− その11 いつものラルゴでおとうと待ち合わせ、定番宴会&翌日は温泉行脚 −

この日合流するおとうからメールが入り、「コーヒー豆(挽)を買ってきておくれ」というリクエストに応じて弟子屈のフクハラで買い出し&町中のコンビニでお金を下ろした上で川湯の定宿であるラルゴへ。チェックインはすでにおとうがやってくれていたのでそのまま部屋へと向かいます。

まずは3人で乾杯。根津さんは一番忙しい時間ですしまずはわれわれだけでバンバンしておきましょ。そしてもちろんこのあと濃厚なるラルゴ独自源泉で身体をシャッキリ清めたことはいうまでもありません(右上画像マウスオン)。

すっかり暗くなったあと、これまた定番のこちらへのお店で夕ごはん。「回らないお寿司屋さん」に入るのって、こちら味楽寿司さんを除けばここ数年記憶にありません。いつもゼータクしてるわけじゃないのよ(ちなみにTakema一行の旅先ランチではお蕎麦率が圧倒的に高く、また海沿いでは海鮮丼率がかなり高いということにお気づきの諸兄、ダイセーカイです!)。

自分の中ではどうやら「ラルゴと味楽寿司」さんそれぞれがセットになって川湯温泉ワールドを構築しているらしく、ここ味楽寿司さんに来ないという選択肢はないのです。

いつもの「北の勝」(根室)から始まり、タラバの内子(雌タラバガニの体内にある未成熟卵の塩辛)、そしてさらには旭川は高砂酒造の限定純米酒「風のささやき」までいただくに至っては、至福の川湯タイムという以外にありません。



そんなわけで「一楽あってまた一楽」、ラルゴに戻ってきてみると根津さんがすでにスタンバイしておられました。それではというわけで1Fリビングにて宴会を自発的かつ能動的ポジティブに開始!



乾杯の手が4本に増えてますね(笑)。なお、右上画像のお菓子をどんな経緯で撮影したのか記憶がない(たぶん根津さん提供かと)。

根津さんとわれわれとは年齢的に差があるのですが、おとうがその界隈をいい意味でおちゃらかしてくれるので面白い話題になりました。いつものことながら根津さんの優しい語り口とホスピタリティに感謝感激です。だからやっぱりラルゴに来るわけなんですよ。

さて翌朝目覚めてみるとしっかり曇天、しかも天気予報も雨ベースであまりよろしくないというわけで、この日は「おとうと3人で湯めぐり紀行」といういつものパターンとなりました(笑)。そんなわけでおとうバイクはガレージの下でゆっくり休息モードね(左上画像マウスオン)。

目指すは斜里温泉というわけで、くるくる目隠しパンダさんがいる可能性の高そうな国道を避け、道道102を小清水峠に向けて登っていき、ちょうどガスの下限部分に位置していたハイランド小清水725へ。ここはその昔おしんこどんが「野生のエゾシマリスに手乗り芸を仕込んだ」思い出深い場所でもあるのですが、いつのまにか餌付け用の餌を売らなくなってしまったんですね(ま、野生動物ですから‥)。で、今夏はどうかなと思って立ち寄ってみたわけですがやはり販売はしていないということでした。しかーししかし!



餌付けそのものは今でも行われているようです。うーん、だったらヒマワリの種を販売してくれてもいいのに‥(ま、いざとなればホームセンターとかで買ってくればいいのですが、そこまでの積極性というか計画性はなかったりします)。

さてそんなわけで峠道を下っていくと‥ん?休業していたはずの藻琴山高原温泉の足湯から湯気が出ていたのを確認!(この日は気温が低かったので湯気が見えていたのです)。しかし「そうかぁ再開したのかよかったヨカッタ」と車を降りずに通過しちゃったのは今考えればはなはだ大失敗。だって、この旅行帰宅後から今に至るまで、こちらの温泉が再々度営業を再開したとの記事はどこにも見られないのですよ。

しかしこの時車を止めて撮った画像を見て下さい(左上画像マウスオン)。駐車場に商用バンも止まっていましたし、デッキブラシも「長い間放置されているとは思えない微妙な(不安定な)位置」に置かれていました。この日この時、何らかの「温泉の手入れ」が行われていたことは間違いないでしょう。うーむ、絶対に立ち寄っておくべきだったと大後悔時代!

さてしかし流れ去った時間を巻き戻すことは出来ないのでこの時の現実に戻りましょう。この日最初の湯は、この旅行の最初段階でお世話になったくまげらさんお勧めの「くすめ温泉」。なんでも「熱めでガツンと来る湯ですよ」ということでしたので楽しみにしておりました。もっとも泊まっているラルゴの湯も成分は全然違うのですが同じく「ガツン系」なのですけれどね(笑)。

しかし、Takema車のカーナビでも、おとうのスマホナビでも、表示される場所に「くすめ温泉民宿」は存在しません。しばらくぐるぐるとさまよえるオランダ人モードとなりましたが、決して大きな町ではないのでやがて発見することが出来ました。北海道の場合、ナビと実際の施設の場所が違うことはよくありますから気をつけましょう。最後は「職人の勘」がモノをいうのですよ(誰が職人なんだ誰が)。

町はずれに忽然と姿を現した「くすめ温泉民宿」。こんなところにあったとは(笑)。そんなわけで入浴料300円/人をお支払いしいざ浴室へ。お盆前の平日午前中ということで先客さんの姿はなく男女とも貸し切り利用でした。ではいざ浴室へ!すると‥



メイン湯船に源泉がざざざーっと滝状に投入されており、オーバーフロー湯の一部が右側の小さい湯船に流れ込む(ぬる湯)という構造で、もちろんわしわしとオーバーフローしている「これぞ源泉かけ流しのお手本」のような温泉です。

お湯はくまげらさんがおっしゃっていたようにそこそこ熱めで、43度半ばという感じ。湯口から流し込まれる源泉は45度半ば、うーんちょうどいいですね(でも身体にはもうちょっと低い湯温がいいんですけれどね)。

このところメキメキと「温泉力」を身に付けたおとうもこのくらいなら余裕の入浴。となると勝負は45度半ば以上となるんでしょうか(謎笑)。ちなみに泉質はナトリウム-塩化物泉ですが塩分はそれほどきつくないというか「僅かに塩っぽい」レベルです。ついでに土類臭もちょっとだけ。上画像を見ると薄緑色にも見えますがこれはタイル色、基本的には無色でしょう。

さて右上は突然浴室の入口画像なのですが、ここくすめ温泉のちょっと変わっている点はといえば「浴室内に照明設備がない」ということでしょう。常に湿気との戦いとなるのが浴室内の電気設備ですが、「ならば潔くぜーんぶとっぱらっちゃえ!」というのがコンセプト。しかしさすがに夜はそれじゃ困るというわけで、なんと体育館などでよく見られる水銀灯が脱衣場に設置され、その灯りが部屋の外から浴室を照らしてくれるというわけです。というわけでこの時は日中だったのですが失礼してスイッチを入れてみると‥



まぁ照らし方にはいろいろなご意見があるかと思いますが、どんな設備も必ず劣化します。特にプラスチックやゴムなどはその劣化が顕著に表れます。2012GWに宿泊した蔵王温泉のかわらや旅館さんも、もともとの母屋が火事になったのは電気系統のショートが原因だったと聞いていますし(あちらの場合は温泉成分がさらに劣化を進めたと思われますが。宿泊記についてはこちら)、いずれにせよ湿気の多いところには出来るだけ電気系統を張り巡らさないのが得策でしょう。その点こちらの宿の照明はかなり正解系なのかと。



それはそうと脱衣場の扇風機はかなりの年代物でして、おとうが懐かしがってました。こういう年代物もある種恐いんですけれどね(苦笑)。

続いては稲富温泉をまたもや通過し(笑)、道道から離れたところにあるオホーツク温泉翁荘へ。ここは初訪問だったのですがなぜか入浴せず。何だか「入欲」が衰えてますねー(笑)。というのも寄る年波なのか連続入浴がきつくなってきているのですよ、こうして「かつて少年だったTakemaも爺さん方面へと街道をひた走りつつある」わけですね(苦笑)。情報では「黄土色の湯の花がたくさん舞っている」とのことでいい湯だったんでしょうに、あとから後悔しても後の祭りですね(今回こういうのが多いなー)。



ま、次回訪問の下調べをしたんだということにしておきましょう。休業しないでねお願い。

さて気がつけばお昼近しということで、このあとは以前藻琴山山荘の方々に連れて行ってもらった「あむろふぁーむ」へと向かいましょう。これまたわかりにくい場所にあるんですが、すぐ近くに麦の乾燥施設工場があるのでそれをランドマークにすればいいでしょう。ここはランチタイムに手打ちうどんが楽しめるんです。おとうも知らなかったそうでTakemaの面目躍如?(それほどのネタでもないか)。



基本的に農場メインでランチは5-9月のみ。ちなみに宿泊は素泊まり2000円と格安です!



おっしゃるとおり畑の真ん中。全メニュー500円というわかりやすさがスバラシイ。

というわけでここで奇跡のオーダー、なんと日ごろ「少食人種の王様」を標榜してやまないTakemaが「ざるうどん 大盛り」をオーダーしちゃったのですよ。いや、確かに朝ごはんがライト系だったのでお腹が減っていたというのは事実なのですが‥実は前回訪問時(その時のページはこちら)、当然のように普通盛りを頼んだのですがその時に「うーん、もうちょっと食べたい気もするぞ」と思ったことを覚えていたんです。

そんなわけで無謀ともいえる大盛りオーダーとなったわけです。味変(あじへん=大盛り系御用達の方々なら常識用語ですよね)用としてテーブル上には手作り梅ペーストもあったりしたので(左上画像マウスオン)何とかクリアできましたが、やはり自分は背伸びせず少食人種に甘んじるのが正しい生き方だと理解しました(苦笑)。

でもここは美味しいですよー。女満別界隈から斜里方面に向かうときは是非!



内部はいろいろと置かれていて、泊まりだったらのんびり出来そうだな(いつか‥)。

さて、この日の目的地である斜里からは随分離れてしまいましたんで、ここからは広域農道で一気にそっち方面へと進みます。農道ゆえ「くるパン」に遭遇する機会はかなり少ないでしょうが、逆に交差点から農耕車や地元車が突然出てくる可能性があるので注意が必要です。そういや十勝界隈でも一時停止を無視して出てくる車両の事故があったっけ、交通標識を確認&遵守しながらの運転はどこであろうと守りましょうね。

そんなわけで霧雨そぼ降る斜里温泉へと到着です。ここ斜里温泉といえばTマップルにも載っている「湯元館」が一部の方々の間でとみに有名なのですが、今回Takemaがターゲットとしたのはそちらではありません。うふふ、そのまた少し奥にある「港温泉 山本旅館」なのであります!ちなみにおしんこどんは睡魔神ゲルマニオンと死闘を繰り広げていたようでいつもの「わたしゃいいわ」。そんなわけでおとうと2人でこちらも「戦地」に赴くことにいたしました(笑)。

お宿の入口はこんな感じです。すぐに受付があるのですが無人。何度か声を掛けましたが誰も出てくる気配がないので、招き猫の脇に入浴料を置いて入ることにしました(入浴料=200円と激安@右上画像マウスオン)。実は受け皿があったのでここでいいのかなと思ったからなのですが、関東あたりだともっと世知辛い手続きが必要のはずで(=管理人氏から直接許可を得る前に勝手に入ると「おい、お前は誰だ!」と突っ込まれそう)、もっともそれはそれだけ変な行動をとるヤツが多いことの結果でもあることを考えると、やっぱり首都圏は何か歪んでるよなぁ。

そんなわけでおとうと2人でお風呂へ。あれ、浴室への入口が2つなのに脱衣場は1つ?というわけでここは混浴と察知(別に女性専用湯があるのかも知れませんがもちろん未確認&でもまず間違いなくないでしょう)。なおこの脱衣場からしてすでに昭和バリバリ伝説モードなので浴室はたぶん‥と思って扉を開けてみると‥



ちなみに道内在住ブロガーのじゅんさんサイトによると、こちらの湯は「斜里温泉の王者」である(「小さな王者」かも知れませんが)湯元館からの引き湯ではないかということです。わたしは湯元館との比較が出来ませんのでとにかく入っちゃえ浴びちゃえというところなのですが、かけ湯をしてビックリ。その印象とは‥

源泉かけ流しはまず間違いありません。問題は湯温です。何度かかけ湯をして体感した上でTakemaの明晰なる素肌がはじき出した推定湯温は「46.0度」(温度計を持っているのになぜか車に置きっぱなしでお風呂に来るのが不思議)。いやぁ熱いです。身体もすっかり冷えているので念入りかけ湯が必定、そんなわけで‥



Takemaは無事に湯ったり入浴を完遂しました(湯面も揺れてないでしょ)。

となれば「次なるファイター」はおとうです。すぐ上のくすめ温泉で「温泉力云々」と表記しましたが、くすめがヒョウならば山本はライオンというべきでしょうか。そしておとう、かけ湯をした上で静かに肩まで浸かり‥そしてその直後!

ということで熱湯甲子園からダッシュで脱出しようとしたその瞬間!

いやぁかなり苦しんでおられました(そりゃそうだ)。ところで仏教の世界にはいろいろな地獄がありますが、やっぱり火炎地獄はものすごく苦しそうで一番行きたくありません。その一方で源泉地帯に○○地獄とあったりするとすぐに行きたくなる自分ってドMなんでしょうか?(笑)。血の池とか奥の院とかいわれると気がせいちゃうんですが(大笑)。

さておとうも窮地から脱出しクールダウンもクリアしたところで、早めですが川湯温泉に戻ることにしましょう。と‥珍しく!




(すぐ脇で大型クレーンが作業中でした。いいお湯が出るといいですね@右上画像マウスオン)

なーるほど加温&消毒しているのねと思いつつもおとうと一緒に入浴(ここもまたおしんこどんはパスして就寝、気がつけば小清水峠とくすめ温泉以外は車から降りず「寝台車状態」だったんじゃないかい?)。ちなみに消毒臭は一切感知せずでいいお湯(さっぱり系)でした。

そんなわけで川湯温泉に戻りしばしビールでくつろいだ後「夕食の儀」と称する居酒屋宴会に突入。でもおつまみはそんなに嬉しい特徴はなかったかな。ま、楽しんだから悪くはないんですが。

そんなわけでラルゴ連泊のあと、さらに旅はいろいろと続きます!
[戻る] [次へ]