− 2016GW編 その4 むつ市川内の2湯「スパウッド」&「ふれあい温泉川内」 −



やっほほーい、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉のさっぱり湯がいい感じでかけ流し!



そんなわけでやって来たのは「スパウッド観光ホテル」。以前前を通ったときに「何だかものすごく大きなウッディ系の建物だな」と思っていたのですが、今回いざエントランス近くまで進んでみるとものすごく凝った&木も多用していて贅沢な作り。すごいなと思ったら、親会社は林業関係なのですね(右上画像マウスオン)。なるほどぉ。



内部に入ってみてこれまたびっくり。まさかエントランス全体が吹き抜けになっているとは!中央部には2F天井まで延びる飾り柱がありますが、ん?この黒いのはもしや?あーやっぱりそうですね(右上画像マウスオン)。

エントランス部分の造作といい敷地を贅沢に使った設計といい(冬の暖房費は結構かかるんじゃないかと思いましたが、もしかしたら温泉熱を利用した暖房なのかも。源泉温度は60度くらいあるようですから熱交換暖房にはうってつけですし、林業関係ゆえ建築にも当然お詳しいわけですから)。

というわけで2Fの宿泊室へ。部屋自体は「ごく普通の造作」でありましたがTVもエアコンもあり特に不満はありません。あ、冷蔵庫はなかったっけ。でも館内食堂があるので宴会は居ながらにして出来ますし(後述)、たぶん冷蔵保存してほしいものがあれば厨房の冷蔵庫に保管してもらえるでしょう。自販機があるのでソフトドリンクはいつでも買えますし。

さて、この2Fぐるり廊下から下々の様子(失礼)をしばらく見ていたわけですが‥



この時点で「夕食前のひとっ風呂」はパスすることにしました(宿泊者ならではの余裕ともいいます)。というわけで、夕食前に「とある場所の現況」を確認しに行ってみることにしました。すると‥





あとで聞いた話によると、数年前徹底的にホース撤去ほかが行われたようです。ん?しかしあれだけのドバドバ湯はどこに?漏れ出づる先は‥ははぁ、もしかしたらしばらく上流の対岸にできたあの大規模施設に?(想像)。

でもまぁもういいのです。なくなってしまったお湯にはもはや入れるはずもありませんし。つまりは、



というわけです(苦笑)。まぁこういう例えは不謹慎なのかもしれませんが、Takema&おしんこどんも、それぞれの父親はすでに天国の露天風呂に浸かっているはずですし、母親は‥2人とも元気です!(Takema母はフェニックス=不死鳥のように癌その他いろんなところから復活してます。おしんこどん母は今でも詩吟とか水泳とか○雀とかでお元気ですねー)。でも両母に限らず、いつかは次の世界へとステップアップするのが人間。でも温泉の場合は「なくなっちゃったらハイそれまでよ」ですからね(何だかわかったようなわからないような比較ですな)。なお2010年時、携帯湯船持参での入浴ページはこちらです。

さてそんなわけで戻ってきたら夕食です。とはいってもこの日の宿泊予約は「1泊朝食付き」。そう、上で書きましたがここには併設の食堂があるので「夕食はおつまみを自由に頼みながら飲む!最後にちょっとした料理で〆る!」という計画なのです。



チェックイン時に「夕食の際は『宿泊のTakemaです』とおっしゃって下さい」と言われていたのでその旨を申し上げると、「ではこちらへ」と何と別室へ案内されました(びっくり)。いや実際のところ別室とはいえ食堂の各テーブルの奥側という位置づけなのですが、でも左上画像のテーブル上には「御予約席」のプレートが。



このスペース専用のTVもあるし、何だかVIP待遇じゃないのさと超満足。もちろんホールのテーブルスペースと続いているので煙草の煙とかも少しは漂ってきますけれどね(扉はあるので閉めればそれもやっては来ませんが、それをするほどの「こだわりの」お客じゃないので)。あ、Takemaは喫煙者ですが室内では基本的に吸いません(もちろん室内喫煙所は除きますが)。

さてお飲み物とおつまみとを注文し、まず順列組み合わせじゃなくて順番的に最初に出てきたのは勿論お飲み物‥。




(なお当然ですがピッチャー=○持ち手のある液体容器、×(野球の投手)です(笑))。

しかしご覧のとおり「小」でもかなりの大容量です。ちなみにこの「小」は1550円でしたが、「大=2600円」となると、どんなに大きなご本尊が登場することやら。ちなみにお酒の一升売りや甲類焼酎ビッグマン2.7Lをもお酒ラインアップに載せているところをみるに、長期宿泊の仕事人各氏に対応しておられるのでしょうね。自分も仕事で連泊だったら、ビッグマンとはいいませんがそっち(フルボトル系)だな(笑)。

さてこのあとはおつまみをちょこちょこ食べながらのミニ夫婦宴会です。



まずはご当地系の「けいらん」をオーダー。「けいらん」とは?という方はまずはこちらのサイトを御覧いただければと思います。甘いあんこの入った餅がだし汁の中に入っているわけですが、Takemaとしては「これがビールに合う」んですわ!

旅行者としてこのけいらんを食べられる数少ない場所に行き当たった僥倖に「やっほほーい♪」と快哉を叫ぶばかりですが、そういえばNHKの「あまちゃん」で一躍脚光を浴びた「まめぶ汁」も発想は同じだよなぁ、このあたりに食文化の繋がりを感じます。

このあと出てきた(注文した)のがご当地陸奥湾のホタテ刺身、そしてタコの唐揚げでした。どちらもウマイ!ホタテ刺は3月に女川沖の養殖棚から採ったばかりのホタテと同じく「縦繊維のコリコリ感」がありましたし(この時のページはこちら。動画あり)、タコも南三陸ほどの感動はないにしろ十分軟らかく、東京の居酒屋では味わえない逸品おつまみでありました。



このあと手羽餃子(もしかしたら出来合いの品だったかも知れないのですがオイシカッタ)、そして仕上げとして冷麺(Takema)と牛バラ焼き定食(おしんこどん)を食べて終了。日本酒も頼んでいましたし、トータルでいえば夕食付きのほうが安く上がったのかも知れませんがそんなことはどうでもいいんです。いやはや十分に満足しました!

惜しかったのはTVで‥





いや、そちらはいちおう僅かな縁のあるお神楽ですので(詳しくはこちら)。まぁでも映像には出てこなかったのでしょうがない、じゃ、寝るか‥いやちょっと待て、まだスパウッドのお風呂に入ってません!というわけで、入浴終了時間の少し前にお風呂に行きましたが‥



最後の最後まで皆さん粘りに粘るというか、結局露天風呂の写真しか撮れませんでした。この時期の露天風呂はかなりぬるめゆえ不人気のためほぼ貸し切りでしたが。お風呂から戻ってきたら営業時間終了というわけでホールの天井照明が消灯されていましたが、常夜灯ライトが何だかお洒落で高級ホテルチック(笑)。何だか気に入りました。

さてしかし、お風呂画像は撮れずというわけで翌朝に期待をかけ‥





もっとも外来 or 宿泊を問わずお風呂の利用時間は6:00からだったんじゃないかと記憶していますが、青森の温泉はフライングスタートがデフォルトであるという経験則に基づいて30分前にやってきたわけです。だいせいかーい♪



浴槽はあつ湯の小浴槽とぬる湯の大浴槽に分かれており、そのほかに水風呂もありますが(サウナあり)こちらは自分にとってあまり縁がないかなと(おしんこどんは冷温浴ファンゆえタンノーしたようですが)。ただ表示温度は体感温度と少し乖離していたようです。



大浴槽には圧注浴用の噴き出しがありましたが、かけ流しの湯使いで噴射しておけば浴槽湯の滞留も防げますし、これはこれでいいのかなと思います。ただちょこっと耳にした話では「源泉はにごり湯だが(地元利用者の要望により)濁り成分を除去したうえでのかけ流し」なのだとか?うーんそれならせめて「源泉浴槽を作ってほしいな」と思うのですがどうでしょうかね?



続いて露天風呂へ。というか屋根掛けもありますしアクリル板?の壁囲いもあって景色はゼロ。露天の感覚は外気温そのままというところだけです。もっともこの宿泊時には風が結構強かったのでこの屋根や壁はありがたかったのですが。



ひと通りの撮影を終えたあとまったり湯をタンノーしていたら次のお客さんが脱衣場に姿を見せたようでした(この人もフライングですが)。



そしてロビーの贅沢革張りソファーでこの日の朝刊を読んでいたら、いやはやこの時間からもずんずんと外来入浴のお客さんが訪れ始めました。いやぁ宿泊しておいてよかった(笑)。それにしてもこのソファーといいテーブルといい、そして中央のオブジェといい、ロビーの調度品や装飾にはお金をかけているよなぁ(でも部屋は普通です)。



朝ごはんはシンプルですがわれわれにとっては十分です。2Fのテラスの外に出てみると‥ふーん、大体宿泊客の車はこんな数なんでしょうかね。なお非常時はこのテラスからはしごで降りるという設定のようですが、何だか字が違っているような気が(左上画像マウスオン)。

さてチェックアウト後は‥まず内陸へと向かいます。



3日目にしてお天気はようやく回復。青空が見えてきました。



やってきたのはスパウッドホテルから北に約10kmのところにある日帰り温泉施設「ふれあい温泉川内」。公営の温泉施設ですが、この界隈で唯一未湯だった温泉なのです(下北北部にはまだ未湯がいくつかありますが)。というわけで営業開始の9時ちょっと前に到着。と、管理人さんが「もういいよ」とのジェスチャー。おお、やった微妙ながらフライング公認だ!と思ったら‥



ただ、地元の方のようで、この方が洗い場に移動したところで浴槽撮影の許可をいただき(「洗い場側は写しませんから」と申し出ました)、ちょっと湯気モウモウだったのでスマホを持ち込んでの撮影となりました(それでもレンズは曇りましたが)。



ここ川内の温泉もあつ湯の小浴槽とぬる湯の大浴槽という組み合わせ、バブルの設備も大浴槽にという組み合わせはスパウッドと同様です。大浴槽のほうはかなり黄色みがかった湯のように見えますが、実際のところタイル色が映っているというのが正しくて濁り具合は僅かです。



湯面が動かないあつ湯浴槽画像を見れば「やや笹濁り」という程度でしょうか。しかしあつ湯浴槽はスパウッドよりも熱くて45.0度くらいあったかなと(スパウッドは44.0度くらいだったはず)。まぁこの温度であれば問題なしというわけで浸かります。湯の供給は浴槽内直行系なので湯を口に含むことはしませんでしたが、熱めの硫酸塩系のお湯ということもあって結構ビシバシきます(笑)。それでもってナトリウムメインですから‥



スパウッドの湯よりもインパクトのあるお湯でした。この上流には湯野川温泉もありますが(その時の宿泊旅行記はこちら)、あちらの湯よりも濃い感じですね(湯疲れしちゃいそうともいいますが)。



いやはや満足しました。周辺に民家がない公営施設なので、閉鎖対象にならぬよう願うばかりです。

さてこのあとは‥「水平ワープ」を試みます(笑)。

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