− 2013師走の東北湯旅 その5 最後に3湯、初めて&偶然の僥倖&定番の湯で〆!−



何と完璧ドライなR47の峠道!一気に県境を越え‥たところでちょっと寄り道ね(笑)。

ここ数年9月−11月の秋はTakemaの公的式繁忙期でありまして、お出かけ回数は春に比べるとがくっと減るのがいつものパターン。でも今年は10-12月の3ヶ月連続で鳴子温泉界隈まで来られたのが何とも嬉しいです(ま、10&11月は新幹線利用でしたが)。で、今回はTakema車での訪問となったわけですが、鳴子温泉へ抜ける峠道でさえご覧のようなドライな舗装路面であり冬将軍のお目こぼしに感謝(若き時に北関東で行けるイケルと過信して自爆したことを思い出しました)。

まぁ若き日のノスタルジーは道路脇に吹っ飛ばすとしてやってきたのは中山平温泉。先月も温泉卵生産拠点の湯に入ったんですが、この日は時間的にまだ早いこともありまだ無理かなということで国道から少し入ったところにある花渕荘さんへ。うふふどうやら先客さんの車は皆無、いいお湯をいただけそうです。

 

エントランスは何となくなつかし系の風情が漂いますが、びっくりしたのは玄関正面にどどんと鎮座する馬の絵です。こ、これは‥描いてもらうにも相当の費用がかかっただろうと勝手に推察してしまうような大作。たぶん馬に相当のこだわりがあるご家族がおられるのかと勝手に想像。


「お風呂ですか?はいどうぞいらっしゃいませ!」ととても明るい応対をしてくださった女将さん(若女将さんかも?)に料金を支払って脱衣場へ。うはー何だか広いぞ!はめ込み式の脱衣カゴに服を入れていざ浴室へと向かうわけですが、脱衣カゴ周りにはどうやら温泉を利用した床暖房が仕込まれているみたいだし、浴室の IN &OUTにはほんの10歩くらいとはいえ微妙に距離があるので、特にOUT時には途中に敷かれたマットで足裏の水分&湿気もしっかり吸われると思われるなかなかの造りです。で、いざお風呂へと向かいます!

 


限りなく清冽透明な湯が湛えられておりました!脱衣場も含めて清掃整頓は完璧でしたしお湯もこれはもう間違いないでしょう!というわけで中山平温泉のお湯ですしこれはもうツルとかヌルとかのの形容間違いなし!と思いきや?


(その浴感を理解した瞬間にちょっとがっくししたのはここだけのヒミツです)
 

さてしかしここでしっかり花渕荘さんをヨイショさせていただこうかと思います(笑)。湯上がり後に気付いたのですが脱衣場の源泉利用掲示には「男女浴室(内風呂)は循環しています」との記載がありました。しかしですね、Takemaの温泉専用カメラはしっかり捉えておりました内風呂浴槽底にあったこの赤茶色の湯花を!(右上画像)。年末直前のオフシーズンの午前9:30過ぎ、少なくとも濾過はしていないのかなと。また中山平温泉のステレオタイプイメージとしての「ヌル感」こそないものの、NaCa-炭酸水素塩泉系のさっぱりした単純泉がたっぷりと流し込まれておりました。

ネット上で確認していたら、某ネット予約サイトのお宿コメントに2013/10段階で「当館温泉は露天風呂、貸切風呂、岩風呂などはすべて無加水かけ流し温泉となっております」とありました。温泉ファンのみなさーん、花渕荘さんは施設内掲示とは違って循環湯じゃありませんよぉ!

 

続いては内風呂からそのまま出られる露天風呂へ。ぐわぁ寒い!(笑)。というわけでさっさと浸かりましたが「ん?内風呂と浴感が変わらないんですが?。これもしばらく前のレポートだと「内風呂は独自源泉、露天風呂は含硫黄系の別源泉」ということでしたが、現在は全浴槽とも独自の「花渕荘源泉」を利用しているようです。湯触りでわかるようになったんですからTakemaもだいぶ大人になったなぁ(何だか前のページと言っていることが違うような気がするのはたぶん気のせいです)。

 

そんなわけで湯足を出して満足したわけですが、ここでどう考えても気になるのが右上画像の岩くりぬき湯壷。高い位置にあるので足湯というわけじゃないし、かといって壷湯というにはどう考えても小さく足を出しての腰湯がせいぜい‥あ、ここで人生の先達の言葉を思い出しました!


というわけで浸かってみたんですがみぎゃーっ!(左上画像マウスオン)。冷たい外気はともかくとして、投入されている源泉湯はきっちり適温であるもののどうやら常に湯だまりの表面を流れ進んでいるらしく‥


というわけでこちらは冬向きではありませんでした(大笑)。まぁそのあたりはどうでもいいとして、こちらのお湯は何だか「鳴子の濃い硫黄泉の上がり湯」としていい感じかもと(笑)。また別件ですが気になったのが右上画像マウスオンで出てくる日めくりカレンダー。震災後に鳴子温泉の各所でこの手の絵を見るんですがこれは?2014年版があったら欲しいぞ買いたいぞ!(日めくりバージョンでなくてもOK)。

さて続いては、2013/10に宿泊で利用した東鳴子の阿部旅館さんを訪問です。湯上がりの中山平からだと、かれこれ15分もあれば到着しちゃうわけですし、実は今回の訪問はお風呂そのものが目的ではありませんでした。では何が目的だったかというと‥


という一念でありました。そう、阿部旅館では若女将さんデザインによるオリジナルのマフラータオル(というのかスポーツタオルというのかよくわかりませんが)を販売しているのです。しかもどうやら「完売=企画終了」らしくて、こういう限定モノにはやっぱり弱いんですよわたくしTakemaは(笑)。とはいえわざわざ送っていただくというのも申し訳なくて‥と思っていたところで、数日前には考えてもいなかった鳴子入り=千載一遇のチャンスなのです!

 

というわけで阿部旅館到着!「こんにちはぁ」と玄関で声をかけると女将さんが出てきて下さいました(SNSつながりのある若女将は外出中とのこと)。上記の旨を申し上げた上で2枚購入完了!よぉっし胸のつかえが1つ取れました!(案外いろんなもんがつっかえていたりするのかもしれないTakemaです)。そんなわけで辞去申し上げようとするところで、女将さんから驚愕の事実が!以下にその時のやりとりを再現してみましょう(一部に脚色があるのはいつものとおりです御了承下さい)。
 
 
 
 

ちなみにこのやりとりをしていたのは画像の記録によると10:45ころ。女将さんは「今日の午前中に使えるようになった」とおっしゃっていましたからもしかして復活源泉の一番湯という僥倖ドドンパ大当たり?ちなみにあとで若女将さんとやりとりしたところ「まず間違いないでしょう!」とのことで‥




(表現が気色悪いとか言いっこなしでお願いします)

奥の浴室に入ってみると、うす緑の濁り湯がお出迎えっ!女将さんによると「溜め始める最初の時はもっと黒っぽいお湯なんですよ」とのことです。1号泉は単純温泉とのことですが、やっぱりいろんな成分が溶け込んでいるのはもちろんであり、それが炭酸水素塩泉との絶妙なるハーモニーだかバームクーヘンだかの結果このようなお湯のさまを見せてくれていることなのでしょう(何のこっちゃ)。ちなみにこの時点で床タイルは完全に乾いていましたから、確かにTakemaの一番湯説は客観的にも証明されたかも?(笑)。

そんなわけでいざお湯へ!浴感はさらり系というよりややキシ感ありで、臭いはといえばはっきりとした金気臭と土っぽい感じ+ややアブラ(笑)。口に含んでみるとやや塩+微苦味という感じだったでしょうか。3号泉オンリーと比べると何だかいろんなクセがあって楽しいですよぉ!

 

このあと手前の3号泉浴槽にも浸かりたかったのですが、奥の湯船で湯ったりしすぎたせいか連泉の湯望が急速低下、写真を撮るだけにとどめた次第です(こちらはやはり透明湯ですね、浴槽底タイルの目地が見えてます)。そんなわけで思いがけずシアワセを満喫させていただけた阿部旅館さんでありました。またおじゃまします!


さてここからは千葉まで帰るだけ?いや、でも温泉のデパートメント本家エリアにいるんですしやはり湯望未練たらたらな中、ふと気がつけば前回も気になっていた「なるまん」の本拠地に車を止めたTakemaでありました(笑)。うーんこの絵師は先ほど中山平の花渕荘さんで見たカレンダーの制作者と同一?(聞けばよかった)。

 

こちらはどうやら製造直売のようなので、留守番のおしんこどん他にお土産として購入しました。


さて東鳴子の梁山泊と称されて久しい(うそつけ)こちらの某焼肉店は営業時間外まっただ中なので涙を飲むまでもなく通過。あ、しまったこの日に帰るんだったら鯉‥(忘れてた)。そんなわけで川渡温泉にやってきました。川渡の湯はまだ共同浴場の湯と板垣旅館の湯にしか浸かったことがないゆえに「今年の〆湯として高東旅館の湯」を選び、心も身体も今年1年の垢を前部落として新年に望む気まっしぐらというか真っ盛りというか、とにかく「その気満々」だったのです。それと‥

 


そんなわけでこちらで投函。はーいTakemaからの年賀状を元日に受け取った皆さーん、その賀状には湯けむりのにおいが染みついていませんでしたかー!(笑)。

さてしかし2013最後の湯としてターゲットスコープをオープンさせた高東旅館ですが、実は湯めぐりチケット(川渡・東鳴子・鳴子・鬼首・中山平・赤倉・瀬美温泉共通)による利用しか受け付けていないのだとか。「みんなニコニコ現金お支払い主義」路線を邁進するTakemaとしては面倒なのですが越後屋さんでチケットを購入。んでもってまっしぐらに高東旅館を初訪問してみると‥


あれまぁ。時間的にずいぶんかかることもありおそらくはこちらも「年末の大掃除」の一環だったのかなと思われます。そんなわけで高東旅館にフラれたTakema、それじゃ川渡の他の湯へ‥?いやそれが(笑)。




だって馬場の湯小屋は絶対間違いないもん(笑)。そんなわけでいつもあまり愛想のない旅館ご主人に入浴料をお支払いします(でもここの旅館にはいつか泊まってみたい気持ちあり)。あ、でも湯小屋入浴は湯めぐりチケット使えないんですね(汗)。そんなわけで今回は「湯めぐりチケットを購入したにもかかわらず1枚も使わず」でしたが、1年間有効であれば間違いなく全部使い切るだろうという根拠なき自信がフツフツと(笑)。

ちなみに旧母屋は昔(=先代ご夫婦が生きておられたときのまま)維持管理されているようでした。この日はこちらも大掃除をなさっていた関係で扉やガラス戸も開いていたのですが、その奥にはかつて自分たちが先代の奥さまにお茶をいただきながら「マトリョーシカのような工芸品」を見せていただきつつのんびりした机がそのまま残されていましたっけ(おばあちゃんご存命時の訪問ページはこちら)。自分もアラ中高年真っ盛り人生を送っていますが、本当に「時って流れるんですよ」(何のこっちゃと思わば思え)。

そんなわけでお風呂お風呂お風呂!(いきなり節操なしの展開陳謝)。




(あまり意味はありませんが上画像マウスオンで別角度からの画像に変わります)

川渡温泉界隈で比較的長くうろうろしていたせいもあり足先などはすでにかなり冷たくなっておりました。かけ湯をしても最初はアチチ、でもそれがいいんですよ。大事なところ洗いのあと浴槽縁に座って頭から湯をかぶること約10回、うん、これで浸かれるかなと「満を持して」湯に浸かります。

 

いやぁやっぱりいいですわ馬場の湯は!旅館の湯とは別源泉だといいますが、モール泉の柔らかな肌触り、アブラ臭、そしていつものアワアワ!特にアワアワについては推定45度という高温湯なのに肌への泡付きがハンパではありません。ある意味奇跡の湯のような気がします。お湯の黒さは実はそれほどでもないのですが(右上画像マウスオンで浴槽底に足をつけた画像に変わります)、「気がつけばびっしり付着した気泡」にトキメキマヤコンなのであります!

身体も髪も洗いつつ30分弱ほど出たり入ったりでのんびりし(ちなみに次のお客さんがいるかどうかを時々確認していました)、最後に5分くらい浴槽内でほぼじっと動かず修行浴(大汗)、最後に頭から10回くらい湯をかぶった上で2013年の〆湯終了です。あ、ただ旧母屋の前に置かれていた喫煙者のための吸い殻入れは、個人的な思いとしては「この場所に用いるべきモノではない」ように思いますが(左上画像マウスオン)。

 

このあと古川ICから高速に乗る手前の道の駅で「きのこハンバーグ定食(ご飯少なめでオーダー)」、このあとはぐいぐいと南下(ただしいつもより休憩ストップが多かったのは「どうせ上りの渋滞はないだろうし」という12/27常磐道の達観?。ちなみに途中のSAで四半世紀前に勤めていた職場の先輩と偶然お会いしてびっくり。久々に懐かしいお何人かのお名前を伺いました。しまった名刺を渡すのを忘れてた!

それにしてもただ何もせずに運転しているだけでもお腹は減るものですね。約300kmを移動してきた友部SAで軽食@ナポリタン。これ、案外美味しかった!というわけでそのあと約100kmを移動しておうちに帰りましたとさ。

何だか好き勝手にお出かけしてきましたが、この翌日からおしんこどんは奈良に帰省。Takema母を1人にしておくのは不安という流れからこういう動きになったわけですが、このあとTakema母は2014/1に再び開腹手術を受けました。とりあえず元気ですが間もなく80歳になるんだから‥いや、自分としてはいつも通り好きにやってもらおうかなと。ただし自分としてはかつてのような重厚長大‥じゃなかった数週間にもわたる大おでかけ旅行はしばらくパスします。でもたとえば4日くらいなら大丈夫かな?(あのね)。

なお、今回残念だったのは山形市内の某お寿司屋さんに行かれなかったことかな(笑)。連絡は入れてみたんですがあちらもどうやら年末のバタバタだったようです。そんなこんなで2013年の〆湯めぐりも終了。まだまだみちのくには行きますよ!2014は久々に青森にも行きたいし。

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