− その2 裁ち蕎麦ランチのあとはひっさびさの赤岩温泉立ち寄り、そして大塩温泉たつみ荘さんへ −



山びこ山荘で裁ち蕎麦ランチ。残念ながら2014/11で食堂の営業は終了です。
ランチということでやってきました「山びこ山荘」。実は釣り好きの職場先輩に「今度奥会津へ行きますよ」系の話をしてひとしきり盛り上がっていたところで「そういえば山びこ山荘が食堂を閉めるらしいね、宿はまだ続けるみたいだけれど‥この休みに行くつもり」とおっしゃっていたのを聞いて、「これは万難を排して行かなければ!」と考えていたわけです。

とはいえずっと前を含めて2回しか利用したことがないのですが(最近の利用=2012はこちらにレポートあり)、美味しかっただけでなくお店として好感が持てた記憶があったので、こちらの閉店は残念な限りです。

と、ここで笑えたのが(実は入店前から駐車車両を見てわかっていたのですが)、何と上で書いた職場の先輩ご夫婦がしっかり入店中ということでした。お互いこっち方面に向かうということはわかっていたものの待ち合わせしていたわけではないですし(この日に行くかどうかもわからなかった)、この時間はすでに13:00を回っていて昼食としてはやや遅めのタイミング。いやぁ笑えましたね。

さてではでは「裁ちそばセット」と「天ザルそば」を注文いたしましょう!たぶんこちらではこれが最後のランチオーダーとなるはずですから!



「天ザルそば」と「裁ちそばセット」(上画像マウスオン)。赤カブはなかったけれど惜別云々は抜きとして美味しかったです。


さてレジ付近には「そば処 営業終了のご案内」掲示がありました。たぶん「なんでーっ?」という質問があまりにも多かったからなのでしょう、追加で終了の理由があまりにもわかりやすい表現で記載されておりました。

で、おそらく常連さんと思われる男性が(営業終了については全く知らなかったと思われます)、お会計へとレジ前に立ったところで‥

うーん、わたしのように数回寄っただけの新参者はともかく、この食堂が常連の皆さんにいかに愛されていたかをホーフツと感じた一瞬でありました。まぁこれからも食事付きの宿泊は続けるということですし、自分としてももう30年くらい登っていない会津駒ヶ岳にも久々に登ってみたい気もします(自分が登ったのは旧駒の小屋が火事で全焼した年だったかの晩秋で、そのあたりに単独テント泊、翌日朝は中門岳に行こうとしましたがツボ足でズボズボ、こりゃ無理だということで観念して下山した記憶があります。

当時は20代前半だしやる気満々、確か往路はバスの乗り換え地点のどっかの屋根の下で寝て始発バスに間に合わせた記憶もあります(笑))。今みたいに登山客ニーズなどなきに等しい時代だったのだなぁと実感(尾瀬関係は当時から登山バスもやる気満々だったと思いますが)。


檜枝岐からは旧南郷村方面を目指します。ええっと、只見に行くと書ければ問題ないんですが今回は行かないですし、その手前の界隈がみんな合併で南会津町になっちゃったんでどこに行くって書きにくい!あ、また小豆温泉を通過してしまったけれどまぁいいや。何でも一部の浴槽がかけ流しになったのだとか。いつかは行かなきゃね。

そんなわけで古町温泉赤岩荘にやってきました(見ればわかりますが右上画像マウスオンで建物画像に変わります)。ここの赤湯はかなり特色ありなんですが周辺住民の皆さんに人気の湯ということもあっていつも駐車場は混雑系、というわけで実はこれまでたった1回しか入浴したことがなかったわけです。しかしこの日は月曜日の午後まだ早い時間‥というわけで満を持しての再訪です(そういえば近隣の通称「パナソニックの湯」(会津みなみ温泉)には宿泊を含めて4回くらい入ってるよなぁ)。

公営から3セク系に経営を移譲したと思われ、ゆえに日帰り温泉施設のいろんなところにお役所系の雰囲気があったりします(左上画像の掘削図などはその典型でしょう。700m掘ったのかぁ)。この内風呂入口も味も素っ気もない感じですが‥



(源泉は浴槽内から間歇的に投入=右上画像マウスオン)
あれ、でもずっと以前の内風呂入浴記憶ではもっと透明湯だった気がするぞ。さてはこのタイミングは残念ながら前回の内風呂定期清掃からずいぶん時間が経っていたのかな?

で、このあとはあらためて着衣の上で露天風呂に向かうのですが、あとで聞いたところ女性風呂は内風呂と露天風呂がそのまま行き来自由なのだとか(構造を考えれば納得)。施設そのものは新しくもありませんが女性に優しい施設なんですね。入れ替えってあるのかな?

露天湯はまぁみごとに酸化してオレンジ色でした。しかし酸化@反応後だから湯がぬるいというわけではなく、こちらの源泉温度は57.2度、それを(公式サイトによれば)加水もせず投入しているというわけで(だから断続投入なんだ)、基本的に熱いんです。右側の源泉湯船もこの日は45度ちょいありました。あとで聞いたら午前中はもっと熱かったとか(苦笑)。


しばらく誰も入っていなかった露天湯には成分の膜が張りつつありました。ナトリウム分が5000mgを超える食塩泉でもあり、この湯は疲れますねぇとしみじみ。

湯上がりには冷水等でクールダウン。ちなみに「麦茶」のポットはあったかいヤツですのでご注意を(笑)。広い広間には1部に荷物はありますが基本的にいるのは自分だけということでのんびりしてみました(靴下履いたの失敗だった)。

食べ物は持ち込み禁止ですがお食事はそこそこ充実しています(右上画像マウスオン)。この旧伊南村〜南郷村界隈には食堂がとても少ないので、こちらの施設でランチという選択肢もありそうです(ただし食事だけの場合入浴云々が料金的にどうなるかは不明です。まぁまず割引にはならないでしょうが)。


このあとはJA会津みなみで南郷トマトジュースを箱買い。旧南郷村のトマトは一応ブランド品の地位を獲得しており(全国区じゃありませんが)、この日も宅配便業者さんが各地に発送するトマトの箱を積み込んでいました。しかし、今やご当地農産品として全国各地がトマトに目を付けていますから‥油断めさるな南郷地区!

こちらのトマトジュースももちろん美味しいんですが、ご当地トマトジュース系でいけば自分としては長野県栄村のそれのほうが好みだったりします(この件についてはこちら)。ちなみに南郷トマトジュースはそのまま飲んでおいしいジュースであり、変にカクテルとかに流用してみるとイマイチですので念のため(たとえばブラディーマリーなどにはマイルドすぎて全然合いません=経験者は語る)。

さていまだに食したことのない只見のマトンケバブにも心惹かれたのですが、すでに15:00をとうに回っているので、明るいうちにたつみ荘河原の湯をタンノーすべく、ご主人が日々の温泉研鑽修行にお使いの山越えショートカットルート(県道153-352の松坂峠越え)経由で金山町へ。うん、確かに早いわこりゃと納得(ただし道は狭くてクネクネですので念のため)。途中にはハゼに干された稲の束も多く見受けられ、今回の密かな目的である「奥会津の新米入手」も現実味を帯びてきます(笑)。

そんなわけでたつみ荘さんに到着です。女将さんが出てこられてまずはご挨拶。しかーししかし!女将さんのおっしゃることには‥


まぁしかし、水没しちゃったものは仕方がありません。自然の摂理いや違ったダム管理会社の意向及び放水判断に逆らうことはできない‥いやしかし、そのせいで起きてしまったのが2011夏の会津豪雨、そしてそのことでこちらのたつみ荘も甚大な被害を受けてしまったわけなのです。今後の治水について各ダム管理会社の連携対策は進んでいるのでしょうか。

ちなみに「2011会津豪雨」の知名度は決して高くはありませんので、ご存じない方は「2011福島会津豪雨」等のキーワードで検索なさってみてください。「平成23年新潟・福島豪雨」が正式名称で、人的被害こそ多くはないものの地域の被害は甚大で、只見線の橋梁や国道その他の橋が何箇所も落橋し、その関係もあってJR只見線は2014/10現在いまだに只見−会津川口間が不通。復旧の目途さえ立っていないのです。また、豪雨当時の画像等についてはこちらです(PDFファイル)。

そんなわけで、この続きは次ページにてということで。

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