− その7 白布峠を越えて米沢へ、そして中山温泉でのんびり湯浴み −

そんなわけで米沢へ向かいます。が、最短ルートの大峠道路は通らずにあえて白布峠経由のルートを選択。だってそっちの方が展望も良くて楽しいもんね。人間は合理性のみを追究して生きるわけではないのでありますよ‥と思っていたのはTakemaだけで、同乗するおしんこどん母子にとっては「そりゃまぁ景色はいいけれど、いかんせんあのワインディングは乗っているだけでも疲れたわ」ということだったかもしれません。そんなわけで「あの道はどうだったか」の感想はいまだに聞いていないのであります(笑)。



あ、まずは会津盆地から。もう何年も前にこの民宿に泊まったなぁ。お湯よし、夕食は怒涛系だったことを思い出します(笑)。

桧原湖西岸の道を北上して早稲沢へと向かいます。相変わらず細い道はありますが以前に比べてずいぶん整備(2車線化)が進んだようですね。眼下には桧原湖が広がっていますが、ここの冬の風物詩であるワカサギは、放射性セシウムの影響で大きな打撃を受けました。2011年8月には当時の暫定基準であった500ベクレルを超える値が出ていたのです。

そして、2012/4からは基準が100ベクレルに引き下げられました。ネットでちょっと調べてみたら、近隣の秋元湖における2012/3月末のデータではやはり100ベクレルをちょっと超える計測値が出ていたようです。事故から1年でぐんと下がったとはいえ、やはりそこそこの数値であることには変わりありません。このまま下がり続けてくれればまぁ何とかなぁ‥。いや、でもわたしは食べますけれどね(いつも書いていることですが、このことについては同意や強制を求めているわけではなく単純に自分の思いを述べているだけですので念のため)。ただし今回はまだお腹が空いていない時間なのでそのまま通過しました。ただ、ワカサギが食べられる食堂って早稲沢界隈にあるのかな?(見たことがないんですが)。

さて、早稲沢からは白布峠を目指して峠道を進みます。元有料道路とはいえ(平成15年から無料化)、昭和48年開通の道なのでカーブ半径がきつくて結構疲れます。以前バイクで通ったときにはクラッチを握る左手がヘロヘロになったことを思い出します(笑)。同じような感じの道といえばいろは坂だったり岩木山スカイライン、さらには鳥海山ブルーラインあたりですかね。いろは坂は単純往復しなければヘロヘロにはなりませんけれど。



何たってこんなワインディングが延々と続きますからね。桧原湖から一気に高度を上げてます。

もっともこの日は天気が良かったこともあり(微風霞みわたり系快晴)、峠越えのワインディングを楽しむライダーが多く見受けられました。またこのあたりまで走りに来たいなぁ。最近は全然遠出をしていないので反省。

県境の白布峠を越えて山形側に入ると一気に残雪量が増えます。北側斜面なのだから当然なのですが、さすがに路面は乾いています。だって峠の頂上付近でも暑いくらいでしたからね。こりゃ下った先の米沢はもっと暑いはずだぞ覚悟しなきゃ(ちなみにこの日の米沢市の最高気温は30度近かったようでした)。

そんなわけで米沢市内へ。ちょうどお昼時になっていたのでどこかで食事でもというところなのですが、ここでお出かけ大好きTakemaの「最大の弱点」が露呈してしまいました。それは‥

なのでありますよ。米沢といえば「米沢牛」「米沢ラーメン」あたりが有名ではありますが(というかそれしか知らなくてゴメンナサイ)、米沢牛は昼間から食べるにはあまりにゼータク過ぎてパスだし(そもそもこのGW前半はお宿泊まりの二食付きなので食べ過ぎ注意報モードなのです)、となるとラーメンか。しかしどの店が美味しいという評判なのかは知りませんし、そもそもどこに米沢ラーメンのお店があるかどうかもわからない!
「携帯で調べりゃいいじゃないですか!」というあなた、確かに正解です。しかしどうもそれが面倒なんですよ(笑)。それと、GW中の12時台半ばのそんなお店って当然の助動詞的に激混みで行列必至ですよね。わたしは「長い時間並んで美味しいとされるものを食べるより、並ばないでいいお店を選ぶ」人なんです(笑)。だから普段のお出かけでは「11:00になったら一刻も早くお店に入る」ようにしているわけです。
しかし時刻はすでに12:30近くという最悪のタイミング。しかもGW中は「上杉神社例大祭」とやらが市内で開催されているというわけで、ぐっはー「人混み嫌い」のTakemaとしてはもしかして最悪のタイミングかも(笑)。

と、ふと脇を見ると何やらのれんの掛かったお店が。その脇には「伝統米澤ラーメン指定店」と書かれた看板も掛かっています。こ、これだというわけですぐさま駐車(正確には「店から出てきたお客さんが車に乗り込もうとするのを隣のコンビニ駐車場で少々待ち構えた」のでありますが)。よしよし、たまたま行列もなく(このあと列ができた)、先ほどの先客さんがいたと思われる席にすっと入り込めました。まさにラッキーストライクであります!

そんなわけで入店したのは「可祝屋支店」でありました。ん?メニューの右下には「そば処」って書いてあるんですが?はい、確かに裏面には「きそばの部」メニューがありましたよ。ついでに言えば丼ものメニューや「カツ煮定食」なんてのもあり、そば屋(ラーメン屋)というより「普通のお食事処」という感じでありました。

しかしせっかく米澤ラーメンの指定店に入ったからには、ここは基本の「中華そば」でいくべきなのでしょう。‥でもですね、

そんなわけでTakemaはあっさりの「中華ざる」。あっさりそのものなのですが、普段のお出かけランチがざる蕎麦系なので量的にもちょうど良かったです。おしんこどん母子は冷やし中華でしたが酸味が抑えられていてかなり美味しかったみたいです。うん、十分満足しましたよ。というわけで続いて目指すは‥



2010年1月に初めて立ち寄った時には「あまりの取扱品数の多さ&関東ではあまり見ない品揃えに歓喜落涙し(笑)、気がつけば旅行中だというのに丸形の石油ストーブ(上で煮炊きができるやつね)を車に積み込んでいた」という、われわれにとってはある種神格化されている「ムサシ米沢店」なのであります(その時の様子についてはこちら)。

で、2011年のGWには「これからキャンプだというのに」なぜか佐藤錦の苗木を購入(笑)。この苗木は大きめの鉢に植え替えられて今もわが家屋上で成長中です。そして今年は何を買ったかというと(購入直後の画像を取り忘れたのが残念ですが)‥

去年に引き続きなぜまたサクランボ?これには深い深いわけがあるのですよ。

実はわが家の屋上には昨年以前から1鉢の錯乱簿、いや違ったサクランボの鉢があったわけです(作為的ですがいつものことなのでスルーしてね)。しかし通常サクランボの果樹というのは自家結実性がありません。つまり1本だけあっても実は付かない(正しくは「実は付いたように見えても途中で落ちる」)のです。

それならばということで2011年GWに佐藤錦の苗木購入を思い立ったわけなのです。そして2012年春、それぞれの苗木がめでたく花を咲かせました。しかーししかし!

そんなわけで今年(2012)もサクランボ苗木の購入に至ったというわけです。しかも念のため「保険」を掛けておきました。というのも、

そんなわけで「2013春が待ち遠しいぞ」ということでございます。ちなみにこの「さおり」品種は樹勢が強くて、今年買ったにもかかわらず2年目の佐藤錦に迫る勢いで葉を茂らせ始めています。頭を切らないと花を咲かせないらしいので忘れないようにしないとね。以上で「趣味の園芸」「明るい農村」コーナーは終了です(「趣味の園芸」はともかく、その昔NHKの朝6:30から「明るい農村」という番組をやってましたねー。あれが「最近すこーしずつ屋上園芸系に傾斜しつつある?」Takemaの原点だったのかもしれません(大笑))。

ここからは一気に北上です。米沢市から山形市に至る界隈にはいくつもの温泉があることは承知していますが、人口密集エリアの温泉にはどうも「入欲」が湧かないんですよね。東京でいえば大田区界隈の黒湯、地元でいえば法典の湯にいつまでたっても行こうとしないのと同じ理由です。ああこれじゃ温泉マニアにはなれそうもありません(笑)。ちなみに移動途中の桜はきれいでしたねー。

さてそんなわけでこの界隈の立ち寄り湯として目指したのは「中山温泉」でありました‥が!



いや、ナビでちゃんと検索したんです。しかしナビの目的地は「道なき先」にあり、最初は農作業路に入りこんでアウト。では反対側から回り込もうと思ったらこれまた行き止まりでツーアウト。でもその行き止まりの農家の方が庭におられたのでそこからの行き方を伺い、何とかスリーアウトチェンジだけは回避できました(笑)。

しかしその男性のご説明がまたややこしい(聞き取れないわけじゃなくて経路説明自体が)。というのもバイパス路が開通している関係で従来の道路が分断されており、結果としてとってもわかりにくいアクセス路になっているわけです。右上画像は「旧国道を南下してくる車から見えるように」設置されたものだと思いますが、これも場所を間違える可能性のある看板かも。南下してくる場合右折することはできず、左折してまた左折した上でバイパスの下をくぐっていかなければなりませんのでご注意を。

んでもって、途中は荒れた舗装区間(というかほぼダート状態の場所も)もあってトキメキばりばり。実際にはTakemaのバイク@CBR1100XXブラックバードでも何とか入って行かれるでしょうが、それはある種「途中で引き返すための切り返し場所がほとんどない」ことと同じ意味です(笑)。宿の近くになると舗装路面も安定しますから、ハヤブサ乗りの方でも来られますよー大丈夫(笑)。

駐車場から坂道を登ると温泉です‥って、何だか個人宅みたい?でも近づいてみると立派な入口です。玄関を入って声をかけると宿の方がすぐに出てきて下さり、入浴も問題ないとのことでよしよし。

というわけで浴室を目指しますが、館内は普通の民家のような生活感が漂っています。というのも、こちらの温泉はどうやらボーリング関係の会社が運営しているらしいのです(国道分岐付近の案内看板にそう書いてあった)。食事や宴会云々については書かれていましたが、宿泊はやっていないみたい。というか今は食事提供等もやっているのかどうか?(未確認)。

なお温泉は「百薬の湯」が売り文句のようです(看板にも書いてある)。手書きでシンプルそのものの貼り紙もあってちょっと期待できそう。一方で、脱衣所の棚はけっこう年季の入ったもので、これは元々どこかで使っていたものを再利用しているのかな?(右上画像マウスオン)。さてそんなわけで浴室の扉を開けてみると‥



そんなわけで「ザ・入浴」です(なぜ「ザ」が付くのかは自分でも不明なのでツッコまないでね)。ちなみに窓の外には露天風呂のようなモノが見えますが湯は溜められていないよう‥いや、何だかちょっと違うぞ、露天風呂にしては妙に深いようだし、周囲には等間隔で杭がでているし、それにところどころ緑色の網状の‥ん?もしかして?(右上画像マウスオン)、

という推定に至った次第であります。ということは、もう今は鯉の養殖をやっていないということなんでしょうね。もしかしてこの温泉水も使っていたとか?(その可能性はとてつもなく高いような気もしますが、源泉温度が47.5度というわけで「かけ流し湯での養殖」はしていなかったでしょうけれど(笑)。あらためて調べてみたら、先人のレポートには「鯉が泳いでいた」とありましたから間違いはなさそうです。

ちなみにこちらのお湯ですが、見た目は確かにいわゆる「MTMM(無色透明無味無臭)」ではあります。しかしですね、以下の画像をご覧下さいっ!




(左上画像マウスオンでアワアワのTakema腕画像に変わります)

湯上がりには汗が引かずにヒーコラしました。そんなわけで最後に動画を見ていただきましょ。ちなみに湯上がり時に「湯面が完全に落ち着くのを待って撮った動画」であり、決してかけ湯流し湯なしでいきなり入ったわけではないことを申し添えます。
「中山温泉は静かでのんびり」

さーてそれでは、この日のお宿目指して一気に行っちゃいましょう!場所はすでに何度も訪問したことのある「超メジャー系」の蔵王温泉なのですが、お宿がお宿なのですよ!
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