− 2015/6 佐渡島(6) 灯台、温泉、お蕎麦ときたあとは佐渡名物のアレに乗る!− 島の南部へ。うわ、この姫埼灯台って実はすごい存在なんですね。 |
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ドンデン高原から降りてきたあとは島の最南部である小木方面へと向かいます。中央部を突っ切っていくのが一番近くて早いのはわかっていますが、せっかくなので島の南東側の海沿いを進むことに。しかし、いろんな情報ページを見てもこの南東部海沿いには観光ポイントがほとんどないみたい。ま、いっか(笑)。 |
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というわけで、南島海岸唯一の観光地?たる姫埼灯台へ。とはいえ観光地につきもののおみやげ屋さんとかがあるわけでもなく、道のどん詰まりにぽつんとあるだけの無人灯台です。 しかし右上画像の説明を読んでいたら、「実はこの灯台、結構タダモノじゃない」ということがわかりました。字が小さいので以下に転記しますと‥ |
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うわ、「世界の灯台百選」のうちの一つなんですと!無人灯台ゆえもちろん内部の見学は出来ませんが、別角度からもう1枚パシャリ。 |
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と、灯台の下の方には何やら建物があるみたいなのでちょっと見に行ってみることに。 |
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そこにあったのは「姫埼灯台館」と休憩所でした。どうやら昔はこの場所に灯台守の住居があったそうなのです。残念ながら建物にはトイレを除き鍵がかかっていたのですが、外壁の掲示物ほかを見ると‥(右上画像マウスオン)。 |
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建物の海側には海を望むキャンプサイトが!脇にはしっかり水場やカマドの設備もあり(右上画像マウスオン)、うーんここでキャンプというのも‥いや、ここまでキャンプ道具を持ってくるのも結構大変だよな(実は駐車場からここまでは結構な坂道なのです)と思いつつ妄想終了。 |
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再び海沿いの道を進んでいきます。交通量はごく少なく快適なドライブです。前にも書いたように板壁の住宅がとても多く風情があります。それにしても右上画像のお宅、2階の窓面積がとてつもなく広いですね。台風の時とか大変そうな気が‥(余計なお世話)。 |
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さらに進んでいくと、さしもの海沿い県道も道幅が細くなったりしますが、そもそもの交通量がナニなので特に問題はありません。 |
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今さらながら後悔しているのが左上画像の「佐渡海洋深層水」施設に立ち寄らず通過してしまったこと。いや、工場見学こそ出来なくともどんな感じで作っているのかの説明書きぐらいはあったでしょうからね。で、ここでサンライズ城が浜到着。もうお昼を回っているんですがここで「温泉ピットイン」です。 |
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隣接する温泉施設「あかどまり城が浜温泉」への入浴です。循環湯であることは知っていましたが、まぁこの日は朝からミニトレッキングで小汗も書いたことですしここらで一浴してもバチはあたらないはずです(誰に言い訳してるんだ?)。 |
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温泉はお昼時ゆえほぼ貸し切り状態でしたが、うーん塩素臭が漂ってます。温泉自体はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で浴感も悪くはないんで、露天風呂だったら塩素臭もあまり気にならないかも知れませんが。端っこにはジャグジーがあるのでたまにはいいかと思って近寄ってみましたが(右上画像マウスオン)、やっぱり落ち着きませんでしたのですごすご撤退(苦笑)。 さてすでにお昼をとうに回っており、お腹の方もかなり空いてきました。この温泉施設でも食べられたのかも知れませんが、ここはまずとにかく小木まで行ってしまうことにしました。 |
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とはいえ赤泊港のオブジェ立ち寄りくらいはしましたよ。ところで6月の佐渡は週末ごとにあちこちでいろいろな祭りが開催されています。この日は最北端の大野亀でカンゾウ祭りのはずですし、右上画像のように地域のお祭り期間中のところもあれば、、はれま小木ではこの翌週がさざえ祭りなんですね(右上画像マウスオン)。 なお、佐渡は昔から「能」が盛んな地域で、今でも佐渡全体で30以上の能舞台があるのだとか。春から秋にかけて、各地で能の上演が行われているのですが、そのうち半分くらいは無料で見学できるようですし、やはり半分くらいは「薪能」の上演だったりするので、地域芸能の見学がお好きな方にはお勧めです。自分も、それこそ大劇場で行われる能とか歌舞伎とかには全然興味がないのですが「地域伝承」となれば話は別。 今回も薪能が草薙神社で6/15に行われることは事前に調べていたのですが‥それって、旅行最終日の夜なのでじぇったい無理だしということで涙を飲みました。次回訪問時には「薪能を見る」ことを前提に日程を組もうかなぁ。 |
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さてやって来たのは小木の商店街ど真ん中にあるお蕎麦屋さん「七右ェ門(しちえもん)」。そう、前日のランチもそうでしたが「あえて海鮮系以外」ということで目を付けておいたお店です。駐車場も隣接地にあり(わかりにくいですが)無事入店完了。 こちらのメニューは「冷たい蕎麦」ただ1品のみ、よってメニュー表などというもの自体が存在しません(笑)。聞けば「注文は(全部で)何杯」という言い方で行うのだとか。「1杯だけだとちょっと少ないかも」ということで、少食人種ではありますがお腹が減っていたこともあり「夫婦で4杯」を注文しました。1杯500円ですが2杯目以降が安くなるシステムではないようです(笑)。さて待つことしばし‥ |
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何でもこのぶっかけ系の食べ方は西国から北前船によってこちらにもたらされたのだそうです。ここ佐渡は北前船の寄港地&風待ちの港でもあったそうなので、江戸時代から全国各地と深い繋がりがあったわけですね。 美味しくペロリといただくと、丼の底から屋号が顔を出します。おしんこどんはよほどお腹が減っていたのか、Takemaよりもかなり早く完食していました(笑)。もっと田舎系のお蕎麦かと思っていましたが案外上品でしたね。 しかしこのページをタイプしながらいろいろ調べていたら、某グルメサイトに悲しいお知らせに関する書き込みが。それによると‥ |
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というわけでこのお蕎麦を食べられるのも2015年のどこかのタイミングまで。こうして、西から伝えられた食文化はまた一つ過去のものとなっていきます。残念ですが‥。 |
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駐車場に隣接するお宅の屋根はなかなか凝った造りになっていましたのでパチリ。 |
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さてお腹も満ちたところで小木の港へと向かいます。港の前の駐車場に車を止めて向かったのは船の切符売り場。ここからは各種の遊覧船や観光用の高速船(モーターボート)など各種の船が出ています。さてここでわれわれが選んだ船はといえば‥(左上画像マウスオン)、 |
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「たらい舟」。舟と名が付くものの中でもかなり異色の乗り物として知名度はかなりのものだと思いますが、その一方で「実際にたらい舟に乗ったことがある」人となるとその比率はがくんと低くなるのではないかと思います(そもそも佐渡に来なければ乗れないわけですし)。 考えてみればわれわれはこれまでいろんなモノに「乗って」きました。動物系でいけば馬や象やラクダはもちろんのことトナカイに乗ったこともあります(その時の様子はこちら@モンゴル)。直接動物に跨ったわけではありませんが犬ぞりにも「乗った」なぁ(様子はこちらから@カナダ)。 で、無生物系でいけば車やバイクはともかくとして、シーカヤックやスピードボート(NZ)、またタイヤチューブにも「乗り」ましたし、最近はたまたまですがヘリコプターに乗る機会も多かったです。でも「たらい舟」は未知の領域、となれば乗らない理由はありません、いや、是非乗らなければ佐渡に来た意味がないのです!(ホントにそこまでの強い意志があったかどうかはともかくとして成り行き的にね)。 ただし「たらい舟マッチレース」とかの激しいスポーツとは無縁の話でして、今回乗船するのは小木の港の中の「全く波がない安全地帯」ですから、お腹いっぱいでまったりと楽しむのにはまたとないアトラクションですよん(笑)。 |
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そんなわけでいざ「たらい舟桟橋」へ(笑)。それはともかくたらい舟の乗舟料金(「乗船」にあらず)が1人500円って高いのか安いのかわかりませんが、Takema個人の想像としてはもう100円か200円高いんだろうと思っていました。そもそも比較可能な乗り物が存在しないので一概には言えませんが、たとえばもう100円くらいこっそり値上げしても利用者数は変わらないんじゃないかなと思います。地元の人が楽しみで乗るわけじゃないし(笑)。 桟橋の先には昔っぽい着物を身に付けた漕ぎ手たる女性たちが待機しており、よってすぐに舟に乗り込みました。そして「出航」(笑)。 |
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上の画像は「出航」直後、桟橋から撮ってもらったものです(もちろんこのあとカメラ受け渡しのために再度「着岸」したわけですが(笑))。 ちなみにたらい舟はてっきり真円形だと思いこんでいましたが、実際は楕円形なのですね。これは観光用にお客さんを乗せることを考えての大型化なのでしょう(勝手に想像)。 |
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一本の艪で出港していきます。いまだに艪の原理というか「どうして一本の棒だけで自由な方向に移動できるのか」を全く理解していないTakemaなのですが、まずはおしんこどんがチャレンジ。舟の向きは変わりましたが移動は出来てません。 続いてTakemaがトライしましたが、そもそも「わかっていない人がわかっていない動作をしてもうまくいくはずがない」わけで、おしんこどん以下のレベルで何も出来ないままオシマイとなりました(苦笑)。ま、予想通りというべきですね。そんなわけでちらりと動画をご覧下さい。 |
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このあとはあらぬ方向まで流された舟を船頭さんがわっせわっせと漕ぎ戻して桟橋に無事到着。そう長くもない時間でしたがやはり一度は体験しないとね。でもいまだに「船べりに艪を当てずに移動する」原理はわからぬままだったりしますんでたぶん次回も無理でしょう。子どもだってやってるんですが‥(まぁあの子の艪使いが正しいわけでもないでしょうが)。 さて、またも操船で一汗かいたので(うそつけ)、出てもいない汗を流しに行かねばなりません。そんなわけで某所に向かううちに、わが肝心にずしりと響く看板があったのでご紹介した上で次ページへと進みましょう。 |
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