− その3 いきなりアウトドア系で森吉山樹氷見物へっ!− たぶん樹氷としてはかなりスリムなのだろうと思いますが、これはこれでイイ! |
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(2017年2月25.26日 その3/4) |
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夜半は雪が舞っていましたが、朝目覚めてみると何と快晴じゃないですか!しかも気温はさして低くもなく(晴れたのが夜明けタイミングだったので)、これは何とも嬉しい!この日の行程にも期待が‥いや、雪国の気象はよく変わるんであまり信用しちゃいけませんが。 朝ごはんは「ワンコイン朝定食」を(予約不要と書かれていたこともあり朝になってから)お願いしました。自分たちとしてはこれで十分の量ですよ、そもそも旅館の朝ごはんって量多すぎですし。ちなみにご飯のお代わりもOKなのでC/Pはかなり高いです(でもお代わりしないわれわれ)。最初は「早朝から販売しているという大館駅の鳥めし弁当」にするつもりだったんですが、やっぱり「ほのかに温かい」より「熱々のごはん」のほうがいいよなぁと。 |
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「7:30にふるさわ温泉から大館駅まで」ということでタクシー会社に電話をしていました」。ちょっと早めに到着してくれましたが準備は終わりすでに玄関界隈にいたので問題なし。駅までよろしくお願いしまーす。 「今年は雪も少なかったですねぇ、特に12月とかはずいぶん少なくてありがたかったですよ」などというお話を伺っているうちに大館駅到着。で、ここからは8:05発の列車で鷹ノ巣に向かう予定‥のはずが? |
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いや実は「この列車には間に合わないかな」と思って8:05の列車をターゲットにしていたわけなんですが、実はその列車(青森側から来る列車ですが大館でしばらく停車するので見られた=右上画像)だと、秋田内陸線の乗り換え駅である鷹ノ巣駅での乗り換えはたった4分。何とも結果オーライでした。 ちなみに7:38発はディーゼルで、8:05発は電車だったわけです。運行本数が少ないと電化路線のインフラ維持にお金がかかるようで、旧北陸本線の3セクでもディーゼルの運用があるようです。そりゃそう‥だけれど、何だかやっぱり残念だなぁ。 |
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大館−鷹ノ巣という短距離区間運行の列車ゆえお客さんの数は数えるほど。平日は高校生とかの利用があるということなのかな?ちなみにこの界隈は晴れていましたが南側にはそこそこ雲があり、秋田内陸線や森吉山方面はそれほど天気が良くないかもと予想されました。ま、もともとのこの日の予報が「雪のち曇り」だったわけなので、このあたりの天気が良いだけで十分です。 |
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そんなわけで鷹ノ巣駅到着ですが、今や会社が違うこともあり一度JR駅舎を出て内陸線の駅舎まで移動しなければなりません。そしてそこで切符‥「森吉山観光パス」も買わなきゃいけないし(関東では買えない)、もし元々予定していた列車に乗っていたらものすごくドタバタしたことでしょう。1本前の列車でよかった‥。 |
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さてここで「森吉山観光パス(冬季)」について説明しておきましょう。この秋田内陸線全線が乗り降り自由なのはもちろんのこと、阿仁合駅から阿仁ゴンドラ駅への乗り合いタクシー(往復)、そしてもちろん阿仁ゴンドラの往復まで付いて何と4,800円!ちなみにこの区間を全て正規料金で回ったりすると鉄道1,670円+タクシー往復2,200円+ゴンドラ往復1,800円で〆て5,670円!さらにとある食堂では料理を注文すると自動的に餃子1皿サービスとかもあったりします。あ、沿線の温泉でも入浴料が割り引かれます。 森吉山にはスキー場もありますがゴンドラ山頂駅周辺には樹氷群があります!今回見つけたときは快哉を叫びましたよ。タクシーだって乗り合いだからこの料金に抑えられていますが、片道25-30分ほどかかることを考えたら正規料金での往復では相当の金額になりそうです(怖)。 ただし気をつけなければいけないことがあります。一番重要なのは「荒天のためゴンドラが運転中止とかになっても払い戻しはない」ということ。タクシーとゴンドラの料金が大きいですから、これらを利用しない(できない)となると大赤字になります(笑)。また車のやりくりの都合上30分前までに乗り合いタクシーの乗車予約が必須であることと(もちろん先着順なので早いに越したことはない)。あと、路線内を走る急行もりよし号の急行料金は別払いとなりますが、これはまぁしょうがないかなと。 というわけで朝っぱらから雪見酒かビールと洒落込もうと思ったのですが‥鷹ノ巣駅前にそれらを購入できるお店がない!駅構内は諦めていたのですが数分歩いてもコンビニの気配さえなかったので諦めました。くはー、昨日の花輪線に引き続き、朝一番はお酒抜きですかー!(実に健康的)。 改札が開いたのでいざホームへ。1両の列車がすでに入線しておりました。 |
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われわれが写真を撮っていたら、運転士さんがわざわざ下りてきてシャッターを押してくださいました。感謝。 車内にはミニ熊の足跡デコレーションが。でも車歴はそろそろ30年、車両を更新する体力がこの会社に残っているのか? |
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発車時の乗客はわれわれを含めて5人。沿線人口を考えればやっぱりキビシイよなと思わずにはいられません。しかも、そんな中追い打ちを掛けているのが2017/2/17に起きた路盤の緩み(崩落)による区間運休です。復旧には数ヶ月かかるということで、またよけいなお金がかかる‥(詳しくはこちら(PDF)). というわけで、列車の行き先表示板には「阿仁合」とありますがこの列車の終着駅は阿仁前田。そこから阿仁合までは列車代行バスに乗り替えるというわけです。無責任な旅行者の立場で言えば「これもまためったに出来ない経験だし」というところなのですが、鉄道業者からすると経費もかかるし大変なことです。 |
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味わい深い雪路を、ディーゼルエンジンを唸らせながら上っていき合川駅に到着。あー、この駅から歩いて行かれる距離にさざなみ温泉があるんだよなぁ、確かかなりの強食塩泉だった記憶があります。かつては真夏の訪問だったので汗が引かずに難渋したんだっけ(その時の様子はこちら)。荒天の際にはこちらの湯への再訪も選択肢としてはありましたが、列車がちゃんと動いている今回はスルーです。 |
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ところで「夢列車実現へGO!」って何かと思って調べてみたら、五能線「リゾートしらかみ」のような特別列車を導入(購入)すべくプロジェクトが始まっているようなのですね(詳しくはこちら)。まだまだ全然寄付が集まっていないようなので、興味のある方はどうぞというところですが、個人的には寄付の単位が「1000円−5000円-10000円」まではいいとして、その次の単位が「いきなり1,000,000円」に跳ね上がるってどうなのよという気がします。返礼品のことを考えてのことなのでしょうが、せめて「50,000、100,000」という単位は必要だと思いますよ(できれば30,000も)。「1億5千万」はまぁ夢を含めての話でしょうが‥。 というか、「5,000円の賛同寄付者を10人集めるよりも50,000円の寄付者を1人集める」ほうが寄付側にとってはるかに有益かつ効率的だと思うのです。もうちょっと考えた方がいいよなと思うのが正直なところです。これ以上は言いませんが。 |
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やがて列車は阿仁前田駅に到着です。途中から3世代?の家族連れほかも乗車してきて賑やかになりましたが、ここでいったん列車旅は中断、代行バスに乗り換えとなります。 |
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ここクウィンス森吉、いつのまに源泉かけ流しになったんですか?この暖簾を見て初めて知りびっくり!しかしこの日の行程だとここで湯に浸かっている余裕はなく(本数が少ないんでね)、次回自分の車で来た時に寄らせてもらいます。調べてみたら大浴槽は循環湯だそうですが中浴槽はちゃんとかけ流しなのだそうな。それに源泉温度は何と53.4度もあるの?うーん再訪入浴必至ですな。 でもこの日は代行バスに乗り込みます。秋北バスさん、代行バスとしてのチャーターはありがたいのでしょうが、やっぱり経営は大変なのでしょうね(右上画像マウスオン)。というか、どこも高速バスの収益で何とかやりくりしていると聞いたことがあるような気が? |
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そんなわけで列車代行バスがスタートしましたが、「代行」だけに秋田内陸縦貫鉄道(これが正式名称)の社員さんも同乗するんですね。これまた人件費が‥。 このあとビックリしたのは、かの3世代家族連れの7-8人さん、周りに何もない「前田南」駅で降りていったわけですよ。いったいどこへ?ちょっと不思議に思って調べてみたら、この駅は映画「君の名は。」のモデルになっていたとされる駅なのだとか。あの家族連れ、バスに乗る際もいろいろ聞いていたし降りてからも少し躊躇していたようですから‥聖地巡礼だったの?(ちなみに運行休止区間ゆえ駅までの除雪はされていませんでした)。 そのあとバスは順調に走り阿仁合駅へ到着しましたが、ここでここまでの動画を一発。 |
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阿仁合駅前に到着するとハイエース系のジャンボタクシーが1台。ハイ間違いなく予約電話を入れたTakemaですというわけで乗車しましたが、結果的にはわれわれだけの貸し切りでした。実はこの乗り合いタクシーは発着時間が決まっており、9:20発のこのタクシーは角館側からの接続がないこともあり空いているのかなと。 ちなみに首都圏側から来る場合、2017/2当時の当時のダイヤでは新幹線こまちと秋田内陸線との接続が悪く、逆回りの花輪線経由だと寄り道を含めてかなり絶妙だった感じでした。2017/3にJR東も秋田内陸線もダイヤを変更していますが、大まかなところは変わっていないんじゃないかと思います(どうかな?)。 で、鉄旅なのにまさかの阿仁スキー場ゴンドラに乗り込みますよ。発券所で切符を見せると割引乗車券をいただけます。 |
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観光パスは見せるだけでスタンプや入挟の手続きはありませんでしたので何回でも往復できそうです(しちゃだめよ)。このあたりにももう1つスキー場があったがそちらは休業しちゃったそうで、まぁそうですよね資本を集中させなきゃというわけですが、その話を千葉のうちの職場トップから宴席で聞いたというのも何だか嬉しい話です(別業界なのに詳しいよなー)。 さてここからは約600mちょいを一気に稼ぐ阿仁ゴンドラで頂上駅を目指します(もっともロープウェイによくあるとおり「山頂駅」等はあくまで「山麓駅」との対比としての便宜的な名付けであり、こちらの頂上駅も実際の頂上よりは300m下部に位置します)。うーんやっぱり上の方は時々ガスってますなぁ。 |
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まだこの辺はいいんですけれどね(変更シールド越しなので色合いは気にしないでね)。 上がってきたらやっぱり寒いしガスってます(この時の気温-6度は温かいほどでしたが=右上画像マウスオン)。 |
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山頂駅に到着するまでには20分くらいありますんで、ここでスパッツを着けたり中にダウンを着込んだりして準備は万端です。山頂駅に荷物を預けられる場所があるともっといいんですが、まぁ遭難しかけるようなことがあれば何か少しでもいろんなモノを背負っている方がいいのか(笑)。大した荷物じゃないですしね。 |
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いや、その昔は冬山を含めて登っていたTakemaなんですが(その末期としてこんなページもあります)、このところはすっかり軟弱化してヘタレになっちゃいましたよ。もっとも今から「昔取った杵柄」とかで再開するとろくなことにはならないはずなので今後は無雪期オンリーかなとは思いますが。 |
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中には手も含めてゴジラそっくりの樹氷もありましたし、 何やら別の怪獣もいますし、キングギドラだか始祖鳥だかの下を通り抜けたりもします(笑)。 |
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あくまで一般客が歩いていいのは「樹氷平の周回路」だけです(ちなみに全行程にわたりほとんど平らな場所はありませんが)。そこから奥にも樹氷群が下画像のように続いていますが、ここから先は冬山装備&登山届け出なしでの入山は厳に慎みましょう。 |
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ちなみに上から下りてくる人たちはストックやスノーシューを装備していました。確かにピッケル&アイゼンの世界じゃないですね。それと、ガスっている中なのでGPSとかがないとこの時期は厳しいかもしれません、というか、そういう意味でも便利な世の中になりましたよね(電源が落ちれば目もあてられませんが)。 さて下るかという段になり、おしんこどんが尻セードに挑戦しましたがさすがに傾斜が緩くて駄目でした(右上画像マウスオンで「駄目なので開き直ってダイブ画像に変わります)。 |
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ビジターセンター内はゴンドラ頂上駅の中で唯一の暖かい休憩場所なのでしっかり混んでいました。それにしてもインバウンドパワーというわけで中国系の団体客さんがここにも多くおられました。ここを訪問地に含めるツアーを企画した旅行社‥(秋田県側からのセールスもあったのでしょうが)ある意味すごいなと感心した次第です。 というか、日本人が多く海外に出るようになったきっかけとなったのが団体ツアー旅行による料金の低廉化だったと思うのですが、そこから個人旅行に進むまでにはかなりの時間があったように思います。しかし今やネットによる情報の個別参照が可能になり、国内のいろんなところ、「なぜここに?」というところまでいろんな国の個人旅行者がやってくるようになりました。時代は変わったなぁと思わずにはいられません。 さてそれではそろそろ戻りましょうか。 |
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でも、スキー場利用客以外にお客を呼び入れるアイデアとしてはなかなかうまくいっているのではないかと。 |
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早めに戻って来られたので「本来の予約タイム」での山麓駅出発です。あ、この乗り合いタクシーには春夏秋冬問わず(いつもやってる)阿仁合駅発&ゴンドラ山麓駅発の出発時間があります。ただしすでにJRダイヤ改正に伴い秋田内陸線のダイヤも改正になっていることからこの時の予約乗り合いタクシーの時刻表は載せません。各自でご確認下さいませ(「阿仁ゴンドラ」で検索すればいろいろ情報が出てくるはずです。アナログな方は「阿仁タクシー」0186-82-3115までお問い合わせを)。 そんなわけで阿仁合駅まで戻ってきたわけですが長くなったのでこの続きは次ページにて。 |
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