− その1 朝一番の東北新幹線で一気に仙台&直行バスで会場入り&タンノー!−



結果オーライでちゃんと自由席窓際席ゲット(一時は焦ったわー)。

(2013年10月13-14日)

体育の日がらみの三連休は直前までお出かけできるかどうかビミョーでしたが、何とかタスクをクリアして「第1回三陸オイスターフェスティバル in 石巻」に行くことができました。ただし初日の土曜日はいろいろとあったもので行動可能なのは日月のみ、さらにおしんこどんは別の用事ありというわけで不参加となれば自家用車で往復するのはあまりに不経済。ということで今回はTakema単独での「鉄の旅」となりました。ま、あんまり濃くはないんですけれどね(笑)。

で、連休中で指定席も予約していないということで、「これは始発電車でさっさと東京駅に行って並ぶしかない!」という算段、幸いTakema自宅の最寄り駅の総武線本八幡駅は始発が4:39発お茶の水行きと早いんですよ。私鉄沿線より始発が早いというアドバンテージゆえまぁ大丈夫だろうと思い、軽く深酒(矛盾)をした上で就寝。いちおう4:00にアラームをかけたんですが‥

やばーいダッシュで着替えます。脳内進行では「乗ろうと思っている始発の盛岡行きにはまだ間に合うはず、でもね問題は自由席ゆえ『座れるかどうか』なのだよな」といういやーな想定があるわけです。連休ですし、まさか「大宮で座れる」などという僥倖はまずあり得ませんし(笑)。

そんなわけで本八幡駅まで早足で到達。この時間ゆえさすがに本数は少ないのですがまだしばらく上り電車は来ていない様子、うん、ホームまで来たら「あと2分でやってくる表示」を目にして安堵。しかしそのノホホン気分は次なるアナウンスでぶちこわされました(苦笑)。いわく‥

おーい頼むよぉ、どうせこの時間なら前夜の流れを引き継いだヨッパーですよね、いい加減にしてくれぇ(懇願)。しかし電車は確かに5分遅れきっかりで到着し、その遅れを取り戻すべく惰性運転ほとんどなしで元気に走ってくれました(イイゾ!)。そんなわけで東京駅で自由席特急券を買う余裕もあり(乗車券は「週末パス」を購入済み)、さらには席も確保しお弁当まで買いに行く余裕まであったというわけです。何だ結果論としては本八幡の始発に乗ってやって来ていたら時間をもてあましたということですね。でも精神衛生上はよろしくないのでねぇ。

朝一番から牛タン弁当というのもナニかと思って「朝の茶事弁当」なるものを購入。しかし「茶事」なのに朝一番から贅沢にプレミアムモルツも同時購入してますね(笑)。そして恐ろしいことに‥

あ、このお弁当にはちゃんとお茶も付いてくるんですが、やっぱり飲んべえとしてはこのペアがぴったし。ちなみに朝弁専用ということで量は少なめ、ちょうど良かったです(ビールと含めてね)。

車窓から見る景色は「基本的に晴れ、でも脊梁山脈側では雨もまだ降り残っていて‥」となれば!



そんなわけで仙台駅には定刻8:00到着。あ、でも仙石線はまだ石巻まで開通していない‥でも大丈夫!

8:20発のバスは2台。実際には「8:20になっても担当者さんがやって来ない」というビミョーなところはありましたが、まぁ初めてのイベントですし細かなことは言いっこなしということで。それより、このバスを無料にする意味はあったのでしょうか?たとえ有料であったとしてもたぶんほとんどの人が利用したと思うのですが(わたしの隣に座った男性も関東方面からでしたし)。

銀杏の実が多く落ちる銀杏並木(拾いたいなー)を通り抜けて高速道へ。ライダーさんも今日は気持ちいいでしょ!(実はこのあと風が強くなったのでキビシかったかもしれませんが)。三陸道は目下4車線化工事中。そういや震災後しばらくは夕方上り線の渋滞が酷かったっけ(くわしくはこちら)。

バスは石巻港ICで高速道路を降り、ここからは海沿いに進みます。海沿いということは当然津波の被災地域ど真ん中を通過するわけですが、海岸沿いの工場地帯には右上画像のような土のう軍団以外には大きな爪痕が見られませんでした。もちろんそれは「それだけ復興が進んだ」というわけでもなく「見るべきでない物を雑草が覆い隠しているだけ」ともいうのでしょうが‥。

バスは北上川河口に架かる日和大橋を越えて渡波(わたのは)地区へ。県道2号線に入りトンネルを抜けて向かった先は‥



ええっと、何だか舌を噛みそうな名前の公園ですが、通称は「サン・ファンパーク」らしいので安心です(笑)。藩主伊達政宗の命を受けて支倉常長らがヨーロッパに旅立ったのが1613年ということですから今年でちょうど400年なんですね。ここには当時の復元木造船や博物館「サン・ファン館」もあるのですが、東日本大震災の津波被害により長らく休館していました(訪問時にはまだ休館中)。ただし2013/11/3に再オープンしたので現在は見学も可能です。

で、この公園施設内広場を使って行われたのがこの「三陸オイスターフェスティバル」ということで、いわばサン・ファンパークのプレオープンセレモニーみたいな感じです。



横断幕も誇らしげです。「第1回」とあるように、そして「石巻」でも「宮城」でもなく「三陸」とあるように、このイベントは「三陸海岸のイベント」なのです。企画をなさったのは「三陸復興牡蠣オーナー制度」の発起人であり、また「復興かき小屋」を最初に立ち上げた方でもあった(株)アイリンクのさん(お名前をクリックすると第1回オイスターフェスティバルのページが開きます)。

官による復興事業がなかなか進まない中、、復興牡蠣オーナー制度はいち早く現地に物資(養殖イカダや船)、また種牡蠣を購入するための資金を供給しました。拙サイトでもリンクバナーを張り付けたり、また個人的にも僅かにご協力申し上げたわけですが、その牡蠣を使っていよいよお祭りができるところまでこぎ着けたとは素晴らしい。というわけで、今回もいくばくかの賛助金をお送りした次第です。そして今回は、何よりその舞台見たさにここまでやって来たというわけなのです。



というのもすでに焼き牡蠣やホタテなどの食べ物販売が始まっていたので各ブース前にはすでに行列ができていたんです。「こりゃ買うのも一苦労だな」と思いつつ、まずは本部テントの受付へ。

というのも、いちおう賛助金をお送りした関係でお食事チケットが頂けるというわけなのです(うふふ)。そんなわけで!

下から2段目に「Takemaのあっちこっち」の名前が出ています。それにしても自分のほかにはこんなふざけた名前での登録はありませんね(苦笑)。で、何と2000円分のお食事券ゲットォ!これは食べでがある‥いや、生ビールを飲み出しちゃったらすぐさまなくなりますって(笑)。



各ブースは「やれ焼けヤレ蒸せYARE汁を温めろ」と大忙しです。でもこれでこそお祭りですから!



やっほほーい、お祭りだーい!ちなみに牡蠣は収穫シーズン直前の物を特別に提供いただいているそうです。

比較的空いていたブースで「牡蠣串焼き」(左上画像マウスオン)と「ホタテ貝焼き」、それにもちろん生ビールを購入して2階フロアに上がってきました(すでに生ビールが減っているのはご愛敬)。1階テーブル席はかなり混んでいたし、それに撮影するには俯瞰するこっちの方がいいと思ったので。と、ここで思いがけないアクシデントが!

この日はご覧のとおりお天気は良かったんですが風が強かったのがイマイチでした。ま、雨よりいいって!そうこうしているうちにいよいよ開会式です!

まずは縁起物の獅子舞!福が訪れるようにということで主催関係のお二人に絡みます。そして上記斎藤さんによる開会のご挨拶。「復旧ではなく復興、今回の津波を糧にして震災前以上に三陸をもり立てよう!」という気概が伝わってくるスピーチでした。そうそう、このように「旗を振る人」の存在があるかないかで地元の雰囲気も大きく変わってくると思うのです。大変なお立場だとは存じますがこれからも応援させていただきます!(でも恥ずかしがりなので齊藤さんがすぐ隣におられた時も声すら掛けられませんでした)。

飲み物食べ物がなくなったので再び補給活動開始!でも牡蠣関係ブースはさらに混雑の度合いを増していて小心Takemaには近づくことすら容易ではありません(というか並ぶのが嫌いなだけなんですが)。

そんなわけで唯一空いていたあさり汁のブースへ。確かにインパクトは牡蠣やホタテに比べると弱いんですが、しっかり味が出ていて美味しかったです。しまった「おやつ海苔」とやらも頼んでみるんだった!




そんなわけでここまでのハイライトを動画にしてみました。ちょっと冗長ですが。

いやはやいい感じで盛り上がってきました!三陸の底力については2013のGWに同じ石巻市十三浜で行われた「復活!大室南部神楽」見学でも同じ思いを感じましたが(その時の様子についてはこちら)、このオイスターフェスティバルではまたいっそう明るい雰囲気を感じました。というのも、このようなパフォーマンスだけでなく、今回は「オイスターフェスティバル」の本筋直球ど真ん中、牡蠣を使ったイベントが用意されていたからかも知れません。それは‥

牡蠣養殖関係の皆さんにとって牡蠣剥きといえばもちろん誰しもがプロ級のはず。しかしそんな皆さんを一堂に集めての「選手権」となるとそれはもう初めてというか別次元の話でしょう。このイベントでは岩手県の漁業者さんも参加した予選から始まり、しっかり敗者復活戦までも交えながら「真の牡蠣剥き王者」を決めるというのですから気合いが入っています。

なお「早剥き競争ではない」ことがミソで、剥かれた実の美しさ(そのまま食用に供する場合の)をも判定基準に加えています。「早いけれど雑」というのでは王者になれないというわけで、そのため?わざわざ「世界かき学会」の会長さんまで審査員としてお越しになっているくらいです(笑)。あとは地元の板前さんなんかを加えてもよかったのではないかなという気もしますがまぁ部外者のツブヤキということで。



始まる前には「お約束」の地元ゆるキャラ、「いしぴい」と「いしぴょん」がやって来て子どもたちは嬉しそう。でもキャラとしてはもう一工夫ほしいような(笑)。

さてステージ上のテーブルにはすでに牡蠣が並べられ、剥かれるのを今か今かと待っています!(牡蠣の気持ちとしては真逆ですけれどね(大笑))。で、審査員の皆さんもほぼスタンバイ!と、進行役の方が一人ずつに意気込みを聞いています。さてそんなわけで!



【ちなみに今回参加者の皆さんの地域一覧(公式発表分)】

岩手県宮古市、岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市唐桑、宮城県南三陸町志津川、宮城県石巻市、宮城県東松島市



レース中もにこやかなお兄さん、予想通り集中を欠いておりペースが遅かったです(笑)。



で、1回戦のスピード勝者は唐桑代表の女性!時間的にはダントツでしたが、このあとの審査があるのでまだわかりません。

なお、「これはいいな」と思ったのが優勝の賞品。「賞金ではなく賞品であること」が大切で、しかも右上画像に写り込んでいますからもうおわかりでしょう!

サッポロビールさんが協賛企業にもなっていますが、1人の勝ちはみんなの勝ち!だから変な話お金じゃなくてビールというのはなかなかです。地域対抗ということもあってそうでなくても熱くなるんじゃないですかね各地域の皆さん!


牡蠣の殻剥き、職人技が目の前に。これだってまだ「予選第一回」ですから、速い人はもっと‥



ほーらすでに幟旗を準備して振りまくる渡波オイスターズの皆さん!来年はもっと増えると予想されます(笑)。

で、このあとも最後まで見たいのは山々でありながら、そうなると今回の「鉄移動」に支障をきたすため無念ではありますがお昼過ぎに現地経由のミヤコーバスで石巻へと向かいます。

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