな?おっとその前に一番大切な確認作業をしなければ!怒涛の勢いで流し込まれている硫黄臭たっぷりの「湯」、その湯温計測こそ「入浴の可否」を判じる一番大切な科学特捜隊なのであります!
そんなわけでまずは理科学的基本調査ともいえる湯温チェック。うーん21.0度ですか。しかしこの時点で気温はすでに30度を超えていましたので(要は「アッツイ!」)、これまでいくつかの冷鉱泉に浸かってきたTakemaとしては多分大丈夫であろうとの予測がつきました。山形のどこかの「湯」とは違って足も付きそうなのでこれまた安心です(笑)。
続いては生理学的見地からの事前調査、すなわち足湯チェックを行いました(笑)。うわーひゃっこい!でも同時に「これなら何とかなりそうだぞ」という根拠なき確信を得ることが出来ました。以上のような理化学および生理学的綿密調査の上で、いよいよフィールドアスレチック、いや違ったフィールドワークというかフィジカルトライというか、要は「この源泉枡入浴」を観光というか敢行するべき時がやってきたというわけです!
約1m四方の源泉枡にはご覧の通りの「ぶっといパイプ」から怒涛のごとく源泉が投入されており、この源泉は利用されることなく枡の2箇所からどどどーと排出されています(モッタイナイ)。右上画像はこの源泉から約100m弱のところにある排水路ですが、ここでもしっかりと硫黄臭&湯花が付着しているのがスゴイ。ただし味わいからすると案外「マイルドな硫黄泉」であるように感じました。
さ、そんなわけで「たかが21.0度、されど21.0度」の源泉枡に浸からせてもらうことにいたしました!(なおメインロードからは微妙な距離なので公序良俗上気をつけましょうね、車はあまり通らないように見える田舎道ですが実はちょこちょこ通ります(笑))。
こんな場所でこんなふうに浸かり(湯花は思ったほど多くありません)、
浴槽(いや浴槽じゃなく源泉枡)の内部は怒涛の源泉投入によりアワアワでーす!
【動画】 「夏DAKARA!こういう源泉もイイですねー!」 |
ちなみに「しっかり大人のおしんこどん」は、ご覧の通り日傘持参で足湯を楽しみましたとさ。Takemaにもこんな分別は必要?いや、でも世には「もっと分別のナイ方々」もおられるようなので(大笑)、わたしなどは十二分に大人側に属しているのかも知れません。いや、そう思うことにしておきましょう(強引納得)。
さて午前のうちに「この日一番の荒行」を完遂してしまったTakemaとしてはもう帰路に向かってもいいのですが(うそうそ)、せっかくなのであと2湯ほど寄り道するつもりでおりました。で、そちら方面に向かおうと思って少々移動していたら何やら「ただいま開店準備の最終段階」にさしかかったと思われる直売所発見!日傘の柄にくくりつけ作業中のニンニクが妙に立派だぞということでちょいと寄り道です。
じゃがいもと玉ネギと水ナスとニンニクという種類限定の直売所でしたが、「ニンニクをくくりつけているのを見て寄ったんですよ」と申し上げると喜んでくださいました。なお左上画像は「くくりつけたニンニクを外している方々の図」だったりします。3つ購入した上で、さーてここからは山越えだー!
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