- その9 天塩川温泉から「某ダム見学」、お蕎麦を食べてから新篠津まで南下 -



まさかのびっくり、こんなに広いお部屋だとは@天塩川温泉!

(2018年7-8月 その9)

チェックインして入ったお部屋はま、ま、まさかの20畳!当日予約だったので空いている部屋がここしかなかったということになりますが、すでにセットされているお布団、そ、そんなに謙虚に隅っこに敷かなくてもヨカッタのでは?(笑)。部屋を仕切るパーティションなどはありませんでしたから(そもそも入口は1つだけ)、ここは学生団体とかがずらりと布団を並べて寝る部屋なのかもしれません。ま、われわれ2人には十分すぎます。



ちょっと高級そうに見える作りですが、1泊朝食付きで6000円ですから悪くもありません。そして今回の夕食は併設のレストランにて別途注文でいただきます。すぐ上のキャンプ場に泊まっていてもここに食べに来ればいいので、前回2016も上にテントを張りながら夕食はここでした(その時の様子はこちら)。

キャンプ場は料金無料の太っ腹だし(ゴミは捨てられません)、ずっと以前はボットン便所の「目にくる強烈臭」が難点でしたが、今は水洗になっているので問題なし。自分の好きなキャンプ場でもあります(ここが「好き」で、美深のキャンプ場は「好みではない」というところでTakemaのキャンプ場志向性がおわかりかと存じます)。



有り難いのが、ちょっとしたおつまみも注文できるところですね。そしてさらに「音威子府蕎麦(畠山製麺の黒いお蕎麦)」もこちらで食べられます!実は駅の蕎麦はまだ食べたことがないんですが、次回まであり続けてくれるかな?

というわけで適量をいただきこの日は終了。もちろんお風呂は入りましたが、湯画像は翌朝一番にということにしてと。



そんなわけでおはようございますの帽子屋さんです。しっかり早起きしたので先客さんはなし(湯縁や洗い場のタイルが濡れているのは、自分が湯上がり時に撮影した画像なので‥)。前回はそこそこ消毒臭を感じましたが今回はほんの僅かで気にならず。で、露天風呂に移動してみてちょっとびっくり。



露天はご覧のように展望はいいんですが、湯に浸かると空しか見えません(笑)。


(右上画像マウスオン。見苦しい足でスミマセン。)

確かにこちらの湯は「ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉」なのですが、いかんせん源泉温度は9.8度の冷鉱泉なので当然加温循環です。適温まで加温していますから炭酸分は飛んでしまうはず。さらに内風呂(ジャグジーじゃない方)では泡付きはありませんでしたから(左上画像マウスオン)、これは加温循環設備(露天風呂系統)の関係なのかも知れません。ま、悪い気持ちはしませんでしたんでこれはこれでいいかなと。

そんなわけで「この日もあっつい」道北を‥南下します。この翌日は岩見沢界隈で朝からフルタイムの研修なので下るしかないのです(だから豊富温泉まで北上しなかったんです。遠すぎるし)。



朝ごはんはミニバイキングでごく普通です。「朝は必ず食べる派」のTakemaですが、その内実は案外「卵かけご飯と1品」くらいだったりするんで、この量は食べすぎかも知れません。でもこの旅行後も体重は特に変わりませんでしたが。

で、南下して美深へ。温泉は営業開始時間より全然前なので車も全くいません。もしかして「アラ古稀のあのライダーさん」がいないかなと思ったのもありますがいらっしゃいませんでしたね。最近はベースを「もう少し北西海沿い」に移動しているのかも知れません(笑)。

で、なぜここに立ち寄ったのかといえば、





ということが判明したからでした。記憶ではそう見ごたえのある施設ではなかったかと思いましたが(自分もはるか昔に見ただけ)、せっかくなので立ち寄ったわけです。有料だと思い込んでいましたが無料でした。で、肝心のチョウザメはといえば‥





こちらの動きには全然反応してくれません。右上画像は「たまたまチョウザメがそういう位置に来たところに手を出した」だけのことですので。しかしそうなればこちらにも打つ手があります。それは‥







というわけで上から投入してみたんですが‥え、ナニ?何で全然食い付かないの?エサが落下していくのを目の前にしながら口も開けずにそのまま無視して通過していくチョウザメばかり。もしかしてお腹いっぱい?

ま、彼らの口の位置や形状から察するに「浮遊するエサではなく底にあるエサを捕獲」する食生態なのかも知れません。しかし全然エサやりの達成感はありませんでしたね(無念)。



このあとは美深市内をショートカットする形で、前回も通ったダート路を進みます。何てことのない道なんですが、たまにはダートを走るのもいいもんです。ま、その昔雨の三国峠旧道のくねくねダート路をオンロード250cc荷物満載系で通過した時は思いきりへたれたことを今でも覚えていますし、何事も程度によりけりだよなぁとは思いますが(苦笑)。

このあとはR275に合流し朱鞠内湖方面へ。途中の母子里(もしり)集落の手前に何か施設があったので立ち寄ってみました。母子里クリスタルパークっていうのか。ところでご存じですか?





気象庁の観測地点ではないため公式記録には出てきませんが(北大演習林内での委嘱観測だったらしい)、しかし1978年のデータとすればたぶんそこそこの正確性はあるでしょう。このクリスタルパークというのも、その記念館として建てられたようです。でもね。


(左上画像マウスオンで別画像に変わります)

この数日間はまさに「道北の真夏」であったようです。右上画像のモニュメントも間違いなく「氷」をモチーフに創られたと思いますが、そこで汗をかきながら写真撮影って‥。ま、昨今の東京千葉界隈の「真夏」に比べれば「しっかり涼しい」んですけれどね。

ところでこちらの施設は入場無料で資料館もあるんですが、何と管理人の方がおられました。ほとんどお客さんは来ないと思うんですが(そもそもR275のこの区間自体交通量極少なのです)、地元の雇用維持の一環なのかなと思えば納得できるとはいえ、いろいろ思うところはあります。ま、公民館という位置づけで考えればいいのか?



続いては朱鞠内湖までやって来ました。そういえば初めて北海道にバイクでやって来た年(たぶん1993年の夏だと思います)に、ここ朱鞠内湖畔で「やたら混んでいるのにテントサイトの整備が整備途中とやらで全然駄目」だったことで「もうここはいいや」と見切りをつけて以降、湖畔までやって来たのは初めてじゃないかな?(現在のキャンプ場はたぶんちゃんとしているんでしょう)。

ただし今回は「ダムカード入手」を目的としてやって来ました。そんなわけで上画像撮影のあとは管理事務所へと向かいます。がっ!





しかし?どうやらここは一般見学者のダム立ち入りを認めていなかったようなのです。この日はどうやら「お偉い方一同の施設視察」が同じ時間に行われていたらしく、確かに堤上から下を見た時にはそれとおぼしき団体がおられました。

で、われわれと同じタイミングで堤上までやって来たお父さんと少年とは「これ、手すりも低いし結構危ない感じですよね、これが普通に見学できちゃうってスゴイですね」という会話もしていたわけなのです。でも堤上への立ち入り禁止の掲示がないということはOKなんだろうと(右上画像に見えている立ち入り禁止看板は下部へと続く階段についてのものです念のため)。

そんなわけで一通りの見学を終えたあと管理事務所のピンポンを押して「ええっと、ダムカードを」というところで一気に事態が動きました。われわれや父子さんは戻ってきていて事務所前(近く)にいたのでしたが、出てきた職員さんがわれわれのあとに堤上に進んでいた男性を発見し!(以下自粛)。



ただでさえダムの管理にあたる現場作業員は極力減らしているでしょうし、この日は動員された方も多かったことでしょう。ゆえに手が回らず本来下げられているはずの入口ゲートのバーも上げられたまま、そしてそこにわれわれのような事情を知らない観光客がやってきた‥

ダム関係者の方々からすれば「お偉方の案内手配&人員配備で手一杯」なところに「観光客が一般立ち入り禁止の堤上に!」というわけでものすごくあたふたしたのだと思います(実際、ダムカード配布をお願いした方はそんな感じでした)。お偉方は頼むから観光シーズンを少しずらして視察してよね。そもそも物見遊山じゃない「はず」の視察なんですから。



続いてはこちらの霧立亭にやってきました。週末前の平日お昼前だったのでまだ席が空いていてよかった(このあとほぼ満席近くなりました)。先ほどダムで話をした親子もこちらでお蕎麦ランチのご様子(右上画像マウスオンでお蕎麦画像に変わります)。

このお店ほか幌加内の3店でしか食べられない「ねむり雪そば」は何とこの翌日からの提供とのこと。残念でしたがまぁこれはしょうがないか、前に食べましたし。



このあとは展望台めぐりというか何というか。しかし7月20日くらいまで天気が悪かったせいか、蕎麦の花はようやく咲き始めたところでした(この数日でようやく夏らしくなったので、このあとは一気に開花したと思われます)。




(2016年夏に訪問した時のページはこちら



おしんこどん、乙女の如く蕎麦畑の真ん中に舞い降りてます(ちゃんと歩道がありますので念のため)。



ちなみにこの日もそこそこ暑く(この暑さは道北の農業には貴重)、汗もかくので温泉へ。「政和温泉ルオント」、ここ、以前の情報では「加温循環濾過塩素まうまう」ということで立ち寄ったことがなかったんですが、「一部湯使い方法を変えた」という情報を耳にして来てみたわけです。

しっかり30℃ある暑い日の午後一番タイミングなので「地元の人たちはこの時間わざわざ入りに来るまい」と想定していましたが案外車が多くてびっくり。でも実は皆さん休憩室でまったり中でありました。浴室の先客さんは何と1名のみ!ん?どうやら露天風呂がある=そっちなら湯画像撮れそう‥よし行くぞ露天湯!




(右上画像マウスオンでさほど意味のない湯足画像に変わります)

しかもこの茶色にごり湯はかなり濃いです。福島の赤湯温泉の赤湯を凌駕する濃さです(ま、時間をおけばおくほど酸化により湯の色は濃くなるんでしょうから「濃いがゆえに尊からず」ではあるのでしょうが)。事前情報では「湯使いを変えた(加温かけ流しに)」ということしかわかっていなかったので、この茶系にごり湯にはびっくりしました。アブはうざったかったですが(苦笑)。



このあと先客さんが出て行かれたタイミングで内風呂も撮影。ま、これらの浴槽が全て濾過なしだったら実際怪我人続出かも知れません(笑)。ちなみに塩素臭もほとんどなくお湯としてもイイ感じでしたよ。泉質は「ナトリウム-塩化物泉」で源泉温度は7.6度。以前は旧深名線政和温泉駅前にて個人営業の温泉があったのだとか。



休憩室は平均年齢高めの方々で盛況で、「高齢者の社交場」という雰囲気でした。奥の方で皆さんワイワイやってるなと思ったら何と花札に興じていてびっくり(花札、最近もうめったに目にしないですよね)。たまたま別グループの女性と話す機会があったのですが、お子さんに送ってもらいここで1日、仲間と話しながらのんびり過ごすのが楽しみなのだとか。うらやましい‥。

さてそんなわけでさらに進んでいきましょう。



このあと一時的に曇ってしまい、まだ蕎麦の花もイマイチだったので「白銀」というほどではなかったです。



いくつかビューポイントがあるのですがちょっと残念。脇には蕎麦の花目あて?のミツバチボックスが。



場所柄間違いなくクマ対策なんでしょうね。ちなみに1匹に刺されましたがすぐ吸い出して事なきを得ました。



純白の丘と名付けられてはいますが、ベンチの背景は小麦畑なので記念写真を撮ると「茶色い丘」です。



蕎麦に力を入れる幌加内地区の農業。そもそも米が育たない冷涼な気候なのです(この日は30度ありましたが)。

幌加内から南に下っていくと徐々に蕎麦畑に変わり水田の比率が高くなっていきます。「蕎麦、蕎麦、水田、蕎麦」から「蕎麦、水田、蕎麦、水田、水田というように。さてそんなわけで石狩沼田IC(無料区間)から高速に乗り、道央道を一路南下します。



途中砂川SAにてアイス休憩ね(右上画像マウスオン)。美味しかった♪



あちゃー事故ったばかり?でも雰囲気的に重傷者はいないようでした。



高速を下り、やって来たのは新篠津村にある道の駅しんしのつ。ここには併設の温泉宿泊施設があり、本日はこちらにお泊まりです。チェックインしてみたら、あらあらテラス付きでなかなかいいお部屋ではないですか。



テラスからは綺麗に刈られた芝生の向こうに池があり、その向こうには石狩川が流れているはずです。何だかNZのアコモデーションをホーフツとさせる景色で、左上画像の奥はキャンプ場なのですが、この時期にはモンゴル風のゲルが設置されていたりしました。



何と自分が車にものを取りに行っている間に布団敷きの係員さんが来てくれたとのこと。うわーいありがたいです!

ちなみに空調設備についての説明なんですが、なぜか日本語以外にタイ語の説明、いやタイ語の説明しかないのがある意味不思議でありました。英中韓とかガン無視でタイ語のみとは潔い(笑)。タイからの団体さんが来る(来た)んでしょうかね。

さてごはん前にお風呂です。こちら新篠津温泉「たっぷの湯」は源泉かけ流しだそうですが、このあたり石狩地区の温泉についてはほとんど調べたことがなく、この翌日自分が近隣で研修(農業研修じゃないです)を受けるので「どこか近くに温泉宿はないか?」と探して初めて知った次第です。

平日とはいえ週末を控えた夕方(&道の駅だしキャンパーさんの利用も集中する時刻)、お風呂の大混雑はわかりきっていましたんで撮影は深夜&早朝に回してまずは湯っくり入浴。ナトリウム-塩化物の強塩泉で、とじ込められたかつての海水系でしょうか。でもそこにモール系の成分も含まれていて(このあたりはそもそも泥炭地ですから!)、お湯の色はウーロン系。いうまでもなく「温まりの湯」です。何でも数年前に源泉温度の低下により井戸を掘り直したのだとか。現在の源泉温度(公式)は52.5度、250L/min(動力)のようです。



で、湯上がりにはジェラート。チェックイン時にサービス券(シングルならダブル、ダブルならトリプルへの追加無料券)をいただき、おしんこどんがトキメいていたわけですが、実はこの時露天風呂でお話し好きの人に捕まったTakema、木更津界隈の選出議員の話でワイワイしていた結果、脱衣場から出てきたのは微妙にこのお店の閉店時間を回っていたわけです。でもまだオーダーできて何より。当然どちらもダブル+αでオーダー。部屋まで持っていく間にも溶けたー!



でもわしわしと美味しくいただきました。

で、このあとは夕食なのですが、宿泊客用の夕食は予約時にオーダーせずその場で頼むことにしておりました。量が多いと苦しいんでね。





ちなみにウェイターの方が丁寧で、セットを2つ頼もうとしたら「おつまみはそこそこ量がありますよ」ということで「ちょい飲みセット(含生ビール)+生ビール単品)を注文。たしかーに!



少食人種に属するTakemaとしては、この「枝豆&揚げ物*2」を自分1人で仕上げることとなればもうそれだけで夕食終了でしたわ。2人で分け分けして無事に‥ええっと、



間違いなく左上画像の五目あんかけ焼きそばを頼んだのですが撮り忘れました(苦笑)。で、このあとは氷を補給してしばし部屋飲みまったり。そんなわけで、「さて、そろそろか?」。









湯上がりの汗がなかなか引かないのは当然ですが、関東と違って夕方以降になるとぐっと気温が低くなるのが北海道というわけで、ベランダで文明開化の煙を吐いたりしているうちに落ち着きました。そんなわけでお休みなさい。

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