− その2 登山前、まずは別所、霊泉寺、そして鹿教湯で身を清めるの巻(笑)。−

そんなわけでお昼前にのんびりわが家を出発です。この日の泊まりは長野の霊泉寺温泉なのでのんびりいっても夕方には着いちゃいますからね。平日の昼間ということで関越&上信越道もスイスイで一気に東部湯の丸ICまで。ここから最初に目指したのは‥別所温泉でありました。

別所温泉訪問は初めてだったのでありますが、いやぁ駅舎にも何だか味があってなかなかヨロシイ。地方鉄道の例に漏れず経営はなかなか順調とはいえないようですが頑張って欲しいものです(もっとも、当人であるTakemaが言うだけで乗らないのも無責任な話ですね。入場券だけでも買えばヨカッタ)。そういえば駅員の女性は大正ロマン風に袴姿でありました。

ちなみにこの上田電鉄はもともと東急系らしく、現在運行されている車両はみな東急で走っていたものなのだとか。もっとも東急の車両には全然詳しくないので特に感動はしませんでした(笑)。長野電鉄に導入された先代の成田エキスプレスには一度乗ってみたいと思いますが(ほぼ毎日見ていたんですが、沿線住民ゆえ乗ったことがないんです)。

さて最初から「鉄の風」を吹かせてみても、ほとんどの方は興味がないと思うので先に進みます(笑)。ところで最近のTakemaの悪癖といえば「初めて訪問する温泉地の下調べをろくにしてこない」ことなのです。今回も、ずっと以前に地図に書き込んでおいた情報だけを頼りにしたわけですが、いざ訪問してみるとその宿‥営業していない?(鍵が掛かってました)。となれば早くも万事急須でお茶一杯!(無理あるなー)。温泉街には駐車スペースも少なく(有料駐車場はありますが)、何だかなーと思いつつ坂道を登っていくと‥





とはいえ日帰り入浴をやっているのかは不明ですので、メインロードから下に延びる坂道を下って車を止め、入浴の可否を伺うと「どうぞ、大丈夫ですよ」と快諾!(500円/人)。お風呂は隣の棟とのことでそちらに進んでいくと‥





別所温泉訪問は今回が初めてで他との比較はできないのですが、まずもって正解に間違いない湯がこんこんと注がれています!源泉温度が高いこともあり湯の投入はちょろちょろ系ですが、オーバーフロー部分を除くタイル部分がパリパリに乾いていましたんで先客さんもずっといなかったと思われ鮮度も良好、飲用許可も取得しておりスバラシイ!ちなみに窓の外には林が広がっており、目隠しの塀などという無粋なものは存在しません(右上画像マウスオン)。

そんなわけでこの旅行の初湯からいい湯とめぐり会えてラッキー。季節柄ということもあるのでしょうが全然汗が引かないのにはぶったまげましたが(笑)。ところで浴後に伺ったところ、何と1泊2食で\6,800-という激安!館内は綺麗に掃除されていますし、宿泊は1日2組しか取らないのだとか(これはネット情報なので直接確認したわけではありませんが)。となると、右上画像の女湯と合わせ、宿泊客は常に浴室を貸し切り利用できるってこと?ということで次回この界隈に来たら宿泊してみたい民宿旅館 晴山さんでありました。

さて気がつけばすでに16:30。そろそろ今宵の宿に急がねばならずというわけで、時間のかかる山越えルートを避けてリッチに有料の平井寺トンネルを抜けて霊泉寺温泉へと向かったわけです。宿には明るいうちに到着したいですからね(というか、明るいうちに浴室の写真を撮りたいという理由も大ありです)。

そんなわけで霊泉寺温泉到着は17:10ころ。左上画像の共同湯や、鄙びた風情の温泉街は前回訪問時と全く変わりがありません。でもこの日の泊まりは右上画像のお宿ではなく、少し外れというか下流に位置する‥

こちらの「遊楽」さんであります。霊泉寺温泉にあって格安(2食付きで6900円-)のお宿でありまして、さすがに泊まりとあって下調べをしていたところによると、「いわゆる旅館料理ではなく家庭料理」「共同湯の源泉とは違うぬる湯」ということで、Takemaの心の琴線にバッチグー!(古いな)。そんなわけで前日に予約を入れたわけでありました。

ちなみにその予約電話の中でご主人が到着時間を気になさっておりました。聞けば「ここしばらくこちらも暑いんですよ。もちろん夕方以降はぐっと涼しくなるんですが、うちはエアコンがないですから‥」。エアコンなし上等!山あいの天然クーラーがあれば問題なしです!(ちなみにTakemaは体温高い主義者なので汗ぽたぽた必定なのですが、そんな時こそ体温とほぼ同じこちらの源泉がありがたいのです)。

通された部屋はいかにも涼しげな川沿いの部屋で(右上画像マウスオンで窓下画像に変わります)、すでに布団が敷かれていて「いつでもコロリゴロリOK」は嬉しい限り。ではさっそくお風呂に行ってみましょーハラショーっ!(意味なし)。



ところでかけ流し浴槽であるにもかかわらず、通常は湯縁からのオーバーフローはありません(人間様がざばっと浸かると溢れ出ますが)。それはなぜかというと‥



ひゃっほー、浴槽内からつながる排水口の出口は「少女漫画のつぶらな瞳」モードに!

これはかなーり可愛い♪ちなみに左上画像のタイル部分を見ればおわかりかと思いますが結構な溢れ出し量です。だって石竜からの投入量はご覧の通りですから(左上画像マウスオン)。

チェックイン時にご主人から「今日の宿泊客はわれわれのみ」という説明を聞いていたため「では加温なきようにお願いします」と申し上げました。この時は体温そこそこだったような気がしましたがやっぱりちょっと加熱していたのかも知れません。ちなみにご主人は「宿屋群の利用源泉とは違う共同浴場の湯は、この時期熱くて入りたくないですね」ということでした。さもありなん。

そんなわけで夕食です。うん、適量だし美味しい!(それでもTakemaとしては多めではありますが)。固形燃料を使いアツアツを演出するような品がないのに安心しました(少食人種の精神衛生上よろしくない)。でも揚げたての天ぷらが何とも美味しかった!(写真を撮り忘れましたが)。

夕ごはん後、部屋でゴロゴロしているうちに「定番」というべきかおしんこどんが睡魔大王の餌食と化しました(笑)。おしんこどんいわく、「旅行に出ると夕食後なんかはすることがないからすぐ眠くなっちゃうのよ」ということでしたが、確かにあなたは普段いろいろと(家事以外に)やりまくってますからねぇ(しみじみ)。

でもTakemaはこっそりもう1つの岩風呂(もともと女湯という位置付け)に行ってきましたけれどね。あ、これがTakemaの「旅行中にやるべきこと」なんです(笑)。



うーん、源泉が36度なのにこの位置で37度ということは‥。経営者ご夫婦のお風呂タイムあとだったのかも。

明けて翌朝。これまた適量だし美味しかった朝ごはんのあとご主人としばし歓談となりました。実はもともとの宿が温泉の権利付きで売りに出ていたのをご友人から紹介されて購入したのだそうですが、そもそも温泉宿として営業する気はなかったそうなのです。でも気がつけばかのご友人ほかの方々が「泊めてよ」系でやってくるうちに食事も「家庭料理でよければ」と提供するようになり、その流れの延長でわれわれのような一般客までも受け入れるようになったそうな。もちろん今は保健所の許可も得ている正式な旅館なのですが、やっぱり人生何がどう変わるかわかりませんね。

さて朝食後は、霊泉寺温泉の宿に泊まれば無料で入浴できる共同浴場の湯に行ってきます。営業時間は朝7時からということなのですが、ここでTakemaの「あまりあてにならないカンチャンずっぽりどどんがどん」系の読みがあったのです。それは‥

というものだったわけですが、果たして結果は?



入れ替わりで出ていった男性は、おそらく「家に戻って連ドラ視聴」だったのでしょう。宿湯に比べてかなり熱めの湯で(ちなみに源泉地は宿の湯と同じだそうですが深さが違うらしいです。後から掘削したら熱い湯は出たけれど、各宿に供給するほどの湯量がないことから共同湯のみで使っているそう)、この日も朝から気温が高かったのであまり長湯はできませんでした(すでに朝一番で宿の湯もタンノーしてますし)。あ、ある種の名物ともいえる「窓の外の時計」は健在でしたが、男湯と女湯を分ける壁は磨りガラスから普通の壁に変わっていました。これも時代の流れなんでしょう(以前は何となく透けてましたから)。

ちなみにこの同じ日、この湯に宮城在住の御大が浸かりに来たという確認済情報があります。いつものことですがのらさんフットワーク軽すぎです(笑)。
このページをアップ後、のらさんから「同じ日じゃないですよ」とのツッコミがありました。でもフットワーク云々については訂正の必要を感じませんので、このような訂正で勘弁してください(笑)。
チェックアウト後は豊科経由で白馬方面に向かうのですが、嗚呼神様もう一湯だけってわけで鹿教湯温泉の共同湯へ。だって前回軽い気持ちで探索したら見つけられなかったのデスラー総統!(無理は承知の上)。



あ、あの奥のアレなんですね。確かに「温泉鬼太郎アンテナ電波発信」してないとわからないわぁ。

ちょうど先客さんが上がるところだったのでラッキー!脱衣場にある湯銭投入箱(右上画像マウスオン)に規定料金の200円也(安っ!)を投入していざ浴室へ。もちろんそこは!



旧約聖書に鹿教湯温泉の存在まで記載されていたかは判然としませんが(笑)、我が国は青森でイエスキリストがお亡くなりになるようなお国柄なのですからそれはそれでいいのです(その件について詳しくはこちら)。とにかくそこそこの硫黄臭および石膏臭を感じる湯が結構な勢いでかけ流されているお姿に「神」を感じざるを得ないのは当然の帰結なのです(強引な展開お許しアレキサンダー三世)。

左上画像の排出ペースをご覧いただければこちらの湯の新鮮さがおわかりかと思います。ちなみに右上画像のライオンの目つきは、何だか「新橋駅烏森口24:15のヨッパー系サラリーマン」をイメージさせないでもない表情ですが、マウスオンすると「24時間戦ってます!」というやる気満々リゲイン系ライオンさんに変わります。陰翳は礼讃するばかりが能じゃないですね(谷崎潤一郎に喧嘩を売ってどうする)。

そんなわけで鹿教湯の共同湯を湯ったりタンノーしました。が!湯上がりの汗ポタポタは年齢を重ねるごとに厳しくなってきているようで(体質変わったかなぁ)、やっぱ、夏の九州などは考えられなくなっている気がします(でも無理して夏に行く必要もないんですが)。でもここの湯は確かにヨロシカッタ、おすすめです。

さてこのページを含む全体のコンテンツタイトルは「2012北アルプス登山」なのですが、まだTakema&おしんこどんが登山靴に履き替えるまでには間があります。この日はとにかく富山駅前まで、でもまだ午前中に松本市の東側なのですからもうちょっとうろうろしますよ(笑)。たぶん次の次の次のページから山っぽくなるかと(大笑)。あ、待ちきれない方はこちらからワープして下さい。
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