− 2016GW編 その2 いざ最初に目指すは岩手北部内陸の新山根温泉! −



でもたまには文学系のお勉強などもしたりするわけです(笑)。

さて出発は4/28。世間様よりも1日早くお休みをいただけた今年のお仕事シフトに感謝です。もっとも来年からはまたいろいろと変わるらしいのでTakemaオフキャンプも有給休暇を取らないといけなくなるようですが‥。

この日は「青森まで!」と思ってもいましたが、目的地を岩手北部(久慈市)山中の新山根温泉としたことで少し時間的余裕が?いやいや、寄り道をしますので「2AM起床、3AM出発!」という荒行をおのれ(&おしんこどん)に科しました。実際は少し遅れましたが‥



いわき市の北部にさしかかったあたりで明るくなりました。「0.1-4.1」、また下がってますね線量値。

途中前沢SAで朝ごはんを食べましたが、すでに朝8:00にして岩手県入りを果たしていますからもう焦る必要はありません。というわけで水沢ICで高速を降りて朝風呂を一発。



永岡温泉 夢の湯へ。まだ時間が早い(9:30)からやってるかなと思いきや、何と朝6:00からの営業でした。「ということはそれだけの需要があるわけだ」という発想をこの時抱かずにそのまま湯に向かったところ‥





カーテンで仕切られた湯口(打たせ湯方式で湯を投入しているので跳ね湯ブロック用でしょう)からはやや金気&土系の味がある適温湯がずどどどっと落とし込まれています。これは絵的にナニだなぁ!と思いつつも、先客さん多数なのでカメラはなしです。湯ざわりはツルすべといったところでしょうか。

なお、続き間的にある小浴場(こちらの方が鮮度がいいというレポ多し)には、すでにトドの皆さま(男湯なのでワニじゃないですよ)が周囲を封鎖しておられ、小心少食のTakemaは近づくことすら出来ませんでした(苦笑)。後日、ここには家族風呂があるんだよと聞いて「時すでに遅し」とガックシした次第です。

でもまぁお湯は悪くないので問題なしです。それにしても近隣の金ヶ崎温泉駒子の湯、リニューアル前に入ってみたかったなぁ(笑)。

このあとは再び北上なのですが‥珍しく立ち寄ってみたのがこちらでありました。





あ、「?」を付したのは、宮沢賢治自身が文学小説で生計を立てていたわけではないからなのです(生前の賢治は作家としてはほとんど評価されていなかった)。というか、自分のいろいろな思いを小説や童話に綴っていたという方がいいのかなと思います。自分の配合した肥料に対し「これが効かなかったら代金を弁償します」と宣言したくだりにその思いを新たにしました。

何だかねぇ、最近は「底の浅い」人が多いように感じます。「その道」しか知らないからその世界でしかものを考えられないし、お役人だって学校の先生だって「最初からその道を目指してきて今がある」ような人はどうしても「底が浅くなりがち」です。いろいろな世界で揉まれた経験を持たない限り所詮井の中の蛙ですからね。しょうがないなぁとは思います。

自分も「高度成長期を過ごした親に育てられた世代」ですが、もうその成長の流れが断ちきられてしまっている以上、かつてと同じ夢を追うことは無理でしょう。だからこそ若い人には非日常的な経験をしてほしいと思います。海外放浪もよし(まぁ留学でもいいです)、そうでなくても大学生なら「北海道での牧場アルバイト」だってすんごい経験だと思いますよ。下手すれば人生変わっちゃうし。もちろんそれもよしですし。

宮沢賢治が農業およびその周辺の分野で生計を立て、そしてそれゆえに当時の農村の現実を見ていたわけで、だからこそその地を「イーハトーヴォ」たる理想的な新しい世界にしたかったというのは間違いないでしょう。その思いを作品の中で具体的に表そうとしたのではないでしょうか?自分は宮沢賢治ファンというわけではありませんが、何だかいろいろと考えさせられました。



のっけから話がゴーイングマイウェイ系に突っ走りましたがお許しを。で、記念館内の展示内容についてはここで紹介するにおよばずなので(当然)、入口の猫くんたちだけで勘弁です(左上画像マウスオンで別画像に変わります)。でも、来てよかったなと。なおここで「雨にもマケズ‥」のタオルを購入したのはここだけのヒミツです(今後の湯めぐりタオルとしてデビュー予定。今のがだいぶへたってきているので‥)。

駐車場の脇にはまさに系の「山猫軒」がありましたが(右上画像マウスオン)、食堂のメニューをちらりと見た限りそれほど惹かれるモノがなかったので‥







GWだというのに(正確には前日ですが)店内には火が焚かれていました。そのストーブの上に寸胴やら鍋やらポットやらが置かれている風情は大好きですね(笑)。

お蕎麦は画像で見ると少ないようにも見えますが撮影の仕方の問題で、実際にはちゃんとした量&味わいがあります(もちろん手打ちです)。そして山菜の天ぷらもよしよしで満足しました(右上画像マウスオン)。この日はまだ「平日」だったので(しかも雨)お客はわれわれだけでしたが、この翌日からはぐぐっと混んだのだろうなぁ‥平日バンザイ!(でも1日中雨はやみませんでしたが)。

さてここからは本日のお宿である新山根温泉を目指すわけですが、そのまえにちょこっと寄り道することにしてR456-R396-R455と下道を進みます。岩洞湖に上がるR455はとっても気持ちがよくて「こりゃバイクで走ったら最高だろうなぁ!」という感じの道路なのですが、いかんせんこの日は雨、しかも風もビュービューだし気温も低くて、「あー、バイクじゃなくてヨカッタ」という感じでしたが(苦笑)。



だって、岩洞湖のレストハウス付近では気温も5度くらいしかなかったし、この時もそぼ降る雨&強風が吹き荒れてましたんで。

さて、このあと寄り道したのは「龍泉洞」でありました。いや、内部は震災後の訪問で見学していますから今回はまぁパスなのですが、その時に対岸の売店脇にある水汲み場で汲んだ水がめっぽう美味しかったというわけで、今回は「水汲み」だけの目的で立ち寄ったわけです(笑)。

なぜか写真を撮らなかったことが悔やまれますが、店員さんいわく「この水汲み場の水は水道水ではなく洞内の湧き水です」とのことだったので、天然水がしっかり汲めちゃうのは嬉しいですね。ただしあくまでおみやげ屋さんの施設なので、ちゃんとお買い物行動をも怠らずということで牡蠣味の柿ピーなるものを購入しました。まだ食べていないのですが何だか楽しみなような不安なような(大笑)。

ところでなぜ水汲み画像が全くないのかについてですが、実はここで衝撃的な事実が発覚したことにより、動揺したTakemaが写真を撮るのを忘れたからなのであります(笑)。この日は朝から雨が降り続いており、そうなると足元も濡れ、靴の中にも水が浸入したりするわけですよね。

で、この日履いていた靴はもう何年も履いている革靴(チロリアンシューズもどき)でして、結構早く水が浸みてくるのも「縫い目からの浸水が早いんだろうな」と思いこんでいたわけです。しかし、ここのおみやげ屋さん駐車場に車を駐め、ドアを開けた場所はちょっとした水たまりでした。そこに足を下ろして数歩足を進めた瞬間明確なる違和感が!



というわけで確認してみると、「う゛ゎ、左右の靴底とも同じような場所にひび割れが‥」。なお両靴ともというのがポイントで、片足だけだったらこれ以前にも靴底からの浸水を疑ったでしょうが、これまで両足とも均等に浸みてきていたので縫い目かなと思いこんでいたわけです。というわけでこの翌日通る大都市八戸にて靴を買うこと決定!あやしいゴム底じゃなくてビブラム底の靴を買いますよ。



そんなわけでお水を20L給水しガソリンもこのあと補給したわけですが、すでにここまで600kmを無給油で走ってきているのに、まだ200km近く走れるって‥もちろんこの予測走行距離は目安にすぎず、たとえばこのあと峠越えの登りがあったりすれば一気に残り距離表示は減るわけですが(実際このあと15kmの登り系ワインディングを走ったあとで表示は30km減でした)、キューバで借りたルノー車(詳しくはこちら)の場合、単純に平地をほぼ定速で走っていただけなのに、



まぁフランス車と日本車のお国柄が現れているというのか、単純にセンサーの精度の問題なのかはわかりませんが。

で、龍泉洞からは県道7号をそのまま北上していけば到着できるはず‥しかし、ここにしっかりトラップが仕込まれておりましたわ!

お宿予約時の返信メールに「どこそこの道は通行規制がありますのでご注意下さい」という旨の記載があったことは覚えていましたがほとんど気にもしていませんでした。でもその道がここだったとは‥というのも看板を見てびっくり、

規制時間
9:00-10:00
10:15-12:00
13:00-15:00
15:15-1700


(もちろん夕方から朝にかけては通れるはずですが)

で、時計を見ると‥「15:15」。峠の方向からは何台か車が降りてきていましたが、これは‥貴重な通行可能時間を利用した車ってこと?

そんなわけでちょこっとだけ進行したところでやっぱりバックして迂回路‥





そんなわけで思いもかけず時間をとられ、この日のお宿に到着したのは16:30でありました。もっともあちこち寄り道をしたとはいえこの日の行動は約13時間、まぁまぁ頑張ったことにしておきましょう。それにしてもアドレナリン大放出なのかこういう時は全然眠くならないんですよね(念のため申し上げればお仕事中も眠くなることはほとんどありません)。ま、今回は出発前夜に仮眠もしましたからね。

そんなわけで新山根温泉「べっぴんの湯」に到着です。2014夏にこの界隈をうろうろした際に「泊まりを新山根にするか大谷にするか」と悩んだのですが、行程の都合により大谷温泉を選んだわけなのです(その時のページはこちら)。でもねやっぱりポツンと未湯が残っちゃうのもナニですからここでひとつバンバンというわけです。なお加温とか循環とかはこの北上山地界隈ではいいっこなしですよ(古い地質&非火山由来なので高温湯の湧出はないのです)。



お洒落に見えますが案外床鳴りがあったりしてまぁこんなものなのかな。ちなみに左上画像の通路、栃木北部の手白沢温泉を思い出しました(遠い思い出ですが)。

さてお風呂です。こちらには小浴場と大浴場がありそれぞれ別の場所にあるのでまずは偵察‥



はいこの夕方の時間ですからどちらにも先客さんありというわけで、夕食後から明朝にかけて勝負をかけることにいたしましょう!(何を?)。というわけで夕食です。





ええっと、最近一部の方々から「Takema、少食っていうけれどその割に結構(な量を)食べてるではないか!」との疑惑系発言をいただいております。いやですね、食べようと思えば食べられるんですよ。その昔の山岳部時代は「メシの一粒血の一滴」とやらで、間違って水ではなく石油をも混入して炊いてしまった飯も「大丈夫ですよウマイです」と、おのれのミスを認めたくないがゆえにばくばく食べていたこともありますし(あ、それとこれとは話が違いますね)。

それはともかくとして、とにかく食べられないことはないのです。でも一定量を超えるともう睡魔に襲われてどうしようもない状況に陥ることから(&ちまちま食べるようにしたら体重が7-8kgほど減ったことから)「うん、これからは少食人種でいこう!」と決めたわけなのです。あ、「Takema=直結説」についても医学的見解に基づき申し上げたいことはいろいろあるのですがここでは省きます(何のこっちゃ)。

さてここ新山根温泉は強アルカリ泉が売りです。館内掲示のように「日本一」であるかどうかはともかくとしてどんなもんかなぁと期待半分夢とか不安半分でいざ誰もいないタイミングを狙っての浴室へ。



あれ?夕食前に実は入っていた小浴場では明確に(中レベルで)感知した塩素臭が全然ないんですが?もっとも利用度からすればこちらの大浴場のほうがはるかにナニのはずですから、「塩素玉が切れたのかな?」ということにしておきましょう。むろん消毒方法にはさまざまな方法がありますから、こちらも古風な塩素玉設置方式ではないと思いますが。



で、ひさびさにびっくりしたのが循環とはいえ湯ざわりのツルツル感!いや、一部のTakema肌は「これはほぼヌルと表記してもよし」と主張しておりました。お湯の素性はいいですねー。



ただ、左上の源泉数掲示は自分から見ても「もっとたくさんあるよ!」という感じだったのでちょっとね(笑)。それはともかく、岩手(岩泉)にもブルートレインの宿泊施設があったのですね‥と思って調べてみたら、車両ごと貸し切りというシステムのようでちょっと残念。A寝台1両で28,560円、これはちょっと手が出ないかなぁ。オフ会でもやるか(笑)。



明けて翌朝。世の中ではこの29日からGWがスタートというわけで、おそらくはこのお風呂&朝食タイムにおいても高速道路はすでに渋滞しているはずでしょう。しかしすでにわれわれは岩手北部にいるのですから何も恐くはありません!(笑)。

というわけで続きは次ページにて。

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