− その3 二年ぶりの八丈島をゆるーく堪能。あしたばソフトは欠かせません(笑) −



穏やかな海と八丈小島、そして夕日。夕焼けはなかったけれどこれで十分。

とはいえタイムライン的にまだまだ夕方になるには早すぎます。まだお昼ごはん食べたばかりだし(笑)。このあとは島の東部、中之郷や末吉方面へと向かうのです。



大坂トンネルを越えてやって来たのは地熱発電所併設のビジターセンターである八丈島地熱館です=右上画像マウスオン。前回(2012)訪問時には震災後の社内混乱の関係か一般見学不可になっていましたが、確かその後石原都知事(当時)が来島時に「見せないでどうする?」と発言したんでしたっけ、ともかく今回はビジターセンターは開いておりました。



ただし東日本大震災前は無料だったという見学施設はしっかり有料(100円)となっていました。そのかわり、例えば同系統の施設でいえば鬼首の無料施設はある意味お子さま向けの展示だったのに対し、ここの展示は大人の見学にも堪える内容を含んでいる気がしました(ビデオも含めて)。ただ、説明係のコンパニオンさんは3人も要らないだろうなとしみじみ(まぁいろいろとあるのでしょうが)。

と思ったら、入館料のレシートには何と「八丈町出納員之印」とあります。この施設は間違いなく東京電力の敷地内にあるわけですが、管理運営は町に委託されているということのようです。なるほどこちらの皆さんたちは東電ではなく町の職員というわけですね。

「ご説明いたしましょうか?」とお声掛けいただいたので、ではではということで発電の仕組み等を説明していただき、ビデオも観賞することに。こういうところに来るとおしんこどんは「じっくり見たがる&全ての展示ボタンを押したくてたまらなくなる」人なので、まぁ結果的にもヨカッタかなと。

ちなみに、



2Fの展望室には、おそらく八丈島の形をイメージしたテーブル(お金かかっていそうだなぁ)、そして発電プラントを一望できるエリアがありました。説明によると「最大需要時の1/4をこのプラントで発電」ということでしたが、いわゆる最小需要時たる3月4月あたりでは島全体の電力需要のほとんどを賄えているような感じでした。時期限定ではありますがなかなかすごいなぁと。

それと同時に、日本における地熱発電ももっとしっかりやってほしいものです。日本では源泉の権利等が複雑なのかも知れませんが、温泉業界も既得権ありきの及び腰ばかりでは前に進みません。アイスランド共和国屈指の観光地である巨大温泉プール「ブルーラグーン」の湯は、その全てが地熱発電所で使用した高温蒸気等を再利用したもの。それでいてアイスランド屈指の集客を誇る施設なのです。

となれば「発電所で使ったあとの『廃湯』に客を入れられるか!」というような古めかしい発想はやめてほしいところです。そもそもほとんどの温泉施設では、浴槽にちゃぽちゃぽ流し入れるまでにさんざん耐熱ゴムホースやパイプやコンクリ導水などの人工物を通しているわけですし、それが発電施設経由だとなぜイケナイのでしょうか?。もちろん「だから全てそれでいこう」とまでいうつもりはないですが、例えば別府や鳴子あたりにはもしかして「とてつもない観光資源」が放置されたままだともいえるわけです。同じことは秋田の小安峡や秋の宮あたりにも言えるかも知れません。



そんなわけで続いては近隣の、温泉熱を使った施設「えこ・あぐりまーと」へ。実は「ここに行けば八丈島特産キクチレモンの苗を売っているのではないか?」という目論見からだったのです。その目論見はまぁ見事に的中系でしたよ。ただし3月下旬という時期柄か‥



フルーツ系レモンのキクチレモンは、戦前に菊池さんがテニアン島から種だか苗を持ち込んで移植したものなのだそうで、実はかなり大きく、そしてマイルドな酸味ということで地元八丈の方々にも大人気のようなのです。テニアン島かぁ、広島に原爆を投下したB29はその島から飛び立ったんだよなぁ‥(全然関係ないんですが)。

ちなみに今日のお泊まりは島西部の永郷地区にあるお宿です。しかしそちらには温泉はないので(八丈富士=新しい火山の麓に温泉はないんですよねぇ不思議)、宿に向かう前にひとっ風呂浸かっていくことにしました。



やって来たのは島の最東部にある「みはらしの湯」。この日は日曜日ということもあってそこそこ混んでいました。ただし観光客はもうすでに帰途についたということか、多くの人が地元関係だったのでは?駐車場から沖を見ると、漁船も本日の営業おしまい!という感じで戻ってくるところでした(右上画像マウスオン)。

浴室内は撮影禁止ということで画像はありませんが、多くのお客さんが露天風呂(絶景系)に長居をしているようで(もっとも湯は熱めなので出たり入ったりのようでしたが)、わたしはゆっくり内風呂に身体を沈めます。シャワーカランもガラガラだったので、ゆっくり身体を洗ってうはーすっきり。



この日が千秋楽の大相撲春場所を休憩所でのんびり眺めながら水分補給。前回訪問時にはここで八丈牛乳のパックを飲んだんだっけ(今回はありませんでしたが、今回はすでにフリージア畑で飲んでいるのでまぁいいか)。ちなみに駐車場脇には温泉の貯湯漕タワー、そしてその近くには源泉井がありましたが(右上画像マウスオン)、こちらの源泉は動力揚湯時の湯温が49.8度ということで、多少の時間貯湯漕に滞留させておけば加水なしでそのまま投入できていると思われます。

もちろん滞留による劣化はあるでしょうが、こちらの湯は成分総計が41g/kg、そしてその多くがナトリウム系の激しょっぱい温泉です。ナトリウム分そのものはたぶんそうすぐに劣化しないのではと素人の邪推です。まぁその他の成分と結合したりとかはあるかも知れませんが。

ちなみに今回訪問時点において、ここみはらしの湯から歩いて行かれる雛び系無人共同湯だった洞輪沢温泉は休業中でした。受付の人にその状況と今後の見通しを聞こうと思ったら、温泉ファンでもなさそうな方が同じ質問を先にしていたのに聞き耳を立てることに(安直)。すると‥(係の方は八丈町から委託を受けた方々なので地元末吉地区在住とも限りません。ゆえに内容の信憑性は不明ですので念のため)、



というようなお話だったと思います(もちろんですがこれは地区や町の公式見解ではありません。又聞き+Takemaの思いこみが含まれる内容であることをお含み置きいただき、この内容を安易に流すことはおやめ下さい)。

そんなわけで、2年前の訪問時に湯ったり2回入っておいてよかったぁとしみじみです。なおこの近隣には「汐間温泉」という、その名の通り潮の合間にだけ浸かれる(かも知れない)野湯もあるそうなのですが、今回は最初からスルー計画でした。野湯に関する限り、かつてのような「突入浴モチベーション」は自分の中で着実に下がっているような気がします(=ジジイ化まっしぐらかも)。

さてこのあとは島の南部道路をひたすら西進です。あ、でもねまだ幟が出ていたのでやっぱり立ち寄りましたよソフトクリーム屋さんに♪



やってきたのは中之郷の交差点(裏見ヶ滝温泉ほかへの分岐のある信号付き交差点)にある中田商店さん。もっとも建物には屋号の記載はありません。向かいのタバコ販売店とご親族なので「中田商店グループのソフトクリーム販売部門」という位置づけなのかも知れません(実際、幟が出ていても不在の時は向かいのお店に声を掛けてください系の掲示がありました)。

ここは八丈島観光で結構有名なところですが、横浜出身のおばあちゃんはつっけんどんなようでいて実は案外話し好き&サービス精神旺盛です(笑)。今回は閉店時間近くに訪問したので「このソフト、余っちゃうからねぇ」というわけでソフトの形にして冷凍保存し始めたものをいただきました。ただ、どうもこれってデジャブー感があるぞと思って前回の訪問記を確認してみたら、やっぱり前回もいただいていたんだっけ(前回訪問時のページはこちら)。



今回は「こちらのお店デフォルトの?あしたばソフト」「自家製あずきソフト」をいただき(左上画像参照)、さらにはそれらを食べたあと出がけにいただいたソフト*2が右上画像というわけです(右上画像マウスオンで、見たところで何ということもないTakema画像に変わります)。さてここからは八丈島の天険と思われる大坂トンネルを越えて西進、大賀郷へと戻っていきましょ。



大坂トンネルの西側(大賀郷側)の区間は一気に高架橋で下っていくパターンで歩道のフェンス部分には左上画像のようなトビウオも組み込まれています(走行中だったのにおしんこどんナイス撮影!)。でもこれって相当に高い製作コストがかかっているんじゃないかなぁ(だから経済が回り技術が受け継がれるともいいますが)。

多くの人がレンタカーで島内を移動していると思われる八丈島、この区間では是非このトビウオくんたちをお見逃しなく!(飛形姿勢の違うものが複数ありますので)。このあとは八重根漁港の脇を通って海沿いロードを進みます。



夕暮れが近くなった海沿いのエリアでおしんこどんがいつものV字バランスとやらを披露。うん、この時は右左ともかなり上がってますね(右上画像マウスオン)。でも人間の心理として「アブナイ場所ではやっぱりビビる大木」なのか、このあと岩礁帯の先っぽで同じ姿勢をトライしていましたがやっぱりダメダメでした(おしんこどんの気持ちに配慮してここでは載せません(笑))。

まぁ同じことは例えばバンジージャンプなんかにもいえることでありまして、50mでも100mでもお立ち台で準備すべきことは一緒なのに、やっぱり何かが大きく違うんですよね(竜神大吊橋100mでは思いっきり失敗したし=その時のページはこちら)。



さて日没前の太陽を撮影すると時としてこのような黄金色モードになったりするのですが、実際のところはまだまだ眩しくてこんなふうには見えません。同じようなことは例えばオーロラにもいえるわけで、特別に地磁気その他の関係で活動が活発にならない限りオーロラは写真画像で見たようには見えませんし、ましてやヒダの部分がわらわらとうごめいているのを見られるわけではありません(あんなに動きが速いことはなく早回しです)。

でもこの両上画像やオーロラ画像のように「撮れる」デジカメというのもまたよきかなと思うわけです。だってそれは「自分の視覚組織を通しては見られなかった別の絵」を見せてくれているわけですから。



撮影に精を出すおしんこどんを撮影してみました(笑)。

そんなわけで、そろそろ今宵のお宿へと参りましょう。

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